Outlookでメールを返信するときに選んだはずのフォントが反映されず、どうしてもフォント変更できないと戸惑っているのではありませんか?
原因は書式設定やオプションの小さな設定違いである場合が多く、正しい場所を押さえれば数分で好みの書体に整えられます。ここでは経験から得た具体的な操作手順と、作業をもっと楽にするコツを図と手順でわかりやすくまとめました。
まずは画面を開きながら手順を一つずつ試してみてください。読み終えるころには毎回同じフォントを選び直す手間がなくなり、メール作成がぐっと楽になります。
Outlook返信フォントを思い通りに変える手順

Outlookで返信フォントが変更できずイライラしたとき、まずは次の方法を順番に試してみてください。
- メール形式の確認:リボンの「書式設定」タブで「HTML形式」になっているかチェックする。
- ステーショナリとフォントの設定:〈ファイル〉→〈オプション〉→〈メール〉→〈ステーショナリとフォント〉で返信用フォントを登録する。
- 署名の影響を排除:署名に指定フォントがあれば一時的に削除して、標準フォントの動作を確認する。
- 高度なレジストリ設定:レジストリのキー“HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\<バージョン>\Common\MailSettings”にある値を変更してフォントを強制指定(バックアップを忘れずに)。
- テンプレート活用:よく使う返信形式を〈名前を付けて保存〉で.oft形式テンプレートにしておき、返信時に呼び出す。
プログラマーならではのコツとして、PowerShellでレジストリを一括設定したり、テンプレートを社内配布して全員の環境をそろえると作業がもっとスムーズになります。
Outlookオプションで既定フォントを変える

Outlookのオプション画面から文字の既定設定を変えると、メール返信時に毎回フォントを手動で切り替える必要がなくなります。特に、社内向けはゴシック体、外部向けは明朝体と使い分けたいときや、デフォルトのCalibri以外を使いたいときに役立ちます。
この方法なら一度設定すれば全ての返信で自動的に反映されるため、文字サイズやフォントがばらつくといったミスを防げます。プログラマー視点では設定項目が見つけやすく、初めての方でも迷わず操作できるのがポイントです。
①ファイルをクリックしてオプションを開く
Outlookの左上にあるファイルをクリックします。ここにはメールの保存や印刷、設定変更がまとまっています。
ウィンドウサイズが小さいとタブが隠れる場合があります。そのときはウィンドウを最大化してみてください。
②メールを選んでひな形およびフォントを押す
Outlookのメイン画面で返信を加えたいメールをクリックして選びます。プレビューウィンドウを使うと一覧から探しやすいですよ。
選んだメールの上部にあるリボンからひな形アイコンをクリックし、隣のフォントメニューを押します。
リボンが見当たらないときは、右上のリボン表示アイコンを押してメニューを展開してください。
③返信転送メッセージ欄のフォントをクリック
返信や転送の本文を入力する欄を一度クリックしてアクティブにします。
その状態でツールバーにあるフォントアイコンをクリックすると、フォント一覧が表示されます。
④好きなフォントとサイズを決めてOKを押す
フォント一覧から好みの書体を選び、サイズ欄で読みやすい大きさを設定します。だいたい10~12ポイントが無難ですが、目が疲れやすい方は13ポイント以上にしてみてください。
全て決まったら画面下のOKをクリックして設定を保存します。
⑤OKを重ねて閉じて設定を保存する
開いている「フォント」ダイアログでOKをクリックして閉じます。
続いて「署名とフォントの設定」画面と「Outlookのオプション」画面でも同じくOKを順番にクリックして閉じると、変更内容が保存されます。
その場ですぐにフォントを変える

返信ウィンドウが開いたら、まず文字をドラッグで選んでみてください。すると上部のリボンにフォント名やサイズを変えるドロップダウンが顔を出しますので、そこから好きなフォントをポンと選べばその場で変わります。
プログラマーならではの小技として、よく使うフォントだけクイックアクセスツールバーに登録しておくと、もっとサクッと呼び出せて便利ですよ。
①返信をクリックして編集画面を開く
該当のメールを開いたら画面上部の返信アイコンを押します。同じ行に「返信」「全員に返信」「転送」が並んでいるので左端の返信を選んでください。
これでメールの下に編集用ウィンドウが表示され本文を直接書き換えられます。リボンが隠れている場合は画面上部の小さな矢印をクリックすると完全表示されます。
②書式設定タブでフォントのドロップダウンを開く
Outlookの上部にあるリボンから書式設定タブをクリックすると、フォントの操作エリアが現れます。
「フォント名」と書かれたボックスの右端にある下向き矢印を押すと、利用できるフォント一覧がプルダウンで表示されます。
もし矢印が反応しにくいと感じたときは、文字列ではなく矢印アイコンの中心を直接クリックするとスムーズです。
③好みのフォントを選んで本文を書き始める
返信画面の上部にある書式ツールバーの「フォント名」をクリックしてリストを開きます。
一覧の中からお好きなフォントをクリックすると、すぐに文字に反映されます。
よく使うフォントは上部に履歴表示されるため、次回から素早く選べます。
フォントが設定できたら、そのまま好きな文章をタイプして返信を完成させましょう。
もしリストに目的のフォントが見当たらないときは、フォントパックの追加インストールを検討すると選択肢が増えます。
フォント設定をもっと楽しむ応用ワザ

Outlookの返信でフォントをもっと自由にあやつるコツをまとめました。いつものスタイルにひと工夫加えて、自分らしいメールデザインを楽しんでみましょう。
応用ワザ | 活用シーン |
---|---|
テンプレートにスタイルを登録 | よく使う返信に一括でフォント設定を反映できる |
クイックパーツに登録 | ボタン1つでフォントとカラーを呼び出せる |
VBAマクロで自動適用 | 定型フォントをワンクリックでセットできる |
署名のHTML編集 | 個性的なフォントを署名にも組み込める |
アドインで一括置換 | 大量メールのフォントをまとめて切り替えられる |
アカウントごとにフォントを変えてメールを使い分け

複数のメールアドレスを使い分けていると「このフォント、こっちのアカウント用だった…」なんてことが起こりがちですよね。Outlookではアカウントごとに返信や新規メールの既定フォントを登録できるので、仕事用は落ち着いたフォント、プライベート用はちょっと遊び心のあるフォント、なんて風に切り替えられます。こうすると一目でどちらのメールか分かるので気楽に使い分けられます。
- 書類提出や請求書送付などフォーマルなメールには明朝体やCalibriなど読みやすいフォントを設定
- 友人や趣味グループ向けメールはComic Sans MSなど柔らかい印象のフォントを設定
- ひと目でアカウントが分かるので返信ミスを防げて安心
ファイルからオプションを開きメールアカウントごとにステーショナリを設定
画面左上の「ファイル」タブを選んで、オプション呼び出しの準備をします。
左メニュー最下部の「オプション」をクリックして設定画面を表示します。
オプションダイアログ左側から「メール」を選んで詳細設定の画面に切り替えます。
「メッセージの作成」欄にある「ステーショナリとフォント」ボタンを押します。
「個人用ステーショナリ」タブの上部ドロップダウンから設定したいメールアカウントを選び、任意のステーショナリを指定します。
変更を確認して「OK」を押せば、選んだステーショナリがそのアカウントに設定されます。
テーマと組み合わせてデザインを統一

Outlookにはメール全体の配色とフォントをまとめて管理できるテーマ機能があります。この機能を使うと、返信するときも最初に選んだフォントやカラーがそのまま引き継がれて、デザインが自然につながります。
特に社内の連絡やお客様向けメールでブランドイメージを大切にしたいときにぴったりです。テーマをあらかじめ設定しておくだけで、毎回フォントを指定しなくても見た目のムラがなくなります。
テーマと組み合わせるメリットはデザインが統一できることと、設定の手間が省けることです。趣味のメールでも仕事の案内でも、統一感ある文面で好印象を残せます。
表示タブのテーマを選びフォントセットを保存
Windows11版Outlook365で返信画面のフォントを変えるには、まず画面上部の表示タブをクリックしてください。ここにあるテーマ一覧から好きな配色を選ぶと、全体の見た目が切り替わります。
次に隣の「フォントのカスタマイズ」をクリックすると、フォントセットを編集できるダイアログが開きます。既存のセットを選ぶか、文字サイズや種類を調整して新しいフォントセットとして保存してください。
保存したフォントセットはテーマと紐づくので、返信時に自動で反映され、毎回設定し直す手間が省けます。
ショートカットキーで瞬時にフォント切替

返信画面でフォントを変えたい文字を選んだあとにCtrl+Dキーを押すと、フォントダイアログがパッと開きます。マウス探しナシでスピーディにフォント名やサイズをササっと変えられます。
キーボードだけでサクサク切り替えられるから、長文メールや複数の返信でも見た目を揃えたいときに大助かりです。プログラマーっぽい小ワザで作業がグンと楽になる実感をぜひ味わってみてほしいです。
Ctrl+Shift+Fを押してフォントダイアログを呼び出す
返信画面の本文部分をクリックしてカーソルを置きます。キーボードでCtrl+Shift+Fを同時に押すと、フォントダイアログがポップアップします。
リッチテキスト形式でないとダイアログが開きません。テキスト形式の場合は「書式設定」を切り替えてから操作してください。
よくある質問

Outlookで返信メールのフォントが変わらない理由は?
- Outlookで返信メールのフォントが変わらない理由は?
返信時に使われる既定(デフォルト)のフォント設定が優先されていることが多いです。プレインテキスト形式で返信すると書式が反映しづらくなりますので、リッチテキスト(HTML)形式になっているか確認するとスムーズです。
好きなフォントを返信テンプレートに登録するには?
- 好きなフォントを返信テンプレートに登録するには?
クイックパーツに自分専用の署名や定型文と一緒にフォント設定を保存できます。初めて使うときは返信メールを作成して好みのフォントを選び、テキストを選択したまま「挿入」→「クイックパーツ」で登録すると手早く呼び出せます。
追加したフォントが一覧に出てこないときの対処は?
- 追加したフォントが一覧に出てこないときの対処は?
フォントをWindowsにインストールしたあとにOutlookを完全に再起動していないと反映されないことがあります。インストール後にPCを再起動すると確実ですし、Officeの修復ツールを動かすと一覧がリフレッシュされる場合もあります。
返信時だけフォントが勝手に変わるのはなぜ?
返信時だけフォントが変わるのは、Outlookが新規作成用と返信用で別々の書体を使う仕組みだからです。
- 新規作成用と返信用で別々のフォント設定を保持している
- 返信用テンプレートが独自のスタイルシートを読み込む
- 受信メールの書式(HTML/プレーンテキスト)に合わせて自動で調整する
こうした仕組みを知っておくと、返信時のフォントを思いどおりに変える準備ができます。
HTML形式にしてもフォントが反映されないのは?
HTML形式に切り替えてもフォントが反映されないのは、返信や転送のフォント設定が新規作成用と別になっているからです。Outlookの「ファイル」→「オプション」→「メール」→「ひな形とフォント」を開き、「返信/転送メッセージ用」に好みのフォントを設定すると、HTML形式の返信でも意図したフォントが適用されるようになります。
相手の環境でフォントが崩れない方法は?
Outlookで返信をするとき、指定したフォントが相手のパソコンに入っていないと代わ替えフォントになってしまい、せっかくのデザインが崩れてしまいます。
- システム標準のWeb safeフォントだけを使う
- こだわり文字はPDFに変換して添付する
- 送信前にプレビューで表示チェックする
実体験からすると、やっぱり最初から相手環境にあるフォントだけを指定しておくのが手間ゼロで安心です。どうしても特別な書体を送りたいときは、PDF化して添付するのが見た目が崩れずに済みますよ。
フォント一覧に欲しい書体が出てこないのは?
Outlookのフォント一覧に欲しい書体が見当たらないのは、Windowsにそのフォントがまだインストールされていないか、プレーンテキスト返信モードになっていてHTML書式のフォントリストが反映されていないからです。
WindowsにTrueTypeやOpenType形式のフォントを追加し、Outlookを再起動すれば、返信画面のフォント一覧に新しい書体がしっかり並びます。HTML返信モードに切り替えておくと、せっかくインストールしたフォントも使えるようになりますよ。
まとめ

Outlookで返信時のフォントが思い通りに変えられない問題は、まず[ファイル]→[オプション]→[メール]→[ステーショナリとフォント]で既定フォントを設定し、さらに返信時に「HTML形式」を選んでおくことできちんと解決できます。
スタイルのクリアやOutlookの再起動も忘れずに行うと、毎回同じフォントで快適に返信できるようになりますので、ぜひお試しください。これでメール作成がもっと楽しくなります。