Windowsの初期設定でmicrosoftアカウント入力を求められ、スキップ手順が分からず固まったあなたへ。
設定画面でネットを切る王道の方法から、接続したまま安全に回避する裏技まで、実体験で動作を確かめたステップを丁寧にまとめました。面倒な登録を回避しつつプライバシーを守り、作業をすぐ再開できる安心感を届けます。どの操作も図解で迷わず進めます。安心です。
わずか数分で完了する手順ばかりですので、パソコンを横に置きながらガイドを進めてください。次の操作に備えてメモ帳を開き、自由な環境でWindowsのスタートを切りましょう。
MicrosoftアカウントをスキップしてWindowsを始める準備

セットアップを始める前に、ローカルアカウントだけで進める方法を整理しておくと安心です。自分の環境や好みに合わせて、以下のいずれかを選んで準備しましょう。
- オフラインセットアップ:LANケーブルを抜くかWi-Fiをオフにして、ネットワーク未接続の状態でインストールを進める。
- OOBEコマンドバイパス:セットアップ中にSHIFT+F10キーを押してコマンドプロンプトを開き、
oobe\bypassnro
と入力してEnterを押す。 - 回答ファイル利用:事前に作成した
autounattend.xml
をUSBに入れておき、ローカルアカウント情報を自動で読み込む。
どれも実際に試してみると手順はシンプルです。それぞれの特徴を押さえて、自分に合う方法で準備を整えれば、Microsoftアカウントなしで快適スタートできます。
インターネットを切断してローカルアカウントを作成する王道ルート

インターネットをひとまず切断するだけで、Windowsセットアップ中にローカルアカウントが選べるようになる、いちばんお手軽な方法です。最新のWindows10/11どちらでも同じ手順で進められるので、OSのバージョンを気にせずチャレンジできます。
有線ならLANケーブルを抜くだけ、無線なら機内モードやWi-Fiオフに切り替えるだけでOK。ネットワーク画面で「オフラインアカウント」または「インターネットに接続していません」という選択肢が表示されるので、あとは好きなユーザー名とパスワードを入力するだけでローカルアカウントが完成します。
①LANケーブルを抜くかWi-Fiアイコンをクリックして切断する
タワー型PCなら背面のLANケーブルをやさしく引き抜いてください。ノートPCなら画面右下のWi-Fiアイコンをクリックし、接続中のネットワーク名の横にある「切断」を選びます。
うまく切断できたかは、アイコンが「✕」になっているかどうかで確認してください。これでオフライン状態になり、ローカルアカウントの作成画面に進めます。
②ネットワークに接続しましょう画面でインターネットに接続していませんを選ぶ
「ネットワークに接続しましょう」画面が出たら、画面左下にあるインターネットに接続していませんをクリックしてください。
マウスやタッチで表示されている文字を押してください。もし文字が小さくて押しづらいときは、画面右上の虫眼鏡アイコンから画面を拡大すると扱いやすくなります。
もしオプションが見当たらないときは、一度キーボードのShift+F10でコマンドプロンプトを起動し、taskkill /F /IM oobenetworkconnectionflow.exe
を実行してみてください。
③制限された設定で続行をクリックして次へ進む
Windowsセットアップ画面で、画面左下にある「制限された設定で続行」を見つけてください。クリックするとローカルアカウント作成へ進み、Microsoftアカウントへのサインインがスキップされます。
Windows11では「オフラインアカウント」と表示される場合があります。
④ユーザー名を入力して次へを押す
ユーザー名にはPC画面に表示される名前を入力してください。英数字だけにすると管理が楽なので、半角英数字で登録するのがおすすめです。入力後は「次へ」を押して先に進みます。
⑤パスワードを設定または空欄で次へをクリックする
パスワード欄にお好みのパスワードを入力します。設定したくない場合は何も入力せずにそのまま進めてかまいません。
入力または空欄のまま画面右下の次へをクリックします。
パスワードを空欄にするとだれでもあなたのPCにログインできるようになります。後から設定したいときは「設定」→「アカウント」→「サインインオプション」から追加できます。
ネット接続したまま裏ワザでスキップする応急ルート

インターネットに接続したままでも、セットアップ画面でShift+F10を押すとコマンドプロンプトが起動します。
そこにOOBE\BYPASSNRO
と入力してEnterを押すと、再起動後にMicrosoftアカウント入力画面をすっと飛ばせる裏ワザです。
この方法は手軽にローカルアカウントへ移行できるので、急いでセットアップしたいときや公衆Wi-Fiで作業するときにおすすめです。
ただしサポート外の手順なので、機能制限などが気になる場合は、落ち着いてオフライン設定でのローカルアカウント作成も検討してください。
①Shift+F10でコマンドプロンプトを開く

セットアップ中のどの画面でもキーボードでShiftキーを押しながらF10キーを同時に押してください。すぐにコマンドプロンプトが起動し、黒い画面が表示されます。
Fnキー操作が必要なノートPCではFnキーを同時に押すことで確実に呼び出せます。
②OOBE\BYPASSNROと入力してEnterを押す
画面が黒く切り替わったら、OOBE\BYPASSNRO
と正確に入力してEnterキーを押します。
コマンドが受け付けられると、自動で再起動が始まり、オフライン状態でローカルアカウントの作成画面が表示されます。
バックスラッシュや大文字小文字の入力ミスに注意してください。
③PCが再起動したらインターネットに接続していませんを選ぶ
再起動後に表示される「ネットワークに接続しましょう」画面で、画面下部のインターネットに接続していませんまたはオフラインアカウントをクリックします。
表示がない場合は、左下の「戻る」を押すと「後で接続する」が現れることがありますので、そちらから同じ選択肢を探してみてください。
こうするとMicrosoftアカウントを要求されず、そのままローカルアカウント作成へ進めます。
④ローカルアカウントのユーザー名とパスワードを設定する
まずは好きなユーザー名を入力してください。パソコンを見ただけで誰のアカウントかわかる名前にするとわかりやすいです。
次にパスワードを決めます。英数字と記号を混ぜた8文字以上にすると安全度がアップします。忘れそうなときはヒント欄に「ふりがな」や「好きなキャラクターの名前」など、自分だけがわかる手がかりを控えておくと役立ちます。
最後に確認のためにもう一度同じパスワードを入力し、すべて入力できたら「次へ」をクリックしてください。
ローカルアカウントでもWindowsを快適に使いこなす応用ワザ

ローカルアカウントなのに「あれもこれも」と快適に使いこなしたい人へ、実際に試して効果があった応用ワザをまとめました。
応用ワザ | 活用シーン |
---|---|
Microsoft Storeオフライン導入 | ネット接続が不安定な場所でもアプリを追加したいとき |
サインイン方法のPIN限定 | 長いパスワード入力を減らしてサクッと起動したいとき |
タスクスケジューラで自動バックアップ | 大事なファイルを定期的に逃さず守りたいとき |
PowerShellスクリプトで一括設定 | 複数PCやユーザーに同じ環境を素早く適用したいとき |
クイックアクセスへのピン留め | よく使うフォルダをすぐ開きたいとき |
無料クラウドDropboxBasicでファイルを同期する

ローカルアカウントでも手軽にクラウドと連携したいなら、無料のDropboxBasicがぴったりです。2GBまで無料で使えて、インストール後に同期フォルダに入れるだけで自動アップロードが始まります。
- PCとクラウドが自動同期で手動操作不要
- 無料プランでも2GBまでしっかり使える
- 過去履歴の復元や共有リンクで便利
Dropbox公式サイトをブラウザーで開きインストーラーをダウンロードする
お使いのブラウザーを起動してアドレスバーに https://www.dropbox.com/ja/download と入力してください。
日本語以外の表示になるときは、画面右上の言語切り替えメニューから「日本語」を選ぶと迷わず進めます。
ページ中央にある「Dropbox をダウンロード」ボタンをクリックしてください。
保存先フォルダーを聞かれたら、あとで見つけやすい「ダウンロード」フォルダーを選ぶと便利です。
インストーラーを実行してDropboxフォルダーを作成する
ダウンロード済みのインストーラーをダブルクリックします。画面にユーザーアカウント制御が表示されたら「はい」を選んで続行してください。
表示されたサインイン画面でメールアドレスとパスワードを入力します。ネットワーク接続が必要なので、オフラインの場合は一度Wi-Fiをオンにしてください。
インストールが終わるとエクスプローラーが開いて「Dropbox」フォルダーが表示されます。このフォルダー内に保存したファイルが自動でクラウドと同期されます。
同期したいファイルをDropboxフォルダーにドラッグする
デスクトップ右下の通知領域からDropboxアイコンをクリックしてフォルダーを開きます。エクスプローラーで同期したいファイルやフォルダーを探し、選択したままDropboxのウィンドウにドラッグします。青い枠が出たらマウスボタンを放して移動を完了させてください。
Dropboxアイコンがグレーアウトしていると同期が始まらないので、起動状態を確かめてください。
ストアアプリを入れたい時だけ一時的にMicrosoftアカウントへ切り替える

普段はローカルアカウントでさくっと作業して、Microsoft Storeからアプリを入れたいときだけ一時的にMicrosoftアカウントに切り替える方法です。
このやり方なら、必要なときだけ公式ストアにサインインできて、インターネットにつないだままでもローカルのまま使い続けられます。あとでまた戻せば設定やファイルはそのままなので、とっても気軽に試せます。
設定アプリアカウントを開き代わりにMicrosoftアカウントでサインインを選ぶ
スタートメニューから歯車マークの設定アプリを開き、左側メニューの「アカウント」をクリックします。
アカウント画面で「お使いのアカウントでサインイン」または「代わりにMicrosoftアカウントでサインインする」をクリックして、ときどき表示される案内に沿ってサインインします。
アプリをインストール後サインインオプションからローカルアカウントへ戻す
スタートボタンをクリックして設定を開きアカウントを選び、そこからサインインオプションへ進んでください。
「Microsoftアカウントでのサインイン」の下にある「オフラインアカウントで続行」を選び、画面の指示に従ってユーザー名とパスワードを設定してください。
サインアウトせずに切り替えると設定が反映されないことがあるため一度サインアウトしてから再度サインインしてください。
家族と設定を共有したいなら共有フォルダーを作る

同じパソコンに複数のアカウントがあるとき、家族それぞれのファイルや設定をスムーズにやり取りしたいことがあります。そんなときは、Windows標準の共有フォルダーを作ると便利です。たとえば「C:\Users\Public」内に専用フォルダーを作り、アクセス許可でEveryone
を追加すれば、ログインユーザー全員が同じフォルダーにアクセスできるようになります。
この方法ならネットワークやクラウドを使わずにローカルで素早く共有でき、写真やドキュメントだけでなくブラウザーのブックマークやOfficeのテンプレートなど、よく使う設定ファイルもまとめて置いておけます。家族みんなが同じ環境をちょっとずつカスタマイズしながら共有できるので、設定をいちいちコピーする手間が省けます。
エクスプローラで共有したいフォルダーを右クリックしてプロパティを開く
エクスプローラで共有したいフォルダーを探し、そのフォルダー名の上でマウスを右クリックします。表示されたメニューの下のほうにあるプロパティをクリックしてください。
ユーザーアカウント制御の画面が出たら「はい」をクリックして続行してください
共有タブの共有ボタンを押してユーザーを追加する
フォルダーのプロパティで〈共有〉タブを開き、画面下部の〈共有〉ボタンをクリックします。するとユーザーやグループの候補が一覧で表示されるので、追加したいローカルユーザーを選んでください。
- 〈追加〉を押して入力欄を表示。
- ローカルアカウントのユーザー名をタイプ。
- アクセスレベルを「読み取り/書き込み」などから選択。
- 〈共有〉をクリックして完了。
アクセス許可レベルを読み取りまたは読み取り/書き込みに設定する
共有したいフォルダーをエクスプローラーで右クリックして、「アクセスを許可する」→「特定のユーザー」を選びます。
「ファイルの共有」画面でドロップダウンを開き「Everyone」を選択して「追加」をクリックします。
一覧に追加された「Everyone」の右にある「アクセス許可レベル」の列で、読み取りまたは読み取り/書き込みを選びます。
「共有」ボタンをクリックして設定を反映したら完了です。指定のアクセス権でフォルダーが共有されます。
Everyoneに設定するとネットワーク上のすべての端末からアクセス可能になります。家庭内だけで共有したい場合は、ローカルユーザー名を指定すると安全です。
よくある質問

- MicrosoftアカウントなしでセットアップできるWindowsのエディションはどれですか?
-
Windows 10もWindows 11も、HomeでもProでもネットワークを切った状態ならローカルアカウントでセットアップできます。最近のアップデートではHomeエディションで強制的にオンラインを求められることがありますが、機内モード化やLANケーブル抜きで回避できます。
- セットアップ後にローカルアカウントをMicrosoftアカウントに切り替えられますか?
-
はい、あとからでも切り替えられます。設定アプリのアカウント→代わりにMicrosoftアカウントを使用するを選んで、普段使いのメールとパスワードを入力するだけで同期が始まります。もしメールアドレスを用意していなければ、その場で新規作成もできるので安心してください。
- インターネットを完全にオフにできない環境での回避策はありますか?
-
パソコンに物理的に接続できないときは、セットアップ画面でShift+F10を押してコマンドプロンプトを開き、
OOBE\BYPASSNRO
と入力すると再起動後ネットワーク要件を飛ばせます。プログラマー仲間から聞いたちょっと裏技ですが、初心者でも画面の指示に沿って進めばOKです。 - ローカルアカウントでもOneDriveを後から使えますか?
-
ローカルアカウントのままでもOneDriveアプリをインストールしてサインインできます。ブラウザ版ならログイン画面からそのまま使えて、デスクトップアプリ版は公式サイトからダウンロード→サインインで連携完了です。
ローカルアカウントで使うと安全性は下がる?
ローカルアカウントはインターネットを介さないぶん、データ漏えいなどのリスクが減ります。
ただしパスワードを忘れたときはオンラインでのリセットが使えず、リモートロックやデバイス暗号化の自動連携もできません。自分でパスワード管理や暗号化をしっかり行う必要があります。
現場での実感としては、強固なパスワード管理とBitLockerなどの暗号化を組み合わせれば、ローカルでも十分安全です。遠隔操作での復旧やクラウド連携の便利さを求めるならMicrosoftアカウントが向いています。
あとからMicrosoftアカウントに切り替えられる?
ローカルアカウントでセットアップを始めたあとでも、設定アプリから簡単にMicrosoftアカウントへ切り替えできます。切り替え後はOneDriveのファイル同期やストアアプリの利用がスムーズになるので、必要に応じてローカルとMicrosoftを行ったり来たりしながらWindowsを快適に使いましょう。
スキップすると使えなくなる機能はある?
Microsoftアカウントをスキップすると、以下のような機能が利用できなくなります。
機能 | 影響 |
---|---|
OneDrive自動同期 | ファイルの自動バックアップや共有が使えなくなり、手動でアップロードが必要になります。 |
Microsoft Storeからのアプリ入手 | サインインが必須のアプリやゲームが利用できず、インストールできるソフトが制限されます。 |
設定の同期 | テーマやパスワード、ブラウザーのお気に入りなどが他のWindows端末と同期されなくなります。 |
Windows11Homeでも本当にスキップできる?
Windows11 Homeはセットアップ中にMicrosoftアカウントを推奨しますが、実はオフライン化の裏技を使えばローカルアカウントを作成できます。
ネットワークを一時オフにしたり、コマンドプロンプトを呼び出してOOBE\BYPASSNROと入力したりする手順を使うと、オンライン接続を回避しつつローカルアカウント作成画面に進めます。
プログラマー視点のアドバイスとして、セットアップ前にUSBドングルやLANケーブルを抜く代わりに仮想Wi-Fi環境を用意すると、何度も抜き差しせずに手間を省ける場合があります。
まとめ

Windowsセットアップ時にネットワークをオフにし、「後で接続」を選んでローカルアカウントを作成するだけでMicrosoftアカウントを省略できます。
OneDriveやMicrosoft Storeなどの連携機能は使えなくなりますが、そのぶん気軽にPCを使いはじめられます。まずはこの手順で一歩を踏み出して、慣れてきたら必要なサービスだけあとから設定してみてください。