Windowsで作業中に席を離れるたびロック画面へ移る操作が面倒で、手元に覚えやすいショートカットが欲しいと感じることはありませんか?
ここで紹介する二つの方法はどちらも数分で準備でき、キーを押すかアイコンを一度クリックするだけで即座に画面を閉じられます。パスワードを設定済みなら資料やチャットを他人に見られる心配が減り、在宅勤務でも外出先でも安心して席を立てます。
最短のキー操作から見やすいデスクトップのアイコン作りまで順番にまとめています。パソコンを前にしながら試せばすぐに手が覚えるので、次に離席する前に読み終えて安全対策を完成させましょう。
ロック画面ショートカットを設定してすぐ使えるようにする方法

ロック画面をすばやく呼び出すショートカットをあらかじめ用意しておくと、席を離れるときにサッと画面を保護できて便利です。慣れない操作にドキドキしないよう、ここでは実際に使える3つの方法をまとめておきます。
- デスクトップにロック用ショートカットを作成:専用の.lnkファイルを作っておくだけでワンクリック呼び出し
- タスクバーにピン留め:アイコンを固定してクリック一発でロック画面
- 右クリックメニューに追加:エクスプローラーの背景で右クリックしてすぐロック
どれも名前や場所を決めるだけなので、初心者でも迷わず設定できます。設定が済めば、あとは登録した場所をクリックするだけでいつでもロック画面へ飛べます。
キーボードだけでロックする

WinキーとLキーを同時に押すだけで、すぐにロック画面に切り替わります。コマンドを覚える必要もなく、作業中のウィンドウを閉じずに素早く画面を保護できます。
この方法はアプリやデスクトップの状況をそのまま維持したままロックできるのが魅力です。手首の負担も少なく、ノートPCでもデスクトップでも同じ操作で使えて便利です。
①作業中のファイルを保存しておく
パソコンをロックする前に、今開いているドキュメントやコードをきちんと保存しましょう。慌てずに作業を残せるように、次のショートカットが便利です。
Ctrl+S
Visual Studio CodeやWordなど、自動保存が使えるアプリなら設定画面から有効にしておくと、より安心して作業できます。
②WindowsキーとLキーを同時に押す
キーボードのWindowsキー+Lキーを同時に押すだけで、すぐにロック画面に切り替わります。
③サインイン画面が出たら操作完了を確認する
Windowsキー+Lキーでロックしたあと、画面が暗転してユーザーアイコンとパスワード/PIN入力欄が現れれば操作完了です。
サインイン画面が自動でスキップされる場合は、自動サインイン設定が有効になっている可能性があります。アカウント設定のサインインオプションで「サインインを求める」をオンに切り替えてください。
デスクトップにロック用ショートカットを置く

デスクトップにロック用ショートカットを置くと、アイコンをダブルクリックするだけでサッと画面をロックできます。キーボードショートカットに慣れていない方でも迷わず使えるのがうれしいポイントです。
- 手軽にロック:マウス操作だけで画面を守れる
- アイコンが目立つ:デスクトップ上で見つけやすい
- キー操作なしOK:キーボードに自信がなくても安心
①デスクトップを右クリックして新規作成を選ぶ
デスクトップの何もない部分を右クリックします。
コンテキストメニューが出たら新規作成の項目にカーソルを合わせてください。
②ショートカットを選び入力欄にrundll32.exe user32.dll,LockWorkStationと入力する
作成したショートカットを右クリックしてプロパティを開きます。
「ショートカット」タブの「リンク先」欄にrundll32.exe user32.dll,LockWorkStationと正確に入力します。
③名前を好きに付けて完了を押す
好きな名前を入力します。「ロック画面」など後から見つけやすい名称にしておくと便利です。入力が終わったら完了をクリックしてください。これでショートカットの作成が終わり、スタートメニューやデスクトップに表示されます。
④アイコンを変更したい場合はプロパティから好みの絵柄を選ぶ
作成したロック画面ショートカットを右クリックしてプロパティを開きます。
プロパティのウィンドウ内にあるアイコンの変更ボタンをクリックすると、Windows標準のアイコン一覧が表示されます。
好みの絵柄を選んで「OK」を押せば、デスクトップに戻ったときにアイコンが変更されているはずです。
さらに豊富なアイコンを使いたい場合は、C:\Windows\System32\shell32.dll
などを指定すると多数のアイコンが出てくるので、そこから選んでみてください。
タスクバーやスタートメニューにピン留めする

タスクバーやスタートメニューにロック画面用ショートカットをピン留めしておくと、キーボード操作が苦手なときでもマウスでサッと画面をロックできるのがうれしいポイントです。タスクバーならデスクトップの一番下からいつでもワンクリック、スタートメニューならアプリ一覧の中で目立つ場所に置いておけば、忙しい合間にも迷わずロック画面を呼び出せます。
①作成したショートカットを右クリックする
まず先ほど作ったショートカットアイコンをデスクトップや指定したフォルダーで探しましょう。見つかったらマウスカーソルをアイコン上に移動させて、マウスの右ボタンをクリックしてください。
アイコン以外の空白部分をクリックするとメニューが開かないので、必ずショートカット上で操作してください。
②スタートにピン留めするを選ぶ
ロック画面ショートカットを右クリックするとメニューが開きます。その中からスタートにピン留めするをクリックしてください。
これでスタートメニューにタイルとして表示されるようになります。ワンクリックで呼び出せるように整理しておくと便利です。
③タスクバーにピン留めしたい場合はその他のオプションからタスクバーにピン留めするを選ぶ
タスクバーにピン留めしたいアプリやフォルダのアイコンを右クリックして、出てきたメニューからその他のオプションを選んでください。
続いて表示される一覧の中からタスクバーにピン留めするをクリックすると、デスクトップ画面下部のタスクバーにアイコンが固定されます。
ロックショートカットで安全と快適さをアップする応用ワザ

PCをサッと離れるときや急いで席を立つ場面で、一瞬で画面をロックできると安心感がグンと高まります。基本のWin+Lだけでも十分ですが、プログラマーの視点からもうひと工夫してみましょう。ここでは安全性と快適さを同時にアップさせる応用ワザをご紹介します。
応用ワザ | 役立ちポイント |
---|---|
動的ロック+スマホ連携 | 離席時にスマホのBluetooth距離で自動ロック。置き忘れ防止にぴったり |
タスクバーへのショートカットピン留め | アイコンをクリック一発で画面ロック。覚えやすく、押し間違いも減る |
電源ボタンでロックを呼び出し | 設定を変えて電源ボタン押下だけで即ロック。キーボード操作が不要 |
Windows Helloと組み合わせ | 生体認証で解除&再ロックをスムーズに。セキュリティと時短を両立 |
離席中に画面を自動ロックさせる

離席中に画面を自動ロックさせると、席を離れているあいだも安心して放置できます。Windows標準のスクリーンセーバー設定で「再開時にログイン画面を表示」をオンにしておけば、指定したアイドル時間後に自動でロックがかかります。
さらに手間を省きたいならDynamic Lockが役立ちます。スマホやBluetoothデバイスをペアリングしておくと、デバイスが一定距離を離れたタイミングで自動的に画面をロックしてくれます。
プログラマーならではのコツですが、powercfgコマンドを使えばアイドル検知までの時間を細かく調整できるので、自分の作業スタイルにぴったり合わせられます。
スクリーンセーバー設定で時間を短めに設定する
デスクトップ上の何もない場所を右クリックして「個人用設定」を選びます。
左側のメニューから「ロック画面」をクリックし、下のほうにある「スクリーンセーバー設定」を開きます。
「待ち時間」の数字をクリックして、例えば1分や2分など短めの時間に変更してください。
あまり短くしすぎると作業中に画面が頻繁に消えてしまうため、ほどよい長さに設定しましょう。
スクリーンセーバー再開時にログオン画面に戻るにチェックを入れる
キーボードでWinキーとRキーを同時に押して、ファイル名を指定して実行を開きます。
control desk.cpl,,@screensaver
と入力してEnterキーを押すと、直接スクリーンセーバーの設定画面が開きます。
設定画面の「再開時にログオン画面に戻る」にチェックを入れて「OK」をクリックします。
リモートワーク中の情報漏えいを防ぐ

テレワーク中はちょっと席を外したときに画面をのぞき込まれやすくてヒヤッとしますよね。大事な資料やチャットの内容が見られると焦ります。
Windowsのロック機能を活用すると、離席時の情報漏えいをサクッと防げます。キーボードのWindowsキー+Lですぐロックできるので、急な来客や郵便受け取りのときも安心です。さらに、一定時間操作がないと自動で画面をロックする設定や、顔認証・指紋認証を組み合わせるとセキュリティがグッと高まります。
席を立つ前にWindowsキーとLキーを押す癖をつける
席を離れる前に必ずWindowsキーとLキーを同時に押して画面をロックしましょう。最初はちょっと手間に感じるかもしれませんが、数回繰り返すと自然に身につきます。習慣化したいときは、休憩タイマーやポモドーロタイマーと組み合わせるといいですよ。
会社のポリシーに合わせてショートカットを共有フォルダーに置く
まずは会社のIT部門が指定する共有フォルダーのパスをメモしてアクセス権を確かめます。エクスプローラーのアドレスバーにパスを入力して開けるか試してください。
デスクトップや任意のフォルダーで右クリック→新規作成→ショートカットを選び、アプリやファイルのパスを登録します。名前は社内の命名ルールに合わせましょう。
作成したショートカットを先ほど確認した共有フォルダーへドラッグ&ドロップします。権限設定で「読み取り専用」にして管理者だけが更新できるようにしておくと安心です。
共有フォルダーへのアクセス権は社内規定でよく変わるので、定期的に確認しましょう。
子どもの誤操作を防ぐ家庭内セキュリティ

自宅で小さな子どもと一緒にパソコンを使うと、思わぬキー操作でファイルが消えたり設定が変わったりしてヒヤッとすることがあります。そんなとき、さっとロック画面を呼び出せるショートカットがあれば安心感がグッとアップします。
例えばリモート会議中に子どもがパソコンをいじり出したら、すぐにWin+Lでロックできます。勝手に操作される心配がなくなり、作業中断のストレスも減らせます。
家庭内セキュリティとしてロック画面を活用すると、子どもの誤操作だけでなく来客時や離席時にも手軽に画面を隠せるので、プライバシー保護にも役立ちます。
家族共用PCにロックショートカットをデスクトップ中央に配置する
デスクトップの何もない部分を右クリックして「表示」を開き、アイコンの自動整列とアイコンを等間隔に整列のチェックを外してください。
すでに作成済みのロックショートカットをクリックしたまま、画面の中央付近へドラッグして配置してください。
ショートカットが目立つ中央に来るよう、ガイドラインやディスプレイの区切りを目安に微調整し、いつでも押しやすい位置に置いてください。
パスワードを家族ごとに分けて設定する
まず管理者権限のあるアカウントでWindowsにサインインしてください。
スタートボタンから設定アイコンをクリックし、アカウントを選びます。
左側のメニューから家族とその他ユーザーをクリックします。
「家族のメンバーを追加」を押し、メールアドレスか電話番号を入力して招待を送信します。
招待を受けた家族メンバーがアカウント作成時にパスワード(またはPIN)を登録できるので、それぞれ別々のパスワードでセキュリティを高めましょう。
よくある質問

キー操作だけでロック画面を呼び出すショートカットは何ですか?
- キー操作だけでロック画面を呼び出すショートカットは何ですか?
-
キーボードでWindowsキーとLキーを同時に押すだけで、サッとロック画面が表示されます。
カスタムショートカットを作って他のキーに割り当てることはできますか?
- カスタムショートカットを作って他のキーに割り当てることはできますか?
-
ショートカットキーを自由に変えたいときは、AutoHotkeyというソフトを使うと便利です。Win+Lを好きなキーに置き換えたスクリプトを書いて実行すると、すぐ手元で切り替えられます。
ショートカットが効かないときの対策はありますか?
- ショートカットが効かないときの対策はありますか?
-
Windowsキー+Lが反応しない場合は、まずキーボードの別のキーと組み合わせが効くか確認してください。それでも無理なら、ファンクションキーのロック設定やドライバーを見直すと直ることがあります。
スクリプトを常に有効にするにはどうすればいい?
- スクリプトを常に有効にするにはどうすればいい?
-
AutoHotkeyのスクリプトをスタートアップフォルダに入れると、Windows起動時に自動で読み込まれます。C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startupにショートカットを置くと安心です。
ショートカットを消してしまったらどうすればいい?
まずはデスクトップのごみ箱を開いて削除したショートカットが残っていないか見てみましょう。残っていれば右クリックで「元に戻す」を選ぶと、あっという間に復活します。
ごみ箱に残っていない場合は、デスクトップを右クリックして「新規作成」→「ショートカット」をクリックしてください。表示された入力欄にrundll32.exe user32.dll,LockWorkStationと打ち込み、「次へ」を押して名前を「ロック画面」などわかりやすいものに設定すれば完了です。
アイコンを変更したいときは、作成後にショートカットを右クリックして「プロパティ」→「アイコンの変更」からお好みのものを選んでみてください。
WindowsキーとLキーが効かないときは?
WindowsキーとLキーが急に反応しないと、いつものサクッとロックができずに戸惑いますね。キーボードの不具合や設定の影響でショートカットが効かない場合は、別の方法を用意しておくと安心です。
- Windowsの設定を見直す:「設定」→「簡単操作」→「キーボード」でショートカットのオンオフをチェックできます。
- ロック画面のショートカットを自作:デスクトップにショートカットアイコンを置くだけでワンクリックロックが可能です。
- 外付けキーボードの利用:内蔵キーが反応しないときは、別のキーボードをつないで対応できます。
- PowerShellコマンドを活用:コマンド一発で画面ロックできるのでキーボード依存を減らせます。
パスワード入力を省略してロック解除できる?
パスワード入力を省略したいならWindows Helloがおすすめです。顔認証や指紋認証、PINコードを登録しておけば、いちいち打ち込まずにワンタップやピッでサクッと画面ロックを解除できます。
ノートPCに付いている赤外線カメラや指紋センサーを活用できるので、手軽さが段違いです。外でさっと開きたいときや作業の合間にちょっと席を外すときにも役立つので、一度設定しておくと手放せなくなります。
複数モニター使用時にも同じ方法でロックできる?
複数モニターをつないだ環境でも、操作はまったく同じです。Winキー+Lを押せばすべての画面がまとめてロックされるので、どのモニターを見ていても安心して使えます。
プログラマー視点のコツとしては、事前にディスプレイの「メイン」を設定しておくと、ロック解除後にカーソルやウィンドウの位置を探す手間が減ります。設定は「ディスプレイ設定」から簡単に切り替えられます。
まとめ

デスクトップにrundll32.exe user32.dll,LockWorkStation
を実行するショートカットを作成し、プロパティからCtrl+Alt+Lなど好みのキーを割り当てました。これでWin+Lキー以外の操作でも一瞬で画面ロックが呼び出せます。
作成したショートカットはタスクバーやスタートメニューにピン留めするとさらに便利です。ワンクリックでロックできるアイコンを用意しておくと、外出前や離席時に慌てずに画面を保護できます。
これでちょっと席を外したいときも安心です。紹介した手順を活用して、快適で安全なWindowsライフをお楽しみください。