Windowsの音に焦るPCで、Defenderフルスキャンの起動方法が分からず困っていませんか。
このガイドでは、画面のボタン位置からクリックする順序、コマンド欄への入力例まで一つずつ示し、さらに定期スキャンを自動で走らせるタスク設定や結果ログの読み取り方までまとめています。まさにぜひ時間を無駄にせず安心を手に入れたい方にぴったりです。
手順通りに進めればパソコン全体を落ち着いてチェックできるので、資料作成やオンライン会議の前に、どうぞスクロールして最初のステップから安心への一歩を踏み出してください。
自分でできるWindowsDefenderフルスキャンの始めかた

最新のWindows 11ではバックグラウンドでDefenderが自動更新されるから、フルスキャンもかんたんに使えるよ。
フルスキャンを始める方法は大きく3つあるよ。
- Windowsセキュリティアプリ:アイコンから直感的に操作できるから迷いにくい
- コマンドプロンプト:管理者権限でサクッと起動し、ログを残しながら実行できる
- PowerShell:スクリプトに組み込んで定期実行する自動化が得意
用途や好みに合わせて選ぶと、パソコンのお手入れがずっと楽しくなるよ。
Windowsの設定からフルスキャンを実行する

Windowsの設定画面からフルスキャンを行う方法は、マウス操作だけで直感的に進められるのが魅力です。初めての方でも迷わずに、Windowsセキュリティの画面にたどり着いて、必要なオプションを選ぶだけでスタートできます。
この方法なら、毎日のパソコン作業の流れを崩さずにバックグラウンドでじっくりチェックできるので、「時間はかかってもいいから、隅々まで確認したい」というケースにぴったりです。ウイルス定義の更新からスキャン結果の確認まで、すべて同じ画面上で完結するのも安心感につながります。
①スタートボタンを押して設定を開く

画面左下にあるWindowsアイコンをクリックしてください。これで設定アプリのメニューが表示されます。
②設定で更新とセキュリティをクリックする

スタートボタンをクリックしたあと、歯車アイコンの設定を選んだら、左側メニューにある更新とセキュリティをクリックしてください。
③Windowsセキュリティを選んでウイルスと脅威の防止を開く

左側のメニューから盾のアイコンが目印のWindowsセキュリティをクリックします。
表示が切り替わったら、「ウイルスと脅威の防止」のタイルを探してクリックすると、検査画面が開きます。
④スキャンのオプションをクリックする

ウイルスと脅威の防止の画面で、「スキャンのオプション」というテキストリンクを探します。見つけたらそこをクリックしてください。
⑤フルスキャンを選んで今すぐスキャンを押す

一覧からフルスキャンを選んでクリックすると、パソコン中のファイルをしっかり調べてくれます。
続いて画面に表示された今すぐスキャンボタンを押すと、すぐにフルスキャンが始まり、完了までゆっくり待ちましょう。
コマンドプロンプトでフルスキャンを実行する

コマンドプロンプトで実行すると、Windows DefenderのGUIなしでフルスキャンをスタートできます。インストール不要で、mpcmdrun.exeを直に呼び出せるので、スクリプトへの組み込みやタスクスケジューラへの設定がスムーズです。夜間や業務外の時間帯に自動化して、パソコンをこっそり守りたいときにぴったりの方法です。
①スタートボタンを右クリックしてターミナルを選ぶ

画面左下のスタートボタンを右クリックしてください。すると、便利なメニューが表示されるので、その中からWindowsターミナル(管理者)をクリックします。
②cdコマンドでDefenderのPlatformフォルダーに移動する
管理者権限で開いたコマンドプロンプトに以下を入力してEnterキーを押します。Defenderが使う現在のPlatformフォルダーに移動します。
cd C:\ProgramData\Microsoft\Windows Defender\Platform\4*
フォルダー名の先頭だけを「4」などで入力し、Tabキーを押すと簡単に補完できます。
③mpcmdrun -scan -scantype 2 を入力して実行する
前のステップで移動したフォルダ内にある実行ファイルに対して、以下のコマンドをそのままコピー&ペーストしてEnterキーを押してください。
mpcmdrun -scan -scantype 2
これでフルスキャンが始まります。画面に検査中の進行状況が表示されるので、完了するまで待ちましょう。
スキャン中はCPU使用率が上がるため、重い作業は控えておくとパソコンがスムーズに動きます。
PowerShellでフルスキャンを実行する

PowerShellなら1行でフルスキャンをはじめられて、自動化やログ出力もカンタンです。管理者としてPowerShellを起動してコマンドを実行するだけで、最新の定義ファイルを使ってパソコン内のすべてをしっかりチェックできます。スケジュール登録やスクリプト化と相性がいいので、複数台まとめて定期的に守りを固めたいときにおすすめです。
①スタートボタンを右クリックしてPowerShellを管理者で開く

画面左下のスタートボタンを探して右クリックしてください。メニューが表示されたらWindows PowerShell(管理者)またはWindows Terminal(管理者)を選びます。
ユーザーアカウント制御の確認画面が出たらはいを押して続行しましょう。
②start-mpscan -scantype fullscan を入力して実行する

応用ワザ | どんなときに役立つ? |
---|---|
定期スケジュール設定 | 毎週や毎月の自動チェックを忘れず実行したいとき |
除外フォルダー登録 | 大容量ファイルが多くてスキャン時間を短くしたいとき |
クイックスキャン併用 | フルスキャン前後で軽めに動作チェックしたいとき |
ログ自動保存&分析 | 脅威検出の履歴をじっくり振り返りたいとき |
バッチ化コマンド活用 | 複数台のPCに同じ設定を一括適用したいとき |
上表の応用ワザは、実際に日々のメンテナンスで試して役立ったテクニックばかりです。それぞれのシーンに合わせて組み合わせると、Windows Defenderの安心感がさらにアップします。
定期スケジューラで自動フルスキャンを走らせる

タスクスケジューラを使うと、夜間や仕事の合間などPCが遊んでいる時間に、Microsoft Defenderが自動でフルスキャンを実行してくれるようになります。
最初にスケジュールを組んでおくだけで手間なく定期的にウイルスチェックが続けられるので、つい忘れがちなフルスキャンを確実に走らせたい人にピッタリです。
①タスクスケジューラを開く

Windowsキーを押しながらRキーを押して「ファイル名を指定して実行」を開き、taskschd.msc
と入力してEnterキーを押します。これで管理者権限付きのタスクスケジューラがすぐに立ち上がります。
②基本タスクの作成をクリックする

画面右側の操作メニューで「基本タスクの作成」をクリックします。ポップアップが開いたら、次にタスク名と説明を入力できるようになっています。
③トリガーで週次や日次を設定する
画面左下のスタートボタンを右クリックして「タスク スケジューラ」を選んでください。
左ペインで「タスク スケジューラ ライブラリ」→「Microsoft」→「Windows」→「Windows Defender」を開いて、「Windows Defender Scheduled Scan」をクリックします。
下の「トリガー」タブを選び「新規」をクリックします。表示された画面で「毎日」か「毎週」を選択し、好きな時刻を入力して「OK」を押してください。
PCがスリープ中だとスキャンが実行されない場合があります。
④操作でmpcmdrunを指定する
タスクスケジューラでフルスキャンを自動実行できるようアクションにmpcmdrunを登録します。
タスクスケジューラのアクションタブで「新しい操作」をクリックします。
プログラム/スクリプト欄に「%ProgramFiles%\Windows Defender\MpCmdRun.exe」を入力し、引数欄に「-Scan -ScanType 2」を入力します。
⑤完了でタスクを保存する
設定ウィンドウの右下にある完了ボタンをクリックします。
これで新しいタスクが登録され、指定したスケジュールどおりにMicrosoft Defenderのフルスキャンが自動実行されます。
プログラマー目線のちょっとしたコツとして、保存後にタスクスケジューラで最終実行日時を確認すると、正しく動いているかひと目で分かって安心です。
USBメモリを差したらクイックスキャンを自動起動する

USBメモリを差し込んだときに自動でクイックスキャンを始める仕組みを作ると、手動でスキャンを起動する手間がなくなるため、ちょっとしたドライブの抜き差しでも安心してファイルを確認できます。この方法はタスクスケジューラを使って、リムーバブルメディアの接続をトリガーにマイクロソフトディフェンダーのクイックスキャンコマンドを呼び出す設定を行います。頻繁にUSBメモリを使う場面で活躍するので、安全確認の習慣づけがグッと楽になります。
①イベントビューアーでUSB挿入イベントを確認する
USBメモリーを挿した状態で、タスクバーの検索ボックスに「イベントビューアー」と入力してエンターキーを押します。
左側のメニューから「Windowsログ>システム」を選び、上部の操作パネルで「現在のログのフィルター」をクリックします。
「イベントID」に2003を入力し、OKを押すと、USB接続時の記録だけが一覧表示されます。
表示された最新のエントリをダブルクリックすると、挿入されたUSBのデバイス名やタイムがしっかり確認できます。
②タスクスケジューラで新しいタスクを作る
③トリガーにUSB挿入イベントIDを設定する
タスクのプロパティ画面でトリガータブを選び、新規をクリックします。
トリガーの種類をイベントにし、ログに「Microsoft-Windows-DriverFrameworks-UserMode/Operational」、ソースに「DriverFrameworks-UserMode」、イベントIDに「2003」と入力してOKします。
④操作でmpcmdrun -scan -scantype 1 を指定する
Windowsキー+Xを同時に押して表示されるメニューから「Windowsターミナル(管理者)」を選んでください。
以下のように入力してEnterを押し、最新バージョンのPlatformフォルダに移動します。ワイルドカード「*」でフォルダ名を自動で拾うので便利です。
cd C:\ProgramData\Microsoft\Windows Defender\Platform\*
次のコマンドを入力すると、scantype 1(クイックスキャン)が始まります。ファイル数が多いと時間がかかる場合がありますが、普段のチェックにはこの方法が手軽です。
mpcmdrun -scan -scantype 1
スキャン結果のログをチェックして安心度を高める

ウイルスと脅威の防止画面の「保護の履歴」を開くと、フルスキャンの結果が一覧で確認できます。検出された項目や処理状況が時系列で並ぶので「本当に隅々まで調べられたんだ」という安心感が得られます。
不審なファイルが隔離されたり、実行がブロックされたりすると、その詳細もひと目でわかります。プログラマー的には、C:\ProgramData\Microsoft\Windows Defender\Support配下のログを定期バックアップすれば、あとからじっくり解析することもできます。
もう一歩進めるなら、PowerShellでログをCSVに吐き出すスクリプトを組んでみましょう。自動化しておけば毎週のチェックも苦にならず、パソコンの安全度をずっと高いレベルにキープできます。
①イベントビューアーでMicrosoft-Windows-Windows Defender/Operationalを開く
まずスタートボタンをクリックして「eventvwr」と入力し、Enterキーを押します。管理者権限の確認が出たら「はい」を選んでください。
開いたイベントビューアーの左ペインで「アプリケーションとサービスログ」→「Microsoft」→「Windows」→「Windows Defender」→「Operational」と順にたどり、クリックして展開します。
②フルスキャン完了イベントを探す

Windowsキー+Rを押して「eventvwr.msc」と入力し、Enterキーで起動します。
左ペインで「アプリケーションとサービス ログ」→「Microsoft」→「Windows」→「Windows Defender」→「Operational」を順に開きます。
右ペインの「現在のログのフィルター」をクリックし、
③結果コードと検出項目を確認する

フルスキャンが終わったらスタートメニューからWindows セキュリティを開き、ウイルスと脅威の防止をクリックしてください。
画面内の保護の履歴を選ぶと、最新スキャンの一覧が表示されます。ここで結果コード(例:0は異常なし、2はエラー)と実際に検出された項目をチェックしましょう。
結果コードは公式ドキュメントで番号の意味を調べられるので、気になるコードがあればメモしてあとで対処方法を確認すると安心です。
よくある質問

- フルスキャンにかかる時間はどれくらいですか?
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パソコンの性能や保存しているデータ量によって変わりますが、SSD搭載機なら30分前後、HDDの場合は1時間以上かかることもあります。大きなファイルが多いとさらに時間が延びるので、スキャン前に不要なファイルを整理しておくとスムーズです。
- スキャン中にパソコンを使っても大丈夫ですか?
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普段のブラウジングやメールチェック程度なら問題ありません。ただし画像編集や動画再生などCPUやディスクを使う作業はスキャン速度が落ちてしまいます。軽い作業に留めるか、少し待ってから使うと快適さが保てます。
- 定期スキャンを自動で実行するにはどうすればいいですか?
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Windowsの“タスクスケジューラ”を開いて、以下の場所を探します:Microsoft→Windows→Windows Defender→定期スキャン。ここでスキャンの頻度や時間帯を設定できます。夜間やお昼休みに設定すると、作業の邪魔になりにくくておすすめです。
- Windows Defenderが起動しないときはどうすればいいですか?
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まずはサービスが動いているか確認しましょう。スタートメニューから“サービス”を開いて、“Microsoft Defender ウイルス対策サービス”が“実行中”になっているかチェックします。停止している場合は右クリックで再起動を試みてください。それでも動かないときは、システムを再起動すると復旧するケースが多いです。
フルスキャンとクイックスキャンの違いは?
フルスキャンはパソコン内のすべてのファイルやプログラムを順番にじっくり点検して、隠れたウイルスやマルウェアまで見逃さないようにする方法です。
クイックスキャンは起動時の常駐プログラムや一部のシステム領域だけを手早くチェックするので、数分で終わりやすく、日々の軽い安全確認に向いています。
プログラミング作業中にパソコンの動きが重くならないよう、フルスキャンはアイドル時間にスケジュールして、クイックスキャンは毎朝のログイン直後に自動実行しておくとバランス良く守れます。
スキャン中にPCを使っても平気?
フルスキャン実行中でも普段の文章作成やブラウザ閲覧などかんたんな操作はまったく問題ありません。
ただしスキャンがディスクとCPUを使うため、大きなファイルを編集したり動画を再生したりすると、動作が少し重く感じるかもしれません。
重たい作業をしたいときには、スキャン完了まで待つとレスポンス良くなります。
スキャンが終わるまでに何時間かかる?
Windows Defenderのフルスキャンにかかる時間は、ストレージの種類やファイル量によって変わります。SSD搭載のPCでは約30〜45分、HDD搭載のPCでは約1時間半〜2時間ほどかかることが多いです。
作業中に重く感じる場合は、夜間やお休み時間帯にスケジュール実行するといいですよ。スリープをオフにして電源接続した状態で走らせると、途中で中断されずに最後まで検査できます。
ウイルスが見つかったときはどうしたらいい?
ウイルスが見つかると焦りますが、慌てずに順番に対応しましょう。
Windowsセキュリティの「脅威の履歴」から感染したファイル名や種類をチェックします。
検出結果画面で「隔離」か「削除」を選んで駆除してください。
変更を反映するためにパソコンを再起動します。
フルスキャンをもう一度走らせ、ウイルスが完全に消えているか確かめます。
注意削除できない頑固なマルウェアは、Windows Defenderオフラインスキャンの利用を検討しましょう。
他のセキュリティソフトと一緒に使える?
- 他のセキュリティソフトと一緒に使える?
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Windowsは他のセキュリティソフトを検出すると自動でDefenderのリアルタイム保護を休止します。そのうえで両方を同時に動かすとパソコンに負担がかかることがあります。こんなときは、Defenderを常駐させ、他のソフトは手動スキャン専用にしておくのがおすすめです。
実際にプログラマー仲間で試したときは、Defenderを有効のままにして、Malwarebytesを起動時にだけ動かす設定にしました。こうするとウイルス定義の更新タイミングもずれてぶつからず、サクサク動いて安心でした。
まとめ

Windows Defenderのフルスキャンをかんたんに実行するには、Windowsセキュリティアプリでの操作、コマンドプロンプトによる起動、PowerShellからの実行という3つの方法があります。好きな手順を選ぶだけでパソコン全体の安全をチェックできます。
それぞれの方法には良さがあります。画面を見ながら操作したいときはセキュリティアプリ、すばやくコマンドを打ちたいときはターミナル、スクリプトで自動化したいときはPowerShellが便利です。プログラマーの視点からも、それぞれの利点を使い分けることで効率よくスキャンできます。
パソコンを守るポイントは、定期的にスキャンを実行することです。タスクスケジューラを使って毎週実行するように設定すれば、手間なくセキュリティを強化できます。これでデバイスの安全性がぐっとアップするので、ぜひ活用してくださいね。