Outlookで予定を立てるたびに、スケジュールの詳細が同僚に見えてしまい、肝心のプライベートを非公開に保てず困っていませんか?
そんな戸惑いを解くために、実際に会議設定や家族イベントを隠してきた経験を踏まえ、鍵マークの場所、共有カレンダーとの相性、スマートフォンからの操作まで、一つひとつ画面を追いながら整理しました。操作の流れを丸ごとたどれるので、途中で迷う所が残りません。
読み進めながら手を動かせば、予定が見られる不安から解放され、安心して仕事と私生活を切り替えられます。さっそくOutlookを開いて、静かな自分専用カレンダーを手に入れてみませんか。
Outlookスケジュールを非公開に変える具体的な手順

Outlookのスケジュールをだれにも見られないようにするには、いくつかの方法があります。それぞれのやり方をざっと把握して、自分に合った手順を選びましょう。
- カレンダー全体の共有権限を見直す:Outlookのカレンダー設定で、「アクセス許可レベル」を「非公開」に変更します。
- 予定ごとに「プライベート」を設定:予定作成時や編集画面で鍵アイコンをクリックして、「プライベート」を選びます。
- PowerShellで一括処理(上級者向け)
この3つを組み合わせれば、個別の予定もまるごとのカレンダーもパッと非公開にできます。プログラマーならではのコツとしては、スクリプトで自動化すると、予定の追加タイミングで自動的に「プライベート」タグを付けられるので便利です。
デスクトップ版Outlookで非公開にする方法

デスクトップ版Outlookでは予定をすばやく非公開に切り替えられます。リボンにあるプライベートアイコンを使うだけで、詳細を隠した状態で予定を保存できるので、突然の来客や同僚の画面共有にも慌てず対応できます。
- リボンからワンクリック:予定作成画面でプライベートアイコンをクリック
- オフライン編集:インターネット接続なしでも非公開設定を変更可能
- 権限のきめ細かい管理:組織内の特定メンバーだけ詳細を見せる設定もできる
①予定を新規作成して開く
Outlookを開いたら左下のカレンダーアイコンをクリックしてください。画面上部にある「新しい予定」を押すか、カレンダー上で作りたい日時をダブルクリックすると、新規予定のウィンドウが開きます。
プログラマーらしいちょっとしたコツとして、Ctrl+Shift+Aキーを押すとすぐに新規予定が立ち上がるので、時間短縮にもなります。
②リボンの鍵マーク「非公開」を押す
予定を開いた状態でリボン上にある鍵アイコン(非公開)を押してください。他の人にはタイトルや詳細が隠れて、空き/埋まり情報だけが表示されます。
③「保存して閉じる」で確定
ウィンドウ右上の保存して閉じるを押すと、非公開設定を含むすべての変更が反映されます。
編集中のままだと反映されないので、必ず最後にこの操作を行ってください。
「保存して閉じる」を押し忘れると設定が反映されないので注意してください。
OutlookWeb版で非公開にする方法

OutlookWeb版ではブラウザさえあればサインイン後すぐに予定を非公開にできます。アプリをインストールせずに予定を隠せるので、外出先のノートパソコンや共有PCでも手軽にプライベートを守れます。
操作はアイコンをクリックするだけ。見た目もシンプルなので「どこを押せばいいんだろう」という不安もありません。会社の会議室からカフェのWi-Fiまで、どこからでも安心して使える方法です。
①ブラウザーでOutlookを開き予定をダブルクリック
使い慣れたブラウザー(ChromeやEdgeなど)を立ち上げ、アドレスバーへ https://outlook.office.com と入力しEnterキーを押します。サインインが求められたらOffice365のアカウント情報を入れてログインしてください。
表示されたカレンダーから編集したい予定を探し、ダブルクリックしてください。小さな表示だと狙いづらいので、ブラウザーのズームを少し拡大するとクリックしやすくなります。
②右上の三点リーダーから「プライベート」を選ぶ
予定を非公開にしたい時は、画面右上にある三点リーダー(…)をタップしてください。
表示されたメニューからプライベートを選ぶと、その予定は他の人に「非公開」として扱われます。
③「保存」で変更を反映
予定の編集ウィンドウ右上にある保存をクリックしてください。これで非公開設定を含む変更がカレンダーに反映されます。ショートカットキーを使いたい場合は、Ctrlキー+Sキーでも同じ操作ができます。
スマホアプリで非公開にする方法

スマホアプリ版ではタップ操作だけで手軽に予定の公開設定を切り替えられます。おでかけ中や会議の合間にさっとプライベートな予定を隠したいときにぴったりです。
タッチ操作に慣れていれば、アプリを開いて該当の予定を選ぶだけで「非公開」アイコンがすぐ見つかります。画面の小ささを活かしたシンプルな画面構成なので、予定が多くても迷わず設定できます。
- どこでも設定できる:外出先やカフェでもすぐに切り替え可能
- シンプルな操作:タップだけで公開/非公開を切り替え
- アイコンがわかりやすい:鍵マークで非公開が一目瞭然
①予定をタップして編集画面を開く
カレンダー画面で編集したい予定を軽くタップしてください。最新のOutlookアプリ(iOS15/Android12以降)ならすぐ編集モードに切り替わり、タイトルや時間を調整できます。
②画面下部の鍵アイコンをオンにする
予定の作成画面で画面下部にある鍵マーク(プライベート設定)のアイコンを探してください。
鍵アイコンがグレーアウトしているときはオフ状態なので、アイコンをクリックして色付きに切り替えましょう。
色付きになると予定が非公開になり、ほかの人には内容が隠れて「プライベート」の文字と鍵マークだけが表示されます。
新しいOutlookではアイコンが隠れやすいので、ツールバーを下にスクロールしても見逃さないように注意しましょう。
③チェックマークで保存
編集画面の左上にあるチェックマークのアイコンをクリックして予定を保存します。Windows 11版デスクトップOutlookならCtrl+Sキーでも同じ操作ができます。
非公開設定を活かしてもっと便利に使うコツ

非公開設定を活かすと、自分だけのタイムラインが作れてスケジュール管理がもっと楽しくなります。ここでは、実際に試してみて便利だった応用テクニックを集めました。
応用テクニック | どう便利に使えるか |
---|---|
カテゴリ別に色分け+非公開 | プライベートやプロジェクトごとに見た目を区別しつつ、必要な予定だけシェアできます。 |
サブカレンダーで使い分け | 家族向けと仕事向けを別カレンダーにして非公開設定すれば、うっかり見せたくない予定をしっかりガード。 |
共有メールボックス連携 | チーム全体のカレンダーには影響を与えず、個人予定だけ非公開にして通知をコントロールできます。 |
Power Automateで自動化 | 新規作成時に自動で非公開フラグを付けるフローを組めば、いちいち設定し忘れる心配ゼロ。 |
これらの応用を組み合わせると、自分好みのスケジュール環境が作れます。非公開設定だけじゃない楽しさと安心感をぜひ味わってみてください。
会議招待で内容だけ非公開にして空き時間を共有

会議招待を送るときに、本⽂だけを隠して⽇程だけ共有する方法があります。Outlookの「プライベート」フラグを付けると、カレンダー上では予定ありとだけ表示され、件名や詳細は伏せられます。たとえば社外のメンバーと調整するときや、個⼈的なメモを秘密にしたいときにぴったりです。プログラマー視点だと、既定機能でしっかり情報を守れるうえ、Teams連携でも同じ動きなので運用ルールを決めやすいのがうれしいポイントです。
招待状にメモを書く前に鍵アイコンをオンにする
予定の詳細を開いたら、リボンのタググループ内にある鍵マークを探してクリックしてください。オレンジ色に変われば完了です。これで招待状に書くメモが他の参加者に見えなくなります。
鍵アイコンが隠れているときはウィンドウ横幅を広げるとタググループが現れやすくなります。
参加者の可視範囲を確認して送信
招待メールを作成したら、上部メニューの「オプション」をクリックして、プライバシー欄を確認します。
デフォルトは「パブリック」になっているので、参加者全員が予定詳細を見られます。
もし参加者に日時とタイトルだけを伝えたいときは、プライベート
を選んでください。
設定が終わったら画面右上の「送信」を押して、可視範囲を反映した招待を送ります。
共有カレンダーでも自分の予定を隠すテクニック

共有カレンダーで自分だけのタスクやプライベートな用事を隠したいときは、予定をプライベート設定に切り替えるだけで、他の人には時間帯しか表示されなくなります。ちょっとした工夫で、予定の詳細を見せずに済むんです。
予定作成画面のツールバーにある鍵マークをクリックして「プライベート」を選ぶだけなので、とてもかんたんです。筆者もチームの会議とプライベートな用事を同じ共有カレンダーで管理していますが、この設定があると休憩時間や個別の打ち合わせがバレずに安心してスケジュールを公開できます。
この方法を使えば、チームメンバーには空き時間だけを見てもらいつつ、自分だけの大切な予定はしっかり守れます。プロジェクトの締め切りや家族の用事など、見せたくない予定があるときにぴったりのテクニックです。
共有設定を開いて非公開項目を除外しないよう確認
カレンダー共有の画面で「非公開の予定を除外」が入っていると、せっかく非公開にした予定まで相手に見えてしまうことがあります。設定を開いてしっかり外れているか確認しましょう。
Outlookを起動し、画面左下のカレンダーアイコンをクリックして予定表を表示します。
上部のホームタブから「カレンダーのアクセス許可」をクリックして、共有設定画面を表示します。
共有相手の権限設定画面で「非公開の予定を除外」にチェックが入っていないか確認し、オンになっていれば外してから[OK]をクリックします。
予定ごとに鍵アイコンを付けて公開範囲を微調整
個別の予定は鍵アイコンで公開範囲を細かく変えられるので、人に見られたくない予定だけささっと非公開にできます。
カレンダー上の公開範囲を変えたい予定をダブルクリックします。詳細画面がポップアップで表示されます。
画面上部にある鍵アイコンをクリックし、「プライベート」か「特定のユーザーを指定」を選んでください。
公開範囲を狭めると、招待済みの人以外から予定の詳細が見えなくなるので安心です。
OutlookとTeams連携で在席表示を守るコツ

Teamsアプリの設定でOutlookのステータスを同期にしておくと、Outlookで非公開にした予定でもTeams上では“取り込み中”と表示されます。同僚には「今は集中中」とわかりつつ、詳細はしっかり隠せるので安心です。
Teams側のプライバシー設定で会議詳細を隠すを選ぶ
Teamsのカレンダーから会議の詳細を見えないように設定できます。これで社内の予定をこっそり守れますよ。
左側メニューの「カレンダー」アイコンをクリックして予定一覧を表示します。
予定のタイトルをクリックし、上部メニューの「会議オプション」を選びます。ブラウザが立ち上がる場合もあります。
「参加者に会議の詳細を表示」のドロップダウンから「いいえ」を選びます。これで参加者には時間だけが見えるようになります。
下部の「保存」ボタンを押して設定を確定します。Teamsアプリに戻ると反映されています。
Outlookで非公開にした予定がTeamsに反映されたかチェック
最新のTeamsアプリを起動して、左側メニューからカレンダーを選んでください。
Outlookで非公開にした日時に移動して、予定のアイコンをチェックします。
予定に鍵マークが表示されていれば非公開が反映済みです。クリックして「プライベートイベント」と表示されることも合わせて確認しましょう。
よくある質問

予定を非公開にすると、他の人からどこまで見えなくなるの?
- 予定を非公開にすると、他の人からどこまで見えなくなるの?
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非公開にした予定は、タイトルも詳細もすべて隠れます。共有カレンダーで空き時間だけ表示されて、「予定あり」としか見えなくなるので安心です。それでも、システム管理者権限があると設定状況自体は確認できる場合があるので、本当に隠したい場合は組織のポリシーもチェックしてみてください。
モバイル版Outlookでも非公開設定は同じようにできる?
- モバイル版Outlookでも非公開設定は同じようにできる?
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はい、AndroidやiOS版でも非公開にできます。予定を開いて「詳細の編集」からアクセス権限を「プライベート」に切り替えるだけです。ただし、最新版アプリでのみ対応している機能なので、アップデートが必要になる場合があります。
既に登録した予定をあとからまとめて非公開に変更できる?
- 既に登録した予定をあとからまとめて非公開に変更できる?
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デスクトップ版Outlookならカレンダービューを「予定表リスト」に切り替えると一覧で複数選択できます。Ctrlキーを使ってまとめ選択し、右クリック→「プライベート」にすれば一気に変えられます。スマホ版では個別操作しかできないので、大量にある場合はPCでの対応がおすすめです。
非公開にしても会社の管理者には見える?
Outlookで「非公開」に設定すると、同じ組織のメンバーから予定の詳細は隠れ「非公開」の表示だけになります。ただし、会社のExchange管理者やMicrosoft 365のグローバル管理者はサーバー側で全ての予定にアクセスできる権限を持っています。そのため、管理センターや監査ログを使えばタイトルや内容を確認される可能性がある点は覚えておいてください。
鍵マークがメニューに出てこないときは?
Outlookの予定を開いて鍵マーク(プライベート)がリボンに表示されないときは、リボンを自分でカスタマイズするとすぐに使えるようになります。予定表ビューのリボンを右クリックして「リボンのユーザー設定」を選び、「ホーム(予定表)」タブの中から「プライベート」を追加してみてください。これで次から探さずに鍵マークを使えるようになりますし、環境によってカスタマイズできない場合はCtrl+Alt+Pというショートカットキーで非公開に切り替えられるので、どちらも覚えておくと安心です。
スマホで鍵アイコンが見つからないときは?
スマホ版Outlookでは鍵アイコンが見えない代わりに、予定を開いて編集画面に進むと下のほうに「プライベート」と書かれたスイッチが隠れていることが多いです。まずは予定をタップして「編集」を選び、画面を下にスクロールしてみてください。もしそれでも見つからないときは、アプリのバージョンが古くて表示位置が違っているかもしれません。その場合はストアからOutlookアプリを最新に更新するか、どうしても難しければスマホのブラウザでOutlookのWeb版にサインインしてみるのがおすすめです。
共有カレンダーの予定をまとめて非公開にできる?
共有カレンダーに入っている複数の予定をまとめて非公開にするには、いくつかのやり方があります。
- Outlookデスクトップのリスト表示:カレンダーを「一覧表示」に切り替えてCtrl+Aで全件を選択し、リボンのプライベートアイコンをクリックしてまとめて非公開にする
- Exchange Online PowerShell:管理者権限でスクリプトを実行し、共有カレンダー内のアイテムにSensitivity属性を一括変更する
- VBAマクロ:定期的に同じ操作をするなら、自前でマクロを組んで自動化すると手間が減る
予定の数や使い慣れに合わせて好みの方法を選ぶと、作業がラクになります。
まとめ

これまでにOutlookの予定を非公開にする手順をひとつずつ確認しました。まず予定の詳細ウィンドウを開き、表示オプションから「プライベート」を設定することで、ほかの人には内容が見えない状態にできました。
また、プライベート設定を既定にする方法や、共有時の権限を細かく調整する裏ワザもご紹介しました。これで仕事の会議や個人的な予定まで、自分だけのスケジュールをしっかり守れます。
ここまでのステップを実践すると、いつでもササッと予定をかくれんぼさせられます。安心して予定を入力して、次はスケジュール管理の達人をめざしましょう。