Windowsの起動時に毎回使うアプリが立ち上がらず、スタートアップへうまく追加できずに手動で開く手間にお困りではありませんか?
ここでは、長年の現場経験をもとに、クリックだけで安全に自動起動を仕込む三つの方法を順番に案内します。ショートカットを置くだけの手軽な手順からタスクスケジューラで細かな時間を調整する裏技まで網羅しているため、好みに合った仕組みがすぐ見つかります。
読み進めることで設定の迷子から解放され、次の再起動からは待つだけでお気に入りのアプリが立ち上がります。設定の流れを確認し、自動化の一歩を踏み出しましょう。
Windowsスタートアップ追加をゼロから一緒にやってみよう

Windowsの起動と同時にアプリを立ち上げる方法は大きく三つあるよ。どれもやさしい手順だから気軽に試してみてね。
- スタートアップフォルダーにショートカットを置く:エクスプローラーで簡単に登録できて手軽だよ。
- 設定アプリの[スタートアップ]からオンにする:管理画面から一覧を切り替えるだけだから直感的だよ。
- タスクスケジューラで詳細に設定する:起動のタイミングや条件も細かくコントロールできるよ。
スタートアップフォルダーにショートカットを置く方法

Windowsのスタートアップフォルダーにアプリのショートカットを置けば、PCを起動すると自動でアプリが立ち上がるようになります。この方法はレジストリを触らずに済むので、初心者でも気軽に使えます。ユーザー専用のフォルダーに置けば自分だけに影響し、管理者権限なしで追加できるのが大きな魅力です。
また、全ユーザー対象にしたい場合は「C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\StartUp」フォルダーに配置すると、PCを使う誰に対してもアプリを起動できます。シンプルな操作で確実に登録できるため、ちょっとした常用アプリや自作ツールを毎回手動で立ち上げるのが面倒なときにおすすめの方法です。
①WindowsキーとRキーを押してshellstartupと入力

WindowsキーとRキーを同時に押すと、ダイアログが表示されます。
入力欄にshell:startup
と正確に打ち込み、Enterキーを押してください。
これでスタートアップフォルダがすぐに開きます。
②Enterキーでスタートアップフォルダーを開く
「shell:startup」と入力したままEnterキーを押すと、すぐにエクスプローラーが立ち上がってスタートアップフォルダーが開きます。
もしフォルダーが開かないときは、文字に誤りがないかよく確認してから再度Enterキーを押してみてください。
③追加したいアプリのショートカットを作成してフォルダーにコピー
スタートボタンを押して追加したいアプリを探します。アプリを右クリックしてその他→ファイルの場所を開くを選んでください。
エクスプローラーでexeファイルが表示されたらそのファイルを右クリックしてショートカットの作成を選びます。
「デスクトップ上に置く」の確認が出たら「はい」をクリックしてください。これでショートカットが完成します。
Windows+Rキーを同時に押して「ファイル名を指定して実行」を開いてください。
shell:startup
Enterキーを押すとスタートアップフォルダーが開きます。
デスクトップに作成したショートカットをドラッグ&ドロップでこのフォルダーへコピーしてください。次回起動時からアプリが自動で立ち上がります。
④ショートカットの名前を分かりやすく変更
スタートアップに登録したショートカットは、元のファイル名そのままだと何が起動するか分かりにくいことがあります。そこで、後から見返してもすぐに理解できるようにわかりやすい名前に変更しておきましょう。
スタートアップフォルダー内にあるショートカットを探して、アイコンの上で右クリックします。
「名前の変更」を選ぶか、名前部分をゆっくりダブルクリックして編集モードにします。アプリ名や用途がひと目で分かる名称に書き換えたら、エンターキーで確定します。
⑤パソコンを再起動して自動起動を確認

画面左下のWindowsアイコンをクリックして電源アイコンを選択します。そこから再起動を選ぶと、設定が反映された状態で起動し直します。
再起動後、ログイン画面が表示されたらアカウントを選んでパスワードを入力してください。
デスクトップ画面が表示されたあと、自動起動に設定したアプリが立ち上がっていれば成功です。
再起動後すぐにアプリが開かない場合は、少し待つかタスクバーを確認してみてください。バックグラウンド起動に数秒かかることがあります。
タスクスケジューラで登録する方法

タスクスケジューラを使うと、ログオンや特定のイベント発生時に好きなアプリを自動で起動できます。
スタートアップフォルダー登録よりも細かい起動タイミングや遅延起動、管理者権限での実行設定などが可能なので、起動順序を調整したいときや権限が必要なアプリをログイン直後に確実に動かしたいときにおすすめです。
①検索ボックスでタスクスケジューラを開く
タスクバーの検索アイコンをクリックして文字を入力できる状態にします。
「タスクスケジューラ」と入力すると候補にアプリが表示されるのでクリックして起動します。
②右側の基本タスクの作成をクリック
タスクスケジューラの画面右側にある「基本タスクの作成」を探してクリックします。見当たらないときは、ウィンドウ右端が折りたたまれていないか確認してください。
クリックするとウィザードが立ち上がり、タスク名や実行タイミングなどを順に設定できるようになります。ここから自分好みの起動設定に進んでいきましょう。
③タスク名を入力して次へを選ぶ

テキストボックスにわかりやすい名前を入力します。たとえば「Notepad」「MyApp起動」などにするとスタートアップの一覧で探しやすくなります。入力が済んだら画面右下の次へをクリックしてください。
④トリガーでログオン時を選択して次へ
タスク作成画面で「トリガー」タブをクリックし、「新規」ボタンを押します。
「タスクの開始」のプルダウンから「ログオン時」を選び、必要に応じてユーザー指定を確認したら「OK」をクリックします。
⑤操作でプログラムの開始を選び参照からexeを指定

「操作」タブを開き、「新しい操作」をクリックします。
「操作の開始」でドロップダウンをクリックし、プログラムの開始
を選びます。
続けて「参照」をクリックし、起動したいアプリの.exeファイルを指定し、「開く」を選んでください。
最後に「OK」を押して設定を確定しましょう。
⑥完了をクリックして登録

画面右下の「完了」をクリックすると、変更内容が保存されてアプリのショートカットがスタートアップフォルダに登録されます。次回Windowsを起動すると、設定したアプリが自動で立ち上がるようになります。
注意:管理者権限が必要なアプリを登録すると、ユーザーアカウント制御の確認画面が表示されることがあります。
設定アプリのスタートアップ一覧で切り替える方法

設定アプリを開いて「アプリ>スタートアップ」をクリックすると、起動時に動くアプリが一覧で並びます。
各アプリの横にあるスイッチをオン・オフするだけで、余計なファイル操作なしに起動設定を切り替えられます。
さらに「スタートアップの影響」という評価も表示されるので、パソコンの立ち上がりを遅くしているアプリを見つけやすいのが助かります。
①スタートボタンを右クリックして設定を開く

画面左下にあるスタートボタン(Windowsマーク)を探して右クリックしてください。表示されたメニューから歯車アイコンが付いた「設定」を選ぶと、すぐに設定画面が開きます。
より速く開きたいときは、キーボードでWindowsキー+Iキーを同時に押す方法もおすすめです。
②アプリを選んでスタートアップをクリック

先ほど表示したスタートアップフォルダーのまま、別ウィンドウで追加したいアプリを探します。通常はデスクトップにあるショートカットか、C:\Program Files
またはC:\Program Files (x86)
フォルダー内の実行ファイル(.exe)です。
見つかったアイコンをドラッグ&ドロップでスタートアップフォルダー内にコピーしてください。これだけで次回Windows起動時に自動でアプリが立ち上がります。
もしショートカットが見当たらない場合は、アプリの実行ファイルを右クリックして「送る」→「デスクトップ (ショートカットを作成)」を選んでからコピーすると手間が減ります。
③一覧からアプリのトグルをオンにする

アプリ名の右側にあるスイッチをクリックしてオンにします。青色になっていれば起動時に自動実行されます。
不要なアプリをオンにすると起動が遅くなるので注意してください。
④再起動してトグルの効果を確認
スタートメニューを開いて電源マークから再起動を選びます。Windowsが立ち上がったら、先ほどトグルを有効にしたアプリが自動で起動するか確認しましょう。
もし起動しなければ、アプリのショートカットの場所やファイルパスに誤りがないか再チェックが必要です。
作業前に必ず編集中のファイルを保存しておきましょう。再起動中にデータが消えることを防げます。
スタートアップ追加で毎日のパソコン時間をもっと便利にするアイデア

スタートアップにアプリやスクリプトを登録すれば、パソコンを起動した瞬間からおなじみの環境を呼び出せます。毎朝の立ち上げ作業がちょっとした楽しみになるアイデアをまとめました。
アイデア | 活用シーン |
---|---|
自動バックアップスクリプト | 起動と同時に重要ファイルをクラウドにアップロードして安心をキープ |
日報テンプレートをメモ帳で | 立ち上げるだけで定型フォーマットが開き、すぐに作業開始 |
定期アラート用ブラウザタブ | 指定時刻にリマインダーサイトやチャット画面を自動で開く |
VPN接続の自動開始 | 社内ネットワークも立ち上げと同時に安全にアクセス |
これらのアイデアを組み合わせると、起動直後の無駄な待ち時間が減り、パソコン作業がスムーズになります。ぜひ自分の使い方に合わせてカスタマイズしてみてください。
バックアップスクリプトを自動で走らせる

スタートアップフォルダにバックアップ用のバッチファイルやPowerShellスクリプトを置いておくと、Windows起動と同時に自動でバックアップ処理が走るようになります。ファイルのコピーやデータベースのダンプをスクリプト化しておけば、手動操作なしに毎日確実にバックアップを残せるのがうれしいポイントです。
プログラマー視点では、スクリプト内でエラーログを出力するようにしておくと安心感が増しますし、Backupフォルダにタイムスタンプ付けのサブフォルダを作る工夫をすると世代管理もラクになります。
PowerShellスクリプトを作って安全な場所に保存

テキストエディタを開き、「startup_apps.ps1」という名前で新規ファイルを作成します。
起動時に実行したいアプリのパスをStart-Process コマンドで記述します。
# 例: Notepadと計算機をスタートアップに登録
Start-Process "C:\Windows\System32\notepad.exe"
Start-Process "C:\Windows\System32\calc.exe"
PowerShellの実行ポリシーが厳しいと実行できないことがあるので、以下のコマンドでCurrentUserのポリシーを変更しておくと安心です。
Set-ExecutionPolicy -Scope CurrentUser -ExecutionPolicy RemoteSigned -Force
完成したスクリプトを「ドキュメント」フォルダーや自分専用のフォルダーなど、ほかのファイルと混ざらない安全な場所に保存してください。
タスクスケジューラでスクリプトをスタートアップ登録
Windowsキーを押して「タスクスケジューラ」と入力し、エンターボタンを押します。
右側の「基本タスクの作成」をクリックし、適当な名前と説明を入力して「次へ」を選びます。
「トリガー」の画面で「ログオン時」にチェックを入れ、「次へ」をクリックします。
「操作」で「プログラムの開始」を選び、スクリプトのフルパスを「プログラム/スクリプト」に入力して「次へ」をクリックします。
「完了する前にプロパティを開く」にチェックを入れて「完了」をクリックし、プロパティ画面で最高の権限で実行にチェックしてOKします。
スクリプトのパスは必ず絶対パスで指定してください。移動や名前変更で起動に失敗することがあります。
ブラウザを複数タブで一気に開く

ブラウザのブックマークフォルダに普段よく使うサイトをまとめておけば、フォルダを右クリックして「すべてのタブを開く」を選ぶだけで一気にタブを起動できます。お気に入りのニュースサイトやWebアプリ、社内ポータルなどをグループ化しておくと、毎朝の立ち上げがとてもスムーズになります。
- お気に入りサイトを一斉に開いて時間短縮できる
- プロジェクトや用途ごとにタブをまとめると切り替えがラク
- ブラウザ起動時に自動で開くよう設定すればさらに効率アップ
ブラウザの起動オプションでURLを並べるショートカットを作成
ブラウザの実行ファイルにURLを並べるだけで複数サイトを一気に開けるショートカットを作ってみましょう。
デスクトップの空いている場所で右クリックし「新規作成」→「ショートカット」を選んでください。
「項目の場所を入力してください」の欄に、ブラウザの実行ファイルパスとURLをスペース区切りで並べます。たとえばChromeなら次のようになります。
"C:\Program Files\Google\Chrome\Application\chrome.exe" --new-window "https://example.com" "https://another.com"
ショートカットにわかりやすい名前を付けて「完了」をクリックすれば準備完了です。
ショートカットをスタートアップフォルダーへ移動
デスクトップやスタートメニューから起動したいアプリのショートカットを見つけます。
Windowsキー+Rを押して「shell:startup」と入力後Enterを押します。スタートアップ用のフォルダーが開きます。
準備したショートカットをドラッグ&ドロップでスタートアップフォルダーへ移動します。これで次回以降Windows起動時にアプリが立ち上がります。
全ユーザー向けに設定したい場合は「shell:common startup」を指定すると、すべてのアカウントで起動するようになります。
Todoアプリを最前面で表示して習慣化

開いた瞬間に今日やることが目に入ると、自然と手を動かしたくなるはずです。TodoアプリをWindowsのスタートアップに登録しておけば、PCを立ち上げた瞬間から最前面にタスクが表示され、毎日のルーティンがぐっとラクになります。
たとえば「Sticky Notes」を最前面固定にしたり、プログラマー御用達の「AutoHotkey」で簡単にスクリプトを組んで透明度や位置を好みに調整する方法があります。こうしたちょっとした工夫が、習慣化の鍵になります。
アプリの設定で起動時に最前面表示をオン

対応するアプリが起動時に最前面表示に対応している場合は、設定を切り替えるだけでかんたんに実現できます。
タスクバーやスタートメニューから対象のアプリを探して起動し、メニューの歯車アイコンや[設定]をクリックしてください。
設定画面内の「起動時に最前面表示」や「Always on top」項目を探し、チェックを入れて有効にしてください。その後、設定を保存します。
設定アプリのスタートアップからトグルをオン
WindowsキーとIキーを同時に押すか、スタートメニューの歯車アイコンをクリックして設定アプリを起動します。
設定の「アプリ」をクリックし、「スタートアップ」を選びます。追加したいアプリを探して右側のトグルをクリックし、オンにします。
アプリがリストに表示されないときは、スタートメニューにショートカットを作成してから再起動すると認識されやすくなります。
よくある質問

スタートアップに登録したアプリが起動しないときの対処法は?
- スタートアップに登録したアプリが起動しないときの対処法は?
-
アプリのショートカット先が変わっていないか確認してください。アップデートなどで実行ファイルの場所が変わると起動できなくなります。もし場所が変わっていたら新しいパスでショートカットを作り直しましょう。またタスクマネージャーの「スタートアップ」タブでアプリが無効になっていないかチェックするのも忘れずに。ログにエラーが出ていれば依存ファイルの問題も疑うとプログラマー目線で役立ちます。
スタートアップ登録を一時的に無効化するにはどうすればいい?
- スタートアップ登録を一時的に無効化するにはどうすればいい?
-
タスクマネージャーを開いて「スタートアップ」タブから対象アプリを選び、右クリックで「無効化」を選ぶだけでオッケーです。簡単に元に戻せるので、動作確認の際や負荷をかけたくないときに便利です。以前はレジストリを直接いじることもありましたが、最新OSではタスクマネージャー操作が手軽で安全です。
レジストリを直接編集して起動アプリを追加するのは安全?
- レジストリを直接編集して起動アプリを追加するのは安全?
-
慣れているならレジストリ編集で直接登録する手もありますが、初学者にはおすすめしません。キーを間違えるとシステム全体に影響が出ることがあります。もし試すなら事前にレジストリのバックアップを取り、
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
に正しい名前とパスで文字列を追加してください。プログラマー視点ではスクリプトで自動化してミスを減らすと安心です。
スタートアップフォルダーが開けない?
スタートアップフォルダーを開こうとして「shell:startup」を入力してもエクスプローラーが起動せず戸惑った経験はありませんか。Windowsのセキュリティ設定やグループポリシーによっては、ショートカットコマンドがブロックされることがあります。
そんなときはエクスプローラーのアドレスバーに直接フォルダーのパスを入力してみましょう。隠しフォルダーを表示設定にしておくと、C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startupにたどり着けます。ここにアプリのショートカットを置くだけで確実にスタートアップに登録できます。
さらに全ユーザー向けにアプリを起動させたいときは、C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\StartUpへアクセスすると便利です。複数アカウントで同じアプリを起動したいときに役立ちます。
自動起動が動かないときは?
登録したアプリが毎回起動してくれないと焦りますよね。そんなときは、Windowsがちゃんとスタートアップ登録を認識しているかや、アプリ側の設定を順番に確認していくと安心です。
- タスクマネージャーで確認:
Ctrl+Shift+Escで開いたタスクマネージャーの「スタートアップ」タブにアプリが表示されているかチェックしましょう。有効になっていなければ右クリックして「有効化」を選びます。
- スタートアップフォルダの中身を確かめる:
Windowsキー+Rで「shell:startup」を入力し、ショートカットが正しいパスを指しているか見てみます。パスが変更されていると起動しません。
- レジストリ登録をチェック:
プログラマー目線だと、HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run に意図しない項目が残っていないか探すのがおすすめです。
- 権限や互換モード:
管理者権限が必要なアプリは、ショートカットのプロパティで「管理者として実行」にチェックを入れましょう。また、互換モードを設定すると起動に安定感が出る場合があります。
- 高速スタートアップをオフに:
電源設定の高速スタートアップがオンだと、一部のスタートアップ処理がスキップされることがあります。コントロールパネルから設定を解除してみましょう。
アプリがネットワークドライブ上にあると起動が不安定になります。できればローカルドライブに配置するのがおすすめです。
タスクスケジューラでパスワード入力を求められる?
タスクスケジューラで登録したプログラムを管理者権限で動かしたり、ログオン前から起動したりすると、起動時にパスワード入力を求められることがあります。これはタスクに保存したユーザー資格情報を使って安全にプログラムを実行するためです。
管理者権限が必要なバッチファイルや、自分以外のアカウントで動かしたい場合には便利な機能ですが、そのぶんWindowsが「本当にこのユーザーで実行していいの?」と確認してくれているイメージです。
手軽にパスワードなしで起動したいときは、タスクの「ユーザーがログオンしているかどうかにかかわらず実行」のチェックを外し「ログオン時のみ実行」オプションを使うとパスワード保存を省けます。ただし、管理者権限の必要ないアプリ限定なので、動作要件を確認してから設定すると安心です。
レジストリを触るのは危険?
レジストリをいじると聞くとドキドキするかもしれませんが、じつはポイントを押さえれば安全に活用できます。
Windowsの起動設定は通常の操作画面には出てこないため、レジストリを使うと細かい自動起動設定がその場でできるのが大きな魅力です。
もちろん誤操作するとトラブルの元になるので、レジストリを編集する前にはエクスポートでバックアップを取るのがおすすめです。慣れてくれば問題ありません。
普段のスタートアップ追加では物足りないと感じたときや、特殊な起動条件を細かく設定したい場合にだけ取り入れるといいでしょう。
スタートアップ登録を一時的に止めたい?
PCの起動直後に動きが重く感じたり、プレゼンやゲームの前にサクッとスタートアップを止めたいときには、Task Managerの「スタートアップ」タブで一時的に無効化すると便利です。常設の登録情報を残しつつボタンひとつでオンオフを切り替えられるので、必要なときだけ停止してあとからまた有効化できるのがうれしいポイントです。システム構成ツール(msconfig)でも同じように設定できるので、好みや状況に合わせて選んでみてください。
まとめ

毎回よく使うアプリはスタートアップフォルダーにショートカットを放り込むだけでWindows起動時に自動で立ち上がるようになりました。タスクマネージャーのスタートアップタブでもオンオフ管理ができるので、使わないときには無効化してパソコンの動きを軽くできます。レジストリを活用すればより奥深くカスタマイズできるので、プログラマーならではの方法でこっそり追加するのも楽しいですよ。
今回ご紹介した手順をマスターすれば起動がもっとスムーズになり、朝の立ち上げ作業がお気に入りのアプリで彩られます。ぜひいくつかアプリを試しながら、自分仕様のWindowsスタートアップを楽しんでください。これで毎日のPC作業が一歩快適になります。