インターネットエクスプローラーでしか動かない取引先のサイトを前に、Edgeのモード設定でどうすればよいか戸惑っているのではありませんか?
このガイドでは、長年のWindows利用で培った経験を活かし、設定画面の開き方から動かなかった場合の対処まで、工程を省かず丁寧にまとめています。難しい専門語を避けているため、手順を読みながらそのまま進めても安心して旧式のサイトを閲覧できます。
今すぐEdgeを起動し、案内に沿ってモードを切り替え、停滞していた作業を再開しましょう。
Edgeでインターネットエクスプローラーモードを使える手順をやさしく解説

最新のWindows 10や11で動くEdgeなら、設定ひとつで昔のサイトもちゃんと表示できます。開発時には開発者ツールのエミュレーションから切り替える裏ワザも使えてとても便利です。
- Edgeを最新にアップデート:Windows UpdateやEdgeのメニューから最新版をインストールしてください。
- 設定画面を開く:アドレスバー右端の「…」→「設定」→「既定のブラウザ」を選びます。
- IEモードを有効化:「Internet Explorerモードでサイトを再読み込みできるようにする」を「許可」に切り替え、Edgeを再起動します。
- 古いサイトをIEモードで開く:対象のサイトを開いて、アドレスバーのリロードアイコン横にある「Internet Explorerモードで再読み込み」をクリックします。
この流れを試せば、社内のレガシーシステムや昔作ったWebサイトもEdge上でストレスなく動くようになります。
設定アプリから事前準備する方法

設定アプリからIEモードを有効にすると、わざわざグループポリシーを開かなくても手軽にレガシーサイト対応の下準備ができます。管理者権限があると即座に反映されるので、初めてのWindowsでも迷わず設定できる方法です。
- システム全体でIEモードが利用可能:どのユーザーでも同じ設定を使えます。
- サイトごとの自動切り替え:対応したいURLを登録するとEdgeで開くたびにIEモードに。
- 管理画面から簡単に設定:設定アプリを開いて進めるだけなのでスムーズです。
①スタートボタンから設定を開く
画面左下のWindowsマークをクリックするとスタートメニューが表示されます。メニュー左側に並んでいる歯車アイコンを見つけてクリックすると、設定画面が立ち上がります。
②アプリを選んで既定のブラウザーをEdgeにする
画面左下のスタートボタンをクリックして「設定」(歯車アイコン)を開きます。
「アプリ」を選び「既定のブラウザー」をクリックします。
画面上部の検索ボックスに「Microsoft Edge」と入力し、結果からEdgeを選択します。
「HTTP」「HTTPS」「.htm」「.html」などの項目を順にクリックして、候補からMicrosoft Edgeを指定します。
すべての主要なプロトコルとファイル拡張子をEdgeに設定したら完了です。
③オプション機能でインターネットエクスプローラーモードを有効にする
スタートボタンをクリックして設定アイコンを選ぶかWindowsキー+Iで設定画面を表示します。
「アプリ」メニューを開いて「オプション機能」をクリックします。
画面上部の「追加のWindows機能」を選んで、Windowsの機能一覧を呼び出します。
一覧から「Internet Explorer 11」にチェックを入れて「OK」をクリックします。処理が終わったらPCを再起動してください。
「追加のWindows機能」が表示されない場合はコントロールパネルの「プログラムと機能」→「Windowsの機能の有効化または無効化」を開いてみてください。
④メッセージが出たらWindowsを再起動する
再起動で未保存データが消えないように、まずはファイルを保存してブラウザやエディターを閉じましょう。
メッセージのボタンを押すと、Windowsが自動で再起動します。通知を見落とさずにクリックしてください。
Edgeの設定画面からその場で切り替える方法

Edgeの右上にある「・・・」メニューから「設定」を開くと「既定のブラウザー」が見つかります。ここで「Internet Explorerモードでサイトを再読み込み」を「許可」にするとアドレスバー横のアイコンでいつでもIEモードに切り替えられます。
このやり方は、ちょっとだけ昔のサイトを確認したいときにぴったりです。ブラウザーを閉じずに即切り替えられるので、作業を止めずにスムーズにチェックできます。よく使うサイトは互換性リストに登録しておくと、さらに手間なく呼び出せます。
①Edgeの右上の…メニューをクリック
ブラウザの右上にある…(省略)アイコンを探してクリックします。ここから設定やツールへの入口が開きます。
②設定から既定のブラウザーを選ぶ
Edgeの画面右上にある「…」(設定など)アイコンをクリックし、「設定」を選んでください。
左側に表示されるメニューの中から「既定のブラウザー」をクリックして、関連設定を表示します。
③InternetExplorerモードでサイトの再読み込みを許可に切り替える
アドレスバー右端のInternetExplorerモードアイコンをクリックすると、上部に「このサイトの再読み込みをInternetExplorerモードで許可」のバナーが現れます。
バナー内の許可ボタンを押すと、次回以降このサイトが自動的にInternetExplorerモードで読み込まれるようになります。
④Edgeを再起動する
開いているすべてのEdgeウィンドウを閉じてください。タブがたくさんあるときは、右上の「×」をクリックするか、Alt
+F4
キーでまとめて閉じられます。
数秒待ってから、スタートメニューやタスクバーのアイコンをクリックしてEdgeを起動します。ここまでくればインターネットエクスプローラーモードの設定がしっかり反映されています。
⑤開きたいサイトを表示してIEアイコンを確認する
開きたいサイトのURLを入力してEnterキーを押しページを表示します。
読み込まれたらアドレスバーの右側を確認しましょう。青い「e」のIEモードアイコンがあればIE互換表示で開けています。もしアイコンが見当たらないときは右上の「︙」メニューから「InternetExplorerモードで再読み込み」を選んでみてください。
インターネットエクスプローラーモードが使えると広がる楽しみ

IEモードを使えば、長く眠っていた古いサイトや業務システム、趣味で作ったWebゲームまでスムーズに動かせます。
活用シーン | メリット |
---|---|
レガシー業務アプリ | IE専用画面をそのまま起動できる |
古いCMSサイト | 改修前のデザインや動作を確認できる |
社内イントラサイト | アクセス制限下の環境も対応可能 |
昔のWebゲーム | 懐かしのコンテンツを当時のまま楽しめる |
こんなふうに、IEモードを取り入れるだけで悩みのタネだった古いサイトが再び使えるようになります。新旧入り混じったWeb環境もこれで安心です。
古い業務システムをそのまま動かしてみる

古い業務システムは、ActiveXコントロールや独自JavaScriptを多用していることが多く、最新ブラウザでは動かなくて困りますよね。そんなときは、Edgeに備わっているインターネットエクスプローラーモードを使うと、そのまま動かすことができます。
この方法ならプログラムやサーバー設定をほとんど触らずに動作確認できるので、改修の手間をグッと減らせます。プログラマー視点で試してみたら、思いがけない動作差分もすぐ把握できて安心でした。
- 既存の画面や機能をそのまま表示できる
- Edgeの設定だけで対応完了する
- IE専用のプラグインやスクリプトも有効のまま
社内システムのURLをIEモード用サイトリストに登録する
Edgeの右上にある・が縦に並ぶボタンを押して設定を開いてください。
設定画面の左側にある「既定のブラウザー」をクリックしてください。
「Internet Explorerモードページ」の下にある「追加」ボタンを押し、社内システムのURLを入力して保存します。
社内向けのURLは必ず正しいプロトコル(https://)から入力し、末尾のスラッシュが必要かどうかを確認してください。
Edgeでシステムを開いて動作を確認する
Edgeを起動してアドレスバーに確認したいシステムのURLを入力します。
表示されたページが古いコンポーネントで正しく動いているか、操作を実際に試してチェックします。
もしレイアウトや動作に違和感があれば、F12キー
を押して開発者ツールを呼び出し、エミュレーションでドキュメントモードが「IE11」になっているか確認してみましょう。
動かなければ互換表示設定を調整する
Internet Explorerモードでサイトを開いたら、キーボードのF12を押して開発者ツールを起動してください。
開発者ツールのメニューからエミュレーション(またはEmulation
)を選び、ドキュメントモードを「IE11」「IE10」「IE9」など順番に切り替えてみましょう。
切り替えたらツールバーの再読み込みボタンを押し、動作やレイアウトが改善されるかどうかを確認してください。
旧サイトがイントラ環境などで動かない場合は、社内のEnterprise Mode Site Listに当該ドメインを追加する必要があるかもしれません。
ActiveX依存のサイトを閲覧してみる

ActiveXが必須な昔の社内システムや公共サイトはEdgeのインターネットエクスプローラーモードでサクッと表示できます。IE11相当のレンダリングでActiveXをそのまま動かせるので、操作感も変わりません。
設定は一度登録すれば同じURLは次から自動でIEモードで開くので、気になるサイトだけ切り替えておけばOKです。エンタープライズモードサイトリストを使うと、複数のサイト管理も簡単になります。
実際にプログラミング中に試してみると、開発者ツールのトグルでEdgeモードとIEモードをパパっと切り替えられるので、動作確認が驚くほどスピーディーになるメリットもあります。
サイトのURLをIEモードで開く
EdgeのアドレスバーにIEモードで見たいサイトのURLを入力します。
入力が終わったらEnterキーを押してください。ページが読み込まれるとアドレスバー右側のInternet Explorerモードアイコンが色づきます。
アイコンが色づいている状態なら、そのまま古い仕組みで作られたサイトもスムーズに表示できます。
ActiveXの許可を求めるポップアップに同意する
IEモードでサイトを開くと、住所バーの右に盾マークが出ます。その盾マークをクリックすると「ActiveXコントロールを許可しますか?」というダイアログが現れます。
ダイアログの中で許可ボタンをクリックしてください。これで古い仕組みのコンテンツがスムーズに動くようになります。
表示と操作をチェックする
EdgeでIEモードを有効にした状態で該当ページを開き、レイアウトや画像、文字の崩れがないかを丁寧に見ていきます。
リンクやボタンをいくつかクリックして、ナビゲーションやフォーム送信が正しく動くかも必ず確認してください。
もし表示が乱れる場合は、F12キーで開く開発者ツールの「ネットワーク」タブでキャッシュを無効化し、再読み込みすると新鮮な状態でチェックできます。
ActiveXコントロールはIEモードでもサポートが限定的なので、必要な機能が動かない場合があります。
IE専用オンラインゲームを懐かしく遊んでみる

EdgeのIEモードを活用すると、かつてInternet Explorerでしか遊べなかったオンラインゲームを、懐かしいまま再現できます。別途古いブラウザーを用意する必要がなく、いつものEdgeをそのまま使って思い出のゲーム世界へダイブできます。
ゲームサイトごとにIEモードを登録できるので、起動するたびに設定を切り替える手間もありません。昔のキーボード操作やFlash、ActiveX(※最新環境では代替プラグインで対応)が必要なタイトルも、まるで当時のままプレイできる楽しさがあります。
ゲームサイトをIEモードで開く
まずEdgeを起動して、IEモードで開きたいゲームサイトのURLをアドレスバーに貼り付けてEnterキーを押します。
アドレスバーの右端にある互換モードアイコン(ページの左上に小さくIEロゴ)をクリックして、Internet Explorer モードで再読み込みを選びます。
サイトが再読み込みされたら、Flashや古いJavaScriptが正しく動いているかをチェックします。動作が不安定な場合はキャッシュクリアも試してみてください。
ランチャーのインストール要求に従う
Internet Explorer モードを初めて起動すると「このサイトにはインターネット エクスプローラー ランチャーが必要です」というメッセージが表示されます。
ダイアログ内の「今すぐインストール」ボタンをクリックしてください。
ユーザーアカウント制御(UAC)が出たら「はい」を押し、完了するまで待ちます。
インストール後、Edge が自動で再起動し、IE モードが利用できるようになります。
ゲームが起動したらプレイを楽しむ
ゲームが画面に表示されたら、まずはローディングが終わるまでゆっくり待ちましょう。途中で操作すると不具合の原因になります。
全画面表示に切り替えると、より集中して遊べます。キーボードのF11キーやゲーム内の全画面ボタンを試してみてください。
音量が大きすぎるときはブラウザタブを右クリックしてミュートを選び、ゲーム内の設定で音量を調整すると安心です。
動作がもたつくときは開発者ツールを開いてネットワークタブをチェックしましょう。どのファイルが重いかがわかると快適化につながります。
よくある質問

- インターネットエクスプローラーモードの設定場所が見当たりません
-
ブラウザのアドレスバーに「edge://settings/defaultBrowser」と入力して設定画面を開くと見つかります。初めてだと見つけにくいですが、この画面で「Internet Explorerモードでサイトを再読み込みできるようにする」をオンにすると利用できるようになります。
- 特定のサイトだけ自動でIEモードに切り替えるには?
-
設定画面で「Internet Explorerモードページを追加」にサイトのURLを登録すると、そのサイトを開くたびに自動でIEモードになります。プログラマー経験から言うと、古い社内システムを使うときはここにまとめておくと便利です。
- IEモードのタブだけ閉じたいときはどうすれば?
-
IEモードのタブはほかのタブと同じように閉じられますが、右クリックメニューから「このタブをIEモードで閉じる」を選ぶと、別のタブはそのまま残せます。誤ってメインのタブを閉じないようにするときに役立ちます。
インターネットエクスプローラーモードの項目が見当たらない?
インターネットエクスプローラーモードの項目が見当たらないときは、まずEdgeが最新バージョンかを確かめてみてください。古いバージョンだとまだ対応機能が表示されないことがあります。
それでも見つからない場合は、企業向けの設定で非表示にされている可能性があります。このときは管理者権限でグループポリシーやedge://flags
の実験的機能からInternet Explorer 統合を有効にすると、メニューにずらりと並ぶようになります。
IEモードはいつまで使えるの?
IEモードはMicrosoft Edgeの機能として組み込まれていて、現時点では2029年10月までサポートが約束されています。
ただしWindowsやEdgeのサポート期間と連動しているため、OSが延長サポートを受けられる場合はIEモードの利用期間も伸びる可能性があります。
大切なのは運用中にサポート終了日が近づいたときにMicrosoftの公式ページで最新情報をチェックすることです。
IEモードでも動かないサイトがあるのはなぜ?
IEモードでも一部のサイトが動かないのは、現代のウェブ技術をふんだんに使っているからです。たとえばHTML5の新しいAPIやCSS Grid、WebAssemblyなど、IEのエンジンでは解釈できない機能が増えています。
さらにEdgeのIEモードではActiveXコントロールや古いプラグイン(NPAPIなど)がそもそも動作しません。社内システムで一度は使われていたIE専用の仕組みが、Edge上では再現できず止まってしまうことがあります。
サーバー側でユーザーエージェントを確認して、IEとして扱わないように設定している場合もあります。そんなときは開発者ツールでUser-Agentを偽装したり、古いIEを仮想マシンで直接立ち上げるなどの工夫が必要になります。
設定を解除したいときはどうする?
EdgeでIEモードを解除したいときは、状況に合わせてふたつのやり方があるよ。特定サイトだけIEモードを解除する方法と、IEモード機能そのものをオフにする方法だよ。
特定サイトだけ解除するときは、該当サイトを開いた状態で「再読み込み時にIEモードを解除」のチェックを入れるだけ。普段はIEモードのまま利用しつつ、必要なときだけ標準モードに戻せるからとっても便利だよ。
ブラウザ全体でIEモードを使わないときは、Edgeの設定から「既定のIEモードを無効にする」を選ぶか、企業向けのグループポリシーで機能そのものをオフにすればOK。もう使わないなら一気に機能を止められるのが心強いね。
まとめ

Edgeの「設定」→「既定のブラウザー」でInternet Explorerモードを許可し、ブラウザーを再起動すると古いサイトも開けるようになります。
表示したいページのタブを右クリックして「Internet Explorerモードで再読み込み」を選ぶだけで準備完了と、とてもシンプルです。
グループポリシーを使って社内のIEモードを一括管理したり、特定のサイトを常にIEモードで開く設定も紹介したので、どんな環境でも迷わず設定できます。
これで昔のページも快適に使えるようになったはずです。次はお気に入り登録やショートカット化で作業をもっと楽にしてみてください。