Windowsの設定を開いたのに、肝心のセキュリティ項目で「ページを使用できません」と表示されて途方に暮れているのではありませんか。
わかりやすい手順で原因を切り分け、再起動からサービスの再設定、PowerShellによるリセットまで順序良く進めることで、多くのケースで数分以内に通常の保護画面へ戻せます。さらに自動診断の小技も添えているので、次回同じ警告に慌てる心配が減ります。
まずは落ち着いて読み進め、示されたステップを上から試してみてください。穏やかな流れで確認していくだけで、苦手意識のあったトラブルが自分の力で解消できる喜びを味わえます。
Windowsセキュリティページをもう一度開けるやさしい手順

Windowsセキュリティページが急に開かなくて焦りますよね。ここでは実際に試してみて効果のあった3つの方法をまとめました。ゆっくり読みながら順番に試してみてください。
- セキュリティサービスの再起動:必要なサービスが停止している場合があるので手動で再起動します。
- PowerShellでリセット:セキュリティ関連の設定をコマンド一発で初期化します。
- システムファイルの修復:SFCやDISMを使って壊れたファイルを直し、根本的にケアします。
作業は管理者権限で行うので、事前に開いているファイルを保存しておくと安心です。
方法1パソコンをまるごと再起動してリセット

Windows11でセキュリティページが開かなくて困ったときは、まずパソコンをまるごと再起動してみましょう。Windows Defender関連の小さなプロセスや更新後のサービスが不安定になることがあり、再起動でいったんすべてをリフレッシュできます。プログラマー目線では、アップデート後に内部のサービスが固まるトラブルを何度か経験しましたが、再起動だけで驚くほどあっさり直ることが多いです。手軽に試せて労力も少ないので、困ったらまずこの方法で状況をリセットしてみてください。
①スタートボタンをクリックして電源マークを開く
画面左下のWindowsロゴのスタートボタンをクリックします。メニューが表示されたら、下部にある電源マークを探してクリックすると、電源オプションが表示されます。
②再起動を選んでパソコンを再起動する
スタートメニューをクリックして電源アイコンを選んだら、「再起動」をクリックしてください。しばらくすると自動でシャットダウンから立ち上がるまで進みます。
作業中のファイルは必ず保存しておいてください。アップデートがあるときは更新して再起動という表示になることもありますが、そのまま選んで大丈夫です。
途中で電源を切ったり長押しで強制終了したりしないようにしてください。データが壊れることがあります。
③再起動後に検索ボックスからWindowsセキュリティを開く
再起動が完了したら、タスクバーの検索ボックスをクリックして入力モードに切り替えます。
「Windowsセキュリティ」と入力すると候補に出てくるので、エンターキーで起動しましょう。
もっとスピーディーに呼び出したいときは、Windowsキー+Sを押すのが便利です。
方法2WindowsUpdateで最新状態にする

Windows Updateを使うと、Windows本体やセキュリティ関連のプログラムが最新の状態に保たれます。定期的に配信される更新には、Windowsセキュリティページの不具合を直す修正も含まれている場合があるため、まずはここをチェックするのが安心です。
更新は自動でも手動でも設定できるため、操作の手間を抑えつつ確実にアップデートできます。特に累積更新プログラムには複数の不具合修正がまとめられているので、まとめて適用すると一度の作業でトラブル解消につながりやすいです。
- 自動更新設定:あらかじめ自動更新をオンにしておくと、手動操作をせずに最新状態を維持できます。
- 手動でのチェック:コントロールパネルや設定画面からすぐにアップデートの有無を調べられます。
- 累積更新の活用:過去の修正もまとめて入るため、複数の不具合を一気に解消できます。
①設定を開いて更新とセキュリティを選ぶ
まずはWindowsキーとIキーを同時に押して設定画面を開きましょう。
Windowsキー+Iキーで起動します。スタートメニューの歯車アイコンをクリックしてもOKです。
設定画面の一覧から更新とセキュリティを探してクリックします。
②更新プログラムのチェックをクリックする
画面右側か中央付近にある「更新プログラムのチェック」を探します。テキストは少し小さめなので見逃さないようにゆっくり探しましょう。
見つけたボタンをクリックすると、自動的に最新版のプログラムを検索します。しばらく待ってWindowsが最新かどうかを教えてくれます。
クリック後に「最新の状態です」と表示されるまで、他の操作をしないでパソコンをそのままにしておくと確実です。
③すべての更新を適用して再起動する
スタートメニューから「設定」を開き、「更新とセキュリティ」に進みます。「Windows Update」の画面で「更新プログラムのチェック」をクリックすると、保留中の更新が一覧で表示されます。
「ダウンロードしてインストール」を選ぶと自動で更新の取得が始まります。更新が100%終わったら画面上にある「今すぐ再起動」ボタンを押してください。再起動中はそのまま待つだけでOKです。
④再起動後にWindowsセキュリティを試す
再起動が終わったらデスクトップ画面が表示されたことを確認してください。念のため数秒待ってから操作すると安心です。
キーボードのWindowsキーを押してスタートメニューを開き、「Windowsセキュリティ」と入力します。
検索結果に表示されたアイコンをクリックしてWindowsセキュリティを起動しましょう。正常に画面が開けば問題が解消しています。
もしまだページが開かないときは、再起動で壊れたサービスが戻っていない可能性があります。次の手順ではシステムファイルチェックを試してみてください。
スタートメニューの検索は入力後に結果が出るまで少し待つと探しやすいです。
方法3サービスが止まっていないか確認する

Windowsセキュリティページが真っ白だったり読み込まれなかったりする裏には、実は見えない「サービス」が止まっていることがよくあります。
ここでチェックすると、再インストールや複雑な設定変更をする前に、システムの心臓部にあたるサービスがちゃんと動いているかを手軽に確認できます。たった数分で原因を絞り込めるので、初めてでも安心して試せる方法です。
①検索ボックスにservices.mscと入力してエンター
タスクバーの検索アイコンをクリックして入力欄を表示させ、そのままservices.mscと入力し、キーボードのEnterキーを押してください。
②SecurityCenterをダブルクリックで開く
エクスプローラーで表示しているフォルダ内からSecurityCenterというファイルを探し、アイコンをダブルクリックしてください。ユーザーアカウント制御が表示されたら「はい」を選ぶと、Windowsセキュリティの画面が開きます。
③スタートアップの種類を自動に変えてOKを押す
先ほどのサービス一覧に戻り、一覧から設定を変えたいサービスをダブルクリックします。プロパティ画面が開いたら「スタートアップの種類」のプルダウンをクリックして「自動」を選びます。最後に右下のOKを押して変更を反映させてください。
④サービス開始ボタンをクリックして起動する
Windowsセキュリティ画面の中央にあるサービス開始ボタンを見つけてください。マウスカーソルを合わせてクリックすると、セキュリティ機能が起動します。
初回起動時はバックグラウンドで必要なプロセスが立ち上がるため、ボタンを押したあと数秒待つとスムーズに画面が切り替わります。
もしボタンをクリックしても反応しないときは、画面中央に現れるユーザーアカウント制御のダイアログを確認してください。それを承認しないと起動できないことがあります。
方法4PowerShellでセキュリティアプリをリセット

PowerShellを使う方法は、Windowsセキュリティアプリの設定やファイルが壊れて動かないときにおすすめです。管理者権限のPowerShellを起動すれば、一度でセキュリティアプリを初期状態に戻せます。GUIの操作でエラーが続いているときや設定がうまく反映されないときに役立つ、とても頼りになる手段です。
①検索ボックスにPowerShellと入力して管理者として実行
タスクバーの検索ボックスをクリックして「PowerShell」と入力してください。表示された「Windows PowerShell」を右クリックし、「管理者として実行」を選びます。
ユーザーアカウント制御の確認画面が出たら「はい」をクリックすると、画面のタイトルに管理者: Windows PowerShellと表示されます。
②リセット用コマンドを貼り付けてエンター
管理者権限で開いたPowerShellに以下のコマンドをコピー&ペーストしてください。
Get-AppxPackage Microsoft.SecHealthUI | Foreach {Add-AppxPackage -DisableDevelopmentMode -Register "$($_.InstallLocation)\AppxManifest.xml"}
貼り付けたらEnterキーを押してしばらく待ちます。自動でWindowsセキュリティが再登録されます。
PowerShellを管理者として起動しないとエラーになります。
③完了メッセージを確認してウインドウを閉じる
タスク完了のメッセージが画面に出たら、しっかり内容を確認してください。
「完了しました」や「正常に終了しました」といった表示が見えたら、作業がうまくいった証拠です。
問題がなければ、右上の×ボタンかウインドウ下部の「閉じる」をクリックしてウインドウを閉じましょう。
④スタートメニューからWindowsセキュリティを開いて動作を確かめる
タスクバーのWindowsアイコンをクリックするかWindowsキーを押してスタートメニューを表示します。
検索ボックスに「Windows セキュリティ」と入力して、表示されたアプリをクリックまたはEnterキーで起動してください。
起動後に「ウイルスと脅威の防止」などの画面が表示されれば正常です。表示されない場合は、Microsoft.Storeから再インストールを試すと修復できることがあります。
手順を覚えたらこんな応用も楽しいよ

ここまでの手順がスムーズにできるようになったら、次はWindowsセキュリティをもっと楽しめる応用技に挑戦してみよう。ちょっとした工夫で、パソコンのお守り度がグッとアップするよ。
応用技 | どんな場面で役立つ? |
---|---|
定期スキャンの自動化 | 仕事中や就寝時にウイルスチェックを自動でやってくれるから、安心感が増す |
フォルダ単位のアクセス制御 | 大事な書類フォルダだけ鍵をかけて、共同利用PCでも秘密を守れる |
通知タイミングのカスタマイズ | 煩わしいポップアップを減らして、必要な警告だけ受け取れる |
デスクトップにWindowsセキュリティのショートカットを作る

Windowsセキュリティをスタートメニューや設定画面から呼び出せないときは、デスクトップに専用ショートカットを置くと便利です。
この方法ならアイコンをダブルクリックするだけでセキュリティセンターが起動するので、毎回メニューを探す手間が省けます。頻繁にウイルス対策やファイアウォールをチェックしたい人や、設定ページが応答しづらいときの代替手段としておすすめです。
スタートメニューからアイコンをドラッグしてデスクトップへ置く
タスクバー左端のスタートボタンをクリックし、アプリ一覧を開いてデスクトップへ置きたいアプリを探します。そのアイコンをマウスの左ボタンでつかんだままデスクトップ画面へ移動し、空白部分でボタンを離すとショートカットが作成されます。Windows11では「すべてのアプリ」を展開してから同じ手順でドラッグできます。
アイコンを右クリックしてタスクバーにピン留めを選ぶ
タスクバーに表示したいアイコンを見つけて右クリックします。メニューの中から「タスクバーにピン留めする」を選ぶと、即座にタスクバーへ固定します。
タスクバーへピン留めできない場合は、管理者権限が必要になるケースがあります。そのときは管理者アカウントでサインインしてください。
PowerShellでワンクリック診断スクリプトを作る

PowerShellを使えばボタンをクリックするだけでセキュリティ診断を実行できるスクリプトが作れます。毎回手順を追う手間を減らせるうえ、トラブルの原因を自動でログに残せるのが魅力です。
プログラミングの知識があると、エラーが起きたときにメール通知を付けたり、定期的にタスクスケジューラで走らせたりもできます。自分好みにカスタマイズすれば、問題の早期発見に大いに役立ちます。
- ワンクリックでWindowsセキュリティの状態チェックが可能
- エラー発生時にログ出力・通知機能を追加できる
- タスクスケジューラとの連携で自動定期実行ができる
メモ帳でスクリプトを保存してps1ファイルにする
スタートメニューから「メモ帳」を検索して開きます。あらかじめ用意したPowerShell用のテキストをコピーして、メモ帳の空欄部分に貼り付けます。
メモ帳のメニューから「ファイル」→「名前を付けて保存」を選びます。ファイル名には任意の名前に .ps1
を付けて入力してください。
「文字コード」はプルダウンからUTF-8を選び、「ファイルの種類」は「すべてのファイル」に変更したあと、保存ボタンをクリックします。
メモ帳の既定文字コードがANSIだと⽂字化けしやすいので、必ずUTF-8を選んでください。
ファイルを右クリックしてPowerShellで実行する
エクスプローラーで実行したい .ps1 ファイルを選んでみよう。
選んだ .ps1 ファイルを右クリックして、出てきたメニューから「PowerShellで実行」をクリックしよう。
もし見当たらないときは、Shiftキーを押しながら右クリックすると表示されるよ。
スクリプトが実行エラーになるときは、管理者として PowerShell を開いて「Set-ExecutionPolicy RemoteSigned」と入力してみてね。
タスクスケジューラで毎週の自動チェックを設定

タスクスケジューラを使うと、パソコンを使っていない時間にも自動で「Windowsセキュリティ」を起動してチェックを走らせられます。毎週決まったタイミングでセキュリティ状況を確認できるので、手動で立ち上げる手間がなく安心です。
Windows標準の機能だけで設定できるため、新しいソフトの導入が不要です。管理者権限があれば誰でもサクッと組めるうえ、サーバーや複数台のパソコンでも同じ手順で使いまわせます。
スキャンの内容は、あらかじめ用意したPowerShellスクリプトやコマンドラインツールを呼び出す形で自由にカスタマイズ可能です。定期メンテナンスに加えて、月ごとや隔週などスケジュールの細かい調整にも対応できます。
初期設定さえ済ませてしまえば、あとは自動で動いてくれるので「確認し忘れた!」という心配がなくなります。忙しいときこそ見落としがちなセキュリティチェックも、これでバッチリです。
スタート検索からタスクスケジューラを開く
タスクスケジューラをサクッと開くには、画面左下の虫眼鏡アイコンをクリックして検索ボックスを出します。そこにキーボードでタスクスケジューラと入力してください。表示された候補の中から「タスクスケジューラ」をクリックすると、パッとウィンドウが開きます。
基本タスクの作成を選んで実行タイミングをセットする
- タスクスケジューラーを起動して、右側メニューから基本タスクの作成を選択。
- 「名前」にわかりやすいラベルを入力して「次へ」をクリック。
- 実行タイミングを選び、「毎日」や「特定の時刻」など希望のトリガーを設定してから「次へ」を押す。
- 後はウィザードに沿って操作し「完了」をクリックすれば登録完了。
よくある質問

- Windowsセキュリティページが開かない主な原因は何ですか?
Windowsの一時ファイルや設定が壊れているとセキュリティ画面が反応しにくくなります。ソフト更新後やシステムアップデート直後に起こりやすいので、再起動やキャッシュクリアを試してみてください。
- コマンドプロンプトで修復する方法はありますか?
「Windows PowerShell(管理者)」を起動して
sfc /scannow
を実行するとシステムファイルをチェックして直せます。完了後に再起動すると改善することが多いです。
- サードパーティ製セキュリティソフトが邪魔しているか調べるには?
タスクバーのセキュリティソフトアイコンを右クリックして一時停止できるか確かめてみましょう。それでもダメならクリーンブートでほかのアプリを止めてからWindowsセキュリティを開くと、原因アプリの特定に役立ちます。
エラーメッセージが英語で出るけど大丈夫?
安心してね。Windowsセキュリティのエラーは英語表示が標準化しているから、動作自体に問題はないよ。慣れるまではちょっとドキドキするかもだけど内容は同じだからちゃんと確認すれば大丈夫。
- 公式な訳はないけど用語が整理されていて正確
- 不安なときはエラーメッセージをコピーしてWeb検索
- 慣れると原文ベースで対処できるスキルになる
再起動しても開けないときはどうすればいい?
再起動してもWindowsセキュリティページが開かないときは、裏側で動くサービスやアプリ登録、システムファイルの状態を見直すと直ることが多いです。
- セキュリティサービスの再起動:サービス一覧から「SecurityHealthService」など関連サービスを停止→起動し直すと復活することがある
- アプリの再登録:PowerShellでセキュリティアプリを再登録すると、壊れたリンクが戻ってきやすい
- システムファイルの修復:
sfc /scannow
やDISMで破損を直すと、表示に必要なファイルが復活する - トラブルシューティングツールの活用:設定>更新とセキュリティ>トラブルシューティングから自動診断を試すと手軽
PowerShellのコマンドが赤字で止まったら?
PowerShellでコマンド実行中に文字が赤くなるのはエラーメッセージです。多くの場合は「実行ポリシーが厳しくてスクリプトを動かせない」「管理者権限で起動していない」「入力ミスやモジュール読み込みの問題」という3つが原因候補になります。
これらのポイントをざっくり把握できると、赤字で止まったときに「まずは実行ポリシーをゆるめてみよう」「管理者として開いてみよう」「名前をよく見直そう」と次に進む指針がつかみやすくなります。
サービスの設定がグレーアウトして変えられない?
Windowsセキュリティの「サービス」項目がグレーアウトしているのは、Defenderのサービス自体が止まっていたり、アクセス権が制限されているからです。この見出しでは管理者権限でサービス管理ツール(services.msc)を開き、Windows Defender Antivirus サービスの起動種類を「自動」に切り替えてから起動する流れをざっくりお伝えします。慣れてしまえば数分で直せるので安心してください。
まとめ

設定アプリのトラブルシューティングやサービスの再起動、そしてコマンドプロンプトからのシステムファイル修復を順番に行うことで、ほとんどの場合はWindowsセキュリティページをもう一度開けるようになります。
これで安心してウイルス対策やファイアウォールの設定を確認できるようになりましたね。何か困ったら、この流れを思い出して試してみてくださいね。