もう怖くないWindowsZipコマンド!あっという間に圧縮解凍

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もう怖くないWindowsZipコマンド!あっという間に圧縮解凍

Windowsの画面でZipファイルを扱いたいのに、コマンドがよくわからず毎回手作業で時間を取られてしまい焦っていませんか?

ここでは、現場で何度も確かめた手順と、うっかり陥りやすい落とし穴の回避策をまとめています。ポイントを押さえるだけでクリック操作より速く、しかも確実に圧縮と展開ができるため、ファイル整理の手間がぐんと減ります。

順番通りに読み進めるだけで、学んだコマンドをその場で試しながら自然に身につき、今日から作業時間を大幅に短縮できます。

目次

WindowsZipコマンドを使って圧縮も解凍もマスターする具体的な手順

WindowsZipコマンドを使って圧縮も解凍もマスターする具体的な手順

ファイルをパパッとまとめて圧縮したり,受け取ったZIPをさくっと解凍したりするには,実は二つのやり方を覚えると安心です。プログラマー視点でのお役立ちポイント付きで紹介します。

  1. PowerShellのCompress-Archive/Expand-Archive:Windows10以降で標準搭載されているPowerShellコマンドでZIPを扱えます。GUIと同じ感覚で使えるため初心者にもやさしいです。
  2. Windows組み込みのtarコマンド:WSL不要で“tar -a -c -f”や“tar -a -x -f”を使えます。Linuxライクな操作に慣れているとスムーズです。

慣れるまではまずCompress-ArchiveでZIPを作成し,Expand-Archiveで展開する流れを繰り返すと覚えやすいですよ。プログラマー的にはスクリプトに組み込むと自動化もラクになります。

エンジニアの一言アドバイス:ファイル名にスペースや日本語が入るときは,パス全体をダブルクォートで囲むと失敗しにくいです。

これらの方法を覚えれば,WindowsZipコマンドでの圧縮と解凍がグンとラクになります。

PowerShellでZipを操るやさしい方法

PowerShellでZipを操るやさしい方法

PowerShellを開けば、もう別のツールを探し回らなくてもZipがサクッと使えます。最初から用意されているCompress-ArchiveとExpand-Archiveを使えば、ファイルやフォルダを一発でまとめたり元に戻したりできて、とってもスマートです。

どんな魅力があるかというと、まず追加インストールが不要なところです。Windows10以降ならそのままコマンドを打つだけで操作できるので、手間なくすぐに使いはじめられます。

それからファイルの選択もワイルドカードで柔軟に指定できます。たとえばコードだけまとめて圧縮したり、画像だけ取り出したりするときに便利です。バッチスクリプトに組み込めば定期バックアップもお手のものなので、ちょっとした自動化にもぴったりです。

①PowerShellを開いて作業フォルダーに移動する

手順
PowerShellを開いて作業フォルダーに移動する

Windowsキーを押して「PowerShell」と入力し、表示された「Windows PowerShell」をクリックして立ち上げます。

エクスプローラーで作業フォルダーを開き、Shiftキーを押しながら空白部分を右クリックして「PowerShellウィンドウをここで開く」を選ぶと、そのままフォルダーに切り替わるので手間が省けます。

続いて、cd コマンドで作業フォルダーに移動しましょう。

cd C:\Users\ユーザー名\Documents\work

ユーザー名は実際のアカウント名に置き換えてください。

②Compress-Archiveで好きなファイルをまとめる

フォルダ内の好きなファイルをまとめてzipにしたいときはPowerShellのCompress-Archiveコマンドがとっても頼れます。実際の手順をみていきましょう。

手順
PowerShellを開いてフォルダに移動

まずエクスプローラーで対象フォルダを開き、アドレスバーに「powershell」と入力してEnterキーを押します。

手順
Compress-Archiveコマンドを実行

まとめたいファイル名をカンマ区切りで指定し、出力先を決めてコマンドを入力します。

Compress-Archive -Path file1.txt,file2.png,file3.docx -DestinationPath まとめ.zip

手順
処理結果を確認

エラーが出なければ同じフォルダに「まとめ.zip」が作成されています。中身を開いてファイルが揃っているか確かめてみましょう。

ファイル名にスペースや特殊文字が含まれるときは、カンマ区切りで指定する各パスをダブルクォートで囲んでください。

ワイルドカード(例: *.txt)を使うと、拡張子が同じファイルをまとめて圧縮できるので量が多いときに便利です。

③Expand-ArchiveでZipを解凍して内容をのぞく

PowerShellのExpand-Archiveコマンドを使うと、Zipファイルを指定フォルダにサクッと解凍できます。解凍後に中身を確認できるので、ちょっとのぞきたいときにもぴったりです。

手順
PowerShellを起動し作業フォルダへ移動

Zipファイルがあるフォルダで右クリックし「PowerShellをここで開く」を選びます。フォルダが違う場合は、cd C:\path\to\folderで移動してください。

手順
Expand-Archiveで解凍

Zipファイル名と解凍先フォルダを指定してコマンドを実行します。

Expand-Archive -Path '.\archive.zip' -DestinationPath '.\extracted'
手順
解凍先フォルダの中身を確認

解凍後にフォルダをのぞいてみましょう。次のコマンドで一覧表示できます。

Get-ChildItem -Path '.\extracted'

解凍先フォルダが既にあると中身がマージされるので、事前に新しいフォルダを作っておくと安心です。

④エラーが出たら管理者として再度PowerShellを立ち上げる

手順
PowerShellを管理者権限で起動する

画面左下のスタートボタンを右クリックして「Windows PowerShell(管理者)」を選んでクリックします。

手順
UACダイアログで許可する

「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と出たら「はい」をクリックして先に進みます。

管理者権限がないとアクセス拒否エラーが続くので必ず再起動してください。

頻繁に使うならスタートメニューにピン留めしておくとさっと開けて便利です。

⑤成功したらエクスプローラーでZipと元データを確認する

手順
成功したらエクスプローラーでZipと元データを確認する

操作が終わったあと、そのままエクスプローラーで対象フォルダを開いてみましょう。

作成されたZipファイルが期待どおりの名前とサイズであるかチェックし、元のファイルやフォルダが残っているか確かめてください。

もし中身やフォルダ構成が違っていたら、先ほどのコマンドオプションやパス指定を見直すと解決しやすいです。

エクスプローラーでZipをダブルクリックすると仮想フォルダとして開きますが、直接中身を編集すると意図しない動作になることがあります

元ファイルを安全に保ちたいときは、Zipを別フォルダにコピーしてから中身を確認すると安心です

コマンドプロンプトのtarでサクッとZip操作

コマンドプロンプトのtarでサクッとZip操作

コマンドプロンプトだけでZipファイルを作ったり解凍したりできるのがWindows標準のtarコマンドです。余計なツールを追加せずにさっと使えるので、初めての環境構築でも安心してZip操作を始められます。

プログラマー目線で特にうれしいのは、バッチファイルやPowerShellスクリプトに組み込みやすい点です。テンプレート指定やワイルドカード対応でフォルダまるごと圧縮したいときにも手軽に対応できます。

①検索ボックスにcmdと打ってEnterキーで起動する

手順
検索ボックスにcmdと入力

画面左下の検索ボックスをクリックしてからキーボードでcmdを入力します。

手順
Enterキーで起動

入力したらEnterキーを押してコマンドプロンプトが起動するのを待ちます。

検索ボックスが見当たらない場合はWindowsキーを押してからcmdを打ち込んでみてください。

②tar -cf archive.zip 対象フォルダーで圧縮する

手順
対象フォルダーを指定して圧縮する

PowerShellを起動して、圧縮したいフォルダーがある階層に移動します。

次のように入力して圧縮を実行します。

tar -cf archive.zip フォルダー名

実行後、同じ場所にarchive.zipが作成されます。

同じファイル名があると上書きされるため注意してください。

Windows標準のtarコマンドを利用しているので追加インストールは不要です。

③tar -xf archive.zip -C 展開先フォルダーで解凍する

手順
③tar -xf archive.zip -C 展開先フォルダーで解凍する

zip形式のアーカイブを指定したフォルダーへ一気に展開できます。

以下のコマンドでarchive.zipを展開先フォルダーへ解凍します。

tar -xf archive.zip -C C:\展開先フォルダー

パスに空白がある場合はダブルクオートで囲ってください。

展開先フォルダーがないときは mkdir C:\展開先フォルダー で先に作成しておくと安心です。

④dirコマンドでファイルがそろっているかチェックする

手順
dirコマンドでファイル状況を確認する

まずはZIP前後にファイルがそろっているか、コマンドプロンプトでさくっとチェックしましょう。

作業フォルダへ移動

cd C:\Users\<ユーザー名>\Desktop\zipテスト

フォルダ内の一覧を表示

dir

出力されたファイル名とタイムスタンプを見て、圧縮前後で欠けがないか確認できたら完璧です。ファイル名だけで見るならdir /bも便利ですよ。

パスにスペースや日本語が入っているときは、cd "C:\Users\ユーザー名\My Folder"のようにダブルクオートで囲んでください。

⑤作業が終わったらexitでウインドウを閉じる

手順
exitコマンドでウインドウを閉じる

作業が終わったらシェル上で

exit

と入力してエンターキーを押してください。これだけで開いていたコマンドプロンプトやPowerShellがすっきり閉じられます。

他にも開いているタブがあれば同じ手順で閉じるとデスクトップが整理できます。

エクスプローラーの右クリックメニューで簡単Zip

エクスプローラーの右クリックメニューで簡単Zip

エクスプローラーの右クリックメニューを使うと、マウス操作だけでサクッとZipファイルを作れます。ファイルやフォルダーを選択して右クリック→送る→圧縮(zip形式)フォルダーを選ぶだけなので、難しいコマンドを覚える必要がありません。

この方法は専用ソフトのインストールが不要で、誰でもすぐに試せます。複数のファイルをまとめて一度に圧縮できるので、日常のファイル整理から定期的なバックアップ作業まで幅広く役立ちます。

①圧縮したいファイルやフォルダーを全部選択する

手順
圧縮したいファイルやフォルダーを全部選択する

エクスプローラーで目的のフォルダーを開いてください。圧縮したいファイルやフォルダーを順番にクリックすると選択できます。連続した範囲なら最初と最後をShiftキー+クリックでまとめて指定できてとても便利です。

②右クリックして送る圧縮Zipフォルダーをクリックする

手順
右クリックして送る圧縮Zipフォルダーをクリック

圧縮したいファイルやフォルダーを選びます。

選択した項目を右クリックしてメニューを開き、送る(N)>圧縮(ZIP形式)フォルダーをクリックしてください。

ファイル名に日本語や長い文字列が含まれると解凍時に文字化けしやすいです。気になる場合は事前に半角英数字に変更すると安心です。

③作られたZipを右クリックですべて展開を選ぶ

手順
作られたZipを右クリックですべて展開を選ぶ

エクスプローラーでZipファイルを右クリックし、すべて展開をクリックします。あとはウィザードで表示される画面に従うだけで、指定した場所にフォルダが自動で作成され中身が展開されます。

④展開先を指定して完了ボタンを押す

手順
展開先を指定して完了ボタンを押す

展開ダイアログの「展開先」欄をクリックして、ファイルを置きたいフォルダを選びます。

「参照」を押して指定フォルダを確定したら、画面下の「完了」ボタンをクリックします。これで選んだフォルダにファイルが展開されます。

Zipコマンドを使いこなして作業がもっとラクになる応用ワザ

Zipコマンドを使いこなして作業がもっとラクになる応用ワザ

Zipコマンドを使い慣れたら、こんな応用ワザで作業がもっとラクになります。

応用ワザどう楽になるか
分割圧縮大きなデータを複数の小さなファイルに分けて取り回しが楽になります
除外指定一時ファイルや不要なフォルダをスキップして圧縮できるので無駄が省けます
差分更新変更されたファイルだけをアーカイブに追加できるので時間と容量を節約できます

ログフォルダーを日付付きで自動圧縮

ログフォルダーを日付付きで自動圧縮

開発や運用を続けていると、ログファイルが日々どんどんたまっていきます。整理を後回しにすると、探しにくくなるうえに、ディスクの容量が圧迫されてしまうこともあります。

ログフォルダーを日付付きで自動圧縮すると、毎日のログをまとめながらバックアップできるので、手動でファイル名を考えたりフォルダーを整理したりする手間がグッと減ります。定期的に古いログを縮小保存しつつ、日付ごとの管理もばっちりです。

PowerShellスクリプトで日付を付けてCompress-Archiveを走らせる

手順
スクリプトファイルを作成する

メモ帳や好みのエディタで新規ファイルを開き、ファイル名を「ArchiveWithDate.ps1」として保存してください。

手順
日付変数と圧縮コマンドを記述する

以下のように日付を「yyyyMMdd」形式で取得し、Compress-Archiveコマンドを使ってファイルを圧縮するコードを記入してください。

$date=Get-Date -Format yyyyMMdd

Compress-Archive -Path 'C:\SourceFolder\*' -DestinationPath "C:\ArchiveFolder\Backup_$date.zip"

実行ポリシーの制限でエラーになる場合は、管理者権限でPowerShellを開いて「Set-ExecutionPolicy RemoteSigned」を一度だけ実行してください。

手順
スクリプトを実行して確認する

保存した ps1 ファイルを右クリックして「PowerShell で実行」を選び、指定した保存先に日付付きの zip が作成されることを確認してください。

大量の写真を一瞬でまとめてメールへ

大量の写真を一瞬でまとめてメールへ

送る写真が山ほどあると、いちいち選んで添付していると時間がいくらあっても足りませんよね。まとめてフォルダーごとZipにしてしまえば一つのファイルになるので、メールの添付欄がすっきり片付きますし、受け取る側も解凍するだけで全ての写真を一気に確認できるので喜ばれます。

WindowsのZipコマンドならエクスプローラーでフォルダーを右クリックして「送る>圧縮 (zip 形式) フォルダー」を選ぶだけでパパッと圧縮完了。プログラムをいじらなくても使える手軽さが嬉しいポイントです。写真がたくさんある場合でも処理は意外と速いので、仕事の合間や休日の思い出整理にもさくっと活用できます。

エクスプローラーで選択して送る圧縮Zipフォルダーでサイズを減らす

エクスプローラーで選択したファイルやフォルダーをまとめてZIP化するときは、右クリックの「送る」メニューがとっても便利です。まずは圧縮対象を整理して、不要なファイルや深い階層を減らしましょう。

手順
圧縮対象をまとめる

不要なファイルやサブフォルダーを外し、できるだけ同じ階層にファイルを置いて選択します。階層が深いとZIPのヘッダー部分が増えてサイズアップするので、平坦化がポイントです。

手順
送る→圧縮Zipフォルダーを実行

選択したファイルを右クリックして「送る」→「圧縮Zipフォルダー」をクリックします。これだけでWindows標準のDEFLATE方式で圧縮され、ファイルサイズがぐっと小さくなります。

ファイル名に日本語やスペースが多いとZIP内の文字エンコードでサイズがわずかに増えることがあります。

CAPTCHA画像など不要なメタデータを削除してから圧縮すると、さらにサイズを抑えられます。

タスクスケジューラーで毎晩バックアップZipを作成

タスクスケジューラーで毎晩バックアップZipを作成

タスクスケジューラーを使うと、夜間に自動でフォルダを圧縮してバックアップZipを作れるので、手動で操作する手間がまるっと不要になります。

Windowsの「Compress-Archive」コマンドレットをバッチファイルやPowerShellスクリプトにまとめておけば、毎晩決まった時刻に指定フォルダをまとめてくれて安心です。運用中のサーバーや開発中のプロジェクトフォルダなど、大切なデータの取りこぼしを防ぎたいときに特に頼りになります。

定期バックアップのミスをなくしたい、サーバーの負荷が少ない深夜にまとめて処理したいという場面にぴったりの方法です。タスクの失敗通知を設定すれば、何かトラブルがあったときにもすぐ気づけます。

タスクスケジューラーにPowerShellスクリプトを登録して自動実行する

手順
タスクスケジューラーを開く

スタートメニューの検索ボックスに「タスクスケジューラー」と入力し、表示されたアプリを選んで起動してください。

手順
新しいタスクを作成する

右側の「タスクの作成」をクリックし、わかりやすい名前を入力してください。

手順
トリガーを設定する

「トリガー」タブで「新規」をクリックし、実行したいタイミングを選んでください。

手順
操作を設定する

「操作」タブで「新規」をクリックし、プログラム/スクリプトに powershell.exe、引数に -ExecutionPolicy Bypass -File "C:\path\script.ps1" と入力してください。

手順
条件と設定を確認する

「全般」タブで「最上位の特権で実行する」にチェックを入れ、「ユーザーがログオンしているかどうかにかかわらず実行」に設定してください。

スクリプトのパスは必ずダブルクォーテーションで囲んでください。

タスクの実行には管理者権限が必要なので、設定後に一度「実行」して動作を確認しましょう。

よくある質問

よくある質問

Windows標準の zip コマンドが見つかりません

Windows標準の zip コマンドが見つかりません

PowerShell でCompress-ArchiveとExpand-Archiveを使うと ZIP圧縮と解凍ができます。もしコマンドが動かないときは、PowerShellを管理者権限で開いてみてください。Windows10以降なら標準で使えるはずです。

フォルダ内の一部ファイルだけ圧縮から除外したい

Compress-Archiveでは除外機能がないため、除外したいファイルをあらかじめ別のフォルダに移すか、PowerShellのGet-ChildItemとWhere-ObjectでフィルターしてからCompress-Archiveに渡す方法がおすすめです。

パスワード付き ZIP を作るにはどうすればいいですか

残念ながらWindows標準では対応していないので、7-Zipをインストールしてから「7z a -tzip -pパスワード 圧縮先.zip 元フォルダ」を使うと簡単にパスワード付きZIPが作れます。

Zipファイルのパスワードはコマンドだけで付けられる?

Zipファイルのパスワードはコマンドだけで付けられる?

Windows標準のzipコマンドやPowerShellのCompress-Archiveにはパスワード機能がないため、コマンドだけではパスワード付きZipを作れません。7-Zipのコマンドライン版を入れることで、簡単に暗号化付きZipを作成できます。

7-Zipをインストールしたら、以下のように入力してください。

7z a -tzip archive.zip C:\path\to\* -pYourPassword

長いパスが原因でエラーが出るときはどうすればいい?

長いパスでエラーが出るときは、Windowsの内部制限を回避したりパス自体を短くしたりする選択肢があります。

一つ目はレジストリ設定で長いパスを有効にする方法です。HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\FileSystemキーにあるLongPathsEnabledを1に変更するとWindowsがそのまま長いパスを扱えるようになります。管理者権限が必要になります。

二つ目はSUBSTコマンドで深いフォルダをドライブに割り当てる方法です。たとえばsubst X: C:\とても長い\パスを実行すると、Xドライブにアクセスするだけで作業できるのでパスの長さを気にせずにすみます。管理者権限が不要なのも魅力です。

三つ目はUNC接頭辞(\\?\)を付ける方法です。ファイルパスの先頭に\\?\を追加すると最大32767文字まで扱えます。コマンドラインやスクリプトで使えますが、対応しないツールもあるので注意してください。

これらの方法はそれぞれ一長一短なので、管理者権限や使い慣れを考慮して選ぶと安心です。

日本語ファイル名が文字化けするのはなぜ?

日本語ファイル名が文字化けするのはZipの規格が古く、ファイル名をUTF-8ではなくIBM437(欧米向けの文字コード)やShift-JISなどで保存してしまう仕組みになっているからです。Windows純正の圧縮機能や一部のコマンドはこのまま保存してしまうため、解凍時に文字コードが合わず日本語が正しく表示されず文字化けが起こります。

Windows11でも同じコマンドで動く?

Windows11でも、PowerShellのCompress-ArchiveExpand-Archiveはそのまま使えます。OSに最初から備わっているモジュールなので、インストールや設定を追加する必要がありません。

コマンドプロンプトでも、tar -a -c -f archive.zip フォルダtar -a -x -f archive.zipのように動かせます。Windows10以降はtarコマンドが標準搭載されているので、ZIP操作の幅がぐっと広がります。

いつもの手順を覚えておけば、Windows11でもすぐに圧縮や解凍が完了します。環境が変わっても同じコマンドで動く安心感は、プログラマーならではの心強い味方になります。

まとめ

まとめ

Windows標準のZipコマンドを使えば、追加のソフトを入れずにさくっとファイルを圧縮できるようになります。

圧縮は Compress-Archive 、解凍は Expand-Archive を使うだけなので、手順さえ押さえれば毎日の作業がとてもスムーズになります。

ここまで試してみたら、次は実際のプロジェクトでフォルダ丸ごとバックアップしたり、大量のログをまとめたりしてみてください。いつもの作業がちょっと楽しく感じられるはずです。

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