Outlookを開いたらメニューが突然英語になる現象に戸惑ってしまうことはありませんか?
ここでは設定画面のどこを開き、どのボタンを押すのかを画像付きで丁寧に案内し、数分で日本語表示へ戻す方法をまとめています。さらに表示言語を自在に切り替え、英文メールのスペルチェックも活かせる小技まで盛り込みました。オフラインでも実践できるトラブルシューティングも付け加えています。
手順を覚えておくと再発しても慌てずに済み、海外取引先からのメールもすぐ返信できるようになります。設定変更が初めてでもわかりやすいように各操作のつまずきポイントと対処も示しています。落ち着いて操作するために、まずは下のガイドを読み進めてみてください。
Outlookを日本語に戻す具体的な手順

Outlookが英語になって戸惑っていませんか。実はOfficeの言語設定からWindowsの言語環境まで、3つの方法でサクッと日本語に戻せます。どれも試しやすいので、状況に合わせて選んでみてください。
- Officeの言語設定で日本語を優先:Outlookを含むOfficeアプリ全体の表示を日本語にできます。設定画面でドラッグ&ドロップするだけなので手軽です。
- Windowsの「地域と言語」で日本語を選択:OSの言語設定を日本語にしてからOutlookを再起動すると反映されやすくなります。Office以外のアプリでも統一できるメリットがあります。
- Office日本語版を再インストール:言語パックに問題がある場合はこちらがおすすめです。最新バージョンをMicrosoft公式サイトからダウンロードすると安心です。
実体験からのアドバイスとして、ExcelやWordも同時に確認すると後々混乱しにくくなります。
Microsoft365版Outlookの言語を変更する場合

Microsoft365版Outlookには、Outlook単体での表示言語切り替えと、Office全体での言語設定ツールという二つの方法があります。
どちらの方法もWindowsのシステム言語をいじらずにOfficeだけを日本語表示にできるので、英語版と日本語版を行き来したい場面でも気軽に切り替えられるのが嬉しいポイントです。
①Outlookを閉じてデスクトップ左下のスタートボタンを押す
まずはOutlookを完全に閉じるところから始めましょう。ウィンドウ右上の「×ボタン」をクリックするか、タスクバーのOutlookアイコンを右クリックして「閉じる」を選んでください。そのあとデスクトップ左下にあるWindowsアイコンを押してスタートメニューを開いてください。
②設定の歯車アイコンからアプリを選ぶ
画面左下のスタートボタン横にある歯車アイコンをクリックしてWindowsの設定を開きます。その中からアプリを押して、インストール済みのソフト一覧を表示させましょう。
③MicrosoftOfficeをクリックし変更を押す
「プログラムと機能」画面でリストからMicrosoftOfficeを探して選択します。選んだら上部にある変更ボタンをクリックしてセットアップオプションを起動します。
管理者権限が求められる場合があるので、ユーザーアカウント制御の確認メッセージが表示されたら「はい」を選んでください。
④クイック修復ではなくオンライン修復を選ぶ
「修復オプション」画面が出たら、オンライン修復をチェックして「修復」をクリックします。インターネット接続が必要になるので、Wi-Fiや有線LANがつながっているか確認してください。
オンライン修復はOfficeのファイルを再ダウンロードして設定をリフレッシュします。作業中はアプリが使えなくなるので、保存して閉じることを忘れないでください。
⑤インストール言語で日本語を選び続行する
インストーラーが立ち上がると、まず言語を選択する画面が表示されます。ここで日本語を選んでおくと、以降の画面も日本語表示になって安心です。
ドロップダウンメニューをクリックして「日本語」を探し、選択してください。
選択後は画面右下の「次へ」ボタン(またはContinue)をクリックして進めます。
英語のままだと設定項目が読めず迷いやすいので、インストール開始直後に必ず日本語を選んでください。
⑥修復完了後にOutlookを起動して表示を確認する
デスクトップのOutlookアイコンをダブルクリックし、アプリを起動してください。
アプリが立ち上がったら、日本語のメニューやリボンが正しく表示されているか確かめます。
万が一英語表示のままなら、設定画面の「言語」セクションで「日本語」が有効になっているか再チェックしてください。
永続ライセンス版Outlook2019以前を使っている場合

永続ライセンス版のOutlook2019以前では、Officeの言語設定から表示言語を切り替えます。
Office言語設定アプリで日本語を「表示言語」として追加し、優先度を日本語側に上げればOKです。変更後にOutlookを再起動すると、すんなり日本語表示になります。
もし日本語言語パックが入っていなければ、Microsoft公式サイトからオフラインインストーラをダウンロードして追加してください。オフライン環境でも使えるファイルを手元に置いておくと、あとで役立ちます。
①Microsoft公式サイトから日本語言語パックをダウンロードする
お使いのブラウザでアドレスバーにhttps://www.microsoft.com/ja-jp/software-download
と入力して公式のダウンロードページを開きます。
「言語パックのダウンロード」欄で日本語-Japaneseを選びます。Outlookのビット数が32bitならx86
、64bitならx64
を選択して「ダウンロード」をクリックし、任意のフォルダーに保存します。
非公式サイトからのダウンロードはマルウェア感染のリスクが高いので避けてください。
②ダウンロードしたファイルをダブルクリックしてインストールする
エクスプローラーを開いてダウンロードフォルダーに移動します。
ダウンロードしたファイル名は通常「OutlookSetup.exe」などなので、それをダブルクリックしてください。インストーラーが起動します。
インストール画面では項目をいじらずすべてデフォルト設定のまま「次へ」や「インストール」をクリックするだけで構いません。
ユーザーアカウント制御が表示されたら「はい」を選んで続行してください。
③セットアップ完了後にPCを再起動する
日本語パックのインストールが終わったら、一度Windowsを再起動しましょう。再起動することで設定がしっかり反映されてOutlookが日本語表示になります。スタートメニューの電源アイコンから「再起動」を選ぶだけなので、迷わず進めてください。
④Outlookのファイルタブからオプションを開く
ウィンドウ左上のファイルをクリックしてください。英語表示でも位置は同じなので、左端メニューの一番上にある項目を狙えば迷いません。
続いてメニューの一番下にあるOptions(日本語表示なら「オプション」)を選びます。
⑤言語設定で表示言語を日本語に変更してOKを押す
Outlookの右上にある歯車アイコンをクリックして設定画面を開き、下のほうにある言語と地域を選びます。
表示された言語リストから日本語をクリックしてからOK
を押すと、メニューやボタンが日本語に切り替わります。
切り替え後は念のためOutlookを再起動すると、設定がしっかり反映されて使いやすくなります。
⑥Outlookを再起動して日本語表示になったか確認する
タスクトレイのOutlookアイコンを右クリックして終了を選び、完全に閉じます。その後スタートメニューやタスクバーから再びOutlookを起動してください。
起動後、画面の各メニューや通知が日本語で表示されていれば成功です。
Web版Outlookcomで英語表示になった場合

Web版Outlook.comをブラウザで利用していると、アカウントのリージョン設定やブラウザの言語優先順位が英語圏になっていると、気づかない間にメニューが英語表記に変わることがあります。
そんなときでも、画面右上のギアアイコンから〈View all Outlook settings〉へ移動すれば、言語と時間帯の項目で日本語を選び直せるので、とっても手軽に元に戻せるのがうれしいポイントです。
①ブラウザーでOutlookcomを開いて右上の歯車を押す
まずお使いのブラウザーを起動して、アドレスバーにoutlook.comと入力してEnterキーを押してください。サインイン画面が出てきたらメールアドレスとパスワードを入れてログインします。ログイン後は画面右上にある歯車マークをクリックしてください。
②表示されたクイック設定の最下部「全てのOutlook設定」を選ぶ
クイック設定が画面右側に表示されたら、一番下までスクロールして「全てのOutlook設定」をクリックしてください。
パネルが長い場合はマウスホイールやタッチパッドでスクロールすると見つけやすいです。
③一般タブの中の言語と時刻をクリックする
左側に並ぶメニューから「一般」を選ぶと、右側にいくつかの項目が表示されます。その中にある「言語と時刻」を見つけて、クリックしてください。
④言語ドロップダウンから日本語を選び保存する
言語設定のドロップダウンを開いて「日本語」を選んでください。その後、画面下にある「保存」ボタンをクリックします。
日本語がリストにない場合は、Officeインストール時の言語パックを追加でインストールしてください。
⑤ページを更新し表示が日本語になったか確認する
ブラウザの更新ボタンをクリックするかF5
キーを押してページをリロードしてください。
もしメニューやボタンがまだ英語のままならキャッシュが残っているかもしれません。その場合はCtrl+F5
やCtrl+Shift+R
で強制リロードすると最新の言語設定が反映されやすくなります。
日本語に戻したあとに便利な応用ワザでさらに快適

日本語表示に戻した後でもう少し工夫したいときに役立つ、Outlookの便利な応用ワザをまとめました。日常の作業がグッとスムーズになります。
応用ワザ | どう役立つか |
---|---|
クイックアクセスツールバーのカスタマイズ | よく使うコマンドを登録してワンクリックで操作 |
メールテンプレートの活用 | 定型文を保存して返信や案内を素早く作成 |
検索フォルダーの設定 | よく見るメールを自動でまとめて一覧化 |
キーボードショートカットの活用 | 頻繁な操作をキー一つで実行して時間短縮 |
複数アカウントの統合表示 | 複数のメールアドレスをひとつの画面で管理 |
ついでに日本語校正ツールを入れてメール文をチェック

日本語のメールを作るとき、ちょっとした誤字脱字や不自然な言いまわしが気になりませんか。Outlookには英語の校正機能はあるけれど日本語はカバーしきれていないので、別途日本語校正ツールを入れておくと安心です。
たとえばOfficeアドインとして提供されている日本語校正くんやMicrosoft Editor 日本語版を追加すると、文中の誤字や言いまわしのチェックがメール画面内で完結します。普段から長文メールを書く方や大事なやりとりが多い場合にぴったりの強力サポートになります。
Wordのオプションからアドインを開き日本語校正を有効化する
Wordを起動して、左上のファイルタブをクリックしてください。
画面左下にあるオプションを選んで、Wordオプションのウィンドウを開きます。
左側のメニューからアドインをクリックし、画面下部の「管理」のドロップダウンでCOMアドインを選択して「移動」をクリックしてください。
表示された一覧でMicrosoft日本語校正ツールまたはProofing Tools – Japaneseのチェックを入れて、「OK」を押してウィンドウを閉じます。
Outlookで文章を入力しスペルチェックを実行してみる
Outlookを起動してホームタブの「New Email」ボタンをクリックしてください。
日本語の文章を本文エリアに入力し、赤い波線が出るか確認します。
リボンの「Review」タブをクリックして「Spelling & Grammar」アイコンを選択し、チェックが始まるのを待ちます。
英語版Outlookではメニュー名も英語表示になるため、赤い波線が出ない場合は言語設定を見直してください。
英語と日本語を切り替えて海外メールに即対応

海外の取引先から英語メールが突然届いても、Outlookの翻訳機能を使えばUI全体をいじらずに本文だけを即座に日本語に切り替えられます。読みたいメールだけサクッと翻訳した後、返信するときは日本語から英語に戻すのもラクラクなので、ちょっとしたやり取りをスピーディーにこなしたいときにおすすめです。
クイック設定に英語を追加しショートカットキーAltShiftで切替える
Windowsキー+Iを同時に押して設定画面を開きます。
「時刻と言語」を選び「言語と地域」をクリックします。「優先する言語を追加する」からEnglish(United States)など好みの英語を選んで追加してください。
追加した英語の横にある「オプション」を押し、「キーボードを追加」でMicrosoft IMEやUSキーボードがあるか確かめます。なければここでUSキーボードを足してください。
設定画面上部の検索で「キーボード詳細設定」を開き、「入力方式を切り替える」にAlt+Shiftを割り当てて保存します。
メール作成画面で言語バーを確認し必要に応じて変更する
新規メール作成画面を開いて、本文入力欄のすぐ下にある言語バーを探します。
言語バーが見当たらない場合は、Altキーを一度押して再表示してください。
バーに表示された「ENG」や「JP」をクリックし、日本語(JP)を選ぶと日本語入力に切り替わります。
Office全体の表示言語と入力言語を統一する

Officeを使うときにメニューやリボンが英語と日本語でバラバラだと混乱しちゃいますよね。そんなときはOfficeの表示言語と入力(編集)言語をそろえるのが一番手っ取り早いです。これを設定するとOutlookだけでなくWordやExcelまで全部同じ言語で統一できるので、違う画面を行ったり来たりせずスムーズに操作できます。言語パックを複数入れている方や、会社のPCで海外向けに使っている方におすすめです。
Officeランゲージプリファレンスツールを起動し表示言語を日本語に揃える
Officeアプリの言語をまとめて変更するには「Officeランゲージプリファレンスツール」が便利です。日本語を一番上に並べていただくだけで、すぐに表示言語が切り替わります。
設定変更が反映されないことがあるため、WordやExcelなど開いているOfficeアプリはすべて終了してください。
Windowsキーを押してスタートメニューを開き、「Microsoft Office ツール」内の「Office Language Preferences」をクリックします。
「表示言語」欄から日本語をクリックし、「既定に設定」を押して一番上に移動させます。
画面右下の「OK」を押して設定を保存します。
もう一度WordやExcelを立ち上げると、メニューが日本語表示になっています。
入力言語欄も同じく日本語をトップに移動して保存する
先ほどの表示言語設定と同じ画面にある「入力言語」欄を見つけてください。
リストから日本語をクリックで選択したら、右側の「上へ移動」ボタンを押して日本語をリストのいちばん上に移動します。
最後に画面下部の「保存」ボタンをクリックしましょう。その後 Outlook を再起動すると、入力時にも日本語が優先されます。
よくある質問

- Outlookが急に英語表記になった原因は何でしょうか?
-
WindowsのアップデートやOfficeの更新で、言語設定がリセットされて英語版のパックが優先されたことが考えられます。英語環境が先に読み込まれると、日本語が一時的に後回しになる場合があります。
- 日本語に戻すとメールの表示やフォントに影響はありますか?
-
言語を切り替えても本文の内容やフォントサイズには変化がありません。メニューやリボンが日本語になるだけなので、読みやすさが向上して安心して使えます。
- 言語パックを改めてインストールする必要はありますか?
-
通常、Officeに最初から含まれている日本語言語パックで対応できます。パックが壊れている場合はMicrosoft公式から再ダウンロードできますが、多くの場合は設定だけで戻せます。
- 設定を変更しても保存されず、また英語に戻ってしまいます。
-
Officeアプリを管理者権限で再起動すると設定が反映されやすくなります。それでも直らないときは、
OfficeAccount
にあるサインイン情報を一度サインアウトしてから再度サインインしてみてください。
再起動しても英語のままなのはなぜ?
Outlookは再起動するとき、WindowsのUI言語だけでなくOfficeの表示言語設定を読み込んでいます。そのためWindowsを日本語に戻して再起動しても、Office側で英語のまま設定されていると切り替わりません。
さらにOffice 365ではMicrosoftアカウントの言語設定も影響します。オンラインでサインインしているアカウントの表示言語が英語だと、Outlook起動時にそちらの設定を優先してしまうことがあります。
- Office言語パックが日本語でない
- Officeの表示言語設定が英語のまま
- Microsoftアカウントの表示言語が英語
- Windows UpdateでOffice設定がリセットされた
Officeの言語パックやアカウント言語をそろえてから再起動すると日本語表示が反映しやすくなります。
言語パックが見つからないときはどうする?
Officeの言語パック一覧に日本語が出てこないときは、まずWindowsの「設定>時刻と言語>言語」で日本語を追加してみてください。こうするとOfficeも自動で優先言語を認識しやすくなります。もしMicrosoft 365を使っていて管理画面にアクセスできるなら、そこで直接日本語パックをダウンロードする方法もあります。どちらも追加インストール不要で手軽に切り替えられるので、あわてずにトライしてみましょう。
会社のPCで設定が灰色で触れないのは?
会社のパソコンでOutlookの表示言語を変えようとしたらオプション画面の言語設定がグレーアウトしていて触れないときは、社内のグループポリシー(社内ルール)で操作が制限されている状態です。このとき自分で言語パックを追加したりレジストリをいじったりしても反映されないしくみになっています。
この環境では、自分で設定をいじらずにIT担当者に日本語言語パックの追加やグループポリシーの緩和を依頼するか、OutlookのWeb版(Outlook on the Web)を使って表示言語を切り替える方法がおすすめです。どちらも社内ルールに沿って確実に日本語表示を実現できる安心の手段です。
リボンだけ日本語でメニューが英語なのは?
リボンのタブやボタンは日本語なのに、右クリックメニューやダイアログが英語のままに感じることがあります。
これは日本語表示言語パックがリボン部分にしか反映されていない状態です。Outlookのメニュー項目はリボンと別のモジュールで翻訳されるため、部分適用だと英語のまま残ります。
不足している翻訳を補うには「ファイル」→「オプション」→「言語」から表示言語に日本語を追加してください。エンジニア目線ではMUI(多言語インターフェイス)として読み込まれるので、ここをちゃんと整えるとすべて日本語表示にそろいます。
Outlookのスペルチェックを英語だけ残すことはできる?
- Outlookのスペルチェックを英語だけ残すことはできる?
-
残念ながらOutlook単体では特定の言語だけ校正を残す機能はありません。ただし、以下の方法で英語だけ校正が残るように運用することはできます。
- 日本語校正ツールのアンインストール:Officeの言語設定から日本語の校正ツールを外すと英語だけが動作します。
- 校正言語の手動切り替え:メール作成中に全文を選択して言語をEnglish(United States)に設定すると日本語部分はチェックされません。
- スタイルを使った運用:日本語用の段落スタイルで校正言語を「なし」に、英語用スタイルでEnglishに設定しておくと切り替えが減ります。
上記を組み合わせると実質的に英語だけ校正を残す運用が可能です。
まとめ

Outlookが英語表示になったらWindowsの「設定」で日本語を優先し、Officeの言語オプションで日本語を追加して既定にするだけで日本語に戻せます。
続いてOutlookを再起動すると日本語メニューが反映されるので、画面を確認してみてください。
これで日本語表示に戻ったら、安心してメール作成に集中できます。慣れたらクイックアクセスツールバーのカスタマイズにもチャレンジしてみましょう。