Windowsで音楽を楽しむとき、メディアプレイヤーの曲情報がバラバラで編集がうまくできず困っているのではありませんか?
このガイドでは、実体験に基づくシンプルな手順と少し進んだコツを組み合わせ、曲名修正から音量揃えまで迷わず試せるようにわかりやすく紹介します。設定画面の場所や操作の順序を細かく示すため、画面を行き来して迷う時間が減ります。
さっそく以下のステップを追いながら、あなたのライブラリを整えてみませんか。数分後には再生リストが思い通りに並び、外出先でも快適に再生できる環境が整います。
Windowsメディアプレイヤーで曲情報と再生リストをきれいに整える流れ

音楽コレクションを整理するとき、情報がごちゃっとしていると気持ちも滅入りますよね。Windowsメディアプレイヤーは初期設定だと表示項目が少なめなので、自分好みに整えると一気に使いやすくなります。
ここではあれこれ迷わずに進められるように、プログラマー視点のコツを交えながら曲情報の調整から再生リストの管理までの流れを紹介します。編集前にライブラリフォルダーを丸ごとバックアップしておくと安心です。
- 必要な項目をカラムに追加:アーティスト/アルバム/ジャンルなど、よく見る情報を列に並べて一覧にします。
- ID3タグを効率よく編集:曲を選んで右クリック→プロパティ。Ctrl+Eを使うとダイレクトに開いてサクサク更新できます。
- アルバムアートをまとめて登録:ジャケット画像をアルバムフォルダーに入れたら、右クリックの「アルバムアートの挿入」で一気に反映可能です。
- 再生リストをテーマ別に作成:リストごとにフォルダー分けしてドラッグ&ドロップで曲を整理すると探しやすくなります。
- カスタム列とショートカット活用:列幅はドラッグで好みに調整。Ctrl+Shift+Bでアート表示のON/OFF切り替えも便利です。
この流れを押さえるだけでWindowsメディアプレイヤーのライブラリがすっきりします。次から詳しい手順を見ながら実際に整えてみましょう。
タイトルやアーティスト名を直したいとき

曲を再生するとアーティスト名や曲名が変になっていて「なんで…」と困ることがありますよね。
Windowsメディアプレイヤーのライブラリ画面から直接文字を打ち直すだけで一瞬で直せます。
- タイトルやアーティスト名をそろえると探しやすくなる
- 一括編集で同じ情報をまとめて直せる
- 手動で入力するので自分好みの表記にできる
①編集したい曲を右クリックしてメディア情報の編集を選ぶ
まずWindowsメディアプレイヤーを起動してライブラリ表示に切り替えます。
次に、編集したい曲のタイトル上で右クリックしてください。
表示されたメニューからメディア情報の編集を選ぶと、詳細画面が開きます。
ライブラリがオフになっていると編集メニューが表示されません。上部の「整理」→「ライブラリの管理」でチェックを入れてから操作してください。
②表示された欄に正しいタイトルやアーティスト名を入力する
表示された入力欄をクリックしてカーソルを置きます。正しい曲名やアーティスト名をキーボードで入力してください。
続けてTabキーを押すと次の欄に移動できます。複数の項目をすばやく埋めたいときに便利です。
もし入力を間違えたらCtrl+Zで元に戻せるので安心してください。
③完了を押してライブラリに反映されているか確認する
編集画面右下の[完了]を押すと変更が保存されます。
ライブラリ画面に戻り、曲名やアートワークが更新されているか目で確かめましょう。
もし反映されていないと感じたら、ウィンドウ上部の「ライブラリの更新」アイコンをクリックするか、キーボードのF5キーを押してみてください。
注意:ネットワーク共有フォルダのライブラリでは、反映に少し時間がかかることがあります。
再生リストを好きな順番に並べるとき

Windows Media Playerのリスト画面では、曲をつかんで好きな位置に移動できます。ドラッグ&ドロップの直感的な操作で、再生順を思いのままにカスタマイズ可能です。再生リストを開いてリストビューに切り替えると、曲名をクリックしながら上下に移動できるようになります。
こうして作った並び順は保存しておけば、次回アプリを立ち上げたときもそのまま楽しめます。気分に合わせてアップテンポ曲を前半にまとめたり、しっとりバラードを後半に配置したりすると、流れがグッと良くなります。マルチ選択したいときはCtrlキーを押しながらクリックすれば、まとめて動かせますよ。
①左側の再生リストをクリックして新しいリストを作る
Windowsメディアプレイヤーを開くと、画面左側に「再生リスト」が並んでいます。もしメニューが折りたたまれているときは、上部にある三本線アイコンをクリックして展開してください。
「再生リスト」の見出し部分で右クリックするとコンテキストメニューが表示されます。その中から「新しい再生リスト」を選ぶと、すぐにリスト名の入力ができる状態になります。
②曲をドラッグしてリストに追加する
Windowsメディアプレイヤーを開き、左側の〈音楽〉ライブラリから目的の曲が並ぶフォルダを選びます。
追加したい曲をクリックしたまま、画面右側のプレイリストエリアまでドラッグします。曲名が半透明で動いたら、登録先のリスト上でマウスを離すと完了です。
③曲名をドラッグして並び順を変える
曲リストの並び替えは、ドラッグ操作だけで自由に変更できます。
並び替えたい曲名をクリックして押したまま、上下にドラッグします。
目的の場所にカーソルを合わせたらマウスボタンを放して配置完了です。
注意点:再生リストの「自動並び替え」が有効な場合はドラッグで移動できません。
曲の音量をそろえて聞きやすくする設定

曲によって音量のばらつきがあると聴いていて気になることがありますよね。Windows Media Playerには音量の自動均一化という機能があって、再生中の曲ごとにボリュームの差を調整してくれます。
プレイリストにネットから取り込んだ曲やCDからリッピングした曲を混ぜても、大きさを気にせずにそのまま楽しめるのがうれしいポイントです。ボリュームをいちいち変更する手間がなくなるので、特に長時間のリスニングやパーティーで活躍します。
①整理メニューからオプションを開く
まずWindowsメディアプレイヤーを起動してください。画面上部のメニューバーで整理をクリックするとドロップダウンが開きます。その中からオプションを選んでクリックしてください。
②デバイスタブで再生音量の均一化にチェックを入れる
Windows Media Playerを開き、画面左上の整理からオプションを選びます。
ダイアログが表示されたらデバイスタブを開き、使用中の再生デバイス(スピーカーやヘッドホン)をダブルクリックします。
「スピーカーのプロパティ」が開くのでエンハンスメントタブに切り替え、「再生音量の均一化を使用する」にチェックを入れます。
最後にOKをクリックして画面を閉じれば設定完了です。
③OKを押して設定を保存する
ウィンドウ右下のOK
ボタンをクリックすると、編集した曲情報や再生リストの設定が保存されます。押したあとにウィンドウが自動で閉じたか確認しましょう。
基本を覚えたら試したい応用テクニックで大量の曲をラクに管理

基本操作を覚えたら、曲数が増えてもサラサラ管理できる応用テクニックにチャレンジしてみましょう。お気に入りの曲だけをさっと探せると、プレイリスト作りがもっと楽しくなります。
ここでは実際に試して便利だった方法をまとめたので、あなたの使い方に合わせて取り入れてみてください。
応用テクニック | 活用シーン |
---|---|
スマートプレイリスト | ジャンルや再生回数で自動分別したいときに便利 |
フォルダドロップ連携 | 新曲を指定フォルダに入れるだけでライブラリに反映したいときに便利 |
一括タグ編集ツール | 複数ファイルのアーティスト名やアルバム名をまとめて修正したいときに便利 |
PowerShellスクリプト活用 | 規則的に命名した曲のタグを自動で更新したいときに便利 |
上で紹介した応用を組み合わせると、数百曲の管理もサクサクこなせます。少し工夫するだけで手間が減るので、ぜひ試してみてください。
フォルダー監視で新しい曲を自動で取り込む

フォルダー監視を設定すると、指定したフォルダーに新しい音楽ファイルを保存するだけで、自動でライブラリへ取り込みしてくれます。ファイル形式や階層をあらかじめ気にする必要がなく、追加の操作をしなくても最新の曲がすぐに再生リストに反映されるのが魅力です。
- 手作業でインポートしなくていいので時間を節約できる
- 音楽フォルダーを整理すれば自動で更新されるから管理が楽
- プログラマー視点のコツを使えば重複ファイルをはじいて無駄を減らせる
ライブラリの管理から追加したいフォルダーを指定する
ライブラリに集めたいフォルダーを設定するときに、整理された環境がぐっと楽になります。ここではWindows 11の最新Windows Media Playerを例に説明します。
画面上部のメニューバーで整理をクリックしてください。
表示されたメニューからライブラリの管理→「音楽」「画像」など追加先を選択します。
「追加…」ボタンを押して、エクスプローラーから集めたいフォルダーを指定します。
フォルダーを選んで「フォルダーの変更」をクリックし、最後に「OK」を押して完了です。
ネットワークドライブを指定すると読み込みに時間がかかる場合があります。
フォルダーの監視をオンにして自動取り込みを有効にする
Windows Media Playerを立ち上げて、画面上部の整理をクリックします。続いてオプションを選びましょう。
開いたオプション画面でライブラリのタブをクリックします。ここにフォルダー監視の設定項目があります。
「監視するフォルダー」欄のフォルダーの追加ボタンを押して、自動取り込みしたいフォルダーを選択してみましょう。
追加したフォルダーの横にあるチェックボックスにチェックを入れて、ウィンドウ下部のOKをクリックすれば完了です。
フォルダー数が多すぎると読み込みに時間がかかることがあります。音楽や動画の保存先を整理して必要なフォルダーだけ登録すると動作が軽くなります。
外部タグエディターと連携して時短する

外部タグエディターを組み合わせると、曲情報をまとめて一気に仕上げられるのでおすすめです。たとえばMp3tagならファイル名やオンラインデータベースをもとにアーティスト名やアルバム情報を自動取得できるため、手入力の手間がぐっと減ります。整ったタグをWindowsメディアプレイヤーにドラッグ&ドロップするだけで再生リストや曲情報がきれいに反映されるので、数百曲の管理でもストレスフリーになります。
使いやすいタグエディターをインストールする
mp3tagの公式ページ(https://www.mp3tag.de/)を開きます。Windowsの最新版に対応したダウンロードリンクを探してください。
「Download」ボタンの下にあるWindows版アイコンから、自分のPC環境(64bitか32bit)に合うインストーラーを選んで保存します。
ダウンロードした.exeファイルをダブルクリックし、画面に従ってインストールを進めます。特にカスタムインストールの画面で不要なツールは外すと軽量です。
インストール後にmp3tagを立ち上げると、音楽ファイルのタグ編集画面が使えるようになります。Windows Media Playerのファイルをここへドラッグしてください。
注意点:公式サイト以外からダウンロードするとマルウェア混入のリスクがあります。
編集後にメディアプレイヤーを再読み込みして反映させる
名前やジャケットを変えたあと、Windowsメディアプレイヤーはキャッシュを使っているため、すぐに反映されないことがあります。更新操作で新しい情報を読み込ませましょう。
再生リストや曲情報をすぐに反映させたいときは、Windowsメディアプレイヤーがアクティブな状態でキーボードのF5キーを押します。ほとんどの変更が瞬時に読み込まれます。
F5で更新されないときは、一度ウィンドウ右上の×ボタンで閉じてから再度Windowsメディアプレイヤーを起動します。ライブラリ全体がリロードされて確実に新しい情報になります。
音楽フォルダーを新しく追加したときやファイル名を変更した場合は、<strong>ツール</strong>メニューの<strong>ライブラリの管理</strong>から該当フォルダーを選び直すと、最新のファイル構成に合わせて読み込まれます。
PowerShellでタグを一括置換する

PowerShellなら音楽ファイルのタグをまとめて書き換えられるよ。Windows10以降に標準搭載されているから、わざわざ新しいアプリを探さなくてもすぐに使い始められるのがうれしいところ。
ファイル操作の自動化や細かい条件指定が得意なPowerShellを使うと、同じアーティスト名やアルバム情報を一気にそろえられるから、数百~数千ファイルの整理もあっという間に終わるんだ。
こんな人にぴったり
- 大量のファイルを同じタグ情報で統一したい
- 手動では追いつかない複雑な条件で置換したい
- 定期的にタグ整理を自動化して手間を減らしたい
スクリプトを作り対象フォルダーで実行する
メモ帳などで以下のコードを貼り付けてUpdateTags.ps1
として保存してください。
Get-ChildItem -Filter *.mp3 | ForEach-Object {
$newTitle = $_.BaseName
$shell = New-Object -ComObject Shell.Application
$folder = $shell.Namespace($_.DirectoryName)
$file = $folder.ParseName($_.Name)
$folder.GetDetailsOf($file,21) | Out-Null
$folder.GetDetailsOf($file,21) = $newTitle
$folder.GetDetailsOf($file,13) = "Unknown Artist"
}
エクスプローラーで曲が並んだフォルダーを開き、アドレスバーにpowershell -ExecutionPolicy Bypass -File UpdateTags.ps1
と入力して実行してください。
変更が反映されたらメディアプレイヤーを更新する
デスクトップのスタートメニューからWindowsメディアプレイヤーを起動してください。
画面上部の整理メニューをクリックして、表示されたリストからライブラリの更新を選んでください。
更新が完了すると新しく追加した曲や編集した情報が反映されます。ライブラリをスクロールして正しく表示されているか確かめましょう。
ライブラリ全体の更新には時間がかかる場合があります。完了するまで待機してください。
よくある質問

- Windows Media Playerで曲情報をまとめて一括変更するにはどうしたらいいですか?
-
曲が並んでいる一覧画面でCtrlキーを押しながら変更したいファイルを全部選んでから右クリックし、プロパティを開くと同じ画面でまとめて編集できます。もし変更が反映されないときは、ファイルが「読み取り専用」になっていないかエクスプローラーで確認し、必要なら外してから再度編集するとすんなりいきます。
- 再生リストに重複した曲があるとき、一気に取り除く方法はありますか?
-
プレイリストを開いたら、タイトルやアーティスト名で重複している項目をCtrl+クリックで複数選択してDeleteキーでまとめて消せます。たくさんある場合はプレイリストファイル(.wpl)をテキストエディターで開き、同じパス行を検索して削除すると一括でスッキリします。
- 動画ファイルのサムネイルが思うように変わらないのですが、何かコツはありますか?
-
Windows Media Playerは動画ファイルのサムネイルをフォルダの「Folder.jpg」から拾うことが多いです。動画と同じフォルダに希望の画像を「Folder.jpg」という名前で置いてからライブラリを右クリック→「最新の情報に更新」をすると、次回開いたときに指定のサムネイルが表示されるようになります。
編集した情報が元に戻ってしまうのはなぜ?
Windowsメディアプレイヤーは曲情報のタグを音楽ファイル本体ではなく、プレイヤー専用のライブラリデータベースに保存する仕組みになっています。そのため、ライブラリを再構築したりほかのアプリでファイルを書き換えたりすると、元の情報に戻ってしまうことがあります。
- ファイルに読み取り専用属性が付いていて変更が反映されない
- ネットワークドライブや共有フォルダーで書き込み権限がない
- DRM保護されたファイルはタグを書き換えられない
- インターネットから取得した情報が優先され、ライブラリ更新で上書きされる
これらの原因を解消すると、編集した情報が元に戻る問題を防げます。
アルバムアートを思い通りに変える方法は?
アルバムアートはWMPの画面からすぐに差し替えられて、自分だけのライブラリを作る楽しさが味わえます。
手軽な方法は、曲が入っているフォルダにfolder.jpgという名前で画像ファイルを置くだけで、WMPが自動的に読み込んでくれます。
もう一つは、WMP上でアルバムを右クリックして「アルバム情報の検索」を選ぶ方法です。公式ジャケットをまとめて取り込めるうえ、エンジニア経験を活かしたPowerShellの一括配置スクリプトを使えば、数百枚のアルバムも一気に更新できるのがプチ裏技です。
メディアプレイヤーが曲を認識しないときは?
曲がライブラリに出てこなくて焦るよね。原因はフォルダーの読み込み漏れや非対応形式、タグ情報の欠損などいくつか考えられるよ。
- フォルダー再スキャン:保存場所をあらためて読み込むと、未登録の曲をまとめて取得できるよ。
- ファイル形式チェック:Windowsメディアプレイヤーが対応する拡張子(MP3/WMA/WAVなど)かを確認しよう。
- タグ情報の整理:タイトルやアーティスト名が空欄だと認識されないことがあるから、必要な情報を埋めてみて。
- ライブラリのリセット:データベースを一度クリアすると新規スキャンがじっくり行われるよ。
試しやすい順番で進めると手間が減るよ。どれかひとつで解決することが多いから、気軽にチェックしてみよう。
再生リストがスマホに同期されないのはどうすればいい?
まずスマホのUSB接続をメディアデバイス(MTP)に設定してくださいね。
Windowsメディアプレイヤーの「同期」欄にスマホが表示されたら、プレイリストをドラッグすれば同期できますよ。
それでもスマホが表示されない場合はデバイスマネージャーを開き、MTPドライバーを更新すると改善しやすいですよ。
手動で同期したいときは、プレイリストを右クリックして「名前を付けて保存」からm3u形式で保存し、スマホのMusicフォルダへUSB転送するとスマホ側でも再生リストが呼び出せますよ。
まとめ

曲情報の修正や再生リストの整理はWindowsメディアプレイヤーなら気軽にできます。最初にタグを手動で編集して正確なタイトルやアーティスト名を登録し、つぎに再生リスト機能でジャンルや気分ごとにまとめるだけでした。
アルバムアートの設定やリストのエクスポートといった応用ワザも身につけると、音楽管理がもっと楽しくなります。Windowsメディアプレイヤーの基本操作とプログラマー視点のコツを押さえておくと、手間を抑えたうえで整ったライブラリを長く維持できます。
操作でつまずきやすいポイントはタグ編集時のファイル形式の扱いとリスト順の変更くらいなので、落ち着いて手順どおり進めれば安心です。好きな音楽に集中できる環境づくりがいちばんのゴールになります。
ここまでの流れを試せば、聴きたい曲をすばやく呼び出せる快適なメディア環境が完成します。そのまま手を動かして曲を整理してみてください。音楽ライフがもっと輝くはずです。