Outlookで送るメールの中で、修正した内容に取り消し線を付けたいのに場所が分からず手が止まってしまうことはありませんか?
このガイドでは、リボン操作、ショートカット、ワンクリック登録の三つの方法を実体験を交えてご紹介します。画面のどこを押すかを画像なしでも迷わないように細かく言葉で示し、うまく使えばタスク管理や差し戻しのやり取りがぐっと分かりやすくなります。
取り消し線を自在に操れるようになると、修正履歴の共有が滑らかになり、読み手の理解度も高まります。数分で覚えられる手順ばかりですので、ぜひ一緒に試しながら一歩先のメール整理術を身につけてみませんか。
Outlookメールで取り消し線を付ける全手順をやさしく案内

Outlookメールでテキストに取り消し線を入れると修正箇所がパッと分かるようになりますよね。
ここでは実際に使っているリボン操作やショートカット、プログラマー目線の応用テクニックをまとめました。
- リボン操作:ホームタブのフォントグループから取り消し線ボタンをクリック
- Ctrl+T:キーボードだけで一瞬で取り消し線を適用
- クイックアクセスツールバー:よく使うならボタンを追加してワンクリック化
- HTML形式に切り替え、
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タグで細かく制御(応用編)
まずはリボン操作を試してみて、そのあとショートカットやHTMLでの応用にもチャレンジしてみましょう。
リボンを使う王道ルート

リボンのホームタブに並んだアイコンから、直感的に取り消し線を付けたいときにぴったりなのがこの方法です。文章を選択したあと、ホームタブ内にある文字装飾のグループから「取り消し線」アイコンをクリックするだけで、すぐに文字へ線が引かれます。
パッと目で見て操作できるので、マウス操作が好きな方や、キーボードショートカットを覚えるのがちょっと面倒なときにも安心です。プログラマー目線だと、先にリボンのカスタマイズからこのボタンをクイックアクセスツールバーに登録しておくと、さらなる時短につながります。
①Outlookを起動して新しいメールを開く
画面左下のスタートボタンをクリックし、検索欄に「Outlook」と入力します。
候補に表示されたOutlookアイコンをクリックしてアプリを立ち上げます。
Outlookが起動したら、画面上部にある「新しいメール」ボタンを選んでください。
これでメール作成画面が開き、本文入力の準備が整います。
ポイント:タスクバーにOutlookをピン留めしておくと、次回からワンクリックでメール作成画面を開けます。
②リボンのメッセージタブを選ぶ
Outlookを起動するとウィンドウ上部にいくつかのタブが並んだリボンが表示されます。その中からメッセージタブをクリックしてください。メール作成や編集に必要なコマンドがここに集まっているので、次のステップで取り消し線アイコンが見つかります。
リボンが折りたたまれて表示されている場合は、タブの右端にある上向き矢印をクリックしてリボンを展開してください。
③フォントグループの取り消し線アイコンをクリック
ホームタブのフォントグループを確認して、文字に斜めの線が入っている取り消し線アイコンをクリックしてください。
④取り消し線を引きたい文字を入力または選択
Outlookのメール作成画面で、取り消し線を入れたい部分をマウスでドラッグして反転させます。まだ文字を入力していない場合は、まずキーボードで文字を入力してから、同じように選択してください。こうしておくと、次のフォント操作が迷わずできます。
キーボードショートカットでサッと付けるルート

文字を選択してAltとHを押した後、4を押すだけで取り消し線がパパッと入ります。マウスに手を伸ばさずにサクッと編集できるので、連続で修正したいときに大活躍します。
①取り消し線を付けたい文字を選ぶ
メール作成画面を開いたら、取り消し線を入れたい部分をマウスでドラッグして範囲選択します。キーボード派ならShiftキーを押しながら←↑→↓キーで少しずつ範囲を広げられます。
プログラマー的ワンポイントアドバイスとして、コードやURLを含む場合は文字の前後に不要なスペースが入らないように選択範囲を細かく調整すると、崩れを防げます。
リッチテキスト形式(HTML形式)でないと取り消し線が反映されません。上部リボンで「書式設定」→「HTML形式」を選んでいるか確認してください。
②Ctrl+Dでフォントダイアログを開く
Outlookメール作成画面で文字を反転選択したままCtrlキーを押しながらDキーを押してください。
このショートカットはプログラマーも愛用していて、頻繁にフォントサイズや書式を切り替えるときに編集スピードがアップします。
文字を選択していないとショートカットが反応しないので、必ず範囲指定してから実行してください。
③Alt+Kで取り消し線にチェックを入れる
選択した文字が残った状態でAltキーを押しながらKキーを押すと、フォント設定の「取り消し線」にチェックが入ります。
このショートカットを覚えておくと、マウス操作なしでサクッと取り消し線を適用できます。
④Enterで確定してメールに戻る
取り消し線の設定ダイアログが開いたままの状態から、Enterキーを押してください。設定画面が閉じられてメール本文の編集モードに戻り、選択したテキストに取り消し線が適用されます。
クイックアクセスツールバーに登録してワンクリックルート

リボンをいちいち開かずに取り消し線を適用できるよう、クイックアクセスツールバーに登録しておきましょう。ビューの上部にある小さなアイコン欄にショートカットとして置くことで、ワンクリックでサクッと取り消し線をオンオフできるようになります。
文章を大量に編集するときや、変更箇所を何度も取り消し線で示したい場面では特に威力を発揮します。リボンをたどる手間が省けるので、一連の作業が格段にスピードアップします。
プログラマー経験からすると、よく使う機能はどんどんクイックアクセスツールバーに登録しておくのがおすすめです。メールの下書きや校正をテンポよく進めたいなら、ぜひこの登録術を活用してみてください。
①取り消し線アイコンを右クリック
新規メール作成ウィンドウを開いたら、上部リボンのホームタブにあるフォントグループ内で〈abc〉の取り消し線アイコンを探します。アイコン上でマウスを軽く右クリックすると、フォントメニューが表示されます。
②クイックアクセスツールバーに追加を選ぶ
ウィンドウ左上の下向き矢印をクリックしてメニューを開き、表示された一覧からクイックアクセスツールバーに追加を選んでください。これで取り消し線アイコンが常にツールバーに表示され、次回からすばやく使えます。
③上部のアイコンをクリックして取り消し線を適用
文章の一部をドラッグして選択したら、画面上部のリボンにある、文字に斜めの線が引かれたアイコンを探します。
アイコンをクリックすると、選択した文字に取り消し線がパッと適用されます。
もし取り消し線のアイコンが見当たらないときは、リボン右端の「…」をクリックして追加メニュー内をチェックしてください。
取り消し線でメールをもっとわかりやすくするアイデア集

取り消し線を使うと、メールの中で情報を整理したり、変更点をはっきり伝えたりできます。実際に試してみて効果を感じたアイデアをまとめてみました。
アイデア | 活用シーン |
---|---|
変更履歴をパッと見せる | 文章を修正したときに元の文を取り消し線で残し、修正後を続けて書くと読み手が変更点をすぐ把握できます。 |
タスクの完了管理 | ToDoリストをメールに書く際、完了した項目に取り消し線を引くと進捗がひと目でわかります。 |
優先度の調整 | 急ぎじゃなくなった依頼や案件を取り消し線で示しつつ、優先すべきものに視線を誘導できます。 |
誤記や撤回の記録 | 誤って書いた内容を消さずに取り消し線で残し、あとから何を撤回したのかがクリアになります。 |
会議議事録の注釈 | 会議中に決まった内容が変わったとき、元の結論に取り消し線を引きつつ新しい結論を追加できます。 |
タスク完了を見せるチェックリスト風メール

チェックリスト風のメールは、タスク完了をわかりやすく伝えつつ、ちょっと遊び心をプラスできるテクニックです。取り消し線を使ってクリアした項目に線を引くと、視覚的に作業状況が一目で伝わり、受け取った相手にも達成感を共有できます。
- 完了済みタスクがはっきりわかる
- メールの見た目がすっきり楽しくなる
- 取り消し線の色や太さをカスタマイズできる
- チームへの達成感の共有がスムーズになる
完了した項目に取り消し線を付けて進捗を共有
メール本文や箇条書きの中から、終わった部分をドラッグして範囲指定します。選択もれがないか、ゆっくり確認しましょう。
リボンの取り消し線アイコンをクリックします。視覚的に完了を共有するのにぴったりです。
選択範囲を少しずつ拡大して確認すると、抜けもれなく線を引けます。
残タスクを強調するために色と組み合わせる
残っているタスクをひと目でわかりやすくするなら、取り消し線にインパクトある色を組み合わせると便利です。ここでは、Outlookのメール作成画面でサクッと操作する具体的な手順を紹介します。
メール本文で残タスクを示したい箇所をドラッグして選びます。
リボンの取り消し線ボタンを押して文字を取り消し線表示にします。
同じリボンのフォント色アイコンを押して、赤やオレンジなど目立つ色を選択します。
送信前に他の文章と並べ、色とストライクのバランスが良いか確認しましょう。
注意点:色が派手すぎると他の重要項目が埋もれてしまうので、ほどよい彩度を選んでください。
ミスを示して訂正案を添えるレビューメール

文章や資料の中でちょっとした書き間違いや表記ゆれを見つけたら、該当箇所に取り消し線を引いてから正しい表現をすぐ隣に書き加えるとわかりやすいです。
この方法なら、受け取った相手が「ここが間違っていたんだ」とパッと理解できるうえ、修正案もいっしょに提示できるので、何度もやり取りしなくてもスムーズに直してもらえます。
たとえばコードレビューのメールでは、誤った関数名に取り消し線を入れて、その横に正しい関数名を示すと、開発者が修正しやすくなります。
誤り部分に取り消し線を引きすぐ横に修正文を追加
まず間違えた文字を選択して取り消し線をかけます。そのあとすぐ横にカーソルを移動して修正文を入力すると見やすくなります。
メール作成画面で修正したい誤字や文字列をドラッグして選択します。
「ホーム」タブの「フォント」グループにある取り消し線アイコンをクリックします。
取り消し線が引かれた文字のすぐ右にカーソルを置きます。
間違いを直した正しい文言を入力して保存します。
修正文に誤って取り消し線が引かれる場合は、入力前に取り消し線アイコンをもう一度クリックして解除してください。
コメント機能と合わせて指摘を分かりやすくする
まず、取り消し線を入れたい文をドラッグして選択します。
選択した状態で右クリックし「新しいコメント」をクリックします。
コメント欄に修正理由や補足を入力すれば、どこをどう直すか読み手にすぐ伝わります。
最後に取り消し線を使うと、元の文と修正後の意図がパッと見でわかりやすくなります。
受信メールへの返信で不要文をスマートに消す

受信メールを返信するとき、前のやりとりの中にある「もう要らないかな」と思う部分をただ削除してしまうと、誰かが後で「この内容、どうなったの?」と戸惑うことがあります。
そんなときは取り消し線を使って不要な部分をスマートに消してみてください。元の文面を残しつつ「ここは無効にしたよ」と一目でわかるので、やりとりの履歴をきれいに保てます。
特にチーム内で仕様変更やコメントをし合う場面では、誰がどこを消したのか後から追いやすくなるのも大きなメリットです。プログラマーの自分は、リボンに取り消し線ボタンを登録してから、サクサク処理できるようになりました。
引用文の不要箇所に取り消し線を付けて整理
引用文の不要な箇所をドラッグで範囲指定します。
リボンの取り消し線アイコンをクリックすると、選んだ部分に線が引かれて整理できます。
プログラマー経験からのコツですが、句読点込みで選択すると仕上がりの見た目がスッキリします。
読み手に削除意図を示しつつ元文を残せる
まずは削除したい部分をマウスでドラッグして選択します。
ホームタブのツールバーにあるabc
取り消し線アイコンをクリックします。
選択箇所に斜線が入り、元文が残ったまま削除意図が伝わることを確認しましょう。
よくある質問

- Outlookで取り消し線が使えないときは?
メールの形式が「リッチ テキスト」以外になっている可能性があります。メッセージ作成画面の「書式設定」タブで「リッチ テキスト」を選んでから試してみてください。プラグインやアドインがボタン動作に影響することもあるので、一時的にオフにしてチェックするのもおすすめです。
- 複数の段落にまとめて取り消し線を付けるには?
Shiftキーを押しながらドラッグで範囲選択するか、Ctrl+Aで本文全体を選んでから「取り消し線」ボタンをクリックします。プログラマー的にはスタイルの既定値を編集しておくと、毎回ボタンを探さずにすみます。
- キーボードだけで取り消し線を設定する方法は?
Ctrl+Dでフォント設定ダイアログを開き、Alt+Kキーを押すと取り消し線にチェックが入ります。エンジニアならではのちょっとしたショートカット活用で、マウスに手を伸ばす回数を減らすと効率アップします。
- Outlook Web版で取り消し線を付けるには?
Web版では、メール作成画面の下部にある「…(その他)」アイコンをクリックしてから「取り消し線」を選択します。プレビューがリアルタイムで反映されるので、手軽に確認しながら装飾できるのが嬉しいポイントです。
取り消し線アイコンが見当たらないときは?
取り消し線アイコンが見当たらない場合でもあわてる必要はありません。リボンに取り消し線ボタンを追加する方法と、キーボードショートカットを使う方法の2つでサクッと対応できます。
- リボンに追加していつでも使える:ファイル→オプション→クイックアクセスツールバーから「取り消し線」を選んで登録すれば、リボン上でワンクリック可能。
- ショートカットでサクッと適用:本文を選択した後にCtrl+Dでフォント設定を開き、「取り消し線」にチェックを入れてOKを押すだけ。
送信後でも取り消し線を外せる?
- 送信後でも取り消し線を外せる?
-
相手のもとに届いたメール本文は、取り消し線を後から元に戻しても反映されません。自分側の送信済みアイテムでは編集できますが、受信者には届いたままの状態になるためです。
もし間違いに気づいたら、送信済みアイテムから該当メールを開いて取り消し線を外し、件名を「修正のご連絡」などに変えて改めて送る方法がおすすめです。Microsoft365のExchangeを使っている組織内なら「メッセージの取り消し」機能で取り消しを試みられますが、相手がすでに開封していると難しいので、修正メールを出す手早い対応が安心です。
スマホ版Outlookでも取り消し線は使える?
スマホ版Outlookアプリの書式設定は直感的で使いやすいものの、取り消し線はサポートされていません。外出先でサクッとメールを装飾したい場面では物足りなく感じるかもしれません。
それでもスマホでどうしても取り消し線を入れたいときは、スマホのブラウザでOutlookのWeb版を開き、画面下部のメニューから「デスクトップ用サイト」を選ぶと、PC版と同じ書式設定バーが使えるようになります。
取り消し線を自動で付ける設定はある?
Outlookには文字を自動で取り消し線にする専用機能はないです。だけどプログラマーとして試した実体験にもとづき、手軽に使える3つの方法があることをお伝えします。
- クイックステップ活用:メール作成画面で選択した文字列にワンクリックで取り消し線を付けられる
- AutoCorrect登録:たとえば「~~text~~」と入力すると自動で取り消し線付きに置き換える
- VBAマクロ追加:自分専用ボタンにマクロを割り当てて選択部分に取り消し線を適用
どれも設定は一度だけで済むうえ、以降はワンクリックか入力ルールで使えるので、毎回手動で書式を探す手間が省けます。
まとめ

Outlookメールで取り消し線をつけるには、メッセージ作成画面で対象テキストを選んで取り消し線アイコンを押すか、キーボードショートカットCtrl+Tを使うだけであっという間です。
社内への修正依頼や重複タスクのマーク、変更履歴のわかりやすい共有など、取り消し線はちょっとした工夫でメールの見やすさをグンとアップさせてくれます。
さっそく普段のメールに取り入れて、確認漏れや伝達ミスを減らしながらスマートにコミュニケーションを進めてみてくださいね。