パソコンが急に重くなったとき、タスクマネージャーを開きたいけれど、それが何とは説明できずに戸惑っていませんか。
手元のパソコンで実際に確かめながら、ウインドウの開き方から固まったアプリの終了、メモリの節約方法まで、専門用語をかみくだいて順番に案内しますので、初めての方でも原因を素早く見つけて作業を続けられます。さらに、スタートアップ(自動起動)の整理で立ち上げ時間も短縮できます。
この先の手順を合わせて行えば、今後パソコンが重くなる場面でも焦らず対処できますので、どうぞ肩の力を抜いて読みながら一緒に操作してみてください。
タスクマネージャーを開く方法を完全マスター

Windowsを使っているとき、動作が重いアプリや突然フリーズしたときに「何が起きてるんだろう」と感じることはありませんか。そんなときにパパッと起動して状態を確認できるのがタスクマネージャーです。ここではキーボードやマウス操作でさっと呼び出す方法をまとめました。
- Ctrl+Shift+Esc:すぐに起動できて一番手軽。キーを押すだけでタスクマネージャーが現れます。
- Ctrl+Alt+Del:セキュリティオプション画面から「タスクマネージャー起動」を選ぶ方法です。
- タスクバーを右クリック:画面下のタスクバーを右クリックし「タスクマネージャー」をクリックするだけ。
- Windowsキー+X:クイックリンクメニューを呼び出して「タスクマネージャー」を選択できます。
- Win+R→taskmgr:
Win
キーとR
キーで「ファイル名を指定して実行」を開き、taskmgr
と入力してOKを押します。
個人的にはCtrl+Shift+Escが余計な操作がなくて一番リズムに乗りやすいと感じています。慣れてくると無意識でキーを叩くようになるので、まずはこれを覚えてみてください。
一部の方法は管理者権限が必要になる場合があります。動作しないときは右クリックから「管理者として実行」を試してみてください。
キーボードショートカットでサッと開く

PCの動きがもっさりしてきたときは、マウスに手を伸ばす前にCtrlキーとShiftキーとEscキーを同時にトントンと押してみてください。タスクマネージャーがひょっこり現れて、動きを止めたプロセスをサクッと確認したり終了したりできます。また、CtrlキーとAltキーとDelキーを押してセキュリティオプション画面から選ぶ方法もあります。こちらはログイン周りのメニューから選べるので、操作に不安があるときに安心感があります。
①Ctrl+Shift+Escを同時に押す
キーボードのCtrlキー、Shiftキー、Escキーを一度に押してください。
タスクマネージャーがすぐに起動してプロセス一覧が表示されます。
②画面右下にウインドウが出たら最大化をクリック
画面右下に小さなプレビューが現れたら、マウスポインターを合わせてください。プレビューの右上にある四角いアイコンをクリックするとタスクマネージャーが全画面表示に切り替わります。
プレビューが一瞬で消える場合はタスクバーのアイコンを右クリックして「タスクマネージャーを開く」を選ぶと、ゆっくり操作できます。
③簡易表示なら詳細表示をクリックして切り替える
タスクマネージャーが簡易表示のままなら、ウィンドウ左下にある「詳細表示」ボタンをクリックしてください。これでプロセスごとのCPU使用率やメモリ消費量など、さらに詳しい情報が見られるようになります。
プログラマー視点でいうと、詳細表示に慣れておくとスレッド数や起動パスの確認がサクサク進むので、デバッグ作業がスムーズになります。
タスクバーからワンクリックで開く

タスクマネージャーをよく使うなら、アイコンをタスクバーにピン留めしてしまうのがおすすめです。こうしておくと、いつでも画面下部のアイコンをポンとクリックするだけでパッと立ち上がります。作業中に動きが重くなっても、焦らずにワンクリックで確認や終了操作ができるので便利に感じるはずです。
①タスクバーの何もない所を右クリック
画面下部にあるタスクバーの余白部分を探してください。アイコンのないスペースで右クリックすると設定メニューが表示されます。
アイコンのすぐ隣をクリックすると別のメニューが開く場合があります。できるだけ余白の中央付近を狙いましょう。
②メニューからタスクマネージャーをクリック
メニューに並ぶ項目の中からタスクマネージャーを探してクリックします。アイコンはグラフのような形でWindows10以降ではわかりやすく表示されています。
開いたウィンドウには動いているプログラムの一覧やCPU・メモリの使用率が見えるので、どこが重いかすぐに把握できます。
スタートメニューで検索して開く

スタートボタンをクリックして、検索ボックスに「タスクマネージャー」と入力するだけでアプリがすぐに見つかります。キーボードショートカットが効かないときやマウス操作だけで済ませたいときにぴったりの方法です。
最新のWindows 10や11でも手順は変わりません。慣れないうちは検索ワードを少しずつ入力すれば候補に表示されるので、迷わず起動できるのがうれしいポイントです。
①スタートボタンをクリック
画面左下のスタートボタン(四角い窓のマーク)をマウスでクリックします。
②検索枠にtaskと入力
タスクバー左側の検索枠をクリックしてから、半角で「task」と入力します。大文字小文字を気にせず入力できるので、手早く試してみてください。
③候補に出たタスクマネージャーをクリック
検索結果に表示されたタスクマネージャーをマウスかキーボードで選んでクリックします。Windowsロゴのアイコンが目印です。
Ctrl+Alt+Deleteメニューから開く

Ctrl+Alt+Deleteキーを同時に押すと、セキュリティオプション画面が表示されます。その中から「タスクマネージャー」を選択すれば、開いているアプリやプロセスの状況をすぐに確認できます。
ほかのショートカットが効かないときや画面が固まってしまったときにも確実に呼び出せるのが強みです。システムが不安定なときの切り札として覚えておくと安心です。
①Ctrl+Alt+Deleteを同時に押す
キーボードのCtrlキー、Altキー、それにDeleteキーを一度に押します。この操作でWindowsセキュリティ画面が表示されます。
②表示された画面でタスクマネージャーをクリック
スタートメニューが開くと、アプリ一覧の中にタスクマネージャーが並んでいます。項目をクリックすると、起動中のアプリや裏で動いている処理をひと目でチェックできる画面が立ち上がります。
タスクマネージャーでできるお役立ちワザ

タスクマネージャーを使って、ちょっとした操作で快適度をアップさせるお役立ちワザを集めました。普段は見過ごしがちな機能を活用すると、作業中のストレスをずいぶん減らせます。
ワザ | こんな場面で役立つ | プログラマーならではの視点 |
---|---|---|
プロセス優先度の調整 | CPU負荷が急上昇したときに他の作業を安定させたいとき | ビルドやテスト実行を邪魔しないように優先度を制御できる |
リソースモニターの起動 | ディスクやネットワークの使用状況を詳細に知りたいとき | ボトルネック箇所を具体的に突き止めてパフォーマンス改善につなげられる |
自動起動アプリの無効化 | 起動後の待ち時間を短くしたいとき | 開発ツールやエミュレーターの起動を必要時だけに絞って効率を上げられる |
リモートPCの管理 | 社内ネットワーク上のサーバやテストマシンを監視したいとき | リモートでプロセスを再起動してデプロイ作業をスムーズに進められる |
固まったアプリをやさしく終了する

アプリが固まったときはいきなり強制終了よりも、まずは穏やかな手順で反応を促すと操作中のデータを守りやすくなります。
- Alt+F4:最もソフトな閉じ方で、保存ダイアログが出ることも。
- タスクバーから閉じる:該当アプリのアイコンを右クリックし「閉じるウィンドウ」を選ぶ。
- タスクマネージャーで終了:Ctrl+Shift+Escで開き、アプリを選んで「タスクの終了」をクリック。
- コマンドで強制終了:
taskkill /im アプリ名.exe /f
を使うと最後の手段として確実です。
アプリ名を選んでタスクの終了をクリック
プロセス一覧から終了したいアプリ名をクリックで選びます。
画面右下にある「タスクの終了」をクリックすると、選んだアプリの動きを止められます。
または選択したアプリを右クリックし、「タスクの終了」を選ぶと同じ手順で処理できます。
スタートアップを整理して起動を軽くする

Task Managerの「スタートアップ」タブを開くと、起動時に自動で立ち上がるアプリが一覧で確認できます。ここで不要なアプリを「無効」に切り替えるだけで、Windowsの起動時間がぐっと軽くなります。
エンジニア目線のコツとしては、「スタートアップへの影響」が高いものから整理すると即効性があります。不明なアプリはネットで調べたり、無効化前にメモを残したりして、後で元に戻せるようにしておくと安心です。
スタートアップタブで不要な項目を無効化
上部のメニューからスタートアップを選びます。プログラマー視点では起動負荷も見るポイントです。
一覧表示されたアプリから起動時の負荷が高いものを探します。開始の「高」と表示されていると起動時間への影響が大きいです。
対象のアプリを右クリックし「無効にする」を選びます。次回から自動起動しなくなり、起動時間が短縮できます。
セキュリティ対策ソフトやドライバー関連は無効にしないでください。
パフォーマンスグラフで動きをチェック

パフォーマンスタブのグラフは、CPUやメモリ、ディスクなどの使用率がリアルタイムで動いている様子を見られる機能です。背景でどのリソースがどれだけ働いているかが一目でわかります。
アプリがもたつく原因を探すときは、どのグラフが高い山を示しているかをチェックしましょう。たとえばCPUの山がぴょんと跳ねていれば、計算負荷が高い処理が走っている合図です。
プログラマーならではのコツとして、CPUグラフを右クリックして「論理プロセッサ表示」に切り替えると、各コアの負荷バランスが細かく見られて便利です。コアごとの偏りがひと目でわかります。
さらに、グラフ上で右クリックすると更新間隔を調整できるので、秒単位の動きを詳しく追いたいときや、負荷の波をざっくりつかみたいときで使い分けてみてください。
CPUやメモリの山が高いときは原因アプリを探す
タスクマネージャーの上部にある「プロセス」タブをクリックします。ここで動いているアプリとサービスが一覧で見えます。
「CPU」または「メモリ」の列ヘッダーをクリックすると使用率が高い順に並び替わります。数値の山が高いアプリを探しましょう。
原因アプリがわかったら右クリックして「タスクの終了」を選びます。急ぎで軽くしたいときに便利です。
システム関連のプロセスは終了すると不安定になることがあるので、名前をよく確認してください。
ネットワーク使用率を見て通信量を把握

タスクマネージャーの「プロセス」タブで「ネットワーク」列をチェックすると、現在どのアプリがどれだけデータを使っているかがひと目でわかります。
たとえば動画配信やファイル共有でネットが重く感じるときに、どのソフトが通信量を増やしているかを素早く突き止められます。
通信量の多い順に並べ替えたいときは、ネットワーク列をクリックしてください。ワンクリックで大量通信のプロセスが上位に来るので、原因探しが楽になります。
外出先でモバイル回線を使うときや、会社のVPNでデータ上限を気にするときにも役立つテクニックです。
ネットワークタブで送受信の数字を確認
タスクマネージャーの上部タブからネットワークをクリックします。画面下部に各アプリの送受信量が一覧で並びます。
「送信」「受信」の列を確認します。数値はKBやMBで表示されるので急な増加を見つけやすく、通信量の多いアプリを把握できます。
よくある質問

タスクマネージャーを開くショートカットは何ですか?
- タスクマネージャーを開くショートカットは何ですか?
Windows11ではCtrl+Shift+Escキーを同時に押すとすぐに開きます。プログラミング中にアプリが固まったときでも瞬時に呼び出せるので便利です。
応答なしのアプリを強制終了するには?
- 応答なしのアプリを強制終了するには?
プロセスタブから該当アプリを右クリックして「タスクの終了」を選ぶだけです。コード書いているときは同じ名前のプロセスが複数あるので、CPU使用率を見ながら判断すると失敗が減ります。
パフォーマンスタブで何が確認できますか?
- パフォーマンスタブで何が確認できますか?
CPU、メモリ、ディスク、ネットワークなどのリソース使用率をリアルタイムで見られます。プログラムの負荷テストをするときに、どの処理がボトルネックになっているか判断しやすくなります。
詳細表示と簡易表示の切り替え方法は?
- 詳細表示と簡易表示の切り替え方法は?
タスクマネージャー右下の「詳細」をクリックすれば切り替わります。プログラミング中は詳細表示でプロセス名やサービスも確認できると安心です。
タスクマネージャーが開かないときは?
タスクマネージャーを開こうとCtrl+Shift+Escを押しても反応しないときは、エクスプローラー周りのトラブルが影響しているかもしれません。
そんなときはファイル名を指定して実行やコマンドプロンプトからtaskmgr.exe
を直接起動してみましょう。ショートカットキーやスタートメニューがうまく動かない場合でも、本体の起動プログラムを呼び出すことで問題の切り分けができます。
この方法なら、タスクマネージャー自体が壊れているのかエクスプローラーが固まっているのかがわかるので、次の復旧手順を選びやすくなります。特にExplorerの再起動を試したいときや、ショートカットを修復したいときに役立つテクニックです。
表示が英語になっていて読みにくいときは?
Task Managerの言語はWindowsの表示言語に合わせて変わります。英語で読みにくいときは、設定→時刻と言語→言語と地域で日本語を追加し、日本語を「Windowsの表示言語」に設定してサインアウト→サインインすると日本語化されます。
間違えて重要なプロセスを終了したらどうなる?
- 間違えて重要なプロセスを終了したらどうなる?
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重要なプロセスを止めるとWindowsの土台がぐらついて、タスクバーが消えたり画面が真っ暗になったりします。中にはシステムが再起動したりフリーズしたりして、作業中のデータが消えてしまうこともあります。
たとえば「explorer.exe」を止めるとデスクトップとタスクバーが消えますが、Task Managerの「ファイルから新しいタスク」を使って再度「explorer.exe」と入力すると元にもどせます。一方で「csrss.exe」や「winlogon.exe」のような根幹部分を終了すると、画面が真っ青になって再起動がかかり、開いていたファイルが保存できずパニックになりかねません。
プロセスをいじるときは、安全なものかどうか調べてから操作するようにしましょう。
簡易表示に戻したいときは?
詳細表示から元のシンプルな画面に戻したいときは、タスクマネージャー左下にある下向きの矢印アイコンをクリックしてください。これだけで「簡易表示」に戻ります。
アプリの起動状況だけをパッと確認したいときに画面がすっきりして見やすくなるので便利です。
ショートカットキーを覚えられない場合は?
ショートカットキーは慣れないうちは覚えにくいことがあります。そんな時はマウスだけでタスクマネージャーを呼び出せる方法を使うと安心です。
- タスクバーにピン留め:いつでもワンクリックでタスクマネージャーが開けるようになります。
- デスクトップにショートカット作成:アイコンのダブルクリックだけでサッと起動できます。
- Win+Xメニュー活用:スタートボタンを右クリックして選ぶだけなので迷わず使えます。
まとめ

タスクマネージャーを呼び出す方法としては、Ctrl+Shift+Escキー、タスクバー右クリック、スタートメニューからの起動などがありました。それぞれの手順を覚えておくと、急に動作が重くなったり応答しなくなったアプリをすぐに確認できます。
プロセス一覧で不要な動きを見つけたり、パフォーマンスタブでCPUやメモリの使用状況をキャッチしたり、スタートアップアプリの有効化・無効化をサクッと切り替えたりして、パソコンをスイスイ動かせる感覚をぜひ楽しんでください。
これでタスクマネージャーを使いこなす第一歩はクリアです。次は自分の作業環境に合わせた表示カスタマイズやリソースグラフのチェックを取り入れて、もっと快適なWindowsライフを満喫しましょう。