Outlookで予定を開いたとき、スケジュールに肝心の祝日が反映されておらず、休みの計画が立てづらいと感じることはありませんか。
実際には数回のクリックだけで公式の祝日データを取り込み、色分けまで整えられるため、次の作業日程や家族との旅行予定をすぐに可視化できます。この方法を知っていれば急なミーティングの依頼が届いても、休暇と重なる心配を先回りして防げます。
簡潔な手順を追って設定を済ませれば、余裕を持って休日の計画を立てられます。ぜひお試しください。
祝日をOutlookスケジュールに取り込む手順をまるっとガイド

仕事の合間に祝日を確認し忘れて慌てることはありませんか。Outlookに祝日を取り込めば大事な休みをしっかり把握できます。
ここではWindows版Outlookの標準機能からOffice365のウェブ版、さらにiCalデータのインポートまで、プログラマーの経験を生かしたポイントとともに3つの方法をお伝えします。
- Windows版Outlookの標準機能:カレンダーのオプションから国内祝日をワンクリックで登録できます
- Office365ウェブ版の追加カレンダー:サードパーティーの祝日カレンダーをURLで連携して常に最新に保てます
- iCalファイルの手動インポート:自作の祝日リストを独自フォーマットで管理しつつOutlookへ反映できます
Outlookの標準機能で自動追加

Outlookには祝日を自動で取り込めるカレンダー機能が最初から備わっています。一度設定すれば、毎年の祝日情報が自動更新されるので、手動でイベントを追加する手間がかかりません。
この方法なら追加アドインを入れずに安心して使えますし、Windows版だけでなくモバイルアプリにも反映されるため、どの端末でも同じスケジュールを確認できます。カレンダーをすっきり管理したいときにぴったりです。
①Outlookを開いてファイルをクリック
Windowsのスタートボタンをクリックして「Outlook」を選びます。起動したら画面左上にある「ファイル」タブをクリックしてください。
②オプションを選ぶ
リストに並ぶ国や地域の中から日本にチェックを入れてください。
一度クリックすると選択状態になります。複数の国を追加したいときは、ほかの地域にもチェックを入れられます。
③カレンダーを押す
Outlook画面の左下にあるカレンダーアイコンをクリックします。これでスケジュール画面に切り替わります。
アイコンが見当たらないときは、画面左下の「…」をクリックして隠れた機能を表示してみてください。
④祝日の追加ボタンを押す
カレンダー画面のリボン内にある祝日の追加ボタンをクリックしてください。アイコンの形は国旗マークに似ているので見つけやすいです。
⑤日本にチェックを入れてOKを押す
表示された国と地域の一覧から日本をクリックしてチェックマークを付けます。そのまま画面下のOKボタンを押すと、日本の祝日がカレンダーに追加されます。Outlookが自動でICSを読み込むので、一覧にすぐ反映されるはずです。
⑥確認メッセージでOKを押す
画面に表示されたダイアログで内容を確認し、OKをクリックします。これでOutlookに祝日が登録されます。
公式の祝日カレンダーファイルをインポート

Outlookではマイクロソフトが提供している公式のiCalファイルを使って、日本の祝日をかんたんに取り込めます。インターネットで配布されている正式なカレンダーファイルだから、祝日改定にも自動で対応してくれるのがうれしいポイントです。
手動で祝日を入力する必要がないので、一度インポートすれば毎年のアップデートも安心です。スケジュール管理をもっとシンプルにしたいときにおすすめの方法です。
①Microsoft公式サイトで祝日icsをダウンロード
ブラウザで「https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/outlook/holidays」を入力してアクセスします。
「Country/Region」のプルダウンから「Japan」を選び、「Holidays」を選択します。
「Download」ボタンの下にある「.ics file」をクリックしてファイルを取得します。
ダウンロードフォルダではなく、「ドキュメント」など後で見つけやすい場所に保存しておくと安心です。
②Outlookでファイルをクリック
Outlookを起動したら画面左上のファイルをクリックしてください。
リボンが隠れているときはウィンドウ上部をダブルクリックしてメニューを復活させると安心です。
③開くエクスポートを選ぶ
画面左上にある「ファイル」をクリックするとメニューが開きます。その中から「開く&エクスポート」を押してください。ここでは予定の取り込みや書き出しなど、外部データとのやり取りをまとめて行えます。
④iCalendarをインポートを押す
画面右上の[インポート]メニューをクリックして、表示された一覧からiCalendarをインポートを選んでください。
ファイル選択画面が出るので、ダウンロードした.icsファイルを指定すれば祝日が自動で追加されます。
⑤ダウンロードしたicsを選んで開く
ウェブブラウザのダウンロードフォルダに移動して、取り込んだ「.ics」ファイルをダブルクリックします。自動的にOutlookが立ち上がり、カレンダー追加画面が表示されます。
ウィンドウの「カレンダーに追加」ボタンを押すと、祝日がOutlookの予定表に反映されます。
⑥インポート完了を確認して閉じる
カレンダー画面に戻りインポートした祝日がちゃんと表示されているか見てみましょう。年月を切り替えて「建国記念の日」「春分の日」などが追加されていたらバッチリです。問題なければ右上の閉じるボタンをクリックして画面を閉じてください。
手入力でオリジナル祝日を作る

平日のスケジュールに、社内行事やチームの結成記念日など独自の休みをパッと入れたいときに便利なのがこの方法です。
Outlookのカレンダーに直接日にちとタイトルを入力していくだけなので、デフォルトの祝日リストにない特別休暇や記念日を思いのままに追加できます。
手入力だからこそ、色を変えたり通知設定を細かく調整したりと、自由度の高いカスタマイズができるのが大きなメリットです。
①カレンダー画面で祝い日をダブルクリック
Outlookを起動して画面下部のカレンダーアイコンをクリックします。祝日を取り込みたい日にカーソルを合わせて、空白部分をゆっくりダブルクリックしてください。
このときダブルクリックの間隔が速すぎると反応しないケースがあるので、リズム良く2回ポンポンと叩くイメージがコツです。
②件名に祝日名を入力
Outlookの予定作成画面で件名欄をクリックして、「祝日名」を入力します。カレンダーで確認しながら正確な名前を入れると、一目で分かりやすくなります。
たとえば「建国記念の日」「海の日」のように正式名称を入れると、あとで検索や並び替えがスムーズです。
③終日イベントにチェックを入れる
予定フォームの上部にある終日イベントチェックボックスをクリックしてください。ここでONにすると開始時刻と終了時刻が非表示になり、1日まるごと予定として登録されます。
④カテゴリで色を選んで保存
予定をダブルクリックして開いたウィンドウの上部で「分類」ボタンを選んでください。
ドロップダウンからお好みの色(カテゴリ)をクリックします。
最後にウィンドウ左上の「保存して閉じる」をクリックして完了です。
⑤保存して閉じるをクリック
Windows11のOutlook365では、画面右上にある保存して閉じるをクリックします。これで祝日データがスケジュールにしっかり反映されます。
祝日入りOutlookスケジュールでできる楽ちんワザ

Outlookに祝日を取り込んだらこんな応用技が活躍します。スケジュールがもっと見やすくなって休日を見逃さない工夫を紹介します。
楽ちんワザ | 便利ポイント |
---|---|
カレンダーの色分け | 祝日のみ色を変えて一目で確認しやすくする |
ビューの切り替え | 月間ビューやワークウィークビューで休日を見やすく調整 |
前日リマインダー設定 | 祝日の前日に通知を受け取るように自動化 |
共有カレンダー活用 | チームで祝日カレンダーを共有して予定調整を簡単に |
色分けして仕事と休みをひと目で見分ける

忙しい毎日の中でも、色を使い分けるとスケジュールがパッとわかりやすくなります。
仕事の予定には淡いブルー、祝日や休みにはパッと目立つオレンジを設定しておくと、画面を見ただけで「今日は休みだ」「この日は会議がびっしりだ」とひと目で判断できます。
とくに週末や連休の前後にタスクを詰めすぎないよう、休み枠を濃い色で浮き上がらせておくと計画が立てやすくなります。
ビュータブからカテゴリを開く
Outlookのリボンから表示タブを選ぶと、予定の配色に使うカテゴリがサクッと開けます。
ウィンドウ上部にあるリボンから表示を探してクリックします。
表示タブ内にあるカテゴリをクリックすると、色分けリストが表示されます。
新しいカテゴリで色を設定する
Outlookを起動してカレンダー表示に切り替えます。
画面上部の「カテゴリ」アイコンをクリックし、メニューから「すべてのカテゴリ」を選びます。
表示されたダイアログで「新しいカテゴリ」をクリックし、名前欄に「祝日」と入力します。
色のプルダウンからカレンダー上で見やすい色を選び、「OK」を押して設定を保存します。
祝日イベントにカテゴリを適用する
Outlookのカレンダーを開き、画面上部の表示タブから「ビューの変更」→「リスト」を選んで祝日イベントを一覧にします。
リストに表示された祝日イベントで一番上のアイテムをクリックし、Shiftキー+最後のアイテムをクリックしてすべて選択します。選択後、ホームタブの「カテゴリ」をクリックし、既存カテゴリを選ぶか「すべてのカテゴリ」から新規作成して適用します。
家族とカレンダーを共有して旅行計画を立てる

Windows 11とOffice 365のOutlookを使うと、家族とサクッとカレンダーを共有できて旅行計画もラクになります。みんなの予定や祝日がひと目で分かるから、スケジュール調整のストレスがグッと減ります。
- 全員の祝日や平日予定が重ならないように日程を選べる
- リアルタイム更新で急な予定変更にもみんながすぐ気づける
- 旅程や宿泊先情報をカレンダーに貼り付けて共有できる
- スマホ版Outlookの通知で出発前の準備も忘れない
カレンダーを右クリックして共有を選ぶ
Outlookの画面左側にあるカレンダー一覧で、祝日を取り込んだカレンダー名にカーソルを合わせます。右クリックするとメニューが開くので、「共有」または「共有と公開」をクリックします。
表示された共有画面では、相手のメールアドレスを入力して権限を設定できます。たとえば「表示のみ」にすると予定だけ見せたいときに便利です。
宛先に家族のメールアドレスを入力して送信する
イベントの編集画面上部にある「出席依頼」欄をクリックします。
直接入力するか、アドレス帳アイコンを押して家族のアドレスを選びます。
複数人を追加する場合はセミコロン「;」で区切ります。
入力が終わったら件名と本文を確認してから「送信」ボタンをクリックします。
メールアドレスはセミコロンで区切らないと正しく認識されないことがあります。
権限レベルを予定ありに設定する
追加した祝日カレンダーを他の予定と同じ「予定あり」として扱うように設定します。
Outlookの左下にあるカレンダーアイコンをクリックして、予定表の画面を表示します。
左側の「マイカレンダー」欄から祝日カレンダーを右クリックし、「プロパティ」を選びます。
「表示オプション」タブ内の「詳細レベル」で「予定あり」を選択します。
「OK」をクリックしてプロパティを閉じると、祝日が自動的に忙しい時間帯として表示されます。
Teamsと連携して祝日に自動で取り込み

Teamsを普段から使っているとOutlookのカレンダーと自動で同期されるので、Teams側から祝日カレンダーを追加すると、Outlookにもパッと反映します。Microsoft365環境なら追加した祝日グループがチームメンバー全員と共有されるので、わざわざ個別に設定しなくても大丈夫です。
この方法なら毎年の祝日更新も自動で反映されるうえに、どの端末からでもTeamsにアクセスするだけで最新のスケジュールが確認できます。カレンダーを一元管理したい人や、メンバーと同じ祝日情報を共有したいチームにぴったりです。
Teamsの設定からカレンダーを開く
デスクトップ版のTeamsを起動し、画面左上にある自分のアイコンをクリックしてメニューを表示します。
メニューに並ぶ項目の中から「予定表を表示」をクリックすると、Teams内でOutlookカレンダーが表示されます。
Outlookと同じアカウントでサインインする
まずブラウザで Outlook.com にアクセスして右上のサインインをクリックしてください。
普段使っているメールアドレスとパスワードを入力して Enter キーを押します。
もし 2段階認証 を設定している場合は、認証アプリや SMS に届いたコードを入力してください。
サインインが完了すると Outlook のメール画面が表示され、同じアカウントでカレンダーにも自動的にログインできます。
プライベートブラウズやシークレットモードだとログイン情報が保持されにくいので、通常ウィンドウで操作するのがおすすめです。
祝日が表示されるか確認する
Outlookを起動したら左下のカレンダーアイコンをクリックしてカレンダー画面に移動します。
画面左側のカレンダー一覧に「日本の祝日」が表示されていることを確かめてください。
カレンダー上で各祝日の日付にカラーが付いていれば読み込み成功です。
万が一見えないときはOutlookを一度閉じて再起動するとカレンダーが更新されやすくなります。
よくある質問

Outlookに祝日を追加するにはどうすればいいですか?
- Outlookに祝日を追加するにはどうすればいいですか?
Windows版Outlookなら、ファイル>オプション>カレンダーを開いて「祝日を追加」をクリックしてください。パソコン歴が長いとついショートカットキーを探しがちですが、メニュー画面から一発で入れられるのが気楽でおすすめです。
祝日の一覧が最新じゃない場合はどうすればいいですか?
- 祝日の一覧が最新じゃない場合はどうすればいいですか?
Outlook標準の祝日リストが古いと感じたら、公式サイトや信頼できる共有カレンダー(ICS形式)を追加すると便利です。職場で国際カレンダーを使うことが多い場合、定期的にICSを読み込む習慣をつけると、自動で最新の祝日が同期されます。
Outlook for Macで祝日を取り込みたい時は?
- Outlook for Macで祝日を取り込みたい時は?
Mac版ならOutlookメニュー>設定>カレンダーで「地域の祝日を追加」を選びます。Windows版とメニュー位置が違うので最初は迷いやすいですが、「地域」欄のドロップダウンで日本を選ぶだけでパパッと入れられます。
うっかり重複して祝日が二重に表示されたときはどうする?
- うっかり重複して祝日が二重に表示されたときはどうする?
-
Outlookで同じ「日本の祝日」がふたつ表示されるのは、たとえば「組み込みの祝日追加」と「ICSフィードでの購読」を両方行ったときに起こりやすいです。焦らずに不要なカレンダーか重複イベントを消すだけでスッキリします。
手順カレンダー一覧を確認Outlookの左側にある「マイカレンダー」から「日本の祝日」が複数表示されていないか探します。
手順不要なカレンダーを削除重複しているほうを右クリックして<カレンダーを削除>を選びます。チェックを外すだけで済む場合もあります。
手順リストビューで重複イベントを削除カレンダー表示をリストに切り替えて、残った重複イベントをまとめて選択し、Deleteキーで消すとキレイになります。
Outlookが古いバージョンでも祝日を追加できる?
Outlookのバージョンが少し古くても、あわてる必要はありません。Microsoft公式サイトから配布されている祝日用のICSファイルを使えば、手動でスケジュールに取り込めます。
Exchangeアカウントを使っていなくてもOKですし、メールボックスの容量を気にする必要もありません。古いバージョンほど自動更新機能はありませんが、年に一度ICSファイルをダウンロードして読み込むだけで、最新の祝日情報が反映できます。
海外の祝日も同じカレンダーに入れられる?
Outlookでは日本祝日にくわえて、米国や英国、オーストラリアなどの国別祝日カレンダーをそのまま追加できます。
Office.comが提供するICS形式のカレンダーをボタンひとつで登録すると、毎年の祝日が自動更新されるので、いちいち手動で入れ直す手間がいりません。
複数の国を同時に登録してカレンダーを重ねると、出張予定や国際会議の日程調整に便利です。
祝日の名前を自分好みに変えたいけど大丈夫?
祝日カレンダーはCSVで取り出せるので、自分好みの名前に変えても問題ありません。たとえば「成人の日」を「新人歓迎の日」にしたり、チームのイベント名と合わせたりして、カレンダーをわかりやすくできます。
最新のOutlookでは、予定表機能から祝日をエクスポート→Excelで名称を編集→再インポートという流れで簡単に反映できます。ちょっとした工夫で、自分だけのカレンダーが手軽に作れますよ。
祝日を非表示に戻したいときは?
追加した祝日カレンダーをサッと隠せば、普段の自分の予定だけを見やすくできます。
会議やタスク管理に集中したいときに役立つ方法です。
- 混雑解消:祝日表示をオフにしてカレンダーがすっきり
- 確認漏れ防止:平日の予定だけをチェックしやすく
- 切り替え簡単:必要に応じてワンクリックで再表示
まとめ

ここまで、Outlookのスケジュールに祝日を取り込む方法をおさらいしました。まずは標準機能からオプション→カレンダー→祝日を追加でサクッと登録できます。
さらに、自分専用にカスタマイズしたいときはICSファイルやオンライン配信を活用すると、海外の祝日や独自の休日も一括管理できます。自分の仕事スタイルに合わせて使い分けると便利です。
これで大事な祝日を見逃さずにスケジュール作成に集中できます。ぜひ今日から活用して、リズムのよい働き方を楽しんでください。