Outlookに届く知らない差出人のメールをどうにかしたいのに、着信拒否の仕組みがわからず毎日うんざりしていませんか?
ここでは、プログラマーの実体験をもとに、Outlookの標準機能だけで迷惑メールを自動で弾き、受信トレイをすっきり保つ手順とコツを余すことなく紹介します。さらに、アドレスやドメインを一括で登録する裏ワザや、誤って弾いたメールをすぐ取り戻す安心テクニックも盛り込みましたので、手間をかけずに快適なメール環境を整えられます。
読み終えたあとに画面を開いたまま数クリックで設定を済ませ、迷惑メールに煢わされない爽快な毎日を始めてみませんか。
Outlookで着信拒否を設定して迷惑メールを跳ね返すやさしい手順

Outlookには、迷惑メールをパッと跳ね返すための機能がいくつかそろっています。ここではプログラマーならではの実体験をまじえて、送信元アドレスやキーワードを使ったブロック方法、迷惑メールオプションを活用したフィルタリングのアイデアまで、やさしく紹介します。
- 送信者をブロックリストに登録:受け取りたくないメールアドレスをワンクリックでリストアップして、自動的に受信トレイに入り込むのを防ぎます。
- 迷惑メールルールの活用:件名や本文に含まれる特定のキーワードを条件にして、あらかじめメールを別フォルダへ回すカスタムルールを作れます。
- 迷惑メールオプションで強化フィルタ:標準フィルタだけでなく、差出人のドメイン許可/拒否リストを細かく設定して、迷惑度をより厳しくチェックできます。
リボンメニューからアドレスをブロックするやり方

リボンメニューの「ホーム」タブからワンクリックで送信元をまとめてブロックできる方法です。受信トレイに届いた迷惑メールを選んだまま手軽に「迷惑メール」→「差出人をブロック」をクリックできるので、個別のメールアドレスを片っ端から登録したいときに役立ちます。
①受信トレイでブロックしたいメールをクリック
まずはOutlookを開いて、左側にある受信トレイをクリックしてください。
一覧に並ぶメールの中から、ブロックしたいものを探して行全体をシングルクリックで選択します。
リストをダブルクリックするとメールが別ウィンドウで開くので、ここでは必ずシングルクリックで選ぶようにしましょう。
②ホームタブの迷惑メールを選ぶ
Outlook画面上部の「ホーム」タブをクリックしてリボンを表示します。「迷惑メール」グループのアイコンを見つけてクリックすると、ドロップダウンが開きます。
表示された一覧から「迷惑メールフォルダーを表示」を選ぶと、左側のフォルダー一覧に迷惑メールフォルダーが追加されます。
③迷惑メール内の差出人を迷惑メールに追加をクリック
迷惑メールフォルダーを開き、対象のメールをダブルクリックして新しいウィンドウで開きます。
差出人名やメールアドレスの右側にある「…」をクリックするとメニューが現れます。
メニュー内の「差出人を迷惑メールに追加」を選ぶと、そのアドレスからのメールが自動で迷惑メール扱いになります。
重要:誤って大切な相手を追加しないよう、差出人アドレスをよく確認してください。
④確認メッセージでOKを押して完了
確認用のダイアログが表示されたら、リストに登録した送信元アドレスを今後受信しないように設定するか尋ねられます。内容をサラッと確認したら、OKを押して操作を確定しましょう。これで着信拒否設定は完了です。
ルールを作ってまとめてブロックするやり方

差出人や件名、本文のキーワードなどを組み合わせて条件を決め、一致したメールを自動でまとめて受信トレイに届かないようにするのがルールの強みです。
一度ルールを作っておけば、同じパターンの迷惑メールが届いたときに自動で振り分けや削除をしてくれるので、手動で削除する手間がグッと減ります。
プログラマー視点のコツとしては、差出人アドレスと件名キーワードの両方を指定して誤検出を防ぎつつ、自分だけのフィルターを細かくチューニングできるところが嬉しいポイントです。
①ホームタブのルールをクリック
Outlook画面の上部にあるホームタブを選んでください。
リボンメニューの中からルール(封筒と歯車のアイコン)を探してクリックしましょう。
②ルールの管理と作成を選ぶ
Outlookを開いたら画面上部にあるホームタブをクリックしてください。
その中のルールアイコンを押すとメニューが開くので、リストからルールの管理と作成を選びます。
③新しいルールボタンを押す
「ルールと通知の管理」ウィンドウが開いたら、左上にある新しいルールボタンを探します。並んでいるボタンの中でも一番目立つので迷わずクリックしてください。
ショートカットとして、Altキーを押しながらNキーを押すと直接新規ルールウィザードが開きます。たくさん規則が並んでいても、これなら確実です。
④条件で差出人のアドレス又はドメインを指定する
ルール作成画面で「差出人が次の場合」にチェックを入れ、右側にある「指定…」ボタンをクリックしてください。
表示された入力欄に、ブロックしたいメールアドレスやドメインを入力します。特定のドメインを指定するには@example.com
、すべてのアドレスを含めるには*@example.com
としましょう。
入力が終わったら「OK」をクリックしてダイアログを閉じ、条件に反映させてください。
ドメイン指定時は必ず半角の「@」を使って入力してください。全角だとルールが正しく動作しないことがあります。
⑤処理で削除または迷惑メールフォルダーへ移動を選ぶ
「指定した条件を満たすメッセージに次の処理を行う」の一覧から該当するチェックボックスをオンにします。迷惑メールを完全に受信しないなら「削除」を、あとで誤検知を確認したいなら「迷惑メールフォルダーへ移動」を選ぶと安心です。
もし「迷惑メールフォルダーへ移動」を使う場合は「指定フォルダー…」をクリックし、左側のフォルダ一覧から「迷惑メール」フォルダーを選びます。その後「OK」を押せば完了です。
⑥ルール名を入力して完了を押す
作成した着信拒否ルールにわかりやすい名前を付けます。例えば「迷惑ドメイン拒否」や「海外スパム対策」など、あとで一覧から探しやすい名前を心がけてください。
名前を入力したら完了を押して設定を保存します。
安全な差出人リストで誤ブロックを防ぐやり方

差出人セーフリストを使うと、うっかり大事なメールを迷惑メールに振り分けずに済みます。Outlookの「迷惑メールオプション」から登録できるので、プロジェクトメンバーやクライアントのアドレスをまとめて安心して受信できます。
プログラマー視点のひと工夫として、連絡先からエクスポートしたCSVを活用すると、一気に複数アドレスを登録可能です。頻繁にやり取りするドメインをまとめて登録すれば、毎回手動でチェックしなくても目的のメールがきちんと届きます。
①受信トレイで信頼するメールを右クリック
Outlookを開いて受信トレイにある、信頼できる相手からのメールを探します。マウスポインタをそのメールの上に移動させて、本文や差出人名のあたりを右クリックしてください。
②迷惑メール→差出人を受信許可リストに追加を選ぶ
まず迷惑メールフォルダを開き、対象のメールをクリックして選択します。
画面上部にある「迷惑メール▼」のボタンを押すとメニューが表示されます。
その中から差出人を受信許可リストに追加をクリックしてください。
確認のダイアログが出たら「はい」を押して登録を完了します。
③確認メッセージでOKを押す
ポップアップで「指定したアドレスをブロックしますか?」と表示されます。表示内容を確認したら、OKをクリックしてください。これで迷惑メール設定が反映されます。
着信拒否をもっと活かす楽しい応用ワザ

着信拒否を設定したら、次はちょっと遊び心をくわえてみましょう。時間帯や番号の特徴を活かした自動処理を組み合わせると、迷惑電話をブロックしつつ自分好みの着信設定を楽しめます。
応用ワザ | 活用シーン |
---|---|
時間帯別自動拒否 | 深夜や早朝の無言電話をまとめてシャットアウト |
接頭辞フィルタリング | 0120や050など特定プレフィックスを一括でブロック |
グループ別リスト管理 | 仕事用とプライベート用で着信を振り分け |
転送連携テク | 怪しい着信はボイスメールに自動転送 |
特定のキーワードを含むメールを自動でゴミ箱へ

送られてくるメールのなかで「このワードが入っていたら要らないな」というものがあるなら、Outlookのルール機能で自動ゴミ箱行きを設定するととても便利です。
たとえば「セール」や「広告」など、迷惑メールに多いキーワードをまとめて登録すれば、該当メールを受信した瞬間にゴミ箱へ移動してくれます。
キーワードは後から追加や削除が自由だから、変化するスパムにも柔軟に対応できるのがうれしいポイントです。
ルール作成画面で本文に特定の言葉を含む条件を選ぶ
ルールウィザードの条件一覧から本文に特定の文字列が含まれるにチェックを入れます。次に表示される「特定の文字列」をクリックして、フィルタしたいキーワード(例:お得情報、無料、今すぐ)をひとつずつ入力し、「追加」→「OK」を押して条件を確定します。
移動先に削除済みアイテムを指定する
ルールの「移動先」を設定するドロップダウンを開いて、リストの中から削除済みアイテムを選びます。これで迷惑メールが自動的にゴミ箱へ送られるようになります。
複数ドメインを一気に拒否してスッキリ

同じ迷惑メールがドメイン単位で大量に届くときは、ドメインごと拒否登録を一気にするとスッキリします。いちいち1つずつ登録する手間を省きつつ、将来届く同じ種類のメールもまとめて防げます。
- 手間をぐっと抑えられる:一度にまとめて登録できるから作業時間が短縮。
- ルール管理がすっきり:関連するドメインをまとめて見やすく整理できる。
- 将来の迷惑メールも防ぐ:サブドメインや関連サイトも同時にガード。
迷惑メールオプションの差出人禁止リストタブを開く
Outlookのホームタブをクリックしてから、リボンにある「迷惑メール」ボタンを押します。表示されたメニューで「迷惑メールオプション」を選ぶと新しいウィンドウが現れます。そのウィンドウ上部のタブ一覧から差出人禁止リストをクリックしてアクティブにしてください。
追加ボタンで*.example.comのようにワイルドカード登録
ドメインまるごと受信拒否したいときはワイルドカードが便利です。たとえば*.example.com
と登録すれば、example.com配下のすべてのアドレスをまとめてブロックできます。
右上の歯車アイコンをクリックして「すべてのOutlook設定を表示」を選びます。
「メール」「迷惑メール」の順にクリックして差出人とドメインのブロック欄を表示します。
「追加」ボタンを押して入力欄に*.example.com
と入れ、Enterキーか保存を押します。
ワイルドカードはドメイン単位の登録で動作します。メールアドレスの一部だけ指定するには対応していない点に注意してください。
ブロックしたメールを自動で色分けして後で確認

メールブロックに加えて、自動色分けを設定するとあとで届いたブロックメールをすぐに見分けられます。気になる送信元を赤やオレンジに染めて、一覧でさくっとチェックしましょう。
活用シーン | メリット |
---|---|
ブロックしたメールを一覧で確認したいとき | ひと目で色分けされて見落とし防止できる |
大量の迷惑メールを受信してしまったとき | 後から処理対象をすばやく抽出できる |
特定の送信者をウォッチしたいとき | 視覚的に優先順位づけが楽になる |
ルール作成で色分類を設定しブロック条件と組み合わせる
ルール作成でメールを色分類しつつ迷惑メールを自動でブロックするには事前準備としてカテゴリ「赤」などを作成しておくと分かりやすくなります。
Outlookのリボンから「ルール」→「ルールの管理と通知」を選び「新しいルール」をクリックします。
「特定の単語が件名に含まれる場合」などの条件を設定し「カテゴリを割り当てる」アクションで赤を選びます。
さらに「差出人が特定のアドレスの場合」のアクションで「ブロック」を追加し「完了」を押すと色で識別しつつ迷惑メールが拒否されます。
ルールは上から適用されるため色分類ルールを上位に移動しておくと確実に機能します。
よくある質問

- Outlookの迷惑メール設定はどこから開けばいいですか
Windows版Outlookなら右上の歯車アイコンをクリックして「メール」→「迷惑メール」と進むと設定画面がひらけます。Outlook on the webの場合は歯車→「全ての設定を表示」→「メール」→「迷惑メール」で同じ項目が見つかります。
- 特定のドメインをいっぺんに拒否リストに登録できますか
ドメイン単位でブロックしたいときは、迷惑メール設定内の「差出人ドメインを拒否」欄にドメインだけ入力すればOKです。「@example.com」のように書くと、そのドメインからのメールをまとめてはじいてくれます。
- 大事なメールを誤って拒否リストに入れてしまったらどう戻せますか
迷惑メール設定の「差出人の受信許可/拒否リスト」を開き、拒否リストに入っているアドレスやドメインを選んで「削除」ボタンを押すだけです。そのあとメールボックスに戻ると、正常に受信できるようになります。
ブロックしても同じ差出人から届くのはなぜ?
Outlookのブロックは、指定したメールアドレスやドメインをリストに入れて届いたメールを自動で迷惑メールフォルダーに振り分ける仕組みです。ただし、差出人が少しでもアドレスを変えたり、別のドメインを使ったりすると新しい送信元として扱われ、また受信トレイに届いてしまいます。
さらに、会社や学校のExchangeサーバーで既に設定されているフィルタと、自分のOutlook設定が別々に動いている場合もあります。この場合は自分のローカル設定だけではサーバーレベルで拒否できず、同じ相手からメールが届き続けることがあります。
もし同じ差出人からの迷惑メールを根こそぎはじきたいときは、メールルール機能で差出人のドメインや件名キーワードをまとめて条件に含める方法がおすすめです。次のステップでわかりやすく手順をお伝えします。
間違えて大事なメールをブロックしたらどう戻す?
落ちついてください。受信拒否リストからアドレスを外せば大事なメールをまた受け取れます。
Windows版Outlookを普段どおり開いてください。
ホームタブの「迷惑メール」をクリックして「迷惑メールオプション」を選んでください。
迷惑メールオプションのウインドウで「差出人セーフリスト」タブをクリックします。
リストにある誤ブロックのアドレスを選択して「削除」ボタンを押してください。
「OK」をクリックしてウインドウを閉じればブロック解除が反映されます。
迷惑メールフォルダーに残ったメールは手動で「迷惑メールではない」を選んで受信トレイに戻してください。
スマホ版Outlookでも同じ設定はできる?
スマホ版Outlookアプリではデスクトップ版にある受信拒否リストを直接編集する機能は用意されていません。ただ受信トレイで迷惑メールにしたいメールを長押しして「迷惑メールに移動」を選ぶとサーバー側で学習が進み、次回から同じ送信者が迷惑メールへ振り分けられやすくなります。
もし特定のアドレスやドメイン単位でしっかりブロックしたい場合は、スマホのブラウザでOutlook.comのWeb版にログインして「設定>メール>迷惑メール>差出人とドメインのブロック」から登録するか、Windows版Outlookで設定しておくとスマホ側にも反映されます。
受信拒否したアドレスを一覧で見る方法は?
受信拒否したアドレスはOutlookの設定画面からすぐに一覧で確認できます。デスクトップ版Outlookなら「ホーム」タブ→「迷惑メール」→「受信拒否設定リストの管理」をクリックすると、現在ブロックしているメールアドレスがずらりと並びます。
Web版Outlookでも同じように、画面右上の歯車アイコン→「すべてのOutlook設定を表示」→「メール」→「迷惑メール」の順でたどると、受信拒否したアドレス一覧が現れます。ここで不要なアドレスをまとめて削除したり、新たに追加したりできるので便利です。
まとめ

これまでの手順を振り返ると、Outlookの着信拒否で迷惑メールをしっかりガードできます。
- 送信者のブロック登録:迷惑メールの発信元をリストに追加して自動で拒否します。
- 迷惑メールルールの作成:特定キーワードやドメインを条件に振り分けルールを設定します。
- ジャンクフォルダの確認:定期的にゴミ箱代わりのフォルダをチェックして誤判定を防ぎます。
- 応用機能の活用:スイープ機能やドメイン一括ブロックでさらに強化できます。
これらを試せば大事なメールはそのまま受信して、迷惑メールにはさよならできます。快適な受信箱を楽しんでください。