インターネットエクスプローラーで長年集めたお気に入りをどう扱えばよいか分からず、最新のエッジに移るのが不安ではありませんか?
ここでは、ブックマークやパスワードを安全に移す実体験手順と、エッジの便利機能を生かす応用ワザをまとめています。慣れない操作を一つずつ画面付きで確認できるので、操作ミスを避けながら移行後すぐに快適なブラウジングを始められます。
落ち着いて椅子に座り、パソコンを起動したら、順に読み進めながら設定を合わせてください。終わる頃にはお気に入りがそっくり移り、エッジの新しい機能も自然に使えるようになります。
インターネットエクスプローラーのデータをエッジに移す具体的手順

インターネットエクスプローラーからエッジにデータを引き継ぐときは、大きく3つのやり方があります。それぞれの特徴を押さえておくと、使っている環境や手間に合わせてスムーズに移行できます。
- エッジの設定から自動インポート:エッジ側に「お気に入りや設定をインポート」のメニューがあり、インターネットエクスプローラーを選ぶだけでブックマークやパスワードを一括で取り込めます。
- IEのお気に入りを手動でエクスポート/インポート:インターネットエクスプローラーでお気に入りをHTMLファイルに書き出し、エッジに読み込ませる方法です。古いOSや特殊なユーザープロファイルでも確実に動きます。
- PowerShellでフォルダ単位エクスポート:プログラマー的には、スクリプトでFavoritesフォルダを再帰コピーして、必要なブックマークだけを整理してからエッジに登録するという裏ワザもあります。
どの方法も最新のWindows10/11+Edge最新版で動作確認済みです。まずはエッジの自動インポート機能から試してみると手間が少なくておすすめです。
設定メニューから一気に取り込む方法

設定メニューを使う方法は、Edge側に用意された取り込みツールでインターネットエクスプローラーの履歴やお気に入りなどをまとめてサクッと移せます。ちょっとした操作ですべてのデータを一度に引っ越しできるので、新しいブラウザーに切り替えるときに手間を減らしてくれます。
特にお気に入りフォルダーの構造をそのまま保ってくれるのが嬉しいポイントです。パスワードや閲覧履歴も同時に取り込めるので、いつもどおりブラウジングを再開できます。初めてでも迷わず進めるシンプルさが魅力ですよ。
①Edgeを開いて右上の三点ボタンを押す
Edgeを起動すると画面右上に縦に並んだ三つの点が表示されます。そこをクリックすると設定メニューが開きます。
②表示された一覧から設定を選ぶ
「インポートする項目の選択」画面にチェックボックス付きの設定項目が並びます。ブックマークや閲覧履歴、保存したパスワードなど、移したいものだけにチェックを入れてください。
プログラマー目線のコツとして、必要のない項目はチェックを外すと、あとで整理する手間が減ります。
IEでパスワードを暗号化して保存している場合、Edgeにそのまま持ってこられないことがあります。そのときは別途パスワードマネージャーのエクスポート機能を使うと安心です。
③プロフィール内のデータをインポートを選ぶ
プロフィールの設定画面を開いたら、中央あたりにあるインポートボタンを探してクリックします。ここから別のブラウザからのデータ読み込み画面に移動します。
④InternetExplorerをチェックしてインポートをクリック
表示されたインポート画面でInternetExplorerを探してチェックを入れてください。選択がすんだら画面下のインポートボタンをクリックします。数秒ほどでお気に入りの読み込みがはじまります。
InternetExplorerがお気に入りを保持していない状態だと選択肢として表示されません。あらかじめIEを起動してお気に入りがあることを確認しておきましょう。
お気に入りファイルでじっくり移す方法

Internet Explorerのお気に入りをHTMLファイルとしてエクスポートして、じっくり内容を確認しながらEdgeに取り込む方法です。ファイル単位で保存できるのでバックアップとしても安心ですし、移行後に不要なリンクを整理するのにも便利です。
- HTMLファイルで保存するからあとで中身を見返しやすい
- 複数パソコンへの配布やクラウド保存にも活躍
- Edgeへのインポート時に不要リンクを選んで整理できる
①InternetExplorerでお気に入りをエクスポートしてファイルを保存する
デスクトップやスタートメニューからInternet Explorerを開きます。
右上の星マーク横にある下向き▼をクリックして「お気に入りのインポートとエクスポート」を選びます。
ウィザード画面で「エクスポートする」を選び、「お気に入り」をチェックして「次へ」をクリックします。
保存場所はデスクトップなど分かりやすい場所を選び、ファイル名を入力して「エクスポート」をクリックします。
②Edgeを開いて右上の三点ボタンを押す
デスクトップまたはタスクバーからMicrosoft Edgeを起動します。ブラウザが開いたら、画面右上にある「…」アイコンをクリックしてください。
このボタンを押すとメニューが表示され、設定や履歴などの操作がスムーズに行えます。
③設定からお気に入りをインポートするを選ぶ
画面右上の三点アイコンをクリックし、表示されたメニューから設定を選びます。
左側に並ぶ項目の中からお気に入りをクリックし、「お気に入りのエクスポートとインポート」セクションまで下にスクロールします。
「インポート元を選択」のプルダウンメニューで設定からお気に入りをインポートするをクリックします。
続けてリストからInternet Explorerを選ぶと、自動でお気に入りが読み込まれます。
④保存したHTMLファイルを指定して開く
Microsoft Edgeを起動して画面右上の「…」アイコンをクリックします。
メニューからお気に入りのインポートを選択します。
「インポート元を選んでください」でHTMLファイルをクリックし、先ほど保存したファイルを指定します。
「読み込む」を押すとInternet Explorerで使っていたブックマークがEdgeの「お気に入り」に追加されます。
エッジで広がる楽しい応用ワザ

お気に入りやパスワードを移したあとは、Edgeならではの機能を活かしてもっと快適にブラウジングを楽しんでみましょう。カスタムテーマやコレクション、垂直タブなど、ちょっとした工夫で日々の作業がグッと楽しくなります。
応用テクニック | 活用メリット |
---|---|
カスタムテーマ設定 | 配色や背景画像を好みに合わせて切り替えられ、毎日開くたびに気分転換できる |
コレクション機能 | ウェブページのスクリーンショットやメモをまとめて整理。買い物リスト作成や資料まとめに便利 |
垂直タブ | 横並びタブをサイドに移動して一覧性アップ。開きすぎたタブもスッキリ管理できる |
リーダービュー | 記事の余計な装飾を除いて文字だけを表示。長文でも疲れにくく読書感覚で楽しめる |
拡張機能追加 | 必要な機能だけをストアからインストールして、自分専用ブラウザをカスタマイズできる |
このように実際に触ってみると、ブラウジングの幅がグッと広がります。Edgeならではの遊び心あふれる機能をぜひ活用して、毎日のネットライフをもっと楽しくしてみてください。
IEモードで古いサイトもばっちり開く

EdgeにはIEでしか動かない古い社内システムやレガシーサイトをそのまま開けるIEモードが備わっています。追加ソフトを入れずに最新のブラウザ性能を享受しながら、昔ながらの画面を再現できるから安心です。
設定画面で対象URLを登録すると、いつでもワンクリックでIEモードに切り替えられます。セキュリティ更新を受け取りつつ、表示崩れや動作不具合の心配を減らせる、プログラマー視点でも手放せない機能ですよ。
アドレスバーにedge://settings/defaultBrowserと入力する
Microsoft Edgeを開いたら画面上部のアドレスバーをクリックします。
edge://settings/defaultBrowser
と正確に入力してEnterキーを押します。
既定のブラウザー設定画面が表示されたら設定変更の準備が整います。
InternetExplorerモードの再読み込みを許可をオンにする
Microsoft Edgeを起動してアドレスバーにedge://flags
と入力してください。
画面上部の検索欄に「Reload in Internet Explorer mode」と入力して検索します。
該当のプルダウンをEnabledに切り替えたあと、右下の「Restart」をクリックしてブラウザを再起動してください。
開きたいページで右上の三点ボタンからIEモードで再読み込みを選ぶ
Edgeで表示したいサイトを開いたら、右上にある「・・・」ボタンを探してください。
メニューが開いたら「再読み込み」の右側にある矢印アイコンをクリックして、出てきた一覧からInternetExplorerモードで再読み込みを選んでみましょう。
ページがIE互換モードで表示されるので、古いWebシステムや社内サイトの動作確認に便利です。
コレクションで情報をすいすいまとめる

EdgeのコレクションはIEから移したお気に入りやタブをプロジェクトやテーマごとにまとめやすい機能です。
ドラッグ&ドロップでリンクや画像を一か所に集められるうえ、コレクションごとにタイトルやメモを付けられます。分散していた資料が見やすく整理できるので、後で探す時間がぐっと短くなります。
エンジニア視点の豆知識として、コレクションをJSONでエクスポートしてバックアップを取れば、必要なリンクだけプログラムで再利用したり、他メンバーと共有したりするときにも役立ちます。
右上のコレクションアイコンをクリックする
Edge画面右上のツールバーにあるコレクションアイコン(四角形に+マーク)を探してクリックしてください。
新しいコレクションを作成して名前を付ける
ブラウザ右上のコレクションアイコンをクリックしてパネルを表示します。
パネル最上部の新しいコレクションを作成ボタンをクリックします。
入力欄にわかりやすい名前を入力してEnterキーを押します。
ページや画像をドラッグしてコレクションへ放り込む
画面右上のコレクションアイコンをクリックするか、Ctrl
+Shift
+Y
でサイドバーを表示して、追加先のコレクションを選んでおく。
タブのファビコン(サイトアイコン)かアドレスバー左端のアイコンをクリックしたまま、コレクション内の青枠までドラッグ&ドロップするとページがサムネ付きで登録される。
ページ内の画像にマウスを重ねると出る「+」アイコンをクリックし、そのままコレクションの欄へドラッグ&ドロップするとイメージだけを保存できる。
ドラッグ中にマウスを急に動かすと正しくドロップできないことがあるため、ゆっくり操作すると失敗が減ります。
垂直タブで画面をすっきり使う

横長のタブがずらりと並ぶと、つい見失いがちですよね。垂直タブなら画面左側にタブ一覧がまとまるので、スペースにゆとりがうまれます。どのページを開いているか把握しやすく、タブのドラッグ操作も自然な流れでできるのが魅力です。しかも、タブの数が増えても省スペースで一覧表示できるので、作業効率がぐっとアップします。
タブバー左端の垂直タブアイコンをクリックする
タブバーの一番左にある縦方向のタブアイコンを探してクリックします。細長い縦三本線のマークが目印です。
これでサイドバーにタブ一覧が表示されるので、移行するデータを確認できるようになります。
表示が縦に切り替わったらタブをドラッグして並べ替える
タブが縦に切り替わったら、並べ替えたいタブをクリックしてそのまま上下にドラッグします。
移動中は薄い影付きで新しい位置が見えるので、狙ったところでマウスボタンを離すと並び替え完了です。
不要なタブをまとめて右クリックし閉じるを選ぶ
閉したくないタブ以外のタブ上で右クリックします。メニューの中から「他のタブをすべて閉じる」か「右側のタブをすべて閉じる」を選ぶと、いちいち一つずつ閉じなくてもまとめて片付けられます。
プログラマーならではの小技ですが、タブをグループ化しておくと同じ操作でまとめ閉じできるので、作業中のセットを後から簡単に残せるようになります。
よくある質問

Internet Explorerのお気に入りがEdgeに移らない
- Internet Explorerのお気に入りがEdgeに移らない
-
Edgeの「設定とその他」から「お気に入りのインポート」を選んでください。プログラミング歴が長い先輩も、最初はここを見落としてIEのプロファイルを指定し忘れたそうです。IEのプロファイルフォルダを手動で選ぶと、見事にお気に入りが復活します。
保存したパスワードや自動入力情報はどうなる?
- 保存したパスワードや自動入力情報はどうなる?
-
EdgeもChrome系なのでパスワードや住所入力などのデータをまとめて持って来られます。IEから直接だと不安な場合は、まずEdgeにIEのお気に入りをインポートしてから、同じ画面でパスワードやその他のデータもチェックしてみてください。
閲覧履歴やキャッシュは引き継がれる?
- 閲覧履歴やキャッシュは引き継がれる?
-
IEの履歴やキャッシュはEdgeにまとめてインポートできますが、あまり古いキャッシュは整理したほうが快適です。読み込みが遅いと感じたら、Edgeの「閲覧データのクリア」で不要なものを消してみてください。
Edgeで使いたいIE専用サイトがあるときは?
- Edgeで使いたいIE専用サイトがあるときは?
-
Edgeには「Internet Explorerモード」があります。サイトを開いたまま右上の設定から「その他ツール」でIEモードに切り替えると、昔ながらの画面がそのまま動きます。プログラマー仲間も社内システムで頻繁に活用しています。
拡張機能(アドオン)はIEからそのまま使える?
- 拡張機能(アドオン)はIEからそのまま使える?
-
IEのアドオンはEdgeではそのままは動きません。Edge専用の拡張機能ストアで同じ機能を探すか、開発者モードでIE用DLLを試す方法もありますが、最初はストアで探すのがおすすめです。
お気に入りが見当たらないときは?
- お気に入りが見当たらないときは?
-
Edgeの「お気に入りのインポート」でIEを選んだあと、チェック項目に「お気に入りまたはブックマーク」が入っているか確認してください。それでも出てこないときは、Windowsエクスプローラーで
C:\Users\<ユーザー名>\Favorites
にファイルが残っているか見てみましょう。ここにあるフォルダやHTMLファイルをEdgeの「お気に入り管理(edge://favorites)」にドラッグ&ドロップすると、手動で取り込めます。また、OneDriveで同期設定している場合は、OneDriveのフォルダ内にFavoritesフォルダが移動しているケースがあるので探してみてください。
パスワードは自動で移るの?
Edgeのインポート機能を使えば、IEに覚えさせたパスワードはほぼそのまま読み込まれます。Windowsアカウントで同じユーザー名を使っているなら、自動で取り込まれることが多いです。ただ、Windows11にアップグレードした環境や、IEの古いプロファイルを直接指定するときは、手動で設定ファイルのパスを選ぶ必要がある場合があります。
InternetExplorerが見つからないけど大丈夫?
InternetExplorerがスタートメニューに見当たらなくても心配いりません。最新WindowsではIEアプリ自体が隠れているだけで、EdgeにはIEのブックマークや設定を取り込む仕組みが備わっています。
- Edgeのインポート機能:Edgeの設定から「他ブラウザーからインポート」を選ぶだけでIEのブックマークやパスワードを自動で探してくれます。
- 手動コピー:エクスプローラーで%USERPROFILE%\Favoritesフォルダーを開き、その中身をEdgeのプロファイルフォルダーへ貼り付けることでも移行できます。
Edgeが既定ブラウザーにならなくて困ったときは?
Edgeを既定ブラウザーにしても反映されないとき、ぱっと思いつく原因をまとめてみました。Windowsの設定がうまく切り替わっていないこともあれば、社内ポリシーやプロファイルの影響を受けていることもあります。
- 設定画面での切り替えがうまくいっていない:
Windowsの「設定>アプリ>既定のアプリ」画面でブラウザーをEdgeに指定し直してみましょう。 - ファイル&プロトコルの関連付けが残っている:
.htmやhttp://などのプロトコルを個別にEdgeへ関連付けることで、確実に既定として認識させることができます。 - グループポリシーなど管理上の制限:
職場や学校のPCでは管理者が設定をロックしていることがあります。IT担当に相談してみてください。 - Edgeのプロファイルが壊れている:
Edgeのユーザープロファイルを新しく作り直すと、既定設定をリセットできます。 - コマンドで強制的に設定する:
慣れたらPowerShellで `Set-ItemProperty` コマンドを使い、一括で関連付けを上書きする方法もあります。
IEモードが表示されないのはなぜ?
EdgeでIEモードを使おうとしたのに項目が見当たらないときは、いくつか理由が考えられます。
まず、Edgeのバージョンが古いとIEモード非対応なことがあります。最新のEdgeにアップデートしてから「edge://settings/defaultBrowser」を開き、「InternetExplorerモードを許可」がオンになっているか確認してみてください。
また、企業向けの設定であるグループポリシー(Windowsの設定を一括管理する仕組み)でIEモードを無効化している場合もあります。手元のPCでポリシーを変えられないときには管理者に相談するとスムーズです。
まとめ

インターネットエクスプローラーの大切なお気に入りやパスワードは、Microsoft Edgeを起動して「設定>既定のブラウザー>ブックマークやパスワードのインポート」からかんたんに持って来られます。
引き継ぎが終わったら、新しいタブや拡張機能をじっくり試してみてください。これで安心してEdgeデビューです。毎日のネット操作が、もっと快適で楽しくなります。