Windowsの操作を解説するために画面録画を始めたのに、複数ウィンドウを行き来すると映像が途切れてしまい途方に暮れていませんか?
ここでは長年の実践で磨かれた三つの録画方法を紹介し、それぞれの特徴と失敗しない設定を明るく丁寧にまとめました。GameBarの手軽な活用から無料ソフトでの自由なレイアウト調整まで、場面に合う手順を順序通りに追うだけで、どなたでも動きの多い作業を一度で収められます。
手間取る時間を学びに変えて、今日から気兼ねなく作業動画を残してみませんか。
複数ウィンドウを録画するためのやさしい準備と基本ルート

複数のウィンドウをまるっと録画するには、まずはWindows標準機能とフリーソフトのどちらを使うか決めるところから始めましょう。操作のかんたんさや自由度を比べながら、自分に合う方法を選ぶと安心です。
- Windows Game Barを使う:設定不要で
Win+G
キーだけで起動できます。ただし一度に録画できるのはアクティブウィンドウのみです。 - OBS Studioでウィンドウキャプチャを複数追加:好きなウィンドウをそれぞれソース登録できて自由度が高いです。録画中に別のウィンドウを追加したり位置を調整したりできます。
- OBSのディスプレイキャプチャでデスクトップ全体を録画:複数モニタや仮想デスクトップのウィンドウをまとめて収録可能です。ウィンドウが入れ替わっても逃さずキャッチします。
どの方法でも、あらかじめ録画用のショートカットキーや出力解像度を確認しておくと、いざというときに慌てずに録画をスタートできます。
XboxGameBarで手軽に全画面を録る

Windowsに最初から入っているXboxGameBarを使うと、面倒なソフトインストールなしで画面全体をパッと録れます。キーボードのWindowsキー+Gキーを押すだけでコントローラーのような操作画面が現れるから、初めてでも緊張せずに始められます。
録画中はデスクトップ上の複数ウィンドウもひとまとめにキャプチャできるので、ブラウザとエディタを同時に見せたいプログラム解説やゲーム実況にもぴったりです。別途設定しなくても高画質なまま残せるのも嬉しいポイントです。
① 録画したいすべてのウィンドウを開いて並べる
録画したいすべてのウィンドウを起動して、画面内に並べていきます。たとえばブラウザやエディタ、ターミナルなどを並べるときはドラッグ&ドロップで配置を調整しましょう。
Aero Snapを活用すると左右半分ずつきれいに並べられます。ウィンドウを画面の左右端に寄せるか、Windowsキー+←/→キーを押すだけでタイル状に並ぶので便利です。
ウィンドウの重なりやタスクバーのかぶりがないか確認したら準備完了です。安定した録画のために通知はオフにしておくと安心です。
② Windowsキー+Gを押してGameBarを呼び出す
キーボードでWindowsキー+Gを同時に押してGameBarを表示します。
もしGameBarが表示されない場合は設定アプリの「ゲーミング」→「Xbox Game Bar」がオンか確認してください。
③ キャプチャウィジェットの録画ボタンをクリック
画面隅に現れるキャプチャウィジェットの赤い録画ボタンをクリックしてください。
クリックすると3秒間のカウントダウンが始まり、そのあと自動で録画がスタートします。
複数ウィンドウをまとめて録画しているときは、枠線が一緒に点滅していることを確認しましょう。もし枠が見当たらなければ、先にウィンドウをクリックして選択し直すと安心です。
④ 別ウィンドウへ切り替えてもそのまま録画されることを確認
録画を開始したままAltキー+Tabキーを同時に押して別のアプリやフォルダに切り替えます。切り替え先で数秒ほどマウスを動かしたりウィンドウをスクロールしてみましょう。
元の録画対象に戻ったあと、録画結果をプレビューして切り替え時の動きが正しく残っているかチェックします。
アプリ切り替え中にシステム通知やポップアップが入ると映像が乱れることがあります
⑤ 停止ボタンを押して保存フォルダをチェック
録画を終えたいときは画面のコントロールバーにある停止ボタンをクリックしてください。
録画ファイルは自動的に指定フォルダ(通常は「ビデオ」フォルダ)に保存されています。エクスプローラーでフォルダを開き、録画されたファイルがあることを確認しましょう。
ファイル名は日時が付与されているので、フォルダ内で最新の日時を確認すると見つけやすいです。
PowerPointで指定ウィンドウだけをキャプチャ

PowerPointに備わっている画面録画機能を使うと、画面全体ではなく“特定のウィンドウだけ”をサクッと撮れます。プレゼン資料の作成中や、操作手順を示したいときに、余計な部分をカットせずにピンポイントで録れるのが大きな魅力です。
- 指定したウィンドウだけを囲むように範囲設定できる
- 録画範囲に余白が入らずにスッキリ収まる
- 録画後すぐにスライドへ貼り付けて編集できる
こうしたメリットのおかげで、あとからトリミング不要で資料作りがグンとラクになります。操作手順やアプリの使い方紹介など、細かい部分を丁寧に伝えたいときに特に頼れる方法です。
① PowerPointを開き挿入タブの画面録画をクリック
PowerPointを起動して空白のプレゼンテーションを開きます。リボンの上部にある挿入タブを選ぶとメニューが切り替わるので、右端にある画面録画アイコンをクリックしてください。
② 録画範囲の選択でウィンドウ枠をドラッグ
OBSのプレビュー画面で枠線が表示されたら、枠の角や辺にマウスポインターを合わせてドラッグします。囲みたいウィンドウをすべて収めるように調整してください。
細かくトリミングしたいときは、Altキーを押しながら枠の辺をドラッグすると端だけをカットできます。
③ オーディオやマウスカーソルの有無を設定
録画対象のウィンドウをアクティブにした状態でWindowsキー+Gを押し、画面上部の歯車アイコンをクリックしてキャプチャ設定を表示します。
「キャプチャ」タブで録画に含めるサウンドを選択します。システム音やマイク音のチェックを入れたり外したりして好みの音声をミュートできます。
同じく「キャプチャ」タブ内の「マウスカーソルを記録」を切り替えます。プレゼン時にカーソルを隠したいときはOFFにするとスッキリした画面になります。
④ 録画スタートを押して操作を行う
Game Barの中央にある赤い録画開始ボタンをクリックします。
Win+Alt+R
でも手早く録画を始められます。
録画中はタイマーが表示されるので、狙ったタイミングで操作しましょう。
邪魔なときはバーのピンアイコンを押して最小化すると作業画面がすっきりします。
終わったら同じショートカットで停止できるので安心です。
⑤ Escキーで録画を終えてビデオとして保存
撮りたい動きが終わったら、Escキーを押してください。画面録画がピタッと止まって、そのままMP4ファイルとして自動で保存されます。
保存先は既定で「ビデオ」フォルダ内の「キャプチャ」フォルダです。エクスプローラーで確認してみましょう。
録画を止めるタイミングが早すぎると、最後の数秒が切れることがあります。少し余裕をもってEscを押すと自然な仕上がりになります。
OBSStudioで好きなウィンドウをまとめ撮り

OBSStudioは無料でつかえる録画ソフトです。ウィンドウキャプチャ機能をつかうと、好きなアプリやブラウザーをそれぞれソースとしてまとめて取り込めます。シーンに並べるだけで一度に録画できるので、アプリを切り替える手間がなくてとても楽です。
- Window Captureで複数ウィンドウをいっぺんに読み込める
- シーン機能をつかいウィンドウの配置やサイズを自由に調整できる
- 高ビットレートや配信先の選択もできるので品質と使い勝手が両立できる
① OBSStudioをインストールして起動
まずはパソコンにOBS Studioを入れてみましょう。画面録画の土台になるソフトなので、ここがスタートになります。
ブラウザで https://obsproject.com/
にアクセスし、Windows用インストーラをクリックしましょう。
ダウンロードした OBS-Studio-Installer.exe
をダブルクリックして、表示される案内にポンポンと進んでください。
インストールが完了したら、WindowsのスタートメニューからOBS Studioを探して立ち上げましょう。
ユーザーアカウント制御が表示されたらはいを選ばないとインストールが進まないことがあります。
② ソース追加でウィンドウキャプチャを複数登録
ソースパネルの「+」アイコンをクリックし、「ウィンドウキャプチャ」を選びます。
ポップアップで任意の名前を入力し、どのアプリを登録したかすぐわかるようにします。
ドロップダウンから対象のウィンドウを選び、「OK」をクリックします。
ほかのアプリも同じように「ウィンドウキャプチャ」を追加し、複数登録します。
最小化したウィンドウはキャプチャできないことがあるので、対象を開いたままにしてください。
③ プレビューでレイアウトをドラッグ調整
OBSのプレビュー画面上で、調整したいウィンドウキャプチャをクリックすると、赤い枠とハンドルが表示されます。
赤いハンドルの端をドラッグしてウィンドウの大きさを変え、ドラッグ&ドロップで好きな位置に配置します。Shiftキーを押しながら操作すると縦横比が崩れません。
④ ミキサーでマイクとシステム音量を確認
タスクバー右端のスピーカーアイコンを右クリックして、ボリュームミキサーを開く
を選びます。
開いた画面でマイクと「システム音」のスライダーを見つけて、左右に動かしながら音量を調整します。
録画中に流したいアプリ(ブラウザーやゲームなど)が表示されていれば、その音量スライダーも同じように調整しておきます。
マイクの入力が小さい場合は80%前後まで上げて、実際に声を出してレベルゲージが動いているか確かめてください。
⑤ 録画開始を押し完了後に停止してMP4を確認
画面右端にある赤い録画ボタンをクリックして録画をスタートします。完了したら停止ボタンを押すだけで、自動的にMP4形式のファイルが保存されます。
- エクスプローラーを開き「ビデオ」フォルダ内の「キャプチャー」フォルダを表示する
- 保存されたMP4をダブルクリックし、映像と音声に問題ないか再生して確認する
複数ウィンドウ録画がもっと楽しくなる応用アイデア

いつもの複数ウィンドウ録画に、ちょっとした工夫を加えるだけでグッと楽しくなる応用アイデアを集めました。
応用アイデア | どう役立つか |
---|---|
ウェブカメラを重ねる | 解説者の表情を同時に映せるので、動画に親しみが生まれます。 |
シーン切り替え機能を活用 | 資料画面と実演画面をスムーズに切り替えられ、視聴者の集中力が続きやすくなります。 |
画面ラベルやカラー枠の追加 | どのウィンドウが何を示すか一目でわかり、ミスが減ります。 |
ホットキーで瞬時に操作 | 録画中のシーン切り替えや一時停止を手元で制御でき、効率がアップします。 |
タイムスタンプ付き編集用マーカー | 後から編集するときに重要ポイントにすぐジャンプでき、編集作業がスムーズになります。 |
縦横サイズをあとからトリミング

画面録画を始める前に領域を細かく決めるのは意外と手間がかかります。そのまま全体を録画してから、動画編集ソフトやOBSのシーン編集機能で縦横サイズをカットすると、必要なウィンドウだけをかんたんに整理できます。
この方法は、複数ウィンドウを動かしながら録画するときに特に便利です。録画中に位置がずれても、あとから好きな範囲にトリミングできるので、最終的な仕上がりを気にせずに気楽に録画できます。
さらに、SNS投稿や資料用に特定の縦横比が求められる場合も安心です。後処理で解像度やアスペクト比を指定して書き出せるので、アップロード前にぴったりサイズに合わせられます。
ビデオエディターで不要端を切り取る
動画の最初や最後に映り込んだ無駄な部分をカットして、すっきりした仕上がりにしましょう。
スタートメニューから「ビデオエディター」を検索して開きます。
「新しいビデオ プロジェクト」を作成し、「+追加」から対象のファイルを選んでタイムラインにドラッグします。
タイムライン上の動画を選び、上部の「トリミング」をクリック。スライダーを両端に合わせて開始点と終了点を調整します。
プレビューでカット結果をチェックし、問題なければ「完了」をクリック。その後「ビデオの完了」でエクスポートします。
スライダーの調整はマウスのドラッグだけでなく、時間表示を直接クリックして数値入力もできるので、細かく調整したいときに便利です。
エクスポート設定で解像度を軽くする
使っている録画ソフトの動画出力や保存設定を開いてください。OBSならメニューから「設定」→「出力」タブへ進みます。
出力解像度の項目で「1280×720」や「1024×576」を選んでください。フルHD(1920×1080)より軽くなり、ファイルサイズがぐっと小さくなります。
あまり下げすぎると文字が潰れやすいので、視聴する環境に合わせてテストしてみてください。
Webカメラを重ねて顔と画面を同時収録

画面録画に表情をプラスしたいときはWebカメラを画面へ重ねると親しみやすい動画が作れます。OBS Studioなどの無料ツールを使えば、特別な機材を用意せずに画面キャプチャとWebカメラ映像をひとつの配信シーンとして同時に録画できます。
この方法なら手元の操作だけで顔と画面をぴったり同期させられます。レクチャー動画やゲーム実況だけでなく、オンライン会議の記録や製品レビューなど、さまざまなシーンで活躍します。
- OBSのシーン機能で画面キャプチャとWebカメラ映像をひとまとめ
- ドラッグ&ドロップで顔位置とサイズを自由に設定
- リアルタイムプレビューでバランスを確認しながら録画
OBSでソースに映像キャプチャデバイスを追加
まずOBSを起動し画面下部のシーン一覧から映像を追加したいシーンをクリックしてください。
シーンパネルの下にある+アイコンをクリックし「映像キャプチャデバイス」を選んでください。
新規作成のままOKを押しデバイス欄で接続中のカメラやキャプチャカードを選択します。解像度やFPSは環境に合わせて調整してください。
映像キャプチャデバイスが一覧に出ない場合はカメラのドライバが正しく入っているかUSBポートを確認してください。
コーナーへ縮小配置して画面を邪魔しないようにする
まずはOBS Studioを起動して、左下の「ソース」欄にある+ボタンから画面キャプチャを選びます。複数のウィンドウをまとめて撮りたいときは、ディスプレイ全体を指定しておくと便利です。
プレビュー画面の何もないところを右クリックして「プロジェクター(プレビュー)→ウィンドウ」を選びます。これで枠なしの別ウィンドウが出現します。
別ウィンドウにしたプレビューをデスクトップの好きな隅へドラッグします。録画中の邪魔になりにくい右下や左上などが狙い目です。
ウィンドウの端を掴んで縮めると、プレビューが邪魔にならないくらいミニサイズになります。録画内容を確認しつつ作業できます。
プロジェクターウィンドウは再起動すると位置がリセットされることがあるので、録画前に必ずサイズと配置を確認してください。
タイマーで自動スタート

録画ソフトにタイマー予約機能を組み合わせると、指定した時間に自動で録画を始められます。手元を離れていてもスタート操作を忘れないのが魅力です。
- 操作なしで録画スタート:指定した時刻になると自動的に録画が始まります。
- 手動ミスを防止:忙しい場面や複数画面の切り替え中でも、録り逃しを防げます。
- 定期的なキャプチャに最適:毎日同じ時間に複数ウィンドウをまとめて録画したいときに便利です。
テレワークで朝礼の様子を定期録画したり、夜間バッチ処理中のログ画面を追跡したりするときに役立ちます。録画開始のタイミングを気にせず、ほかの作業に集中できます。
タスクスケジューラでOBSのコマンドラインを設定
OBSの操作を自動化するときはタスクスケジューラでコマンドラインを指定すると便利です。録画開始と最小化を一気にできるので手間が減ります。
スタートメニューで「タスクスケジューラ」を検索して開きます。
右側の「基本タスクの作成」をクリックして名前を「OBS録画開始」などわかりやすく入力します。
「プログラムの開始」を選び、"C:\Program Files\obs-studio\bin\64bit\obs64.exe"
を指定します。
引数には--startrecording --minimize-to-tray
と入力します。
ウィザードを完了して保存したら、タスクを右クリック→「実行」で動作を確かめます。
トリガーの開始時刻は未来の時刻を指定するとテストがしやすいです。
放置でも録画が始まり終わるようにする
デスクトップにあるOBSのショートカットを右クリックして「プロパティ」を開きます。リンク先の末尾に --startrecording
を追加すると、起動と同時に録画が始まります。
「タスク スケジューラ」を起動して新しい基本タスクを作成します。トリガーに録画を始めたい時刻を指定し、操作で先ほど編集したOBSショートカットを選択して保存します。
同じくタスク スケジューラで停止用の基本タスクを作成します。操作でtaskkill /IM obs64.exe
を指定し、録画を終えたい時刻を設定すると自動でOBSを終了しファイルを保存します。
タスクの実行時間はPCの時刻設定とズレがないか要確認です。
よくある質問

- 画面録画中に複数のウィンドウを同時に映せますか?
はい。ウィンドウを並べて配置すれば、Windows標準のXbox Game BarやPowerPointの画面録画機能でまとめて録画できます。実際にプログラミング中のエディタとブラウザを左右に並べてキャプチャした経験から、ウィンドウサイズを同じくらいに揃えると見栄えがきれいになります。
- 録画ファイルのサイズを抑えるコツは?
解像度やフレームレートを少し落とす方法が手軽です。たとえばOBS Studioなら「出力」→「エンコーダー設定」でビットレートを下げたり、CQPの値を調整したりできます。実際に手元で試したところ、ビットレートを半分にしても画質の劣化は気にならず、ファイルサイズは格段に減りました。
- 録画中の通知ポップアップを消す方法は?
Windowsの「集中モード(フォーカスアシスト)」を使えば通知を一時的にオフにできます。設定→システム→集中モードで[優先のみ表示]や[オフ]に切り替えておくと、急なポップアップが映像を邪魔しません。実際に通知が消えるので、録り直しの手間がぐっと減りました。
録画ボタンがグレーで押せない?
ゲームバーの録画ボタンがグレーアウトして押せないとき、大きく分けて二つの原因が考えられます。ひとつは設定でXbox Game Bar自体がオフになっていること、もうひとつは対象ウィンドウが録画対象外になっていることです。
まずはWindowsキー+Gでゲームバーを呼び出し、設定アイコンから「ゲームクリップ、スクリーンショット、ブロードキャストをゲームバーで記録」がオンになっているか確認しましょう。次に、録画したいアプリやウィンドウをいったん前面にアクティブ化すると、録画ボタンが有効になります。
一部のブラウザやエクスプローラーはゲームバーの録画対象外なので、デスクトップ全体や非対応アプリを録りたい場合はOBSなど別のキャプチャソフトを併用すると快適です。
音声が入らず無音になってしまう?
録画した動画を再生したら音声がまったく入っていなくて驚きますよね。まずは録画時の音声設定が正しく有効かどうかを確認しましょう。
- Xboxゲームバーのオーディオ設定をチェック:Windowsキー+Gでゲームバーを開き、オーディオウィジェットを表示してマイクとシステム音声がミュートになっていないか確認します。
- マイクアクセスの許可を確認:設定>プライバシー>マイクで、Xboxゲームバーや録画ソフトにマイク利用が許可されているかを確かめます。
- 録画ソフト側の音声デバイス設定:OBSなどを使う場合は、ソースに「音声入力キャプチャ」「音声出力キャプチャ」を追加し、ミキサーで録音トラックが有効になっているか確認します。
注意点:USBマイクやヘッドセットを使う場合は、既定の録音デバイスにも忘れずチェックを入れてください。
ファイルサイズが大きすぎて困る?
複数ウィンドウをまとめて録画するとファイルサイズがすごく大きくなって驚くことがあります。保存先が圧迫されたり、共有でアップロードに時間がかかったりするとストレスですよね。そんなときにはちょっとした設定変更や工夫でサイズを大幅に抑えられます。
- 解像度やフレームレートを見直す:フルHD(1080p)からHD(720p)に落としたり、30fpsに下げたりするとかなり容量を減らせます。
- コーデックの設定を最適化する:H.264からH.265(HEVC)へ切り替えると同じ画質でファイルサイズが半分以下になることもあります。
- 録画範囲を必要なウィンドウだけに限定する:不要な領域までキャプチャしないようにウィンドウ選択をしっかり行うことでデータ量を減らせます。
- 録画を分割して保存する:長時間まるごと録画せずに1時間ごとやシーンごとでファイルを分けると管理が楽になります。
ゲームバーでアプリが認識されない?
Gameバーがアプリを認識しないときは、そもそもの動作条件をチェックしましょう。Gameバーはウィンドウモードや管理者権限の有無に敏感です。フルスクリーンで起動していたり、管理者モードと非管理者モードで実行が分かれていると、認識リストに表示されなくなります。
解決のアタリとしては、まずアプリをウィンドウモードで起動し、Windows設定の「ゲーム」→「Xbox Gameバー」で「ゲームバーを開く」をオンにすることを試しましょう。同じユーザー権限でGameバーとアプリを実行すると、認識率がグッと向上します。
管理者権限で動かすアプリほど、Gameバー側も管理者で起動しないとキャプチャ対象に入らないので注意してください。
録画中にカクつきが起こる?
録画中に画面がカクつくと動画が見づらくなって困りますよね。よくある原因はCPUやGPUへの負荷が高すぎることや、ディスク書き込みが追いつかないことです。GPUベースのエンコードを使うとCPU負荷が減ってサクサク録画できますし、解像度を下げるとさらに負荷を抑えられます。保存先を高速なSSDにすると書き込み遅延が解消しやすく、不要なアプリを止めることで録画にリソースを集中できます。こうした対策があれば滑らかな画面録画を実現できます。
まとめ

今回紹介したやり方をおさらいすると、まずはWindowsの標準機能かOBSといった録画ソフトを用意して、キャプチャ対象を「ウィンドウ複数選択」もしくは「ウィンドウキャプチャグループ」に設定しました。
録画前には表示したいウィンドウをデスクトップ上で並べておくと、思いどおりに映像を切り替えられますし、プログラマー視点で動画編集を意識した配置にしておくと後処理がとても楽になります。
この手順で複数ウィンドウがきちんと録画できるようになると、開発手順の解説やバグの再現動画など、さまざまなシーンで役立ちます。ぜひ実際に録画してみて、操作を身につけてください。