インターネットエクスプローラーが急に使えなくなると聞き、終了の知らせに戸惑っているのではありませんか?
Edgeへの乗り換え方法やお気に入りの安全な移行、古い社内サイトをそのまま表示させるIEモードの設定まで、現場で実践してきた手順を丁寧にまとめています。これらを順に進めることで作業時間と不安を同時に減らせます。ブラウザの設定が苦手でも安心できるよう、図解やステップごとの注意点も加えました。
順番どおりに取り組むだけで、パソコンが慣れ親しんだまま使える安心感を取り戻せますので、一緒に一歩ずつ進めていきましょう。
インターネットエクスプローラー終了後にEdgeへ切り替える手順

インターネットエクスプローラーのサポートが終わっても、Edgeへのお引っ越しは意外とスムーズに進みます。ここでは全体の流れをざっくりつかんで、次のステップに自信を持って進むコツをお伝えします。
- Edgeをまずは起動してみる:Windowsキー+Sで「Edge」と入力して、さくっと起動してみましょう
- お気に入りとパスワードをお引っ越し:Edgeの設定>「プロファイル」>「ブラウザー データのインポート」でIEから一括で移せます
- IEモードをオンにする:アドレスバー右の「設定など(三点マーク)」>「その他のツール」>「Internet Explorer モードで再読み込み」を試して互換性チェック
- 既定のブラウザをEdgeに変更:Windows設定>「アプリ」>「既定のアプリ」からブラウザをEdgeに切り替え
これらの手順を押さえておけば、IEで使っていたサイトもスムーズに切り替えられます。最初はドキドキかもしれませんが、Edgeの高速表示や豊富な拡張機能を楽しみつつ安心して乗り換えましょう。
自動インポート機能でお気に入りも一括移動

EdgeにはInternet Explorerのお気に入りをまとめて引き継ぐ自動インポート機能が備わっています。Windows10以降の環境なら何も準備しなくても、Edgeのはじめて起動したタイミングでIEのお気に入りがそっくりそのまま取り込まれます。
フォルダ構成も階層ごとに保持されるので、手作業でひとつずつドラッグ&ドロップしなくてもOKです。初めてのブラウザ切り替えでも戸惑わず、お気に入りがすぐに手元で使えるのがうれしいポイントです。
①Edgeを起動してスタートページの右上「…」をクリック
WindowsのタスクバーやデスクトップにあるEdgeのアイコンをクリックしてブラウザを立ち上げます。
起動後、画面右上に小さな「…」が並んでいるので、そこをクリックしてメニューを表示させます。
②設定から「プロフィール」を開き「ブラウザーデータのインポート」を選ぶ
画面右上の︙アイコンをクリックして「設定」を開きます。
サイドメニューの中から「プロフィール」を選びましょう。
プロフィール画面の中ほどにある「ブラウザー データのインポート」をクリックしてください。
インポート画面が表示されたら、移行元のブラウザーを選んでデータを読み込みます。
③InternetExplorerを選択して「インポート」を押す
ドロップダウンからInternetExplorerを選びます。表示が切り替わったら「インポート」ボタンをクリックしてください。ブックマークやパスワードが自動で取り込まれるので完了するまでしばらく待ちましょう。
手動でお気に入りとパスワードをバックアップしてから読み込む

Edgeへ切り替える前に、お気に入りやパスワードを自分でエクスポートしておく方法は、操作がとてもシンプルで安心感が強い手段です。
手動でバックアップとインポートを行うと、自分好みにデータを整理しながら移せます。不必要なサイトや古いパスワードを省いて、新環境をスッキリ保てる点がうれしいポイントです。
- バックアップファイルを自由に名前変更できるから管理がラク
- 必要なデータだけを残してムダを省ける
- トラブルが起きても元のファイルで簡単に復元できる
①InternetExplorerで「お気に入り」の▼をクリックし「インポートとエクスポート」を選ぶ
Internet Explorerを起動したら画面右上の星形アイコンを探してください。ここがお気に入りメニューです。アイコンの横にある小さな▼をクリックするとリストが開きます。その中から「インポートとエクスポート」を選んで次のステップに進みましょう。
②「ファイルにエクスポート」を選びお気に入りを保存
管理画面右上の「…」アイコンをクリックします。
メニューから「ファイルにエクスポート」を選択します。
保存先ダイアログが開いたらデスクトップなどわかりやすい場所を選び「保存」をクリックします。
ファイル名はデフォルトのままでもOKですが、日付を加えると後で見つけやすくなります。
出力した HTML ファイルはクラウドに置いておくと別の端末でもかんたんにインポートできます。
③Edgeで設定から「お気に入りのインポート」を実行し保存したファイルを指定
Edgeの画面右上にある三点リーダー(点が三つのアイコン)をクリックし、「設定」を開きます。左側の「プロフィール」を選択して「お気に入りのインポート」をクリックします。つづいて「ファイルからお気に入りをインポート」を選び、保存済みのhtmlファイルを指定して「開く」をクリックします。インポートが完了したら保存したお気に入りがEdgeに反映されます。
IEモードを設定して古いサイトをそのまま開く

古いWebサイトや社内システムをそのまま使いたいときは、Windows標準のEdgeが備えるIEモードが便利です。IEモードを使うと、Edge上でInternet Explorer時代のレンダリングエンジンが動き、古いJavascriptやActiveXを必要とするページをまるで当時と同じように開けます。
主な利点は、Edgeを離れずに最新のセキュリティ機能もそのまま利用できる点です。複数ブラウザを切り替えずに済むため、URL登録やブックマークも一元管理でき、操作に迷う時間を減らせます。
エンジニア視点では、管理者向けのグループポリシーやXMLで指定したURLリストだけをIEモード化すると安心感が高まります。信頼できるサイトだけ切り替えることで、安全と使いやすさのバランスを維持できます。
①Edgeのアドレスバーにedge://settings/defaultbrowserと入力
まず、Edgeを開いて画面上部のアドレスバーをクリックします。そこにedge://settings/defaultbrowser
と打ち込んでください。コピー&ペーストで入力すると、タイプミスが減らせます。
入力が完了したらEnterキーを押して、既定のブラウザー設定画面を表示させましょう。
②「IEモードでサイトの再読み込みを許可」を有効にする
IEモードでサイトを再読み込みできるように設定すると、古い仕組みのページもスムーズに表示できます。
Edgeの画面上部にあるバーに直接打ち込むと実験機能の一覧が表示されます。
検索欄に「reload」などと入れると見つけやすいです。
画面右下に「Restart」ボタンが出るのでクリックすると再起動します。
この機能は実験的な機能なので、安定して動かない場合がある点に注意してください。
③表示したいURLを「InternetExplorerモードページ」に追加
Edgeの右上にある「設定など」アイコンをクリックし、「設定」を選びます。
左側のメニューから「既定のブラウザー」を開き、「InternetExplorerモードページの管理」で「追加」ボタンを押します。
ポップアップした入力欄に、IEモードで開きたいサイトのURLを正確に貼り付けてください。
最後に「追加」をクリックするとリストに登録され、指定のページがIEモードで開けるようになります。
Edgeをもっと便利に使いこなす応用ワザ

いつものEdgeがさらにパワーアップするコツを集めました。ちょっとした設定や機能を知っておくだけで、調べものや作業がサクサク進むようになります。
応用ワザ | 活用ポイント |
---|---|
縦タブ表示 | タブを横ではなく縦に並べることで、たくさん開いても見やすく整理できます。 |
Webノート機能 | 画面上に直接メモやハイライトを残して、調べた情報をすぐに記録できます。 |
コレクション活用 | 調べものをまとめて管理。画像やリンクをドラッグするだけでチェックリストが作れます。 |
追跡防止のレベル調整 | 設定から「厳格」を選ぶと広告追跡をブロック。必要に応じて「バランス」で使い分けると安心です。 |
調べ物をまとめるCollectionsを活用

ウェブで情報を集めるとき、たくさんのタブを行ったり来たりしていませんか。そんなときはCollectionsが強い味方になります。気になるページを右クリックして「コレクションに追加」するだけで、タイトルや画像もいっしょにストックできるので、あとでまとめて見返すのがとてもラクになります。
旅行プランや買い物リスト、調べもののネタ帳などテーマ別にフォルダ分けできるので、後から「あれどこだっけ」というストレスがぐっと減ります。実際にプロジェクト資料をまとめるときは、コレクションをExcel形式でエクスポートして、そのまま共有資料にペーストするワザも役立ちます。
Edgeのサイドバーで「Collections」アイコンをクリック
Edgeのウィンドウ右側に並ぶアイコン群の中から星が並んだような「Collections」アイコンを探してください。
アイコンにマウスカーソルを重ねると「コレクション」と表示されるので、そのままクリックして開きます。
「新しいCollection」を押してページやメモをドラッグして追加
まずはEdgeの右上にあるコレクションアイコンを押してみましょう。小さなフォルダのようなアイコンが目印です。
表示されたコレクションパネルの上部にある「新しいCollection」ボタンを押してください。
開いているWebページのタブをそのままパネル内にドラッグアンドドロップすると、すぐにリストに登録されます。メモを入れたいときは、リスト下のテキスト入力欄にカーソルを合わせて入力してください。
タブを縦並びにして画面を広く使う

ブラウザの画面をもっと広く使いたいと感じたら、タブを縦並びにするのがおすすめです。画面の左右どちらかにタブ一覧がずらりと並ぶので、ウェブサイトの表示領域が横幅いっぱいに使えます。特にノートパソコンやフルHD以上のディスプレイを使っているとき、横長のページでもきれいに表示されるのが嬉しいポイントです。
実際にプログラミング中や調べ物をしているとき、タブが増えてくるとタイトルが見づらくなるものですが、縦並びにするとページのアイコンとタイトルがひと目でわかります。作業効率を上げたい人や、タブの切り替えが多い日常使いにもぴったりな機能です。
タブバーの左端「垂直タブに切り替え」をクリック
タブバー左の垂直タブに切り替えアイコンをクリックすると、タブが左側に縦並びになります。同じアイコンを再度押すと元の横並びに戻せるので、気軽に操作してみてください。
必要に応じてピン留めして常時表示にする
画面下部のタスクバーに表示されたEdgeアイコンを右クリックして「タスクバーにピン留めする」を選んでください。
スタートボタンを押してアプリ一覧からEdgeを探し、右クリックで「スタートにピン留めする」を選ぶと、スタート画面にも常時表示できます。
タスクバーやスタートにピン留めすると、Windows起動後すぐにEdgeを起動できて便利です。
動作を軽くするSleepingTabsをオンにする

SleepingTabsは、開いているタブがバックグラウンドに回ると自動で「お昼寝モード」にしてくれる機能です。眠っているタブはメモリやCPUの負担をグッと減らしてくれるので、Edgeをサクサク動かしたいときにピッタリです。
タブをたくさん開きがちな人や、動作の重さが気になってきたときにオンにすると効果を実感しやすいです。忙しいときでも、必要なタブだけをパッと復活させるだけなので、使い心地はそのままに軽やかな動作が手に入ります。
edge://settings/systemに移動し「省電力で非アクティブタブをスリープ状態にする」をオン
アドレスバーにedge://settings/system
と入力してEnterキーを押します。
表示された「システムとパフォーマンス」画面で「省電力で非アクティブタブをスリープ状態にする」のスイッチをクリックしてオンにします。
スリープタブは復帰に数秒かかる場合があります。
タブが薄く表示され自動でメモリ節約される
作業が終わったタブはそのままにしておくと、自動で薄く表示されるようになります。
ほんのり色がフェードしたタブがスリープ状態の合図です。
薄くなったタブを右クリック→「メモリ使用状況を開く」で数値の変化を見てみましょう。
よくある質問

- Edgeを起動するにはどうすればいいですか?
Windowsのタスクバーにある「Microsoft Edge」アイコンをクリックするか、スタートメニューを開いて「Microsoft Edge」を選んでください。プログラマーの経験から言うと、頻繁に使うならタスクバーにピン留めしておくとすぐ開けて便利ですよ。
- Internet Explorerモードでサイトを開く方法は?
アドレスバー右の「…」をクリックして「その他のツール」から「Internet Explorerモードで再読み込み」を選んでください。さらに同じメニューで「このサイトはIEモードで常に開く」をオンにすると、毎回手動操作せずにIEモードで表示できます。
- IEのお気に入り(ブックマーク)をEdgeに移行するには?
Edgeの設定画面を開き「お気に入り」を選んで「インポート」をクリックします。インポート元で「Internet Explorer」を選ぶと、IEで使っていたお気に入りをそのままEdgeに取り込めます。プログラマーならではの助言ですが、定期的にバックアップを取っておくと安心です。
ブックマークの並び順はそのまま移る?
ブックマークの並び順はEdgeのインポート機能を使うと元の登録順そのままに移してくれます。エクスポートしたHTMLを読み込んでも、フォルダの位置やURLの並びは変わらずに復元されるので、そのまま普段の並びで使い始められます。
ただし、Edge側で「名前順に並べ替え」をオンにすると登録順とは違って見えることがあるので注意が必要です。インポート後にソート設定をオフにしておけば、元の順番が保たれます。もし微妙にズレを感じたら、ドラッグ&ドロップで直感的に並び替えできるので、気軽に整えてみてください。
IEで保存したパスワードはEdgeでも使える?
IEで保存したログイン情報はWindowsの資格情報として暗号化された形で管理されているため、Edgeにもそのまま引き継がれます。
初回のEdge起動時には自動で取り込みが走りますが、もし表示されないときは「設定」→「プロファイル」→「パスワードのインポート」でInternet Explorerを選ぶと、手動で読み込むこともできます。
会社の古い業務サイトが開けないときはどうする?
社内の業務サイトがInternet Explorerでしか動かないと、Edgeに移行したあとに「あれっ?開けない」と慌てることがあります。
そんなときはEdgeに用意されたIEモードや互換表示機能を使うと、古いサイトをそのまま動かせます。プログラマーとしての経験から言うと、社内管理者がEnterprise Site Listを組めばユーザーごとの設定も不要でスムーズに移行できます。
- IEモード切り替え:サイト単位でInternet Explorerとして動かす方法
- Enterprise Site List:管理者がXMLリストを配布して自動的にIEモードを有効に
- 開発者ツールのエミュレーション:一時的に互換表示モードで確認するときに便利
これらを活用すれば、古い社内サイトのために別PCを用意したり仮想マシンを立ち上げずに済むので、導入も運用もぐっと楽になります。
ショートカットキーはIEと同じ?
IEで慣れ親しんだショートカットたちは、Edgeでもほとんどそのまま動くから安心です。たとえばCtrl+Tでタブを開いて、Ctrl+Wで閉じるのは今までどおりです。プライベートウィンドウを呼び出すCtrl+Shift+Pやお気に入りを開くCtrl+Iも同じ操作感で使えます。細かい動きにちょっと慣れが必要なものもありますが、まずは基本のキー操作を試してみるとスムーズに移行できます。
Edgeが起動しないときの対処法は?
Edgeが起動しないと「どうしよう!」って不安になりますよね。多くの場合はタスクが残っていることや、ユーザープロファイルにちょっとした不具合が起きていることが多いです。気軽に試せるのはタスクマネージャーでEdgeのプロセスを終了させる方法、次にユーザープロファイルをリセットして設定まわりをまっさらに戻す方法、そしてそれでも解消しないときは最新バージョンをダウンロードして再インストールする方法です。この3つを順番に試せば、だいたいの「起動しない」トラブルはすっきり解消できますよ。
まとめ

IE11のサポートが終わってもEdgeに切り替える手順を知れば戸惑わずに快適なブラウジングができるようになります。まずはEdgeを起動して設定からお気に入りをIE11からインポートし、新しいタブや拡張機能を整えましょう。続いて既定のブラウザーにEdgeを指定すれば、普段の操作はすべてEdgeで行えます。
手順どおりに進めれば初めてでも簡単に移行が完了し、プログラマー視点のちょっとしたコツを知っておくとさらに便利です。Edgeに慣れれば高いセキュリティとスピードで、新しいWeb体験を存分に楽しめます。