Windowsで作業中にタスクバーの位置が思ったところになくて画面が狭く感じることはありませんか?
この記事では画面のどこに置いても邪魔にならないようにタスクバーを移動する二つの方法をわかりやすく紹介し、それぞれの利点と注意点を実体験を交えながらお伝えしますので、作業効率と視界の快適さがぐっと高まります。
説明に沿って数分試すだけで普段使いのアプリが見やすくなりマウス移動も減ります。快適な作業空間を整えたい方はさっそく手順を読みながら位置調整に挑戦してみてください。
Windowsタスクバー位置を変える基本の流れ

タスクバーをお好きな場所に移動すると、画面の見やすさや作業効率がぐんとアップしますよね。そこで、初めてでも迷わないように操作の流れをサクッと紹介します。
- 設定アプリを開く:Win+Iキーでサクッと起動
- 「個人用設定」→「タスクバー」をクリック:左ペインから探せます
- 「タスクバーの動作」を開く:画面下部の項目だからスクロールして見つけてください
- 「タスクバーの配置」から好みの位置を選ぶ:左寄せか中央寄せをポチッと切り替え
- 変更を確認:すぐにタスクバーが動いて見た目が変わります
ざっくりこんな感じで、次は各ステップを迷わず進められるよう、実体験をもとにくわしく見ていきますね。
設定アプリから動かす

設定アプリからは、マウス操作だけでタスクバーの並びを変えられます。Windowsキー+Iで設定を開き、個人用設定>タスクバー>タスクバーの動作へ進むと「タスクバーの配置」が表示され、左寄せか中央揃えをすぐに切り替えられます。コードを書かずにサクッと試せるので、初めての方にも安心です。ただし上下への移動には対応していない点を覚えておくといいですよ。
①スタートを右クリックして設定を開く
画面左下のスタートアイコンにマウスポインターを合わせて右クリックします。
表示されたメニューから設定
を選ぶと、Windowsの設定画面が立ち上がります。
②個人用設定からタスクバーを選ぶ
ここからはタスクバーのカスタマイズ画面を呼び出す手順です。
デスクトップ上のタスクバーを右クリックし、表示されたメニューから個人用設定を選びます。
左側に並んだメニューからタスクバーをクリックすると、タスクバーの各種設定項目が表示されます。
③タスクバーの動作で位置をプルダウン
「タスクバーの動作」を開くと「タスクバーの配置」欄が表示されます。そこにあるプルダウンメニューをクリックして「左揃え」または「中央揃え」を選んでください。
④好きな位置を選んでウィンドウを閉じる
タスクバーをドラッグして理想の場所に移動できたら、設定画面の右上にある×をクリックして閉じます。
閉じた直後に表示がずれるときは、デスクトップをクリックして再描画するとスムーズに反映されます。
ドラッグで動かす

タスクバーをクリックでつかんだらそのまま画面端へドラッグして好きな位置へ動かす方法で、一番手軽に試せます。ただしドラッグで動かせないときはタスクバーがロックされているサインなので、あらかじめロックを解除しておくとスムーズに操作できます。
①タスクバーを右クリックしてロックを外す
タスクバーの何もない場所を右クリックしてメニューを表示します。
「タスクバーをロックする」にチェックマークが付いていれば、ここをクリックしてチェックを外します。
②タスクバーをドラッグして画面端へ移動
タスクバーのアイコンがない空白部分にマウスカーソルを合わせ、左クリックを押しながら画面の上端・左端・右端の好きな位置へドラッグします。目的の場所に来たらボタンを離して完了です。
③位置を決めてタスクバーロックを戻す
タスクバー上の何もない部分を左クリックで押さえたままドラッグします。画面の上、左、右いずれか好きな場所まで動かし、マウスボタンを離してください。
移動後、タスクバー上を右クリックしてメニューを開き「タスクバーをロックする」を選びます。これで位置がずれずに固定されます。
タスクバーが動かないときは事前にロック解除していないか確認してください。
タスクバー位置を変えた後にできる便利ワザ

タスクバーを上下左右どこに置いても動じない環境ができあがったら、試してほしい応用テクをいくつか紹介します。ちょっとした工夫で作業がぐっとはかどりますので、ぜひチャレンジしてみてください。
応用ワザ | 使いどころ | 役立ちポイント |
---|---|---|
ウィジェットの常時表示 | サイドや上部に移動したタスクバーで | 天気やニュースが視界に入り、情報チェックがスムーズになる |
タスクビュー+仮想デスクトップ | 左右に置いたときのマルチデスクトップ切り替え | デスクトップ間の移動が直感的になり、作業領域を整理しやすい |
ウィンドウスナップ連携 | サイド配置で画面分割を多用するとき | ドラッグ操作だけでピタッとウィンドウ配置できる |
クイック起動ツールバー追加 | よく使うフォルダやアプリを登録して | 複数クリックを減らし、作業開始までの時間が短縮できる |
作業領域を広げるために自動で隠す

タスクバーを画面端にちょこんと置くよりも、作業中にぱっと消えてくれると気持ちいいですよね。この「自動で隠す」機能を使うと、マウスを動かしたときだけタスクバーが現れてくれるので、普段は画面をまるまる使えます。
プログラミングでコードを広げたり、資料を見ながら資料作りをするときにはディスプレイの領域が貴重です。タスクバーが隠れるだけで、作業領域をぐっと広げることができるので、手元のウィンドウが一段と見やすくなります。
デュアルディスプレイで作業しているときや、ノートPCで画面が小さいときほど効果を実感しやすいです。集中して作業したいときや、ちょっとした隙間で作業したいときにおすすめの設定です。
設定で「タスクバーを自動的に隠す」をオンにする
スタートボタンをクリックして歯車アイコンを選ぶか、「Win」+「I」キーで設定アプリを起動してください。
設定アプリのメニューから「個人用設定」をクリックしてください。
左側のリストから「タスクバー」を選びます。
「タスクバーを自動的に隠す」のスイッチをオンに切り替えます。設定が即時反映され、使わないときにスッキリ隠れます。
マルチモニターでそれぞれ別の位置に置く

マルチモニター環境では、各ディスプレイごとにタスクバーを独立させると便利です。作業中のウィンドウがある画面上で直接アイコンをクリックできるため、マウスを行ったり来たりさせるストレスが減ります。動画編集や資料作成、プログラミングといった複数画面をフル活用したいシーンで特に役立つ設定です。
表示設定で各画面のタスクバーを個別に設定する
タスクバー上で右クリックしタスクバー設定を選びます。
左側のタスクバー項目を開き下へスクロールして複数のディスプレイ欄を探します。
複数のディスプレイでタスクバーを表示するをオンにしてタスクバーのボタンを表示する場所でプライマリとウィンドウが開いているディスプレイのみを選びます。
こうすると各画面に開いているウィンドウだけが表示され作業中のアプリが見つけやすくなります。
縦置きでコードを読みやすくする

コードの行数が多いときには、タスクバーを左右どちらかに寄せると、エディタ画面の上下スペースが広がって行が追いやすくなります。
- エディタの上下に余裕が生まれ、長いファイルのスクロール回数を減らせる
- 行番号やアウトラインビューの追跡が楽になり、読みやすさが向上
- マルチモニター環境でも縦置きにしておくと画面レイアウトが安定
タスクバーを左右に固定してエディタ画面を広げる
Winキー+Rキーを押し、regeditと入力してEnterキーでレジストリエディタを起動します。左ペインで以下のキーまでたどり着いたら、右クリック→エクスポートを選んで任意の場所に保存してください。
同じ場所にあるSettingsをダブルクリックして編集画面を開きます。表示される16進数の並びのうち、先頭から5バイト目(行頭4つ目のペア)の値を次のいずれかに書き換えます。
- 01:タスクバーを左側に固定
- 02:タスクバーを右側に固定
タスクバーをCtrl+Shift+Escキーでタスクマネージャーを開き、プロセス一覧から【Windowsエクスプローラー】を探します。右クリックして再起動を選ぶと、新しい位置でタスクバーが表示されます。
レジストリの編集は慎重に行ってください。誤操作でタスクバーが消える可能性があります。
よくある質問

Windows 11でタスクバーを上下以外に移動できないのは何でですか?
- Windows 11でタスクバーを上下以外に移動できないのは何でですか?
Windows 11では設定画面にタスクバー位置を変更する項目がなくなりました。レジストリエディタで「HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\StuckRects3」のバイナリ値を編集したり、ExplorerPatcherなどのツールを使う方法があります。操作前にレジストリをバックアップすると安心です。
マルチディスプレイ環境でタスクバーを別々に表示できますか?
- マルチディスプレイ環境でタスクバーを別々に表示できますか?
設定→個人用設定→タスクバー→タスクバーの動作を開くと「すべてのディスプレイにタスクバーを表示」や「メインのディスプレイのみ」などを選べます。メイン・サブそれぞれで独立させたいときは「メインのディスプレイのみ」をオフにしてください。
タスクバーを自動で隠したいときは?
- タスクバーを自動で隠したいときは?
同じく設定→個人用設定→タスクバー→タスクバーの動作で「タスクバーを自動的に隠す」にチェックを入れるだけです。シンプルに隠したり表示したりしたい場合に便利で、作業領域が広く使えて気持ちいいです。
位置を変えられないのはなぜ?
タスクバーの上下左右への移動ができない一番の理由は、タスクバーがロック状態になっているからです。タスクバーをロックすると、配置やサイズを固定できる反面、引っ張って動かすことができなくなります。
さらに、Windows11以降はタスクバーの構造が大きく変わり、そもそも下部への固定しかサポートされていません。これは内部のUIフレームワークがUWP(ユニバーサルWindowsプラットフォーム)に統一されたためで、レジストリを書き換えたりサードパーティ製のツールを使わないと位置変更が難しくなっています。
ドラッグで動かせない時はどうする?
タスクバーが動かせないときは、まずロックを解除しましょう。タスクバーを右クリックして「タスクバーを固定する」のチェックを外すと、ドラッグでつかんで好きな場所へ移動できます。それでもうまく動かない場合は、エクスプローラーを再起動すると改善しやすいですし、もう一歩踏み込むならレジストリエディターで「LockTaskbar」キーを確認する方法も役立ちます。これでサクッと好きな位置に配置できますよ。
タスクバーが消えたときは?
- タスクバーが消えたときは?
-
タスクバーが見えなくなるのは自動的に隠す設定が有効になっているかExplorerが一時停止している場合がほとんどです。
まずデスクトップの何もないところを右クリックして「タスクバーの設定」を選び「タスクバーを自動的に隠す」をオフにしてください。
それでも戻らないときはCtrl+Shift+Escでタスクマネージャーを開き「エクスプローラー」を選んで「再起動」を押しましょう。
プログラマーならではの裏ワザとしてWin+Rで「cmd」を開き下記コマンドを実行するとワンクリックでリセットできます。
taskkill /f /im explorer.exe && start explorer.exe
設定が保存されないのはなぜ?
タスクバーの位置が保存されないケースでは、設定変更後にタスクバーをロックしていないことや、サインイン時に設定が上書きされることがよくあります。以下のポイントを押さえると安定して位置が保持できます。
- タスクバーを移動後にロックしないままログオフ・再起動している
- 会社や学校のPCでグループポリシーが配置情報をリセットしている
- ユーザープロファイルに書き込み権限がないアカウントを使っている
- デュアルディスプレイ環境で接続順序が変わり、位置がずれている
いったんタスクバーを動かしたあとに必ずロックをかけてからサインアウトし、管理された環境では管理者にポリシー変更を依頼すると、設定がきちんと残るようになります。
まとめ

Windows 11では「設定」→「個人用設定」→「タスクバー」→「タスクバーの動き」を開いて、表示位置を選ぶだけで左右にも下にも移動できます。Windows 10ならタスクバーをドラッグするだけで上下左右に自由自在に動かせます。数クリックでいつもの画面が自分好みに変わるのは気持ちいいですよね。
さらに自動非表示にしたり、通知領域のアイコンを整理したりすると、デスクトップがすっきりして作業に集中しやすくなります。複数モニターを使っているなら、画面ごとにタスクバーを表示する設定もぜひ活用してみてください。
もし画面の上部や左右の微調整をもっと自由にしたいなら、ExplorerPatcherなどのフリーソフトがおすすめです。プログラマー視点でのちょっとした裏ワザですが、タスクバーが大活躍してくれること間違いありません。
小さなカスタマイズでも、毎日の使い心地はぐっと変わります。いろいろ試してぴったりの配置を見つけて、明日からのパソコン作業をもっと快適にスタートさせましょう。