Windowsの再起動を伴うアップデートが大切な作業のスケジュールを乱してしまい困っていませんか。
このページでは、長年の現場経験で培った設定術を用いて、再起動の時刻を自由に決めたり通信量を抑えたりと、標準機能だけで静かにアップデートさせる仕組みをやさしく案内します。
一度覚えて設定を済ませれば、深夜のゲームや資料作成の佳境でも予期せぬ再起動に慌てることはなくなります。わずかな時間で操作を終えることで、安心して作業に集中できる環境を手に入れられます。
Windowsアップデートスケジュールを設定するための手順まるごとガイド

大事なプレゼンや長時間編集中にアップデートで再起動されるとガッカリしますよね。作業時間を邪魔されずに、更新だけキチンと受け取れるようにスケジュール設定の方法をまとめました。
- 設定アプリの「Windows Update」からアクティブ時間を指定して自動再起動を抑える
- グループポリシーエディターを使って更新インストールのタイミングを細かくコントロール
- PowerShellでメンテナンスウィンドウを自動化し、任意の時間帯にのみ更新を実行
エンジニア目線のコツとして、テスト用仮想環境に先にアップデートを適用して問題がないか確認すると安心です。特に仕事端末はWSUSや社内配布サーバーを活用して段階的ロールアウトするとトラブルを未然に防げます。
一覧のどれかを選んで手順を追えば、作業中の邪魔を防ぎながら最新のセキュリティも確保できます。
設定アプリでスケジュールをサクッと決める

設定アプリを使えば、マウス操作だけでスケジュール設定が終わります。更新プログラムのインストールや再起動のタイミングを一覧から選ぶだけなので、コマンドや専門用語に戸惑わずに進められます。
- 直感的にスケジュール設定できる:アイコンやスイッチがわかりやすく並んでいます。
- 設定ミスが少ない:操作も選択肢も最小限なので、誤った時間を指定しにくいです。
- 一度覚えれば次回もスムーズ:何度も同じ手順を繰り返すストレスがありません。
①スタートボタンをクリックして設定アイコンをひらく
画面左下にある四角い窓マークをクリックするとスタートメニューがひらきます。ここでマウスカーソルを合わせるとアイコンが少し拡大するので、クリックのタイミングがつかみやすいです。
スタートメニューがひらいたら、歯車マークの設定アイコンを探しましょう。リストの中ではやや左側か下部に表示されていることが多いです。
設定アイコンをクリックすると設定アプリがすぐに起動します。もし反応がない場合は、キーボードのWindowsキーを押すか、タッチパッドでスクロールして再度探してみてください。
②WindowsUpdateを選んで更新の時間を変更を押す
設定アプリでWindows Updateを選んだら、画面上部にある更新の時間を変更を押します。これで自分の都合に合わせてアップデートの適用時間を調整できます。
③再起動のスケジュールをオンにして日時を設定する
Windowsボタン→設定→更新とセキュリティ→Windows Updateの順に進んだら、画面下部にある再起動のオプションを選びます。
「再起動のスケジュールをオンにする」をスイッチで有効化すると、日付と時間を指定する欄が表示されます。
プルダウンから希望の日時を選んでクリックすれば完了です。夜間や休憩中を狙うと、作業を邪魔されず安心です。
スケジュール再起動は電源接続中のみ有効です。バッテリー駆動時は実行されない点に注意しましょう。
④アクティブ時間を自分の作業に合わせて調整する
「設定」→「更新とセキュリティ」→「Windows Update」を開いて「アクティブ時間の変更」をクリックします。
開始時刻と終了時刻を、自分が実際に作業している時間帯に合わせて入力し「保存」を選んでください。
アクティブ時間が短すぎたりずれていたりすると、予期せず再起動が始まることがあるので必ず自分の作業時間に合わせてください。
⑤設定を閉じて変更を保存したか確認する
右上の×ボタンをクリックして設定アプリを閉じます。
スタートメニュー→設定→更新とセキュリティ→Windows Updateを開き、先ほど設定した更新の一時停止日付やアクティブ時間が表示されていることを確かめます。
設定アプリを閉じずに放置すると変更が反映されない場合があります。
ローカルグループポリシーで細かくコントロールする

ローカルグループポリシーはWindowsPro以上で使える機能で、更新のタイミングや再起動ルールを超きめ細かく設定できます。
- 更新インストールのタイミング指定:指定時間以外はインストールを保留できる
- 再起動の自動化抑制:アクティブ時間を設定し自動再起動をブロック
- 機能更新と品質更新の延期日数:それぞれ最長365日・30日まで伸ばせる
- 設定のエクスポート/インポート:一度作った設定を他PCにも簡単コピー
エディターを開くときは、Windowsキー+R
で「gpedit.msc」と入力すればすぐアクセスできます。普段からコマンドを多用する人ほど、この方法は手放せなくなります。
WindowsHomeでは利用できないので、Pro/Enterpriseを使っているときだけ試してください。
①検索ボックスにgpedit.mscと入力してEnterを押す
タスクバー左端の検索ボックスをクリックしてフォーカスします。
gpedit.msc
と入力すると候補に「gpedit.msc」が表示されます。
候補を選ばずにEnterキーを押すだけでローカルグループポリシーエディターが起動します。
ユーザーアカウント制御の画面が出たらはいをクリックしてください。
ちょっとしたコツですが、Windows+Sキーでも同じ検索ボックスを一発で呼び出せます。
②管理用テンプレートからWindowsUpdateを開く
キーボードのWindowsキーとRキーを同時に押して「ファイル名を指定して実行」を開き、gpedit.msc
と入力してEnterキーを押します。
左側ペインで「コンピューターの構成」→「管理用テンプレート」→「Windowsコンポーネント」→「Windows Update」を順に開いてください。
ローカルグループポリシーエディターはWindows Homeでは無効なので、Windows Pro/Enterpriseで作業してください。
③自動更新を構成をダブルクリックする
一覧の中から自動更新を構成を探します。見つけにくいときは画面右上の検索ボックスに「自動更新を構成」と入力するとスムーズです。
該当項目が見つかったらダブルクリックで詳細画面を開きます。これで設定を変更できる画面にたどり着けます。
④オプションからダウンロードとインストールのタイミングを選ぶ
更新プログラムのダウンロードとインストールを自分好みのタイミングでコントロールできるようになります。急ぎの作業中に再起動される心配がなくて安心です。
設定を開いて「Windows Update」を選び、ページ下部にある詳細オプションをクリックします。
「更新の一時停止」欄でカレンダーをクリックし、ダウンロードをストップしたい日付を選びます。最長で35日間止めておけます。
「再起動のオプション」をオンにして、具体的な日時を設定します。自分のスケジュールに合わせて細かく指定できるのが便利です。
⑤適用を押してPCを再起動する
更新設定画面の右下にある適用ボタンをクリックしてください。そのあと自動で「今すぐ再起動」が表示されます。
大事なファイルは全て保存してから進めるのがおすすめです。心配なときはタスクバーから開いているアプリを一度閉じておくとスムーズです。
再起動中はPCの電源を切らないでください。更新が正しく適用されないことがあります。
レジストリでピンポイントに調整する

「更新をもっと細かくコントロールしたい」そんなときはレジストリに飛び込む方法があります。レジストリなら「いつ」「どのコンポーネント」を動かすかをピンポイントで指定できるので、余計な再起動や自動ダウンロードを最小限に抑えられます。
プログラマーならではの裏技として、レジストリキーを直接いじると、グループポリシーよりも細かな制御が可能です。たとえば「機能アップデートを遅らせる期間」「ドライバーの自動更新だけブロック」「セキュリティ更新だけ受け取る」といった調整に向いています。
ただし、レジストリを間違えるとシステムが不安定になる恐れがあるので、バックアップを取ってから作業してください。少し緊張するかもしれませんが、手順を守れば怖くありません。
①検索ボックスにregeditと入力してEnterを押す
画面左下にある虫眼鏡アイコンをクリックして、検索欄を表示します。キーボードでregeditと入力してからEnterキーを押しましょう。
管理者権限の確認画面(ユーザーアカウント制御)が出たら「はい」を選ぶと、レジストリエディターが起動します。
②HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdateを探す
Windowsキー+Rを押して「ファイル名を指定して実行」を開き、regedit
と入力してEnterを押します。ユーザーアカウント制御の画面が出たらはいをクリックしてください。
左側のツリーで順に展開して、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate
を探します。キーが見つからない場合は、次の補足を参考に作成しましょう。
レジストリの誤操作はシステムに影響が出るおそれがあります。作業前にバックアップを取ると安心です。
③AUキーを作成してDWORDを新規追加する
Windowsキー+Rを押して「ファイル名を指定して実行」を開き、regeditと入力してEnterを押します。
左側のツリーからHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdateを探して開きます。
WindowsUpdateキーを右クリックし、新規→キーを選択して名前をAUに変更します。
作成したAUキーを選択して右側ペインを右クリックし、新規→DWORD (32ビット) 値を選びます。
名前をAUOptionsにして、ダブルクリックで開き、値を希望のスケジュール番号(例:2=自動ダウンロード通知)に設定してOKを押します。
④NoAutoRebootWithLoggedOnUsersに1を設定する
レジストリエディタの右ペインからNoAutoRebootWithLoggedOnUsersをダブルクリックしてください。
「値のデータ」に1と入力し、OKを押します。これでログオン中のユーザーがいる場合に自動再起動しなくなります。
管理者権限のコマンドプロンプトから一気に設定したい場合は、次のコマンドを実行すると便利です。
reg add "HKLM\Software\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate\AU" /v NoAutoRebootWithLoggedOnUsers /t REG_DWORD /d 1 /f
⑤レジストリエディターを閉じて再起動する
レジストリエディターの右上にある「×」をクリックしてウィンドウを閉じます。
念のため、変更を確実に反映させるためにパソコンを再起動しましょう。スタートメニューから電源マーク→再起動を選びます。
レジストリを閉じる前に他の作業中のファイルを保存し、未保存のデータがないか確認してください。
スケジュール設定ができたら毎日の作業がぐっと楽になる使いこなし術

応用技 | 役立つシーン | メリット |
---|---|---|
ダウンロード先行設定 | 業務中の回線負荷を避けたいとき | PCが軽快に動いて作業に集中できる |
PowerShellでワンクリック切り替え | 急ぎのプレゼン前などでアップデートを止めたいとき | 素早く設定変更できて手間が省ける |
スケジュール設定のバックアップ・復元 | 新しいPCや再インストール後の環境構築を一気に片づけたいとき | 同じ設定を簡単に適用できて安心 |
ここで紹介した応用技を取り入れると、Windowsアップデートの制御がもっと身近に感じられて、毎日の作業がぐっと楽になります。
ゲームの最中にアップデートが走らないようにする

ゲームに集中したい時間帯をアクティブ時間として登録すると、WindowsUpdateが再起動を要求するタイミングを避けられます。また、更新を一時停止する機能を使えば、指定した期間はダウンロードまで止められるので、長時間のプレイ中も安心です。
さらにネットワークを従量制課金接続(メーター接続)に設定すると、大容量の更新を自動で落とさなくなるので、回線負荷を気にせず快適にゲームを楽しめます。これらを組み合わせることで、プレイ中の突然の再起動や重いダウンロードに振り回されずに済みます。
ゲームモードをオンにする
ゲーミング設定画面にあるゲームモードのスイッチを探します。
スイッチをクリックすると緑色に切り替わり、ゲーム優先で動作してくれます。
ショートカットキーで呼び出したいときはWin
+G
を押すとウィジェットが開き、そのまま「設定」アイコンから同じ画面に飛べます。
アクティブ時間をプレイ時間に合わせて再設定する
“`htmlキーボードでWindowsキー+Iを押すか、スタートメニューから歯車アイコンをクリックして設定を起動します。
設定画面の左ペインで「Windows Update」を選び、次に「アクティブ時間の変更」をクリックします。
自動検出をオフにして、自分がよく遊ぶ時間帯(例:18:00~22:00)を開始時刻と終了時刻に設定し、「保存」を押します。
オンライン対戦中に予期せぬ再起動が入らないように、開始時刻と終了時刻はプレイ終了後の余裕を持って設定しましょう。
“`高パフォーマンスプランでバックグラウンド更新を最小化する
高パフォーマンスプランに切り替えるとCPUが省電力モードに入りにくくなり、バックグラウンドでの不要な更新を抑えられます。
タスクバーのバッテリーアイコンを右クリックし、「電源オプション」を選びます。
「追加のプランを表示する」をクリックして「高パフォーマンスプラン」を表示させます。
「高パフォーマンス」を選ぶだけで設定が反映され、バックグラウンド更新が最小化されます。
ノートPC使用中はバッテリー消費が早くなるので、ACアダプター接続をおすすめします。
低速回線でアップデートを後回しにして通信量を節約する

自宅の光回線以外にモバイルルーターやスマホテザリングを使っていると、うっかり大容量アップデートを流しちゃって通信料が跳ね上がる不安があります。そんなときはWindowsの従量制課金接続設定を活用すると、アップデートのダウンロードを自動で後回しにしてくれてデータ節約が可能です。
実際に従量制課金接続にすると、累積更新プログラムや機能更新の取得を保留してくれるので、速度が遅いネットワークでも安心して作業が続けられます。自分で「更新をチェックする」まで動かないため、必要なときだけ更新して賢く通信量を管理できます。
従量制課金接続をオンにする
Windowsキー+Iキーを押して設定アプリを開いてください。
設定画面で「ネットワークとインターネット」をクリックしてください。
Wi-Fi接続なら「Wi-Fi」、有線接続なら「イーサネット」を選んでください。
表示された画面の「従量制課金接続として設定する」スイッチをオンにしてください。これでWindows Updateの自動ダウンロードが抑えられます。
使わない時間帯にダウンロードを予約する
夜間や週末などパソコンを使わない時間にまとめて更新プログラムをダウンロードしておけば、作業中に急にダウンロードが始まる心配がなくなります。
管理者としてPowerShellを開いて、Windows Updateをコントロールできるモジュールをインストールします。
Install-Module -Name PSWindowsUpdate -Force
テキストエディターで下記の内容をC:\Scripts\UpdateDownload.ps1
として保存します。
Import-Module PSWindowsUpdate
Get-WindowsUpdate -MicrosoftUpdate -Download -AcceptAll -IgnoreReboot
タスクスケジューラを開き、新しい基本タスクを作成します。実行プログラムにpowershell
、引数に-ExecutionPolicy Bypass -File "C:\Scripts\UpdateDownload.ps1"
を指定して、使わない時間帯に走るようにスケジュールを設定してください。
スクリプト実行時に初回だけモジュールダウンロードに時間がかかることがあります。余裕をもって深夜帯に設定すると安心です。
配信最適化で帯域幅を制限する
Win+Iキーを押して設定を開き、「更新とセキュリティ」を選択します。
サイドメニューから「配信の最適化」をクリックし、「詳細オプション」を押します。
「ダウンロードの帯域幅を制限する」「アップロードの帯域幅を制限する」のスライダーで、使用上限を%で絞り込みます。
設定後すぐに適用されるので、数分待ってネットワーク負荷をチェックしましょう。
アップロード制限は50%以下に抑えると、他の作業がスムーズに進みやすくなります。
複数のPCのアップデート日を揃えて手間を減らす

いつもバラバラに更新していると「あれ、このマシンはもう最新かな?」と確認だけでけっこう時間がかかってしまいます。
ここでは全台を週に一度、同じ曜日と同じ時間に自動で更新する方法をまとめてみました。Windows Updateの「詳細オプション」から再起動のスケジュール(曜日と時刻)を合わせるだけで、まとめてメンテナンスが進みます。
Windows Pro以上ならグループポリシー(gpedit.msc)を使って設定をコピーすれば、台数が増えても同じ動きを一括で適用できます。結果的に手動でポチポチ操作する手間がほとんどなくなります。
ローカルグループポリシーで同じスケジュールを配布する
まずLGPO.exe
をMicrosoft公式サイトからダウンロードして、たとえばC:\Tools\LGPOフォルダに展開してください。
事前にWindows Updateのスケジュールをローカルグループポリシーで設定したマシン上で下記コマンドを実行し、ポリシーをファイルに書き出します。
cd C:\Tools\LGPO
LGPO.exe /b C:\Tools\LGPO\Backup
エクスポートされたBackupフォルダを配布先のPCにコピーして、以下コマンドで設定を反映します。
cd C:\Tools\LGPO
LGPO.exe /g C:\Tools\LGPO\Backup
エクスポート・インポート時は管理者権限で実行してください。
WSUSを使って社内PCを一括管理する
WSUSを使えば社内のPCをまとめてアップデート管理できるので、一台ずつWindows Updateを待つ必要がなくなります。
サーバーマネージャーで「役割と機能の追加」を選び、WSUSをインストールします。データベースにはWindows Internal Databaseを使うと手軽です。
WSUSコンソールで同期元をMicrosoft Updateに設定し、運用するWindowsバージョンと必要な製品カテゴリだけを選びます。
「自動承認ルール」を追加し、セキュリティ更新プログラムは自動、ドライバーなどは手動承認に分けると管理が楽になります。
グループポリシーエディターで「Windows Updateの場所」をWSUSサーバーのURLに設定し、対象PCを登録します。
WSUSコンソールの「コンピューター」ビューで各PCが正しく登録され、更新がダウンロードできているかチェックします。
サーバーの空き容量を事前に確認し、同期時間帯は業務時間外に設定するのがおすすめです。
PowerShellスクリプトで日時を一斉に書き込む
スタートボタンを右クリックし、Windows PowerShell(管理者)を選んで起動します。
以下のコマンドを貼り付けてEnterキーを押すと、レジストリに一度に日付と時刻を設定できます。必要な時間は数字を変更してください。
Set-ItemProperty -Path ‘HKLM:\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\WindowsUpdate\Auto Update’ -Name ‘ScheduledInstallDay’ -Value 0 Set-ItemProperty -Path ‘HKLM:\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\WindowsUpdate\Auto Update’ -Name ‘ScheduledInstallTime’ -Value 3実行後に設定を確認するには、同じくPowerShellで下記コマンドを実行してください。
Get-ItemProperty -Path ‘HKLM:\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\WindowsUpdate\Auto Update’ -Name ‘ScheduledInstallDay’,’ScheduledInstallTime’よくある質問

- 更新を指定した時間に適用したいのですが、どうすればいいですか?
設定>Windows Update画面の「詳細オプション」でアクティブ時間を調整すると、通常は指定範囲外で再起動がかかるようになります。プログラマー目線ではグループポリシーやレジストリで細かく制御できますが、まずはアクティブ時間を活用するのがおすすめです。
- 再起動通知が何度も出てうるさいのですが、落ち着かせる方法はありますか?
Windows Updateの「通知を受け取るタイミング」を設定すると、再起動前のポップアップ回数を減らせます。自分は一時停止をこまめに使いながら、落ち着いたタイミングで更新するようにしています。
- Windows Homeエディションでも細かく制御できますか?
Homeではグループポリシーが使えませんが、タスクスケジューラで自動更新を一時停止したり、レジストリを編集して再起動タイミングを追跡したりすると便利です。自分はタスクの有効・無効切り替えで柔軟に管理しています。
アップデートを完全に止めても大丈夫?
更新の通知がいつもタイミング悪くて、仕事中にいきなり再起動なんてことがありますよね。
完全にアップデートを止める設定はもちろんできますが、セキュリティパッチやバグ修正を受け取れなくなるので、あとからトラブルのもとになることがあります。
すべての更新をオフにするとウイルス対策や新機能が適用されず、PCの安全性や安定性が大きく下がる点に気をつけてください。
再起動が予定より早く来るのはなぜ?
スケジュールには夕方に再起動と設定したのに、気づいたら昼過ぎに「再起動準備完了」の通知が出て驚いたことはありませんか。「ちゃんと指定した時間に来てほしいのに…」と戸惑いますよね。
この現象にはいくつか理由があります。私も社内サーバーの検証中に急に再起動が走って冷や汗をかいた経験があるので、ポイントを紹介します。
- 緊急度の高いセキュリティ修正が配信されたため優先適用が必要になった
- アクティブ時間(作業時間帯)の設定が実際の利用とずれている
- グループポリシーや管理ツールで再起動抑制がされず、既定のタイミングに戻った
- Windows Updateのシステムメンテナンスが予告なく実行された
こうした要因が重なると、狙った時間を待たずに再起動が始まります。特に緊急パッチは待ったなしなので、どうしても優先されてしまう点をご理解ください。
もし業務中に急な再起動を避けたい場合は、ポリシーの再確認やアップデートの一時停止を活用すると安心です。
スケジュール設定がグレーアウトしているときは?
Windowsアップデートのスケジュール設定がグレーアウトしているのは、管理者権限がないか、システム側で制御されていることが多いです。
- 管理者ログインか確認:標準ユーザーだと操作できません。
- Windows Updateサービス:“サービス”で起動状態をチェックしましょう。
- 自動メンテナンスの影響:バックグラウンド処理中は設定が触れません。
- グループポリシーの制限:企業PCでは上長やIT部門がスケジュールを固定している場合があります。
これらをクリアするとグレーアウトが解除されるので、まずは環境を見直してみてください。
Homeエディションでもグループポリシーは使える?
WindowsHomeエディションには標準でグループポリシーエディター(gpedit.msc)が隠されていますが、まったく使えないわけではありません。
レジストリを直接いじる方法と、非公式のgpedit導入ツールを組み合わせることで、Home版でも親しみやすいインターフェースからポリシーを設定できます。レジストリ操作なら細かな項目だけをピンポイントで変更できるのがうれしいポイントですし、導入ツールを使えばWindowsProのように一覧からサクッと設定できるメリットがあります。
ただし、導入ツールは公式サポート外なので、万一のトラブルに備えてシステムの復元ポイントを作っておくと安心です。
レジストリ変更で動かなくなったらどうすればいい?
レジストリをいじったあとに動かなくなると焦りますよね。でも落ち着いてください。まずは元の状態に戻せる方法を順に試していきましょう。
スタートメニューを右クリックして「ファイル名を指定して実行」を選び、rstrui.exe
を入力してください。表示されるウィザードに従って問題が起きる前の復元ポイントを選びます。
事前にエクスポートしておいた.regファイルがあれば、ファイルをダブルクリックして「はい」を選ぶだけで元に戻ります。
電源を入れてすぐにF8キーを連打し、「セーフモード」を選んで起動します。動く状態でレジストリエディタを再度開き、問題のキーだけを修正してください。
バックアップなしで直接編集すると元に戻せないことがあるので、常にエクスポートを忘れずに行ってください。
まとめ

Windowsアップデートのタイミングを思いどおりにコントロールすると、長い処理中に突然再起動される心配がなくなります。
まずは「設定>更新とセキュリティ>Windows Update」で更新を一時停止したり、アクティブ時間を設定しましょう。さらに深追いしたいときは、ローカルグループポリシーやレジストリを使う方法もおすすめです。これで重要な作業中にアップデート画面が現れるストレスをグッと減らせます。
手順に沿って設定したあとは、ふだんどおりパソコンを使うだけでOKです。更新スケジュールを自分のリズムに合わせてカスタマイズして、快適なWindowsライフを楽しんでください。