Lhaplusで圧縮された資料を開こうとしても、細かな使い方が分からずに手が止まってしまうことはありませんか?
ここでは、手順を一つ飛ばさずに画面の挙動まで写し取ったような丁寧な説明と、実務で磨いた便利ワザを合わせてお届けします。設定のつまずきを解消できるだけでなく、送り先に喜ばれるパスワード付き圧縮や自動お片付けなど、すぐに役立つ操作も身につきます。
読み終えた頃には、圧縮も解凍も数クリックでこなし、ファイル整理の時間をぐんと短縮できます。さっそくパソコンを起動し、次の章に沿って気になる作業を試してみませんか。
Lhaplusでファイルを圧縮解凍するまでのやさしい手順

まずはLhaplusを使ってファイルの圧縮と解凍をサクッと進めるための全体像をお伝えします。この先でひとつずつ操作を詳しく説明していきますので安心してください。
- ダウンロードとインストール:公式サイトから最新版を入手してセットアップします。
- ファイルの解凍:圧縮ファイルを右クリックして、解凍先を指定するだけでOKです。
- ファイルの圧縮:圧縮したいフォルダやファイルを選んで右クリックし、お好みの圧縮形式を選びます。
この3ステップをマスターすれば、Lhaplusでの基本操作はばっちりです。右クリックメニューが表示されない場合は、エクスプローラーを再起動するとすぐ反映しますのでお試しください。
インストーラー版でセットアップする

インストーラー版はダウンロードから導入までがスムーズなので、初めてでもつまずきにくい方法です。
- かんたんセットアップ:ダウンロードしたファイルをダブルクリックして画面の案内に従うだけで完了します。
- ファイル関連づけ自動設定:よく使う拡張子がインストール時にまとめて結びつくので操作がスムーズになります。
- アップデート通知:新しいバージョンが出ると自動で知らせてくれるので安心です。
①公式サイトを開いてLhaplus最新版をダウンロードする
ブラウザを起動してアドレスバーにhttps://forest.watch.impress.co.jp/library/software/lhaplus/と入力しEnterキーを押します。
サイトが表示されたら画面右上にある「ダウンロード」ボタンを探してクリックします。見当たらないときは少し下にスクロールすると現れます。
ダウンロードが始まったら完了まで待ちます。完了したファイルは通常ダウンロードフォルダに保存されるので確認してください。
②ダウンロードしたファイルをダブルクリックする
ダウンロードフォルダーにある「Lhaplus_setup.exe」などのファイルを探してください。ファイル名はバージョンによって少し変わることがあります。
見つけたアイコンをダブルクリックするとインストール画面が表示されます。Windowsのユーザーアカウント制御が出たら「はい」をクリックして先に進めてください。
もしダブルクリックで起動しない場合は、アイコンを右クリックして「開く」を選ぶと同じように実行できます。
③表示された案内を読んで次へをクリックする
インストーラー画面にLhaplusの利用許諾や新機能の案内が表示されます。文字サイズが小さい場合は画面を拡大して、見落としがないか確認してください。
内容を確認したら、画面右下の次へボタンをクリックして、インストール手順を進めましょう。
④関連付けたい拡張子にチェックを入れる
表示された拡張子一覧から.zipや.rarなど使いたい形式をクリックしてチェックを付けます。よく使うものだけ選ぶと右クリックメニューが見やすくなります。
⑤完了ボタンを押してインストールを終える
セットアップウィザードが「完了しました」と表示されたら、画面右下の「完了」ボタンをクリックしてください。
チェックボックスをオンにするとそのままLhaplusが起動するので、すぐに動作確認をしたいときに便利です。
ポータブル版をセットアップする

ポータブル版ならインストール不要でUSBメモリから直接起動できるので、学校や社内のパソコンでも気兼ねなく使えます。パソコンに変更を加えずに利用できるのが大きなポイントです。
さらに設定ファイルもUSBと一緒に持ち歩けるため、一度カスタマイズした圧縮フォーマットやパスワード設定がそのまま反映されます。プログラマーならではの設定保存術を取り入れると、どの環境でも同じ作業効率をキープできます。
複数バージョンを同じUSBに並べておけば、トラブル対応や動作検証にも便利です。新旧どちらのバージョンもすぐに切り替えできるので、相手先の環境に合わせたファイル操作がスムーズに進みます。
①配布ページからzip版をダウンロードする
お使いのブラウザでLhaplusの公式サイトへアクセスします。メニューにある「ダウンロード」をクリックすると配布ページが表示されます。
ページ内の「zip版ダウンロード」ボタンを探してクリックします。ダウンロードフォルダにZIPファイルが保存されるのを確認しましょう。
Windowsのバージョンに対応したzip版を選ぶと解凍時のトラブルが減ります
②ダウンロードしたzipを展開する
エクスプローラーを起動して「ダウンロード」フォルダを開きます。いつも使っているブラウザから落としたファイルが並んでいる場所です。
対象のzipファイルを右クリックして「すべて展開」を選びます。展開先のフォルダ名をたとえば「Lhaplus」にして「展開」をクリックしてください。
展開先フォルダ名が長すぎたり日本語を含むと、まれにツールの起動時にエラーになることがあります。
③展開先フォルダーのLhaplus.exeをダブルクリックする
展開したフォルダー内にあるLhaplus.exeを探します。
見つけたアイコンをダブルクリックしてください。
初回起動時はユーザーアカウント制御の画面が出ることがありますので、「はい」を選んで続行してください。
これでLhaplusのメインウィンドウが表示され、起動完了です。
④右クリックメニューへ登録を選んで使いやすくする
WindowsのスタートメニューからLhaplusアイコンを右クリックし、「その他」→「管理者として実行」を選びます。管理者権限でないと右クリックメニューへの登録が反映されないことがあります。
Lhaplusのメニューから「設定」を開き、「右クリックメニューへ登録」にチェックを入れます。最後に「適用」をクリックして設定を保存します。
エクスプローラーで圧縮したいフォルダやファイルを右クリックし、「Lhaplusで圧縮」や「Lhaplusで展開」が表示されるか確認してください。
管理者権限がないと右クリックメニューの登録に失敗することがあるため、必ず「管理者として実行」で起動してください。
右クリックメニューでファイルを解凍する

Lhaplusをインストールすると圧縮ファイルを右クリックしただけで解凍メニューが現れます。わざわざアプリを開かなくてもいいので、思い立ったらすぐにファイルを展開できます。
表示されるメニューは〈ここに解凍〉〈フォルダを展開〉などシンプルなものばかりです。どちらを選んでも指定した場所にすばやくファイルが取り出せるので、迷わず操作できます。
たくさんの圧縮ファイルをまとめて処理したいときや、ちょっと中身を確認したいだけのときに大活躍します。手順が少ないぶん、パソコン初心者にも安心して使えます。
①解凍したいファイルを右クリックする
デスクトップやフォルダにある解凍対象のZipファイルを探してファイル名の上で右クリックします。
②ここに解凍を選ぶ
解凍したい圧縮ファイルをデスクトップや任意のフォルダーにドラッグ&ドロップするとメニューが表示されます。その中からここに解凍をクリックしてください。
選んだ場所に同じ名前のフォルダーが作成され、中身がまとめて展開されます。プログラマーらしいコツとしては、あらかじめ整理用フォルダーを作ってそこにドロップすると後で探しやすいですよ。
③完了の音が鳴ったらフォルダーを開いて確認する
Lhaplusの解凍が終わるとポンッという心地よい完了音が鳴ります。音を聞いたらエクスプローラーで解凍先フォルダーを開き、ファイルが正しく揃っているか確かめましょう。
右クリックメニューでファイルを圧縮する

Lhaplusをインストールするとエクスプローラーの右クリックメニューにLhaplusの項目が追加されます。圧縮したいファイルやフォルダを選んで右クリックし、「圧縮」→「zip形式」を選ぶだけで、すぐにzipファイルが作成できます。
プロジェクトの成果物やログをまとめて送るときにこの方法を使うと、そのままメールに添付できるサイズに一発でまとめられて便利です。よく使う圧縮率や出力先はプリセットに登録しておくと、毎回同じ設定でサクサク処理できます。
①送りたいファイルを選んで右クリックする
エクスプローラーで圧縮したいファイルまたはフォルダを見つけてください。アイコンにマウスカーソルを合わせたら右ボタンをクリックします。ファイル名が長いときは、表示タブでアイコンサイズを「大」や「特大」に変更すると探しやすくなります。
②圧縮を選び形式をクリックする
右クリックメニューで「圧縮」を選んだあと、Lhaplusの画面に並ぶアイコンからZIPやLZHなど希望の形式をクリックします。
初期設定ではZIPが一番左にあるので、迷ったときはまずZIPを選ぶと扱いやすくおすすめです。
圧縮率重視なら7Zが便利ですが、対応環境を確認してから使うように注意してください。
③同じ場所にできたzipをチェックする
ZIP化したファイルが元のフォルダと同じ位置にできているか確認します。ファイル名の末尾に.zipが付いているか探してみましょう。
フォルダ表示を「詳細」にすると名前やサイズが見やすくなるので、操作に慣れていないときは切り替えておくのがおすすめです。
Lhaplusに慣れたら広がる便利ワザ

Lhaplusの基本操作に慣れたあとは、もっと便利に使いこなせるワザを覚えると作業がグンと速くなります。
圧縮や解凍だけでなく、自動化やセキュリティ強化など、プログラマーならではの視点で効率アップを狙いましょう。
ワザ | 活用シーン |
---|---|
バッチ圧縮 | 複数フォルダをまとめて同時に圧縮したいとき |
パスワード設定 | 機密ファイルを安全に共有したいとき |
自動解凍フォルダ監視 | 受信したファイルを受け取った瞬間に展開したいとき |
右クリックメニューのカスタム | よく使う機能をすぐ呼び出したいとき |
処理優先度の調整 | 他作業と両立しながら軽く圧縮処理を進めたいとき |
気になるワザから試してみて、日々のファイル操作をもっとスムーズにしていきましょう。
パスワード付きZIPを作る

ZIPにパスワードをかけるときは、通常の圧縮と同じようにファイルをドラッグ&ドロップしたあと、オプション画面で「パスワードを指定」にチェックを入れて好きな文字列を入力するだけでOKだよ。
パスワード付きZIPを作るメリットは、社内資料や個人情報を送るときに中身を簡単に保護できること。操作手順もシンプルだから、すぐに活用できるのがうれしいポイントだよ。
ただしLhaplusのZIP暗号化は標準仕様(ZipCrypto)になるから、より強力なAES暗号化を使いたいときは7z形式など別の形式も検討すると安心だよ。
右クリックで圧縮を選んで詳細設定を開きパスワードを入力する
圧縮したいファイルやフォルダをマウスで右クリックします。
メニューの中からLhaplusアイコンにカーソルを合わせて〈圧縮〉→〈詳細設定〉をクリックします。
「詳細設定」画面が開いたら、下部にある〈パスワード設定〉欄に任意のパスワードを入力します。英数字と記号を混ぜると強度が高まります。
最後に〈OK〉を押すと、同じ場所にパスワード付きZIPファイルが作成されます。
プログラマー視点のコツとして、より安全にしたい場合は〈暗号方式〉でAESを選ぶと安心です。
自己解凍EXEを作って相手にすぐ渡す

自己解凍EXEは、圧縮と解凍を一つにまとめた便利なファイルです。相手がLhaplusなどの解凍ソフトを持っていなくても、ダブルクリックするだけで中身を取り出せます。
大きなファイルを急ぎで送りたいときや、ソフトをインストールできない環境の相手にもすぐに渡せるのが魅力です。さらにパスワード付きで機密データを保護しつつ、使い方は直感的なのでトラブルを減らせます。
実際にプログラマー目線で試してみると、自己解凍EXEはテスト展開も手軽です。不具合がないか事前に動作確認できるので、「送ったけど開けない!」という連絡が激減します。
圧縮形式を自己解凍に切り替えてOKを押す
圧縮ダイアログの形式欄をクリックしてください。
プルダウンから自己解凍形式(.exe)を選びます。
選択が終わったらOKを押してください。
圧縮後に元ファイルを自動でお片付けする

ファイルをまとめて圧縮するときに元のデータがそのまま残ると後片付けが面倒です。圧縮後に元ファイルを自動で削除を設定すれば、手動でファイルを探して消す必要がなくなります。
とくに撮影した写真やログデータなど、大量のファイルを定期的にまとめる場合に便利です。圧縮と同時に不要ファイルをさっぱり整理できるので、フォルダをすっきり保ちたいときに試してみてください。
設定タブで圧縮後に削除を選んで保存する
タスクトレイのLhaplusアイコンを右クリックして「設定」を開いてください。
設定画面で「圧縮後の動作」欄から削除を選びます。
最後に「OK」ボタンをクリックして保存すれば、圧縮完了と同時に元ファイルが自動で消えます。
よくある質問

Lhaplusのダウンロード方法は?
- Lhaplusのダウンロード方法は?
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公式サイトのダウンロードページから最新のZIPファイルを選んで取得します。そのまま解凍するとインストーラー不要で使い始められるので、初心者にもおすすめです。
対応している圧縮形式は?
- 対応している圧縮形式は?
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ZIP・LZH・CAB・TAR・GZIP・BZIP2・7z・RARなど、主要な形式に幅広く対応しています。エンジニア視点では、拡張子を確認してから処理するのが安心です。
解凍が途中で止まってしまう原因は?
- 解凍が途中で止まってしまう原因は?
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ファイル名に長いパスや特殊文字が含まれていると失敗しやすいです。フォルダをルート直下に置いてから再度解凍すると無難です。またアプリが古いと対応不可の形式もあるので最新版に更新してください。
パスワード付きZIPは作れる?
- パスワード付きZIPは作れる?
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Lhaplusは暗号化機能を持たないので、パスワード付きを作るなら7‐ZipやWindows標準のエクスプローラー(右クリック→送る→圧縮フォルダー)と組み合わせるといいですよ。
アップデートの確認方法は?
- アップデートの確認方法は?
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アプリ内の「ヘルプ→バージョン情報」で現在の番号をチェックし、公式サイトと照合すると安全です。プログラマーならリリースノートも目を通すと便利です。
圧縮ファイルの名前が文字化けする?
日本語のファイル名が文字化けしてしまう原因は、圧縮時と解凍時で文字コードの扱いが合わないことです。
タスクトレイのLhaplusアイコンを右クリックして「設定」を選択してください。
「文字コード自動判別」を有効にするか「日本語(Shift_JIS)」を選んでからOKをクリックしてください。
文字化けが直っているか確認しながら解凍してみましょう。
注意点:圧縮ファイルを作った環境と解凍する環境で文字コード設定が違うときは都度この設定を見直してください。
解凍しても中身が見当たらない?
解凍処理が終わったのにファイルが出てこないときは、まずは保存先フォルダを見落としていないか確認しましょう。Lhaplusはインストールフォルダや前回の解凍先を記憶しているので、思わぬ場所に放り込まれていることがあります。
もし保存先が合っているのに何も表示されないときは、Windowsの「隠しファイルを表示する」設定をオンにしてみてください。エクスプローラーのメニューから「表示」→「隠しファイル」にチェックを入れると、隠し属性になっているファイルも見えるようになります。
関連付けを後から変えたい?
もしあとから「やっぱりLhaplusで開きたい」「Windowsの標準に戻したい」と思ったときも心配いりません。Lhaplusの設定画面ではいつでも各拡張子の関連付けをON/OFFできるので、一度設定した後でも手軽に切り替えられます。ZIPやRARはもちろん、7ZやLZHなど好みの形式だけをまとめて任せられるのが便利です。
アップデートはどうする?
圧縮形式の追加や動作の安定化をもたらすアップデートは、最新の快適な動作を維持するためにときどき確認しておくと安心です。
公式サイトから最新バージョンのインストーラーをダウンロードして上書きインストールするだけで手軽に更新できます。設定や登録済みの圧縮設定はそのまま引き継がれるので、初心者でも迷わず進められます。
まとめ

Lhaplusを使えば、Windows 11でも右クリックメニューからサクッとファイルを圧縮したり解凍したりできます。圧縮したいフォルダやファイルを選んで右クリック→Lhaplusで圧縮→保存先を指定するだけ。解凍も同様に右クリック→Lhaplusで展開を選ぶと、あっという間に元のファイルが取り出せます。
これで面倒だったファイル整理がぐっと楽になります。フォルダ単位でまとめて圧縮したり、パスワードをかけたりと応用テクも充実しているので、ぜひ色々試して快適なファイル管理ライフを楽しんでください。