Outlookを開くたびに動きが重く、アドレス候補の誤表示まで続いてしまい、そろそろキャッシュ削除で改善したいと感じているのではありませんか。
ここではメールが遅くなる原因を丁寧に切り分け、画面操作を細かく示しながらキャッシュを数分で片付ける手順を紹介します。その結果、予期しないフリーズやアドレス入力のもたつきがぐっと減り、快適さが戻ります。
準備はマウスと数分の時間だけです。さあ、一つ目のステップから一緒に始めて、軽快な仕事時間を取り戻しましょう。
Outlookキャッシュ削除の手順をやさしく完全ガイド

Outlookが重く感じたときにはキャッシュをさくっと消すのがいちばんです。ここでは実際に試して効果を感じた3つの方法を紹介します。
- Outlook終了後にローカルキャッシュを削除:PST/OSTファイルやテンポラリフォルダをリセットします。
- 自動補完リストのクリア:あて先候補の履歴がたまってもっさりするのを防ぎます。
- キャッシュモードの再設定:オンライン/キャッシュ切替えで同期ファイルを再生成します。
これらを順に実施すると動作がすっきり軽くなりますしトラブルの芽も消せるので安心です。
アプリ内メニューからオートコンプリートキャッシュを消す

メニュー操作だけでオートコンプリートの候補をすっきりリセットできる方法です。Outlookを開いたまま画面上のメニューをたどるだけなので、設定画面を行ったり来たりしなくて済みます。
たとえば古いアドレスがずらりと出てきて混乱したときや、新しく登録した連絡先が反映されないときに役立ちます。手軽にキャッシュだけを消せるので、メール作成に集中したいときにおすすめです。
①Outlookを開き右上のファイルをクリックする
パソコンのスタートメニューやタスクバーからOutlookを起動します。画面が表示されたら画面左上ではなく右上にある「ファイル」を選んでクリックしてください。
②左下のオプションを選んでメニューを開く
Outlook画面の左下にある歯車アイコン付近から「オプション」をクリックしてください。
数秒待つと設定メニューがポップアップで開きます。ここからキャッシュ関連の項目にアクセスできます。
③メールタブを押して送受信欄までスクロールする
Outlookオプション画面の左側メニューからメールをクリックすると、右側にメール設定の項目がずらりと並びます。上から順に並んでいるので、マウスホイールやスクロールバーで画面を下へ動かし、送受信と書かれた見出しが出てくるまでスクロールしてください。
④オートコンプリートリストを空にするボタンを押す
オプション画面の「メール」タブ内を下にスクロールして、「送信メッセージ」セクションを探します。そこにある「オートコンプリート リストを空にする」ボタンをクリックしてください。
この操作をすると今まで候補に表示されていたアドレスがすべて削除されます。大事なアドレスは事前にメモしておくと安心です。
⑤OKを押してOutlookを再起動する
ダイアログで「OK」をクリックして変更を保存します。
Outlookのウィンドウを閉じて、再度アイコンをダブルクリックすると再起動します。
Outlookが応答しない場合はタスクマネージャーで「OUTLOOK.EXE」を終了させてから再起動してください。
エクスプローラーでOSTキャッシュファイルを削除して再構築

Outlookを完全に閉じたうえで、パソコンのエクスプローラーを使って古くなったOSTキャッシュを丸ごと消してみましょう。
このやり方なら、手動でゴミデータをリセットできるので、新しいキャッシュがすっきり再構築されます。
読み込みが遅いときや表示がおかしくなったときにさっと試せる、シンプルかつ頼れる技です。
①Outlookを完全に終了する
まずは画面に開いているOutlookを閉じましょう。
- ウィンドウ右上の✕をクリックして閉じる。
- タスクバーのOutlookアイコンを右クリックし「ウィンドウを閉じる」を選ぶ。
- それでも残るときはCtrl+Shift+Escキーでタスクマネージャーを開き「OUTLOOK.EXE」を選んでタスク終了する。
②Windowsキー+Eでエクスプローラーを開く
キーボードのWindowsキーとEキーを同時に押すと、ファイル操作の窓口であるエクスプローラーがぱっと開きます。Outlookのキャッシュフォルダへすぐ辿りたいときに便利です。
ノートPCでFnキーが必須の場合は、Fnキーも一緒に押してみてください。
③アドレスバーに%LOCALAPPDATA%\Microsoft\Outlookと入力する
エクスプローラーの上部にあるアドレスバーをクリックします。
%LOCALAPPDATA%\Microsoft\Outlook
と入力してEnterキーを押します。
注意点:入力ミスがあると正しいフォルダに移動できません。コピー&ペーストでの入力がおすすめです。
④拡張子ostのファイルを右クリックし削除を選ぶ
Outlookを終了してからエクスプローラーを開いてください。エクスプローラーのアドレスバーに「C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Local\Microsoft\Outlook」と入力し、Enterキーを押します。
表示された拡張子が「.ost」のファイルを右クリックし、メニューから「削除」を選んでください。Shift+Deleteを使うとごみ箱を経由せずに完全に消去できるので、キャッシュ再生成後の残容量をしっかり確保したいときにおすすめです。
⑤Outlookを起動して自動同期を待つ
削除したキャッシュが初めて再生成されるまで、少し時間がかかります。Outlookを開いたら、画面下のステータスバーに「接続しています」や「同期中」と出るのを見守ってください。
メールボックスの容量や添付ファイルの大きさによっては数分以上かかることもあります。進捗が分かりにくい場合は、席を外してコーヒーを淹れてリラックスしながら待つのがおすすめです。
もし長時間待っても同期が進まないときは、ネットワークやVPNの接続状況を確認すると問題が解消することが多いです。
フォームとテンプレートのキャッシュをリセットしてトラブル退治

Outlookを使っていると、フォームやテンプレートの見た目が急におかしくなったり、追加したはずのカスタムフォームが消えたりすることがあります。そんなときは、フォームとテンプレートのキャッシュをリセットするとスッキリ解決できます。
この方法は、フォームやテンプレートを読み込むときに使われるキャッシュファイルを手動で削除して、新たに生成し直してもらう手順です。Outlookの動作が重くなったり、デザインが崩れたりしたときにサクッと試せるお手軽テクニックです。
実際にプログラマー目線で何度も試したところ、レジストリや再インストールよりも気軽に実行できて、しかも効果バツグンでした。フォームの不具合やテンプレートの読み込みエラーに悩まされているなら、まずはこのキャッシュリセットをトライしてみてください。
①Outlookを起動しファイルからオプションを開く
まずWindowsのスタートメニューやタスクバーからOutlookを起動してください。Outlookが開いたら画面左上のファイルをクリックします。表示されたサイドメニューの下部にあるオプションを選ぶと、Outlookの設定画面が表示されます。
②詳細設定を選んでカスタムフォームをクリックする
画面左上のファイルをクリックしてメニューを開きます。
メニュー内のオプションを選びます。
オプション画面の左側リストから詳細設定をクリックしてください。
詳細設定画面を下へスクロールし、カスタムフォームボタンを探してクリックします。
③フォームの管理でキャッシュをクリアを押す
Outlookを起動したままリボンの開発タブをクリックしフォームのデザインを選びます。
表示されたウィンドウでフォームの管理を開き、下部のキャッシュをクリアボタンを押すとすべての古いフォームデータが消えます。
④OKでダイアログを閉じてOutlookを再起動する
ダイアログのOKをクリックして設定画面を閉じます。
そのあとOutlookを完全に終了してから再起動し、キャッシュがクリアされた動作を確かめましょう。
バックグラウンドでOutlookが残っていると再起動できないことがあります。タスクマネージャーで完全終了すると確実です。
⑤動作確認のために新しいメールを作成する
新しいメールを作って、送受信がちゃんと動くか確認します。
Outlookの画面左上にある「新規メール」をクリックしてください。
宛先には自分のメールアドレスを入力し、件名や本文にはテスト用のメッセージを入れましょう。
準備ができたら「送信」を押します。受信トレイにメールが届けばキャッシュ削除後も問題なく動いている証拠です。
キャッシュ削除で得た快適さを広げる応用ワザ

キャッシュを削除してOutlookが軽やかに動くようになったら,さらに使い心地を高める小技を試してみましょう。日々のメール整理や検索がもっとスムーズになりますよ。
応用ワザ | 役立ちポイント |
---|---|
自動キャッシュクリアのスケジュール設定 | 一定期間ごとに余分なデータをリセットして,常にサクサクをキープできます。 |
大容量メールのプレビュー遅延読み込み | 重い添付ファイルは後から読み込む設定にして,一覧表示を軽くします。 |
検索フォルダーの最適化 | よく使う条件だけ残して,索引を小さくすることで検索速度をアップします。 |
古いアーカイブを別フォルダーへ自動振り分け | 受信トレイに過去メールをため込まず,新しいメールに集中しやすくなります。 |
メール検索がもたつくときに即リフレッシュ

メール検索が遅く感じるのは検索用のカタログがちょっとお疲れモードになっているからです。そんなときはOutlookのインデックスをサクッとリセットしてあげると、検索結果がキビキビ帰ってきます。たとえばファイル→オプション→検索→インデックスのオプションを開いて再構築を押すだけです。再構築中はほかの操作を控えておくと、あとでまとめてガツンと再登録が完了します。メールがたくさん溜まっていると少し時間がかかるので、落ち着いたタイミングで実行するといいですよ。
検索インデックスを再作成して高速化する
Outlookを終了したあと、タスクバーのスタートボタンをクリックして「インデックス オプション」と入力します。検索結果に表示された「インデックス オプション」を選んでください。
「インデックス オプション」画面で「詳細設定」をクリックし、「再構築」ボタンを押します。これで検索インデックスの作り直しが始まります。
インデックスの再構築が終わるまで少し時間がかかることがあります。完了を確認したらOutlookを開き、検索速度が改善されたか試してみてください。
インデックスの再構築中はPC全体の動作が重くなることがあります。
アカウント移行時にエラーを起こさないクリーンスタート

メールアカウントを新しい環境や別のWindowsユーザーへ移すとき、古いキャッシュが残っていると同期エラーや不整合が起きやすくなります。そのまま作業を進めると「フォルダーが表示されない」や「送受信が止まる」といったトラブルに見舞われることが何度かありました。
そこでおすすめなのが、完全にクリーンな状態からOutlookを起動する方法です。新しいプロファイルを作成して余計なデータを残さずにスタートすれば、古い設定やキャッシュが干渉せずスムーズにアカウント移行できます。同期ミスを防ぎたいときや複数アカウントを手早く切り替えたいときに特に心強いアプローチです。
古いプロファイルを削除して新規プロファイルを作成する
Outlookを完全に終了させてから、Windowsのスタートメニューで「コントロールパネル」と入力して開きます。アイコン表示に切り替えたうえで「メール」を選び、「プロファイルの表示」をクリックしてください。
表示されたプロファイル一覧から動作が不安定なプロファイル名をクリックし、「削除」を押します。確認ダイアログが出たら「はい」を選んで進めます。
同じ画面で「追加」をクリックし、わかりやすい名前をつけて「OK」を押します。ウィザードに従い、メールアカウント情報を入力すれば完了です。
プロファイルを削除すると設定情報がすべて消えます。バックアップしたいデータがあれば事前にエクスポートしてください。
補足情報USBドライブにキャッシュを移してどこでもマイ環境

OutlookのキャッシュをUSBドライブへ移動すると、USBを差すだけでいつものメール環境を呼び出せます。移動中のパソコンを変えても、オフライン作業や添付ファイルのやり取りがスムーズにできるのが最大の嬉しいポイントです。外出先や自宅と会社で同じキャッシュを共有でき、再構築の手間もグッと減らせます。
実際に試したところ、NTFSでフォーマットした高速なUSB3.0ドライブを使うと読み書きが快適でした。USBを抜く前にはOutlookを完全に閉じて安全に取り外すようにするとキャッシュの破損を防げます。複数のPCを行き来する人には特におすすめの手法です。
Outlookのデータファイル保存先をポータブルメディアに設定する
USBメモリや外付けSSDをパソコンに接続して、エクスプローラーで任意のフォルダ(例:OutlookData)を作成してください。
Outlookを開いて「ファイル」→「アカウント設定」→「アカウント設定」を選び、「データファイル」タブで「追加」をクリックしてください。
先ほど作成したフォルダを指定してPSTファイルを保存し、名前を付けて「OK」を押します。
Outlookを終了してから、既存のPSTファイルを先ほどのフォルダへコピーします。
再度Outlookを起動し、「データファイル」タブで新しいPSTを既定にして完了です。
ポータブルメディアのドライブレターが変わるとOutlookがPSTを見失うため、同じものを使い続けることがおすすめです。
よくある質問

キャッシュを削除するとメールが消えますか?
- キャッシュを削除するとメールが消えますか?
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サーバー上のメールはそのままなのでローカルコピーを削除しても消えません。次回Outlook起動時にメールが再び同期されるので安心してください。
Outlookを再起動してもキャッシュフォルダが残っているときは?
- Outlookを再起動してもキャッシュフォルダが残っているときは?
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Outlookが完全に終了していない場合があります。タスクマネージャーで「OUTLOOK.EXE」が残っていないか確認してから再度削除してみてください。
キャッシュ削除のおすすめ頻度は?
- キャッシュ削除のおすすめ頻度は?
-
メールのやり取りが多い場合は月に一度、軽く動作がもたつくと感じたらその都度行うと快適さが続きます。
キャッシュを削除するとメールは消える?
キャッシュを消してもサーバーにあるメールは消えません。ExchangeやIMAPを使っている場合、Outlookはサーバー上のメールを参照しながら表示しているので、ローカルの一時ファイルを削除しても元のメールはそのままです。
キャッシュを削除すると次にOutlookを起動したとき、またサーバーから必要なデータを取り直すため少し時間がかかることがあります。ですが完了すれば快適に使えるようになるので安心してください。
POPアカウントを利用している場合は注意が必要です。サーバーにメールを残さず受信設定していると、キャッシュを消すとローカルに残っている本文データも消えてしまうことがあります。
削除後に同期が終わらないときは?
同期が終わらないときは、キャッシュの削除だけではメールデータの整合性が保てず、ローカルのOSTファイルが影響していることがあります。
Officeを終了しOutlookフォルダー内のOSTファイルを別名に変更すると、次回起動時に新しいファイルが自動で再構築されサーバーから最新データが取り込まれるので同期がスムーズになります。
会社PCで実行しても大丈夫?
会社PCでもOutlookのキャッシュ削除自体は個人PCと同じ手順で実行できます。ただし社内でディスク容量の管理やバックアップポリシーが設定されている場合があるので、IT部門のガイドラインに沿って進めると安心です。
社内ポリシーで特定フォルダの権限が制限されていると削除できないことがあります。操作前にフォルダ権限を確認してください。
Outlook365とOutlook2021で手順は同じ?
Outlook365もOutlook2021も、キャッシュをクリアする手順はほとんど変わりません。どちらもリボンメニューの「ファイル」>「オプション」>「詳細設定」からキャッシュファイルの保存場所を確認できるんです。
バージョンの違いで表示ラベルが微妙に変わるくらいで、実際の操作は同じ。プログラマー視点で言うと、保存先の「.dat」ファイルや「.ost」ファイルを削除して再起動すれば、スッキリ新鮮な状態に戻せます。
まとめ

Outlookが急に重くてメールの表示や検索に時間がかかるとイライラしますよね。
紹介した手順でOutlookを一度終了してから%localappdata%\Microsoft\Outlookのキャッシュファイルを削除するだけで、動きが軽やかになります。
さらに定期的なキャッシュクリアや自動アーカイブ設定を組み合わせると、常にサクサク操作できて安心です。
これで快適なOutlook環境を取り戻せるので、ぜひ試してみてくださいね。