Outlookで資料を添付しようとした瞬間に突然落ちてしまうクラッシュに、何度も作業をやり直していませんか?
このページでは、安全モードの起動やアドインの切り分け、破損したプロファイルの再構築など、実際にトラブルを乗り越えた工程を画面の動きに合わせて丁寧に紹介しています。さらにプログラマー経験から得た小さな裏技を盛り込み、復旧にかかる時間と心の負担を大幅に減らせるように工夫しました。
気になるところから読み進め、ご自身の環境と照らし合わせながら落ち着いて操作すれば、Outlookは本来の安定を取り戻し、メール作業に集中できるようになります。
Outlookクラッシュを直すためのやさしい基本ステップ

Outlookが急に固まったり閉じたりすると、「えっ、どうしよう」とドキドキしますよね。でも安心してください。Windows歴10年以上のプログラマーが使っている、すぐ試せる手順をまとめました。
- Outlookを再起動:一番シンプルな方法です。まずは落ち着いてアプリを閉じ、数秒待って再度起動してみてください。
- キャッシュをクリア:古いデータが残っていると動作がおかしくなることがあります。%localappdata%\Microsoft\Outlookフォルダ内のファイルを削除してみましょう。
- Officeを修復:コントロールパネルの「プログラムと機能」からOfficeを選んで「変更」→「オンライン修復」を選ぶと、壊れたファイルが直ります。
- 最新アップデートの適用:Windows UpdateやOfficeのアップデートが保留されていると不具合の原因に。確認して、最新版を入れておきましょう。
- 新しいプロファイルの作成:プロファイル設定が壊れている場合は、新規プロファイルを作ると息を吹き返すことがあります。
これらのステップを順に進めれば、大半のOutlookクラッシュはサクッと解消できます。次はそれぞれの手順を一緒に見ていきましょう。
安全モードでOutlookを開く

アドインのせいで起動が止まったりクラッシュが続くときは、Outlookを安全モードで立ち上げましょう。
安全モードは余計な読み込みを省いて最小構成で動くので、怪しいプラグインをスキップして原因を絞りこみやすくなります。動作が落ち着いたら、ひとつずつアドインを切り替えてテストしてみるのがおすすめです。
①Windowsキー+Rで「ファイル名を指定して実行」を開く
Windowsキー(キーボードに窓のマークがあるキー)を押しながらRキーを同時に押してください。この同時押しで小さな「ファイル名を指定して実行」ウィンドウがぽんと表示されます。
画面左下に「ファイル名を指定して実行」と書かれた入力ボックスが出たら成功です。ここに次のコマンドを入力して操作を続けていきます。
②入力欄に「outlook.exe /safe」と入れてEnter
Windowsキー+Rキーを同時に押すと「ファイル名を指定して実行」画面が開きます。
表示された入力欄にoutlook.exe /safeと入力し、Enterキーを押してください。
これで不要なアドインがオフの状態でOutlookがセーフモードで起動します。
③プロファイルを選ぶダイアログで「OK」を押す
プロファイル選択のダイアログが表示されたら、修復したいプロファイル名をクリックします。選択が確認できたら「OK」ボタンを押してください。これで指定したプロファイルが読み込まれてOutlookが起動します。
④Outlookが開いたら問題が再現するか確認する
先ほど設定を反映させたOutlookを立ち上げます。メイン画面が表示されたら、いつもクラッシュしていた操作(受信メールの閲覧や添付ファイルのプレビューなど)を同じ手順で試してみましょう。普段と変わらない動作で問題が発生しないかをしっかり確認してください。
アドインをオフにして原因をしぼる

Outlookに追加機能(アドイン)は便利ですが、ときどき相性が合わずに動作を不安定にすることがあります。アドインをひとつずつオフにしていくと、どの機能が原因なのか手軽に突き止められるのでおすすめです。特にMicrosoft製以外のアドインを先に無効にすると効率的に探せます。原因がわかれば該当のアドインだけを削除したり最新バージョンに更新したりすれば安心してOutlookを復活できます。
①Outlookのファイルタブをクリックし「オプション」を開く
Outlook画面の左上にあるファイルタブを探してクリックしてください。リボンが折りたたまれている場合は、ウィンドウ右上のリボン表示アイコンをクリックするとメニューが展開されます。
表示されたメニューのいちばん下に並んでいるオプションを選ぶと設定画面が開きます。キーボードが使いやすい場合はAlt+Fでファイルメニューを開き、続けてTキーを押すと素早くオプション画面にたどりつけます。
②左側の「アドイン」を選ぶ
オプション画面の左側メニューから「アドイン」を選ぶと、COMアドインやExchangeアドインの一覧が現れます。ここで不要なアドインを有効化・無効化できます。COMアドインは設定変更後にOutlookを再起動しないと反映されない点も覚えておくと安心です。
③「設定」を押しCOMアドイン一覧のチェックを全部外す
Outlook左上のファイルをクリックしてオプション画面を開きます。左側メニューからアドインを選択し、画面下部の管理プルダウンでCOMアドインを選んだら隣の設定ボタンを押します。
表示された一覧で全てのチェックを外します。ひとつずつ外しながら名前をメモしておくと、あとで必要なアドインを戻すときに助かります。完了したらOKを押して画面を閉じましょう。
④Outlookを再起動して動作を確認する
ここまでの設定を保存したら、Outlookを再起動して安定動作するか確かめましょう。
右上の×ボタンをクリックしてOutlookを閉じます。その後タスクバーのアイコンを右クリックしてウィンドウを閉じるを選ぶと確実に終了できます。
スタートメニューやタスクバーからOutlookを起動し、先ほど問題が出た操作をもう一度試してみます。これで問題が解消していれば完了です。
もしOutlookが閉じないときはタスクマネージャーからプロセスを終了してください。
⑤問題なければ一つずつチェックを戻して原因を特定する
Outlook上部のファイルをクリックしてメニューを開き、左側からオプションを選びます。その後、表示されたウィンドウ左側のアドインをクリックしてください。
画面下部の管理ドロップダウンからCOMアドインを選び、設定ボタンをクリックします。
すべてオフにしていたアドインから一つだけチェックを入れ、OKを押してOutlookを再起動します。問題が再現するかどうかを確認してください。
問題が再発するアドインが見つかればそのアドインが原因です。再発しない場合は先ほどの手順を繰り返し、次のアドインを有効にしてテストしてください。
破損したプロファイルを作り直す

Outlookのプロファイルが壊れると、起動直後にフリーズしたりエラーメッセージがずっと出たりしてヤキモキしますよね。そんなときは壊れた設定をクリアしてまっさらなプロファイルを作り直すと、内部のごちゃごちゃもきれいにリセットできます。
この方法はWindowsのユーザーアカウントごとに切り離せるため、他のアカウントに影響を与えません。設定が複雑に入り組んでいるときや、何度修復を試しても同じエラーが再発する場合におすすめです。
①コントロールパネルで「Mail(Outlook)」を開く
まずはWindowsのコントロールパネルからOutlook設定画面を呼び出します。最初は慣れないかもしれませんが、画面の案内に従えばサクッと開けます。
タスクバーの検索ボックスに「コントロールパネル」と入力し、表示されたアプリをクリックしてください。
画面右上の「表示方法」が「カテゴリ」になっている場合はクリックし、「大きいアイコン」に変更してください。アイコンの一覧が見えやすくなります。
並んだアイコンの中から「Mail(Outlook)」を見つけてクリックします。Office365やOffice2019では「Outlookメール」と表記される場合があります。
注意点:Officeのバージョンによってアイコン名が変わる場合があります。見当たらないときは「Outlookメール」を探してください。
②「プロファイルの表示」をクリック
表示されたメール設定画面の上部にある「プロファイルの表示」ボタンを探してクリックします。クリックすると現在登録されているOutlookプロファイルが一覧で表示されます。
③「追加」を押して新しい名前を入力
プロファイル一覧画面で追加ボタンを押してください。小さなダイアログが開き、「プロファイル名」入力欄が現れます。
ここに分かりやすい名前を入力します。たとえば「PC名_Outlook復活」など他と区別しやすい名前がおすすめです。入力後はEnterキーか[OK]をクリックして確定しましょう。
使えない文字(\\ / : * ? ” < > |)や先頭・末尾の半角スペースが入るとエラーになります。アルファベットと数字だけにすると安心です。
④メールアカウントをセットアップし「常に使用するプロファイル」に切り替える
Outlookを設定するときはアプリを閉じたまま作業するとスムーズです。
Windowsのスタートからコントロールパネルを開き「メール(Microsoft Outlook)」をクリックしてください。
「プロファイルの表示」→「追加」を選び、新しいアカウント情報(メールアドレス・パスワードなど)を入力して設定を完了させてください。
「プロファイルのオプション」で常にこのプロファイルを使用するにチェックを入れ、追加したプロファイルを選択してOKを押します。
Outlookが起動中だと設定が反映されないため、必ず完全に終了してから手順を進めてください。
⑤Outlookを起動して動作を確認する
画面左下のWindowsアイコンをクリックして「Outlook」アイコンを選択します。通常モードで立ち上がるまでしばらく待ちましょう。
起動後に受信トレイが表示されたら、送受信やメール閲覧を試して動作に異常がないか確かめます。
カレンダーや予定表にも切り替えて、表示に問題がないかチェックしておくと安心です。
Office修復ツールを使ってみる

Outlookが突然落ちてしまったとき、まず頼りになるのがOfficeの修復ツールです。このツールはWindowsに標準で入っていて、インストール情報のちょっとしたズレや更新中のエラーを自動でチェックして直してくれます。実際に何度か試したところ、面倒な再インストールをせずにサクッと立ち上がるようになったことがありました。
- Windowsの設定画面からすぐ呼び出せる手軽さ
- Officeアプリをまるごと再インストールしないで済む
- 大切なメールや設定はそのまま残る安心感
手順も難しくないので、Outlookの調子がおかしくなったら、まずはこの修復ツールを起動してみるのがおすすめです。
①スタートメニューの「設定」を開く
画面左下のWindowsアイコンをクリックします。
歯車マークの「設定」を選択してクリックします。
②「アプリと機能」でMicrosoft365を探し「変更」を押す
画面左下のスタートボタンを右クリックしてメニューを開き、「アプリと機能」を選んでください。
表示された一覧の上部にある検索欄に「Microsoft365」と入力すると、該当するOfficeがすぐに絞り込まれます。
絞り込まれた「Microsoft365」をクリックし、すぐ下に出る変更ボタンを押してください。
ユーザーアカウント制御のダイアログが出たらはいを選び、セットアップウィザードへ進みます。
③クイック修復を選んで修復を実行
まずはOfficeの修復画面からクイック修復を実行します。手順もシンプルなので安心してください。
Windowsキーを押して歯車アイコンから「設定」を開きます。
設定の中から「アプリ」→「アプリと機能」を選びます。
リストから「Microsoft Office」を見つけて「変更」ボタンをクリックします。
ウィンドウが開いたら「クイック修復」を選んで「修復」を押します。完了まで数十秒で終わることが多いです。
Outlookは開いたままだと修復に失敗しやすいので必ず終了してから操作してください。
④完了後Outlookを起動して確認する
Outlookアイコンをダブルクリックしてアプリを立ち上げます。初回起動はプロファイル読み込みに少し時間がかかるので、焦らず待ちます。
メールの送受信やカレンダー表示が正常に動作すれば修復は完了です。
もしまだ起動時にエラーが出る場合はセーフモードで起動し、不要なアドインをオフにしてみてください。
⑤改善しない場合オンライン修復を試す
基本の方法でも解決しないときは、Officeアプリ自体をオンラインで修復する手順を試してみましょう。プログラムの不具合や設定ファイルの問題を自動で直してくれるので、慌てずに進めてください。
Windowsのスタートボタンを右クリックして「アプリと機能」を選んでください。
リストから「Microsoft 365 Apps」または「Office」項目を探して「変更」ボタンをクリックし、「オンライン修復」を選んでください。
表示されたダイアログで「修復」ボタンを押し、完了するまで数分ほど待ちましょう。PCを再起動すると効果的です。
オンライン修復中は他のOfficeアプリを起動しないでください。作業中に中断すると不具合の原因になります。
Windowsとドライバを最新に保つ

Outlookの動作が不安定になる大きな理由のひとつは、Windowsやデバイスドライバに残っている古い不具合です。Windows Updateで最新の修正を当てると、セキュリティや安定性がぐっと上がります。また、グラフィックカードやネットワークアダプターのドライバをアップデートしておくと、画面表示やメール送受信のミスが減らせます。パソコン初心者でも、数クリックで完了する作業なので、まずはこちらをチェックすると安心です。
①スタートメニューの「設定」を開く
画面左下のWindowsアイコンをクリックしてスタートメニューを表示してください。
歯車の形をした「設定」アイコンを選ぶと、Windowsのシステム設定画面が開きます。
キーボードショートカットを使いたい場合は、Win+Iキーを同時に押すとすぐに開けます。
②「WindowsUpdate」で更新プログラムを確認
画面左下のスタートボタンをクリックして歯車アイコンの設定を選びます。
「更新とセキュリティ」→「WindowsUpdate」を選び、「更新プログラムのチェック」をクリックして最新状態を確認します。
③利用可能な更新をすべてインストール
WinキーとIキーを同時に押して設定を開き、「更新とセキュリティ」を選びます。
「Windows Update」の画面で更新プログラムのチェックボタンをクリックし、利用可能な更新を確認します。
Outlookを開き、ファイル>アカウント(またはOfficeアカウント)>更新オプション>今すぐ更新を選んでOfficeの更新も適用します。
更新が終わったら指示に従ってPCを再起動し、更新内容を反映させます。
更新中は電源を切ったりネットワークを外したりしないでください。
④PCを再起動しOutlookを試す
Outlookがまだ不安定なときは、PCそのものをリフレッシュすると落ち着くことが多いです。再起動してからもう一度Outlookを立ち上げてみましょう。
開いているファイルや編集中の文書があれば先に保存しておきましょう。突然の再起動でデータが飛ぶのを防ぎます。
画面左下のスタートボタンをクリックして電源アイコンを選び「再起動」をクリックします。プログラムの残メモリもきれいにクリアされます。
再起動が完了したらスタートメニューからOutlookアイコンをクリックして開きます。正常に起動するか確かめてください。
再起動で改善しない場合は、Windowsの更新プログラム適用後に試すと効果的です。
⑤デバイスマネージャーでドライバも更新する
パソコン内のドライバが古いと、Outlookの動きがぎこちなくなって落ちることがあります。デバイスマネージャーを開いて、主要なドライバを最新状態にしておきましょう。
画面左下の「スタートメニュー」を右クリックして「デバイスマネージャー」を選びます。
「ディスプレイ アダプター」や「ネットワーク アダプター」などOutlookに影響しそうな項目を右クリックします。
「ドライバーの更新」を選んで「自動でドライバーソフトウェアを検索」をクリックします。完了したら再起動してください。
復活したOutlookをもっと快適にする応用ワザ

復活したOutlookをさらに快適に使うには、ちょっとした工夫がカギです。受信トレイがスッキリしただけでなく、自分好みにアレンジすると仕事の効率がグンと上がります。
応用ワザ | どんな場面で役立つ? |
---|---|
自動仕分けルールの強化 | 特定の送信者やキーワードごとにメールを自動でフォルダー分けしたいとき |
クイックステップのカスタマイズ | 複数の操作をワンクリックでまとめて実行したいとき |
ショートカットキーのオリジナル登録 | よく使うコマンドを素早く呼び出して手を止めたくないとき |
お気に入りフォルダーへドラッグ | 大事なフォルダーをサイドバー上部に並べてすぐにアクセスしたいとき |
おすすめアドインの活用 | カレンダー連携や翻訳、ToDo管理を一画面でまとめたいとき |
Outlookデータファイルを定期バックアップする

Windows標準のバックアップ機能やタスクスケジューラを利用し、OutlookのPST/OSTファイルを定期コピーすると、大事なメールが消える心配をグッと減らせます。
- 自動化で手間いらず:タスクスケジューラで定期実行するスクリプトを用意すると、うっかり忘れが防げる
- 世代管理が助かる:バックアップ世代を残しておけば、必要に応じて過去データへ戻せる
- すばやい復旧:クラッシュ後はコピーした最新ファイルを戻すだけで、すぐに元どおりにできる
エクスプローラーで.pstファイルの場所を開いてコピーする
まずはタスクバーのOutlookアイコンを右クリックし「ウィンドウを閉じる」でアプリを終わらせます。ファイルがロックされないように必ず終了しましょう。
キーボードでWindowsキーとEキーを同時に押すか、タスクバーのフォルダアイコンをクリックしてエクスプローラーを開きます。
エクスプローラー上部のアドレスバーに「%userprofile%\Documents\Outlook Files」と入力してEnterキーを押します。既定で.pstファイルが置かれているフォルダが表示されます。
対象の.pstファイルを右クリックして「コピー」を選びます。別のフォルダや外付けドライブに貼り付けてバックアップを取ると安心です。
Outlookが起動中だと.pstファイルがロックされてコピーできないことがあります。必ず終了を確認してください。
外付けドライブのバックアップフォルダーに貼り付ける
外付けドライブをPCに接続して、エクスプローラーからバックアップ用のフォルダーを開きます。
バックアップフォルダーに復元したOutlookのPSTファイルをドラッグ&ドロップまたはコピー&ペーストで移動します。
外付けドライブが正常に認識されているか、書き込みエラーが出ないか確認してください。
コピー履歴やクラウドに自動同期を設定する
スタートボタンを押して設定を開きシステム→クリップボードを選びます。「クリップボードの履歴」をオンに切り替えます。
同じクリップボード設定画面で「デバイス間で同期する」をオンにします。Microsoftアカウントでサインインすると自動的にクラウドへ履歴が同期されます。
プライベートなコピー内容がクラウドへ保存されるため機密データは注意して扱ってください。
メールを自動仕分けして負荷を減らす

受信トレイにメールがどんどんたまるとOutlookの動きが鈍くなることがあります。そこでルール機能を活用して特定の送信者や件名、期日をもとに自動でフォルダーやPSTファイルに振り分けると負荷がぐっと軽くなります。毎回手動で仕分ける手間がなくなるうえ、アーカイブ先を分ければ同期データも減って、Outlookの安定性アップにもつながります。
ホームタブの「ルール」を押して新しいルールを選ぶ
Outlookのウィンドウ上部にあるホームタブをクリックします。
ルールを押して表示されたメニューから新しいルールの作成をクリックします。
Outlookのバージョンによって画面表示が少し変わることがありますが、アイコンは共通なので探しやすいですよ。
差出人や件名を条件にして移動先フォルダーを決める
Outlookのホームタブで「ルール」→「ルールと通知の管理」をクリックしてメールルール画面を開きます。
「新しいルール」を選んでウィザードを起動し、受信メッセージ向けのルールを選びます。
「差出人が指定の人の場合」や「件名に特定の文字が含まれる場合」にチェックを入れ、該当リンクをクリックして差出人アドレスやキーワードを設定します。
「指定フォルダーへ移動」にチェックを入れ、リンクから受信トレイ以外の任意フォルダーを選択します。
次へを押し例外条件が不要なら「完了」をクリックし、OKで新しいルールを有効にします。
件名の部分一致は日本語の表現揺れに弱いので、複数のキーワードを登録するとキャッチ率が上がります。
「今すぐ実行」で既存メールにもルールを適用する
既存のメールには新しく作ったルールが自動で適用されないことがあります。そのときは「今すぐ実行」を使うと過去のメールにもまとめてルールを反映できます。
Outlookを起動して「ホーム」タブの右側にある「ルールと通知の管理」をクリックします。
表示されたルール一覧から対象のルールにチェックを入れ、上部の「今すぐ実行」ボタンを押します。
ポップアップで処理対象のフォルダーを選び「今すぐ実行」をもう一度クリックすると過去のメールにもルールが反映されます。
大量のメールに適用すると処理に時間がかかることがあります。実行中は他の操作を控えると安全です。
使わないアドインをこまめに整理する

Outlookにいろいろなアドインを入れていると、知らず知らずのうちに余計な処理が増えて動きがもたついたり、突然落ちたりしやすくなります。使っていないアドインを定期的にオフにしておくことで、メモリの無駄遣いを減らし、起動時間も早くなって安定度がアップします。
プログラマー視点でいうと、COMアドインは裏側でDLLを読み込んだりイベントをフックしたりしているので、一度に多く入れていると相互の競合やメモリ不足が原因でトラブルが起こりがちです。特に「以前インストールしたけどもう使っていない」ものを外すだけで、サクサク動くようになる楽しさを体感できます。
ファイルタブから「オプション」→「アドイン」を開く
まずOutlookの設定画面に移動して、アドインの一覧を表示できるようにします。
Outlookのウィンドウ左上にある「ファイル」タブを押して、バックステージビューを開きます。
バックステージビューの左下にある「オプション」をクリックして設定画面を呼び出します。
設定画面の左側で「アドイン」を選ぶと、追加機能の管理画面が表示されます。
不要なアドインのチェックを外して「OK」を押す
不要なアドインはOutlookの動きを重くすることがあるため、ここで一度リストを見直します。チェックを外したら画面下部の「OK」を押して設定を保存してください。
半年ごとに見直しリストを軽く保つ
半年ごとのペースでリストを見直すと、いつのまにかたまった古い項目がすっきり片付きます。
OutlookでタスクやToDoを開いて、現状登録されている項目をざっと見渡します。
完了済みや長期間手を付けていないタスクは思い切って消して、リストを軽く保ちます。
残った項目に対して今日・今週・今月の区分をつけ直して、取り組みやすく並び替えます。
半年ごとの通知をカレンダーに入れておくと見逃しを防げます。
よくある質問

Outlookが起動直後に落ちてしまいます。何が原因でしょうか?
- Outlookが起動直後に落ちてしまいます。何が原因でしょうか?
添付ファイルの多いメールを読み込むとメモリ使用量が急増して落ちる場合があります。実体験では、大きな添付を含む受信トレイを分割し、過去メールをアーカイブすることで安定化しました。
アドインを無効にしたいのですが手順を教えてください。
- アドインを無効にしたいのですが手順を教えてください。
リボンの「ファイル」→「オプション」→「アドイン」を開き、画面下部の「管理」を「COMアドイン」にして「設定」ボタンを押します。不要なアドインのチェックを外せば完了です。経験上、スパムメール対策アドインが問題を起こすことが多かったので優先的に試してください。
データファイル(PST/OST)の修復方法は?
- データファイル(PST/OST)の修復方法は?
Officeインストールフォルダ内の「scanpst.exe」を使います。対象のPST/OSTを指定して「開始」を押し、修復オプションでバックアップを取りながら進めると安心です。私の場合、これで長年のメール履歴が無事復旧できました。
Outlookが起動しないのはクラッシュと同じ?
Outlookを起動しようとしてもウィンドウが何も出てこないと、「あれ?クラッシュかな…?」ってドキドキしますよね。
でもアプリが起動後にエラーで落ちるクラッシュと、そもそもウィンドウが開かない起動しない状態は原因も対処も少し違います。
具体的には以下のポイントを見分けると、次の対応に移りやすくなります。
状態 | 見た目の特徴 | 対処のヒント |
---|---|---|
クラッシュ | 起動後にエラーメッセージや強制終了 | セーフモード起動でアドインをオフ |
起動しない | アイコンをクリックしても反応なし | タスクマネージャーで残留プロセスを終了 |
まずはこの見分けが一歩目。次に、セーフモードで立ち上げたり、残ったプロセスを片付けたりして、ウィンドウを呼び戻していきましょう。
セーフモードで直ったあと通常モードに戻す方法は?
セーフモードでOutlookの不具合が解消したら、通常モードに戻すのはとてもかんたんです。まずはOutlookをいったん終了させて、普段と同じ方法でアイコンやスタートメニューから再起動してください。
もし起動オプションに「/safe」を追加しておくためにショートカットを編集していた場合は、その設定を元に戻しましょう。ショートカットのプロパティから「/safe」を削除すれば、次回から通常モードで立ち上がり、アドインやカスタマイズしたリボンも元どおり使えるようになります。
修復ツールでOfficeを完全修復するとメールは消える?
Office修復ツールで行う完全修復は、アプリ本体のファイルや設定を修正するもので、メールデータそのものは削除されません。
Outlookのメールはパソコン内のPST/OSTファイルに保存されているため、修復ツールはこれらのファイルを直接いじらないからです。ただし、操作ミスを防ぐために事前にデータをコピーしておくと心強いでしょう。
注意点:PST/OSTは通常、C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Microsoft\Outlook
にあります。修復する前にフォルダごとバックアップしておくと安心です。
プロファイルを作り直してもメールは残る?
ExchangeやOffice365などサーバーにデータを置くメールアカウントなら、プロファイルを作り直してもサーバーから再同期が始まるだけで、これまで受信したメールはそのまま残ります。ローカルに索引ファイルを再生成するイメージなので、保存済みのメッセージを消しません。
一方でPOP形式のアカウントは受信したメールをローカルのPSTファイルに保存するため、プロファイルを作り直すと新しい空のPSTが作成され、これまでのメールは表示されなくなります。万が一のときに備えて、PSTファイルは事前にバックアップしておくと安心です。
アドインを一つずつ調べるコツは?
Outlookが起動時や操作中に落ちてしまうときは、背後で動くアドインが原因かもしれません。そこで、ひとつずつアドインの設定をオフにして試していく方法が役立ちます。
アドインを段階的にチェックすることで、どれがトラブルの元かを効率よく突き止められるのが大きなポイントです。特に、試してみたいアドインが多いときや、どこをいじっていいかわからないときに安心感があります。
まとめ

Outlookが固まったりクラッシュしたときは、Officeのクイック修復やメールプロファイルの再作成をお試しください。さらにプログラマー視点でキャッシュクリアやレジストリチェック、必要に応じてPSTファイルからの復元まで、順番に対応していけば復活率がグッと上がります。
ここまで紹介したステップをゆっくり進めれば、慌てずにOutlookを再起動できる自信がつきます。解決したあとは再び快適なメール管理を楽しめますので、安心して操作を続けましょう。