Windowsを起動するたびに、ロック画面に流れるニュースを目にするもののすぐに作業へ移れず、どうにか消す方法はないかと感じているのではありませんか?
余計な情報を排して好みの壁紙だけを映すようにすれば、電源投入からサインインまでのわずかな時間でも集中が途切れず、プライバシーを守りながら気持ち良くパソコンの世界へ入っていけます。
設定アプリの簡単な切り替えと少し踏み込んだ対策を順に試せば、短時間でスッキリしたスタート画面が整いますので、パソコンを手元に用意して一緒に設定を済ませてしまいましょう。
Windowsロック画面からニュースを消す具体的な手順

ロック画面にニュースが表示されるたびに「またこれか…」とため息が出ること、ありますよね。そんな小さなイライラをさくっと解消する方法をまとめました。
- 設定画面からオフにする:Windowsの標準機能を使ってロック画面のコンテンツを消します。
- レジストリを編集する:レジストリキーを追加してニュース表示を無効にします。
- グループポリシーを活用する:Proエディション以上で使える管理ツールで一括制御します。
設定アプリでニュースをオフにする方法

設定アプリを活用すると簡単にロック画面のニュース表示を止められます。スタートメニューから設定(歯車アイコン)を開き、個人用設定>ロック画面を開くとロック画面に興味に基づくコンテンツを表示というスイッチが見つかります。このスイッチをオフにするだけで、ニュースやヒントがサッと消えてスッキリします。
この方法は管理者権限が不要でPCを再起動しなくても即反映されるのが嬉しいポイントです。さらに、よく利用する設定ページなのでタスクバーにピン留めしておけば、次回からサクッとアクセスできます。
①スタートボタンを右クリックして設定を開く
デスクトップ画面の左下にあるスタートボタン(Windowsのアイコン)を右クリックします。メニューが表示されたら歯車マークの設定を選んでクリックすると、Windows設定画面が開きます。
②個人用設定を選んでロック画面を押す
まずスタートメニューの歯車アイコン「設定」を開き、個人用設定をクリックします。左側に並ぶ項目からロック画面を押すと、ロック画面のカスタマイズ画面が開きます。
プログラマーならではの小技ですが、Win
+I
キーで設定画面を即呼び出せるので、操作をさらにスピードアップできます。
③パーソナライズされた情報のトグルをオフにする
WindowsキーとIキーを同時に押して設定画面を表示します。
「個人用設定」を選び、左側のメニューから「ロック画面」をクリックします。
画面を下へスクロールし「パーソナライズされた情報をロック画面に表示」のトグルを見つけてクリックし、オフに切り替えます。
設定後でも反映されない場合は設定画面を閉じて再度開くか、サインアウトしてから確認するとスムーズです。
④ロック画面のステータスアプリを「なし」に変える
まずはステータスアプリをまるごとオフにして、ロック画面をシンプルにします。
キーボードでWinキー+Iを押して設定画面を開きます。
左側の「個人用設定」をクリックしたあと、「ロック画面」を選びます。
「ステータスを表示するアプリを選ぶ」でリストを開き、項目ごとに「なし」を選択します。
すべて「なし」にすると時計以外の情報が消えるので、必要なアプリだけ残すと安心です。
⑤「Windowsスポットライト」を「画像」に変える
タスクバーのスタートボタンをクリックして歯車マークの設定アイコンを選びます。
左のメニューから個人用設定を選びロック画面をクリックします。
背景のプルダウンを開いてWindowsスポットライトから画像を選んでください。
参照ボタンから好みの写真や壁紙を指定するとロック画面に反映されます。
画像が選択肢に見当たらないときはWindowsを最新バージョンにアップデートしてください。
⑥PCをロックしてニュースが消えたか確かめる
WindowsキーとLキーを同時に押してPCをロックします。ロック画面に切り替わったらニュースフィードが非表示になっているか確認してください。
ローカルグループポリシーで完全にブロックする方法

ローカルグループポリシーを使うと、ニュースや注目トピックの読み込み自体をシャットアウトできます。Windows10 ProやEnterpriseエディションで使える手法なので、企業PCや複数ユーザー環境でまとめて設定したいときにぴったりです。
- すべてのユーザーに同じ設定を一気に適用できる
- レジストリを書き換えるより安全性が高い
- ニュース読み込みの余計なネットワーク通信を防げる
- いつでも元の設定に戻せるからテスト運用にも安心
この方法は多少手順が増えますが、ニュース表示だけでなく関連機能をまとめてオフにできるので、よりスッキリした起動画面を狙うならおすすめです。次からは実際の設定手順をやさしく案内します。
①検索ボックスにgpedit.mscと打ってEnter
まずはタスクバー中央にある虫眼鏡アイコンをクリックしてください。表示された検索欄にgpedit.msc
と正確に入力します。入力し終わったらEnterキーを押すと、ローカルグループポリシーエディターがすぐに開きます。
②ローカルグループポリシーエディターが開いたらユーザーの設定を展開
左ペインのフォルダー一覧からユーザーの構成をダブルクリックして開きます。
英語表記の場合は「User Configuration」と表示されますので、迷わず選んでください。
③管理用テンプレートを開く
「ローカルグループポリシーエディター」が開いたら、左側ペインのコンピューターの構成をクリックしてください。
次に管理用テンプレート→Windows コンポーネントを順に展開すると、ニュースや広告関連のテンプレートを表示できます。
④Windowsコンポーネントをクリック
「管理用テンプレート」の中に並ぶリストから「Windowsコンポーネント」を探して左クリックしてください。かたまりが多いので、先頭にWindowsと書かれている項目を目印にするとスムーズです。
⑤クラウドコンテンツを選ぶ
「設定」→「個人用設定」→「ロック画面」に進み、背景のプルダウンでWindowsスポットライトを選んでください。
これで毎日クラウドから新しい壁紙が配信され、ローカルニュースや広告は表示されなくなります。
インターネット接続がないとスポットライト画像が更新されない点に注意してください。
⑥「Microsoftエクスペリエンスを無効にする」をダブルクリック
一覧に表示されたMicrosoftエクスペリエンスを無効にするを選んでダブルクリックしてください。編集用のダイアログが開きます。
⑦「有効」をチェックしてOKを押す
開いた設定画面で有効にチェックを入れます。その後、画面下のOKを押して設定を保存しましょう。グループポリシーはすぐ反映されるため、数秒待ってからロック画面を確認するとニュースが消えています。
⑧PCを再起動してニュースが現れないか確認する
PCを再起動すると変更がしっかり反映されることが多いです。再起動後、Windowsキー+Lでロック画面を表示してニュースが消えているかどうか確かめてみましょう。
ニュースを消したあとのロック画面をもっと楽しむ応用ワザ

ニュースをオフにしてスッキリしたロック画面だからこそ、もう一歩踏み込んで自分だけの演出を楽しんでみましょう。背景画像をお気に入りの写真に変えたり、スライドショーで思い出のアルバムを流したり、必要な情報をクイックステータスで表示させたりすると、デスクトップにたどり着くまでの時間がワクワク空間に変わります。
応用ワザ | 役立つシーン |
---|---|
カスタム背景画像 | 好みの写真やアートで画面を個性的に彩りたいとき |
スライドショー | 季節ごとや旅行写真を自動で楽しみたいとき |
クイックステータス表示 | メール受信数や予定をひと目でチェックしたいとき |
追加のロック画面アプリ | 天気予報やアラーム情報をすぐに確認したいとき |
これらのワザを組み合わせると、毎朝のパソコン起動がまるでデジタルフォトフレームに触れるような楽しみに変わります。自分のスタイルに合わせて、思い思いのロック画面を作り上げてみてください。
お気に入りの写真をスライドショーで表示する

ロック画面にニュースではなく、思い出の写真を次々と見せる方法もあります。お気に入りのフォルダーを指定すると、自動で画像が切り替わっていくので、毎回ロック解除するときにワクワク気分になれます。
写真の切り替えは間隔を自由に設定でき、長すぎず短すぎずのテンポで楽しめます。エンジニア目線としては、あらかじめ同じサイズの画像を集めておくと読み込みがスムーズで、動きがもたつかずに快適です。
フォルダーに見せたい写真を集める
エクスプローラーを開いて、写真が置いてあるフォルダーへ移動します。右上の検索ボックスに*.jpg
や*.png
と入力すると画像ファイルだけに絞り込めるので便利です。
一覧から表示させたい写真をCtrlキーを押しながらクリックで選択してください。複数選択したら、右クリックして「コピー」を選ぶか、そのままドラッグして目的のフォルダーへ移動します。
写真をまとめたフォルダーができたら、サムネイル表示で中身を確認しましょう。プレビューが表示されない場合は、メニューの「表示」タブから「プレビューウィンドウ」をオンにすると迷わずチェックできます。
設定のロック画面でスライドショーを選ぶ
ロック画面の背景をニュースから切り替えて、好きな写真やアルバムを順番に表示できるスライドショーにチェンジします。
スタートボタンから設定を開き、「個人用設定」をクリックします。
左側の一覧から「ロック画面」を選びます。
「背景」ドロップダウンから「スライドショー」を選び、画像が入ったフォルダーを指定しましょう。
フォルダー内の画像数が多すぎると読み込みに時間がかかるので、50枚前後のフォルダーを用意するとスムーズです。
スライドショーのフォルダーに写真フォルダーを追加する
ロック画面でお気に入りの写真をスライドショー表示にしたいときは、専用のフォルダーを指定するとすっきり設定できます。
タスクバー左端のスタートボタンをクリックして、歯車アイコンから設定を開きます。
設定画面で個人用設定を選び、左のメニューからロック画面をクリックします。
背景のドロップダウンからスライドショーを選択します。
「写真フォルダーを追加」をクリックし、表示させたいフォルダーを選択します。複数フォルダーは繰り返し追加可能です。
ネットワークドライブやOneDrive上のフォルダーは、完全に同期されるまで追加できないことがあります。
ロックして写真が流れるか眺める
写真のスライドがきちんと動くかを確かめるには、WindowsキーとLキーを同時に押してロック画面に切り替えましょう。数秒ほど待つと、設定した写真が順番に表示されるはずです。
もし写真が切り替わらない場合は、システム処理が追いついていないことがあります。ロック解除してから数秒待って再度ロックすると動き出すことがありますので、焦らず試してみてください。
注意:ロック画面とサインアウトは似た操作に見えるので、サインアウトせずにロックだけ行うように気をつけましょう。
ログイン前に天気だけを残すミニマム表示

ロック画面で余計な情報は見ずに、すぐ天気だけチェックしたいときにぴったりな設定です。
まず、ロック画面のクイックステータスに天気だけを表示させることで、アイコンのシンプルさを維持できます。ニュースフィードやヒント表示はオフにして、天気アプリだけをクイックステータスに追加するイメージです。
このミニマム表示にすると、ロック画面の読み込みも軽くなり、ログイン前の待ち時間を短縮できます。朝の急いでいるときや、外出先でぱっと天気だけ確認したいときに便利です。
設定のロック画面でステータスアプリを天気にする
画面左下のスタートボタンをクリックして歯車アイコンを選び、設定画面を開きます。
メニューから個人用設定をクリックして開きます。
左側の一覧からロック画面をクリックします。
「ステータスアプリを表示する」の▼をクリックして一覧を開き、天気を選びます。
設定画面を閉じてロック画面を表示し、天気アイコンが表示されていることを確認します。
他のカードをすべて「なし」にする
ロック画面で表示される余計なカードは、まとめてオフにできます。ひとつずつなしに変更して、ニュース表示をすっきりさせましょう。
ロック画面のカードにマウスを合わせ、右上に現れる「…」をクリックしてオプションを表示します。
オプションの一覧からなしを選んでカードを無効化します。
ほかのカードも同じ手順で「なし」に設定し、すべてオフになったことを確認します。
一度に操作すると反映が遅れることがあるので、数秒待ってから次のカードをオフにすると安心です。
ロックして天気だけが見えるか確認する
WinキーとLキーを同時に押して画面をロックします。
ロック画面が表示されたら、天気アイコンだけが見えているかをチェックします。記事や広告が消えてスッキリしているはずです。
もしまだニュースや広告が残っている場合は、設定変更が正しく反映されていない可能性があります。再度設定画面を開き、変更箇所を確認してみましょう。
よくある質問

ロック画面のニュースを消す設定が見当たりません
- ロック画面のニュースを消す設定が見当たりません
-
WindowsHomeではグループポリシーが使えないため、レジストリエディタで直接オフにします。HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\CloudContentキーを作成し、DisableWindowsSpotlightOnActionCenterをDWORD(32ビット)で1にすると確実に非表示になります。
オフにしてもニュースがまた表示されてしまいます
- オフにしてもニュースがまた表示されてしまいます
-
WindowsUpdateのあとに設定がリセットされることがあります。再発を防ぐには、先ほどのレジストリ値に加え、DisableSoftLandingも1にしておくと安心です。また、設定直後はキャッシュが残るため、一度サインアウトしてから再起動してみてください。
会社や学校のPCで設定変更ができません
- 会社や学校のPCで設定変更ができません
-
管理者権限がない環境ではレジストリ変更が制限されています。IT部門に依頼してグループポリシーでオフ設定を反映してもらうのが確実です。もしローカル権限があるなら、レジストリファイル(.reg)を用意してダブルクリックで適用すると手間が省けます。
ニュースだけでなく広告も消える?
Windows Spotlightをオフにして、背景を写真またはスライドショーに切り替えるだけで、ニュースだけでなく広告もスパッと消えます。ごちゃごちゃした情報に振り回されたくないときは、この方法が助かります。
設定画面の「個人用設定>ロック画面>背景」で「Windowsスポットライト」以外を選ぶだけなので、むずかしい操作は一切なしです。プログラマー目線で言うと、日々の煩わしさから一瞬で解放されるので、ロック解除後の作業集中度もアップします。
Windows11でも同じ手順で大丈夫?
Windows11でも同じ操作でニュースを消せます。メニューの配置やアイコンのデザインが少し変わっているくらいで、設定の流れはほとんど変わりません。
- 設定アプリを開く:画面左下の「スタートボタン」をクリックして歯車マークを選びます。
- 個人用設定を選ぶ:「個人用設定」から「ロック画面」の項目を表示します。
- ニュースやヒントをオフ:「エンタメやニュースを表示」などのスイッチをオフに切り替えます。
グループポリシーエディターが見つからないときは?
Windows Homeエディションにはグループポリシーエディターが入っていないことがありますが、レジストリエディターを使えば同じ設定を変えられます。エディションを問わず対応できるのが嬉しいポイントです。ただしレジストリの操作はシステムに影響を与えるため、設定前にバックアップを取っておくと安心です。
設定を戻したくなったらどうする?
気が変わってニュースの表示を元に戻したくなったら、設定を切り替えたときと同じ場所を使えばすぐに戻せます。
まずは設定画面の「個人用設定>ロック画面」に戻り、「Windowsスポットライト」や「コンテンツを表示する」のトグルをオンにしてください。グループポリシーやレジストリで変更した場合は、バックアップしておいた元のポリシーや.regファイルをダブルクリックして取り込めば、あっという間に元の状態に復帰します。
慣れない手順で心配な場合は、変更前にシステムの復元ポイントを作っておくと安心です。小さな一手間で、思い立ったときにいつでもニュースを楽しめるようになりますよ。
まとめ

Windowsのロック画面からニュースや広告を消すには、設定>個人用設定>ロック画面で「Windowsスポットライト」を「画像」または「スライドショー」に切り替え、同じ画面で「ヒントやトリック、取得したコンテンツを表示する」のスイッチをオフにするだけで、ニュース表示がきれいさっぱり消えます。
さらに業務用PCや複数台で一括管理したい場合は、グループポリシーやレジストリ編集を使った方法も実体験からおすすめです。これで毎朝スッキリした画面で作業を開始でき、集中力を邪魔されずにすみます。快適なWindowsライフをぜひ楽しんでください。