Windowsの画面でセキュリティ警告を見ながらも複雑なパスワードが設定できているか不安ではありませんか?
このガイドでは、初期設定から更新方法までを画面の位置やボタン名を省かず示し、さらに数字だけで覚えやすいPINや画像を使ったサインインなど応用テクニックも交えて、作業時間とストレスをぐっと減らす手助けをします。
気軽に読み進めて手元のPCと照らし合わせながら試してみれば、すぐに安心して起動できる環境が整います。さっそく最初の手順から始めて、安全な毎日を手に入れましょう。
手取り足取り!Windowsセキュリティでパスワードを変える手順

さあパスワード変更に不安なく挑めるように、Windowsセキュリティからのパスワード更新方法をざっくりおさらいしましょう。どの手順も画面の案内に沿っていくだけなので、初めてでも安心です。
- 設定アプリを開いてパスワードを変更:スタートメニュー→アカウント管理画面から進む、一番直感的な方法です。
- コントロールパネル経由でユーザーアカウントを操作:慣れ親しんだ旧UIを使いたいときはこちらで細かく設定できます。
- コマンドプロンプトでパスワードを更新:エンジニアならではの裏ワザ。net userコマンドでサクッと切り替え可能です。
どれを選んでも大丈夫ですが、とりあえず直感的に操作できる設定アプリから挑戦するとつまずきにくいですよ。
設定アプリから変える

Windowsの設定アプリを使う方法は、パソコン操作に慣れてない人でも迷わずたどり着けるのがうれしいポイントです。スタートボタン→歯車アイコンで設定アプリを開くだけなので、コマンドを覚えたり、レジストリをいじったりする必要がありません。
ローカルアカウントもMicrosoftアカウントも同じ画面で管理できて、パスワードの強度チェックや通知設定まで画面上で確認できるのも助かります。日常的にちょっとだけ設定をいじりたい、という場合にぴったりです。
①スタートボタンをクリックして設定を開く
画面左下にあるWindowsマークのスタートボタンをクリックします。
続いて歯車マークの設定アイコンを選ぶと、Windowsの設定画面が表示されます。
②アカウントを選んでサインインオプションを押す
設定画面に並んだユーザーアカウントから、パスワードを変えたいアカウントをクリックしてください。
すると選んだアカウントの右側にサインインオプションが現れるので、そこを押しましょう。
複数アカウントを管理しているときは、アイコンや表示名をしっかり確認して間違わないようにしましょう。
③パスワードを選んで変更ボタンを押す
「新しいパスワードを入力」「パスワードのヒントを入力」の欄に、それぞれ設定内容をタイプします。ヒントは思い出しやすい短いフレーズにしてください。
強力なパスワードにするには、大文字と小文字、数字、記号を組み合わせると安心です。パスワード管理ツールの利用もおすすめです。
入力が終わったら、画面下の変更ボタンをクリックして完了です。
④今使っているパスワードを入力して次へ進む
画面に表示される「現在のパスワード」欄に、ログイン時に使っているパスワードをそのまま入力してください。
入力中の文字が心配なら、欄の横にある目アイコンをタップして表示を切り替えましょう。
パスワードマネージャーを利用していると、自動で候補が出ますのでタップすればサクッと入力できます。
最後に画面下の「次へ」ボタンを押して、次のステップへ進んでください。
⑤新しいパスワードとヒントを入れて完了を押す
新しいパスワードを上の欄に入力します。パスワードは英数字と記号を組み合わせて8文字以上にしましょう。
下の欄には覚えやすいヒントを入力します。ヒントは第三者にわかりにくいけれど、自分はすっと思い出せるフレーズにしましょう。
入力が終わったら完了ボタンを押して設定を終えます。
パスワード管理がもっと楽になる応用ワザ

パスワード管理をもっとかしこく楽にしたいときは応用ワザが便利です。基本を押さえたあとは手間を減らすためのテクニックを使いこなしてみましょう。
応用ワザ | こんな時に役立つ |
---|---|
クラウド同期機能 | PCとスマホで同じパスワードを手間なく共有したいとき |
自動生成テンプレート | サイトごとに固有のルールでパスワードをサクッと作りたいとき |
オフライン暗号化保管 | インターネットに接続せずに大切なパスワードを守りたいとき |
更新リマインダー設定 | 定期的にパスワードを変えるのをうっかり忘れたくないとき |
表の応用ワザはどれも実体験から「あると便利!」と感じたものばかりです。自分の使い方に合わせて組み合わせるとパスワード管理が驚くほどスムーズになります。
PINを作ってワンタッチサインイン

数字だけでサクッとサインインできるのがPINのいいところです。長いパスワードを毎回入力しなくていいので、パソコンをパッと開きたいときに便利です。
- スピーディーなログイン:数字入力だけだから慣れれば一瞬でロック解除できます。
- 端末限定の安全性:PINはそのPCにだけ保存されるので、ほかの場所に流出しにくいです。
- オフラインでも使える:ネットワーク接続がなくても問題なくサインインできます。
- 複数認証のサブとして使える:Windows Helloやパスワードと組み合わせて二段階にするのもお手軽です。
①スタートから設定を開きサインインオプションを選ぶ
タスクバーのWindowsアイコンをクリックしてスタートを表示します。
歯車マークの「設定」をクリックして設定画面を開きます。
左側メニューの「アカウント」を選び「サインインオプション」をクリックします。
スタートアイコンが小さくて見つけにくい場合はマウスを近づけるかタスクバーを拡大してください。
②PINの追加を押して現在のパスワードを入力する
まずは設定画面にある【PINの追加】ボタンをクリックしてください。
ポップアップが開いたら、現在のアカウントパスワードを入力して【OK】を押しましょう。
パスワードを間違えると最初からやり直しになるので、入力は確実に行ってください。
③好きな数字を入れてOKを押す
ダイアログの「最小パスワード長」欄に、好きな数字を入力します。一般的には8以上を推奨しますが、もっと強固にしたい場合は12~16を目安にすると安心です。入力が終わったら「OK」をクリックして設定を反映させます。
実際にパスワードを設定するときは、数字だけでなく英字や記号も組み合わせると安全度がグッと上がります。
画像パスワードで楽しくロック解除

Windowsの画像パスワードは、お気に入りの写真を背景にして3つのジェスチャー(タップ・線・円)を組み合わせるだけでロック解除ができる機能です。数字や英字を覚えるのが苦手な方でも、直感的に操作できるので「なるほど、これなら毎日楽しくロック解除できそう」と感じやすいんですよ。
特にタッチ対応のノートPCやタブレットでは、スマホ感覚でスルスルと操作できるのが気持ちよく、ノートPCでペンを使っている場合もジェスチャーがスムーズに反応します。プログラマー目線で言うと、入力イベントが連続して認識されるのでパスワード処理のタイミングがユーザー視点でいい塩梅になっていて、操作中に「もたつく」感じがほとんどありません。
ただし、タッチ非対応のデバイスだとマウス操作になるためちょっと疲れやすくなります。選ぶ写真はコントラストのはっきりしたものがオススメです。たとえば風景やイラストのはっきりした輪郭をジェスチャーにすると、どこをタップしたかピンポイントで覚えやすく、誤認識も減らせます。
①設定のサインインオプションで画像パスワードを選ぶ
画面左下のスタートボタンをクリックして、歯車アイコンの「設定」を選びます。
「アカウント」をクリックして、サイドメニューから「サインインオプション」を選択してください。
項目の中から画像パスワードを見つけて「追加」ボタンを押します。
②画像を選んで配置を決める
好きな画像をクリックして選んだら、画面右下の設定ボタンを押してください。
プレビューが表示されたら、マウスで画像をドラッグして位置を調整します。
大きさを変えたいときはCtrlキー
を押しながらホイールを動かしてみてください。
見た目が気に入ったら画面下の適用
を押して完了です。
③ジェスチャーを三つ描いて保存する
選んだ画像の上で三つのジェスチャーを描きます。ジェスチャーは円や直線、タップなど組み合わせると認識しやすくなります。
最初のジェスチャーは円を一周、次に直線を引き、最後に指先で軽くタップしてみましょう。ジェスチャー同士が近すぎると登録に失敗しやすいので、間隔をあけると安心です。
三つのジェスチャーを描き終えたら[完了]ボタンをクリックして保存します。
同じ形ばかりだと認識率が下がるので、なるべく形や大きさに変化をつけましょう。
パスワードの期限を自分で決めて定期更新

Windowsの「ローカルセキュリティポリシー」や「コマンドプロンプト」を使うと、自分好みの期間でパスワードの有効期限を設定できます。好きなタイミングで更新を促せるので、万が一情報が漏れてもリスクを最小限に抑えられます。
企業ルールや個人の好みに合わせて、毎日・毎週・毎月など自由に更新頻度を決められるところがポイント。実際の運用では30日ごとに見直すケースが多いですが、状況を見ながら柔軟に変更できるので便利です。
①検索ボックスにgpeditと入れてローカルグループポリシーを開く
画面左下の検索ボックスをクリックして「gpedit」と入力します。表示される「gpedit.msc ローカルグループポリシーエディター」をクリックするとすぐに開きます。
Windows Homeエディションにはローカルグループポリシーが含まれていないため、この手順が使えない場合があります。
②コンピューターの構成からWindows設定を開く
ローカルグループポリシーエディターが立ち上がったら、左側のメニューからコンピューターの構成をクリックしてください。
次に現れるリストの中からWindows設定を選ぶと、セキュリティ設定をはじめとした項目が見えるようになります。
Windows Homeエディションではローカルグループポリシーが使えません。その場合はレジストリエディターを開いて同じ項目にたどり着く方法を検討してください。
③セキュリティの設定でパスワードポリシーを選ぶ
スタートボタンから設定を開き、「アカウント」→「サインインオプション」を選びます。
「パスワードポリシー」セクションまでスクロールして、最小文字数スライダーをドラッグで調整します。おすすめは12文字以上+日常で覚えやすいルールです。
つづけて「パスワードの複雑さを必須にする」をオンにして、大文字小文字数字特殊文字のいずれかを含めるように設定しましょう。
あまり複雑すぎるとパスワードをメモしてしまいがちです。自分なじみの語句をアレンジすると覚えやすいですよ。
④パスワードの有効期間をダブルクリックして日数を入力する
「Maximum password age」の欄をダブルクリックすると編集モードになります。希望する日数(例90)を入力してEnterキーを押してください。
入力後はウィンドウ右下の「Apply」をクリックして変更を確定しないと反映されません。
よくある質問

Windowsのログインパスワードを忘れた場合はどうすればいいですか?
- Windowsのログインパスワードを忘れた場合はどうすればいいですか?
-
事前に作っておいたパスワードリセットディスクやPINがあるとすぐに復旧できます。もし用意していないときは別の管理者アカウントからパスワードをリセットしたり、Microsoftアカウントを使ってオンラインで再設定したりできます。
PINとパスワードはどちらを使うのがおすすめですか?
- PINとパスワードはどちらを使うのがおすすめですか?
-
PINは端末固有なので盗まれても他のパソコンでは使えず安全度が高いです。Microsoftアカウントと連携する場合はパスワードも必要になるので、ログインごとに使い分けると便利です。
パスワードポリシーを設定変更するにはどうしたらいいですか?
- パスワードポリシーを設定変更するにはどうしたらいいですか?
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Windows Pro以上ならグループポリシーエディターで「アカウントポリシー>パスワードポリシー」を開き、最小長や複雑度を調整できます。Home版ではレジストリを使う方法もあります。
覚えやすくて安全なパスワードを作るコツは?
- 覚えやすくて安全なパスワードを作るコツは?
-
好きなフレーズをベースにして、頭文字や数字、記号を組み合わせると無理なく強度アップできます。さらにパスワードマネージャーに登録すると管理が楽になります。
パスワードを忘れたときどうすればいい?
サインイン画面でパスワード入力欄の下にある「パスワードを忘れた場合」をクリックすると、Microsoftアカウントの確認画面に移動します。登録したメールアドレスや電話番号に送られるワンタイムコードを入力して、新しいパスワードを設定できます。
ローカルアカウントを使っているときは、あらかじめ作成しておいたパスワードリセットUSB(またはDVD)を差し込んで同じく「パスワードを忘れた場合」から手順に沿って復旧します。これがあると再インストールの手間がぐっと減ります。
別の管理者アカウントが残っていれば、設定→アカウント→家族とその他ユーザーから該当アカウントを選んでパスワードをリセットできます。予備の管理者アカウントをひとつ持っておくと安心です。
どうしてもログインできない場合は、Windowsのインストールメディアで起動してコマンドプロンプトを開き、net user ユーザー名 新しいパスワード
を実行すると隠しの管理者アカウントが有効化され、パスワードを上書きできます。
トラブルを未然に防ぐには、Windows HelloのPINや指紋登録をあらかじめ設定しておくと、万が一パスワードを忘れてもスムーズにログインできます。
数字だけのパスワードは危ない?
数字だけを並べたパスワードは、覚えやすくてつい使いたくなりますよね。でも実際には、狙われやすいお手軽ターゲットになってしまいます。
- 総当たり攻撃(すべての組み合わせを試す方法)で簡単に突破されやすい
- 誕生日や電話番号など、推測されやすい組み合わせを狙われるリスクが高い
- 短い桁数だとツールで数秒~数分で解読されることもある
プログラマーの現場でも、数字オンリーは真っ先に外すべき候補です。できれば英字・記号・数字を組み合わせたパスワードを最低でも8文字以上にして強度を上げるのがおすすめです。
もし数字のみでカンタンな入力を優先したいなら、Windows HelloのPIN機能を試してみてください。PINは端末ごとにキーを保護する仕組みがあるので、単純な数字でも通常のローカルパスワードよりはずっと安全に使えます。
家族とPCを共有するときの上手な守り方は?
家族みんなで一台のパソコンを使うときは、プライバシーも操作の快適さも気になりますよね。そこでおすすめなのが、用途や人ごとにアカウントやロック方法を分けるやり方です。
- 別々のユーザーアカウントを作る:それぞれのデスクトップや設定が守られるので安心です。
- ゲストアカウントを活用する:友人や子どもがちょっとだけ使うときに、個人データを隠せます。
- Windows HelloやPINで素早くロック:指紋や顔認証なら離席時のロックもワンタッチです。
- スクリーンセーバーにパスワード保護:席を離れると自動でロックされるので、背後からのぞき見も防げます。
こうした仕組みを取り入れると、家族それぞれが自分の環境で安心して使えるうえに、共有したままでもストレスなく楽しめます。
まとめ

ここまでの操作をおさらいすると、Windowsの設定画面から「アカウント」→「サインインオプション」を開き、現在のパスワード入力後に新しいパスワードを登録するだけで完了です。
手順通りに進めれば、迷わずパスワード変更ができて、安全性もぐっと上がります。ぜひ設定後は忘れないようにメモしておくことをおすすめします。
これで大切なデータをしっかり守れます。次はPINや顔認証を組み合わせて、さらに快適にログインを楽しんでください。