Windowsで作業中、マウスの調子が悪くて右クリックが機能せず、キーボード操作だけで回避できないか悩んでいませんか?
ショートカットのShift+F10やメニューキーを使えば、マウスなしでもコンテキストメニューが呼び出せます。さらに無料ツールで好きなキーへ割り当てる応用ワザも紹介するため、緊急時はもちろん長時間の作業効率まで着実に高まります。
今すぐ読み進めて手元のパソコンで試せば、クリックに頼らない滑らかな操作感がすぐ体験できます。手順に沿って設定が終わったら、キーボードだけで自在にファイル管理やアプリ切り替えを楽しんでください。
キーボードでWindowsの右クリックメニューを呼び出す方法をぜんぶ試そう

Windowsでは右クリックメニューをキーボードだけで呼び出す方法がいくつかあります。普段使っているキーボードや作業環境に合わせて試すと、画面上の操作を減らせて快適になります。
- メニューキーを押す:通常はスペースバーの右横にあるキーで、選択中のアイテム上でメニューを直接表示できる
- Shift+F10を押す:メニューキーがないノートPCでも使える定番ショートカット
- AutoHotkeyでカスタム:独自のキー(たとえばCapsLockなど)に右クリック機能を割り当てると、手首の移動を最小化できる
- PowerToysのKeyboard Managerで割り当て:使いたいキーにコンテキストメニューを自由にアサインできる
まずはメニューキーやShift+F10を押してみて、慣れたらAutoHotkeyやPowerToysで自分流にカスタムすると、プログラミングや資料編集がさらにスピーディーになります。
Shift+F10キーを使う

Shift+F10キーを押すだけで、あっという間にコンテキストメニューが開きます。マウスに手を伸ばすひと手間が不要になるので、キーボードだけでサクサク作業したいときにぴったりです。ノートPCのタッチパッド操作が苦手でも、手元から指を動かさずに右クリックメニューを出せる嬉しさは格別でした。エクスプローラーはもちろん、VSCodeなど多くのエディタでも反応してくれます。ただし一部の最新モダンアプリでは効かないこともあるので、用途に合わせて使い分けると安心です。
①メニューを開きたい場所を矢印キーで選ぶ
デスクトップやフォルダー、スタートメニュー内の項目など右クリックしたい場所をキーボードで指定します。
WindowsキーやAltキーを使ってフォーカスを切り替え、矢印キーを上下左右に押して目的のアイコンやファイル名に枠線を移動させてください。
たとえばデスクトップならWindowsキー+Dでデスクトップに移動し、矢印キーでアイコンを選ぶと素早くフォーカスできます。
この操作で対象が選択されたら次のショートカットで右クリックメニューを呼び出せる準備が整います。
②ShiftとF10キーを同時に押す
右クリックメニューを開きたい場所にマウスポインターを合わせて、Shiftキーを押しながらF10キーを軽く押します。これだけでメニューがパッと出てきます。
ノートPCではF10キーにメディア操作が割り当てられていることがあります。その場合はFnキーも一緒に押すか、キーボード設定でファンクションキー優先モードに切り替えるとスムーズです。
プログラマー視点のちょこっと豆知識:アプリ内の特定要素でメニューが開かないときは、Windowsの開発者ツール(アクセシビリティツール)を併用すると隠れたコマンドにアクセスできます。
③矢印キーで項目を選んでEnterを押す
メニューが開いたら上下の〈矢印キー〉で移動して、選びたい項目にフォーカスを合わせます。項目にサブメニューがあるときは〈右矢印キー〉で展開してから、同じように矢印キーで移動しましょう。最後に〈Enterキー〉を押すと、その操作が実行されます。
④Escキーでメニューを閉じる
右クリックメニューを開いたまま作業を中断したくないときには、キーボードのEscキーを押してください。メニューがすぐに閉じて、デスクトップやアプリ画面がスッキリ戻ります。
アプリケーションキー(メニューキー)を使う

アプリケーションキーは、選択中のファイルやフォルダー、テキスト上で右クリックメニューをパッと出せる、まさにキーボード版の“右クリック”ボタンです。ホームポジションから手をほとんど動かさずに操作できるので、マウスに持ち替える手間がなくなります。
多くのキーボードではキーが右Ctrlの隣あたりにあるものの、ノートPCだと省略されていることもあります。そんなときはShift
+F10
で同じ働きをするので安心です。プログラマー的にはスクリプト実行後の結果表示やフォルダー間移動が素早くなるので、ちょっとした時間短縮にもつながります。
①メニューキーの位置を確認する
キーボードの右側、スペースキーの近くにある小さなキーを探します。多くの日本語配列キーボードでは、AltキーとCtrlキーの間か、Ctrlキーの右に配置されています。
プログラマー視点だと、キーマップをカスタマイズするときによく触る場所なので、位置を覚えておくとデバッグがスムーズになります。
ノートPCではFnキーと組み合わせて使うタイプもあります。取扱説明書やキーボードの印字を確認してください。
②フォーカスを合わせてメニューキーを押す
操作したいファイルやフォルダをTabキーや↑↓キーで選んでください。
選択が決まったらメニューキー(右Ctrlと右Altの間のキー)を押します。
メニューキーがない場合はShift+F10
でも同じようにコンテキストメニューが開きます。
③矢印キーで項目を選んでEnterを押す
メニューが開いたらキーボードの↓↑キーで動かし、目的の項目にカーソルを合わせてください。
カーソルが合ったらEnterキーを押すと、その操作がすぐ実行されます。
プログラマー視点での一言:サブメニューは→キーで展開できるので、深い階層もスムーズにたどれます。
PowerToysで好きなキーに右クリックを割り当てる

PowerToysのKeyboard Managerを使うと、好きなキーに右クリック(コンテキストメニュー)を割り当てられます。プログラミング中にマウスを探す手間を省きつつ、キーボードだけでサクッとメニューを開けるようになるところが魅力です。
この方法は、リモートデスクトップやノートPCの狭いトラックパッド上でも快適に操作したいときに特に役立ちます。好みのキーに設定すれば、手首の負担も減りますし、何より作業のリズムが崩れにくくなるのが嬉しいポイントです。
①MicrosoftStoreからPowerToysをインストールする
まずはWindowsに便利ツールPowerToysを入れてみましょう。MicrosoftStoreからサクッとダウンロードできるので、手順に沿って進めてください。
タスクバーの検索ボタンをクリックし、「Microsoft Store」と入力してアプリを起動してください。
ストアの検索欄に「PowerToys」と入力し、公式の「Microsoft PowerToys」を選択して「インストール」をクリックします。
ネットワーク環境が安定しているとダウンロードがスムーズに進みます。
②KeyboardManagerを開いてRemapを選ぶ
WindowsのタスクバーにあるPowerToysアイコンをクリックし、設定画面を表示します。その一覧からKeyboard Managerを選びます。
Keyboard Managerの設定画面でRemap a keyをクリックします。これでキーの割り当て変更画面が表示されます。
③任意のキーにMouseSecondaryClickを割り当てる
公式サイトから最新バージョンのAutoHotkeyをダウンロードしてインストールしてください。インストールが初めてなら「Expressインストール」を選ぶとスムーズです。
デスクトップなどに新しいテキストファイルを作成し、拡張子を.ahk
に変更します。右クリック→「編集」で開いてください。
以下のように好きなキー名を使ってスクリプトを追記します。例としてScrollLockキーを使うときは、
ScrollLock::MouseClick, Right
という1行を追加してください。
ファイルを保存したらダブルクリックでスクリプトを起動します。ScrollLockキーを押して、フォルダやアイコンを右クリックできるか試してください。
CapsLockやScrollLockなど、普段使わないキーを選ぶと誤動作を減らせます。
④適用を押して設定を保存する
ウィンドウ右下の適用ボタンをクリックすると、先ほど入力したキー割り当てがすぐに有効になります。
右クリックをキーボードだけで操れるとこんなに便利

キーボードだけで右クリックメニューが呼べると、マウスを探す手間がなくなって作業がサクサク進みます。
- 手をホームポジションに置いたまま操作:マウスに持ち替えずにすぐメニューを開けるので作業効率がアップします。
- リモート接続でも安定:画面遅延やマウスの動きがもたつく場面でも確実にメニューを呼び出せます。
- 細かい右クリックが楽に:画面端や特殊ウィンドウでも正確にクリックでき、ストレスが減ります。
- プログラマー目線のワザ:Ctrl+Shift+F10の組み合わせを覚えておくと、ショートカットの引き出しが増えてさらに便利です。
ファイルのコピーと貼り付けを指一本でこなす

ファイルを選んだら、キーボードのメニューキー(アプリケーションキー)をポンと押すだけで、右クリックと同じメニューが出ます。そのままCキーを押せばコピー完了、貼り付けたいフォルダに移動して再度メニューキー→Pキーで貼り付け。Ctrlキーを同時に押す必要がなく、指一本でサクッとコピー&ペーストができます。
エクスプローラーで対象ファイルを選びショートカットメニューからコピーを選ぶ
エクスプローラーを開き、矢印キー↑↓でコピーしたいファイルまでカーソルを移動してください。ファイル名がハイライトされていることを確認します。
選択した状態でShift+F10
キーか、キーボード右側のメニューキー(アプリケーションキー)を押します。これでショートカットメニューが表示されます。
上下の矢印キーで「コピー(C)」まで移動し、Enterキーを押します。Alt+Eキーを押すと直接「編集(E)」メニューが開く場合があるので、キー配置に慣れたら活用してみてください。
貼り付け先フォルダーでShift+F10を押して貼り付けを選ぶ
貼り付けたいフォルダーを←→キーやTabキーで選びます。
選択中にShift+F10を同時押しすると、右クリックメニューがキーボードだけで出現します。
↑↓キーで「貼り付け」へ移動し、Enter
を押すとデータがそのままフォルダーに入ります。
名前変更を高速化して作業リズムを守る

ファイル名を変えたいときに毎回右クリックすると、マウス操作とキー操作の切り替えでリズムが崩れがちです。
そこでおすすめなのが選択したファイル上でそのままF2
キーを押す方法です。クリックせずに名前編集モードに入れるので、入力→確定→次のファイルへとスムーズに進められます。
大量のリネーム作業でも、Enterで確定→Tab
で次へとつなげれば、手をほとんど動かさずにテンポよく進められるので、作業のノリを保ちやすくなります。
F2キーで編集に入り入力後Enterで確定する
エクスプローラーまたはデスクトップ上で名前を変えたい項目をクリックして選んでおきます。
キーボードのF2キーを押すと直接テキストが編集可能になるので、新しい名前を入力してEnterキーで確定します。
続けてShift+F10でUndoRenameを呼び出し元に戻す
名前変更が確定する前にShiftキーを押しながらF10キーを押します。
するとUndoRenameが取り消されて、元の右クリックメニューに戻ります。
機種によってはFnキーとの組み合わせが必要になる場合があります。
マウスが使えない環境でトラブルなく操作する

マウスに触れない状況でも心配いりません。Windows標準のショートカットを使えば、いつでも好きな場所で右クリックメニューを呼び出せます。特におすすめなのはShift+F10と、キーボードの右側にひそむコンテキストキーです。どちらもドライバーの追加や設定変更は不要なので、社内PCやリモートデスクトップで制限があっても問題なく使えます。
エンジニアの経験から言うと、リモート接続先ではコンテキストキーが反応しにくいことがあります。そんなときはShift+F10が頼りになりますし、どちらか覚えておくと安心です。キーをポンと押すだけで、貼り付けやコピーなどのメニュー操作が片手で完結するので、マウスがないときのストレスがグッと減ります。
Shift+F10でタスクバーのアプリを管理する
Shift+F10を使うと、タスクバーに並ぶアプリをマウスなしで管理できます。画面上でアプリを選んだままコンテキストメニューを開けるので、ピン留めやウィンドウの閉じる操作がサクッと終わります。
Windowsキー+Tキーを押して、タスクバー上のアイコンにフォーカスを当てます。
左右の矢印キーで操作したいアプリのアイコンに移動します。
Shiftキーを押しながらF10キーを押します。選んだアプリの右クリックメニューが表示されます。
Fnキーの切り替え設定が有効なノートPCでは、Fn+Shift+F10になる場合があります。
Alt+Tabと組み合わせて作業を継続する
Alt+Tab
キーを一度押してタスク切替画面を呼び出します。
まだAltキーを離さずに、Tabキーや矢印キーで切り替えたいウィンドウに合わせます。
ウィンドウが選択されたらAltキーを放して、画面をアクティブにします。
フォーカスした状態でShift+F10
キーを押すと、マウスなしでコンテキストメニューが開きます。
矢印キーでメニュー項目を移動し、Enterキーで実行します。
注意点:Alt+Tab
中はAltキーを押し続けているため、必ず一度放してからShift+F10
を押してください。
よくある質問

右クリックキーがないキーボードでコンテキストメニューを呼び出すには
- 右クリックキーがないキーボードでコンテキストメニューを呼び出すには
Shift+F10を押すと、マウスを使わずに右クリックメニューを開けます。ノートPCだとF1~F12キーがメディア操作に割り当てられていることがあるので、Fnキーと組み合わせる必要があります。実体験ではThinkPadでFn+Shift+F10を二度押しすると確実に動作しました。
特定のアプリでショートカットが効かないときはどうすればいいですか
- 特定のアプリでショートカットが効かないときはどうすればいいですか
UWPアプリや一部ゲームではShift+F10が無効になることがあります。その場合はAutohotkeyで
Send {AppsKey}
を設定してみてください。管理者権限でスクリプトを動かすと、特権の高いアプリでも動作しやすくなります。
タスクバーやデスクトップの空きスペースでも呼び出せますか
- タスクバーやデスクトップの空きスペースでも呼び出せますか
まずWin+Dでデスクトップに切り替えてからShift+F10を押すと、デスクトップ全体のコンテキストメニューが開きます。タスクバー上で呼びたいときは、TabキーやWin+Bでフォーカスを移してからShift+F10を試してみてください。
Mac用キーボードでコンテキストメニューキーがない場合の対処は
- Mac用キーボードでコンテキストメニューキーがない場合の対処は
Karabiner-Elementsを使ってCapsLockキーにAppsキー機能を割り当てると快適に操作できます。実際に自宅PCで設定したら、マウスレスの作業効率が一気に上がりました。Fn+Shift+F10を試す方法もありますが、キーリマップのほうが手間なく使えました。
Shift+F10が効かないときはどうする?
Shift+F10が効かないときって、思わず「えっ?」となりますよね。特にノートPCはFnキーとの併用が必要だったり、リモートデスクトップでは反応しにくかったりします。
まず試してほしいのは、キーボードにあるコンテキストメニューキーです。スペースバーの右側にある小さなキーを押すだけで、右クリックと同じメニューが表示されます。
それでもダメな場合は、Fnキーの設定を切り替えてみましょう。BIOSやメーカーのユーティリティでファンクションキーを標準のFキーとして扱うように設定すると、Shift+F10も普通のF10として認識されやすくなります。
さらに自由度を上げたいならAutoHotkeyがおすすめです。Shift+F10やコンテキストメニューキーを好きなキーに割り当てるスクリプトを一度用意すれば、他のショートカットもまとめてお好みの操作に変えられて便利に使えますよ。
ノートPCにメニューキーがない場合の対処は?
ノートPCではメニューキーが省かれているモデルもありますよね。それでもキーボードだけで右クリックメニューを出したい場面に役立つ手段をまとめてみました。
- Shift+F10を押す:メニューキーの代わりに使える定番テク。Fnキーとの組み合わせが必要な場合もあるので取扱説明書で確認してみてください。
- 画面キーボードを起動する:Windowsの「スクリーンキーボード」を表示すると、メニューキーをタップできるようになります。外付けキーボードがなくてもOKです。
- キーリマップソフトを利用する:AutoHotkeyやSharpKeysを使えば、CapsLockや右Altなど余っているキーにメニュー機能を割り当てられます。プログラマーならではの柔軟なカスタマイズが楽しめます。
PowerToysで割り当てたキーが動かないのはなぜ?
PowerToysのキーボードマネージャーでキーが反映されない場合は管理者権限なしで起動していたり、設定後にPowerToysやWindowsの再起動を忘れていることが多いです。それからFnキーや一部のメディアキーは保護されていてマッピングできないことがありました。ほかにも他のキーマッピングツールやゲームモード機能との競合で動かなくなるケースがあるので、これらを順番に確認すると解決しやすくなります。
ショートカットメニューが英語表示になるのは問題ある?
英語表示でも中身はまったく同じなので、機能的な問題はありません。
ただ日本語に慣れているとアイテムを探しづらく感じるかもしれません。その場合は以下の手順で日本語UIに戻してみてください。
- スタートボタンを右クリックして「設定」を開く。
- 「時刻と言語」を選び、「言語と地域」をクリック。
- 「Windowsの表示言語」で「日本語」を選択。
- サインアウトして再度サインインするとメニューが日本語に戻ります。
まとめ

これまでに紹介したコンテキストメニューキーやShift+F10を使えば、マウスに手を伸ばさずにサクッと右クリックメニューを表示できます。細かい操作もキーボード上で完結するので、手元から目線を外さずに作業を続けられます。
ファイル操作やテキスト編集、ショートカットのカスタマイズなど、プログラマー視点のテクニックも活用すると、さらに効率アップが見込めます。PowerToysなどを併用すれば、自分好みのキー配置で快適な操作環境が手に入ります。
慣れてきたら日常のちょっとした場面で意識して使うことで、キーボード中心の操作が自然に身につきます。まずは一番使う方法から試してみてください。次の作業がいつもよりスムーズに感じられるはずです。