Windowsの標準アプリであるメディアプレイヤーで好きな曲をcdへ書き込みたいのに、途中で止まってしまって困っていませんか。
トラブルの原因別に分けた丁寧な対処法と、ドライブやディスクの相性を確かめる小さなコツを知るだけで、エラー表示に振り回される時間はぐっと短くなります。さらにソフトの隠れ設定を調整すれば、作業速度も音質も満足できるレベルへ一気に引き上げられます。
準備するのは空のディスクと少しの時間だけです。次の手順を順番に試し、スムーズに音楽入りの一枚を完成させましょう。
WindowsメディアプレイヤーでCDへ書き込む流れをやさしく確認

WindowsメディアプレイヤーでCDに書き込むときは、初めてでも迷わないようにフローをざっくりつかんでおくと安心です。
- 書き込み可能な空のCD-RまたはCD-RWをパソコンのCDドライブに挿入する
- Windowsメディアプレイヤーを起動して上部の「書き込み」タブをクリックする
- エクスプローラーやライブラリからお気に入りの曲をドラッグして書き込みリストに追加する
- 書き込み速度やディスクの形式(オーディオCD/データCD)を設定する
- 「書き込みの開始」ボタンを押して完了するまで待つ
プログラマー視点のちょっとしたコツとしては、書き込み速度を落とすとエラーが減って安定しやすいです。再生互換性を重視するなら「オーディオCD」で書き込むと、カーステレオなど幅広い機器で再生できます。
オーディオCDとして書き込むときの順番

オーディオCDとして書き込む場合は、書き込みリストに並べた順番がそのままトラック番号になります。
最初はアーティスト名やアルバム名の並び順でリストに曲が並ぶので、書き込みタブ上でドラッグ&ドロップして好みの流れに整えてください。
- 自由に並べ替え:好きな曲順を直感的に設定できる
- アルバム感覚の仕上がり:同じアルバムやテーマごとにまとめて書き込める
- 互換性バッチリ:一般的なCDプレイヤーでも正しく再生できる
①空のCD-Rをドライブに入れる
PC本体前面または側面にあるトレー開閉ボタンを押してトレーをそっと引き出します。
トレイ中央のくぼみにラベル面を上に向けディスクをはめ込みます。
指先で中央を軽く押してディスクを固定し、もう一度ボタンを押してトレーをゆっくり閉じます。
ドライブのランプが点灯しWindowsがCDを認識するまで数秒待ちます。
②Windowsメディアプレイヤーを起動して書き込みタブを開く
スタートボタンをクリックして「Windowsメディアプレイヤー」と入力するとすぐ見つかります。アプリアイコンを選ぶとメディアプレイヤーが起動します。
画面右上にある「書き込み」タブをクリックすると、CD書き込み用の画面に切り替わります。
ドライブにCDが入っていると書き込み画面が正しく表示されないことがあります。空のCDをセットしてから操作してください。
③左のライブラリで入れたい曲を選ぶ
Windowsメディアプレイヤーの左側にある「ミュージック」や「プレイリスト」から、CDに書き込みたい曲を見つけます。タイトルやアーティスト名で並び替えたり、検索ボックスにキーワードを入力すると探しやすくなります。
- 「ミュージック」をクリックして曲一覧を表示する
- Ctrlキーを押しながら複数の曲をクリックして選択する
- 選択した曲を右側の「書き込みリスト」にドラッグ&ドロップする
CDに入る曲の合計時間は80分以内です。時間をオーバーしないように選曲すると安心です。
④選んだ曲を右側の書き込みリストへドラッグ
追加したい曲を選んだままマウスの左ボタンを押し続けドラッグして、右側にある書き込みリストの中にドロップしてください。
複数の曲をまとめて移動するときはCTRLキー(Windowsの場合)かShiftキーを押しながら曲を選んでから同じ動作を行うと便利です。
⑤リストで曲順をドラッグして並べ替える
CDに書き込む曲リストの順番を変えたいときは、並べ替えたい曲のタイトルを左クリックしたまま、上下にドラッグします。
掴むのは曲名のあたりがわかりやすくておすすめです。
⑥書き込みオプションでオーディオCDを選ぶ
CDトレイに空のCDを装着すると、画面上部にある「書き込みオプション」がアクティブになります。その部分をクリックしてください。
表示される選択肢から「オーディオCD」を選ぶと、車や家のCDプレーヤーでも再生できる形式になります。間違えてデータCDを選ぶとパソコン専用になるので注意しましょう。
⑦書き込み開始ボタンをクリック
書き込み画面の右上にある書き込み開始ボタンをぽちっと押すと、いよいよCDへの書き込みがスタートします。
進行状況バーが動き出したら正しい挙動ですので、そのままパソコンを触らずに待ちましょう。
書き込み中は光学ドライブのトレイを手で閉じたり開けたりしないでください。
⑧完了メッセージが出たらCDを取り出す
書き込みが終わると画面に書き込みが完了しましたと表示されます。
この表示を確認したら、ディスクドライブの取り出しボタンを軽く押すか、ウィンドウ右上の取り出しアイコンをクリックしてトレイを開きます。
トレイが自動で閉じないときは数秒待ってから操作すると、ドライブへの負担を減らせます。
取り出したCDはディスク面に触れないように縁を持ってそっと扱いましょう。
最後に別のプレイヤーやパソコンで再生テストをして、エラーなく読み込めるか確認すると安心です。
データCDとしてバックアップする手軽なやり方

音楽CDとは別にドキュメントや写真などパソコンのファイルをそのまま保存したいときは、データCDバックアップがぴったりです。特別なアプリを用意せずにWindows標準機能だけでサクッと作業できます。
- そのままコピー:オリジナルのファイル構造やフォルダを維持したままディスクに保存できます。
- 追加書き込み対応:後からデータを追記したいときも、同じディスクに続けて書き込めます(フォーマット形式に応じて)。
- Windows標準装備:エクスプローラーで空のCDを開いてドラッグ&ドロップするだけの手軽さです。
①空のCD-RWをドライブに入れる
パソコンのCDドライブをゆっくり開けます。トレイが安定した位置で止まったら、ラベル面を上にしてCD-RWをセットしてください。盤面には指紋がつきやすいので、中央の穴付近をつまむように扱うと安心です。
汚れやホコリが気になるときは、やわらかいメガネ拭きなどで軽く拭き取ります。強くこすると表面を傷つけることがあるので、やさしく円を描くように拭いてください。
CD-RWをしっかり載せたらトレイを閉じ、Windowsがメディアを認識するのを待ちます。デスクトップにドライブアイコンが表示されたら、準備完了です。
②書き込みタブ横のメニューからデータCDを選ぶ
書き込みタブの横にある小さな▽をクリックすると、書き込み形式の一覧が出てきます。
その中からデータCDをクリックして選択してください。
これで曲ファイルをMP3やWMAのままCDに保存できます。
書き込み前にCDの空き容量を確認しておくと途中で止まらず安心です。
③バックアップしたいフォルダーや曲をリストへドラッグ
ライブラリ画面の左側からバックアップしたいフォルダーや曲を探します。ファイルをクリックしたまま右側の書き込みリストへドラッグすると、指定したアイテムがリストに追加されます。複数選択したいときは、Ctrlキーを押しながらクリックしてからまとめてドラッグすると便利です。
④書き込み開始をクリック
曲の並びを確認して空のCD-Rをセットしたら、いよいよ書き込みに移ります。
Windowsメディアプレイヤーの画面上部にある「書き込み開始」をクリックします。UAC(ユーザーアカウント制御)の確認が出たら「はい」を選んで続行してください。
書き込みが始まると進行状況のバーが表示されます。この間は他の作業を控えると書き込みエラーが減ります。
⑤容量ゲージが緑で収まっているか確認
書き込みパネルでディスク使用量をあらわすゲージを見てください。ゲージが緑色の範囲内に収まっていれば問題なくCDに書き込めます。
ゲージが黄色や赤に達している場合は曲数を減らすかトラックのビットレートを下げて再度調整しましょう。
⑥書き込み完了後エクスプローラーでファイルを確認
CDまたはDVDをドライブに入れて、エクスプローラーの「このPC」から該当ドライブをダブルクリックして開きます。
書き込み済みの曲やフォルダがきちんと表示されるかを確認してください。
プログラマー的にはファイルサイズや拡張子にも注目して、想定どおりかチェックすると安心です。
書き込みを覚えたらもっと便利にたのしもう

音楽CDへの書き込みに慣れてきたら、ちょっと工夫を加えてもっと楽しく便利に使える応用技を見てみましょう。プログラマー視点での実践ポイントを添えているので、ぜひ自分の手順に取り入れてみてください。
応用技 | 役立つポイント |
---|---|
自動カバアート取得 | WMPがオンラインデータベースから絵柄を探して自動で挿入 |
ギャップレス再生設定 | トラック間の無音部分を調整してシームレス再生 |
大容量プレイリスト分割 | 曲数が多いプレイリストを自動で複数枚のCDに分割 |
書き込み後のベリファイ強化 | エラー検出レベルを細かく設定してデータ破損を防止 |
メタデータ一括編集 | Excelなどからタグ情報を取り込んで一括更新 |
これらの応用技を取り入れると、ただ書き込むだけだった作業が、自分好みにカスタマイズできる楽しいプロジェクトに変わります。
プレイリストごとに一括書き込みして整理

プレイリスト機能を使うと、好きな曲をまとめて管理できるのでCDへの書き込みがとてもスムーズになります。Windowsメディアプレーヤーであらかじめプレイリストを作成しておくと、曲の並び替えや入れ替えが直感的にできるので、細かい調整もサクサク進みます。
一度作ったプレイリストは別のCD用にもそのまま利用できる便利な再利用性
エクスプローラーでプレイリストを右クリックして書き込みリストに追加
まずはエクスプローラーでプレイリストファイルを見つけましょう。お気に入りの曲リストが並んでいる様子を眺めるとワクワクしますね。
エクスプローラーで目的のプレイリストファイル(拡張子.wplなど)を右クリックします。メニューが表示されたら書き込みリストに追加を選んでください。
書き込みリスト下の保存ボタンでプレイリストを書き込み前に保存
書き込みリストの一番下にある保存ボタンを押すと、プレイリストの保存ダイアログが開きます。
ファイル名には日付やアルバム名を入れてわかりやすくし、保存先フォルダを指定して保存をクリックしてください。
書き込み後にCDのラベル欄へプレイリスト名を入力
書き込みが終わると「書き込み」タブに「書き込み済みのCD」と表示されます。そのすぐ右側にあるテキストボックスをクリックして、作成したプレイリスト名を入力してください。Enterキーを押すとラベルが決まります。
ラベルは最大32文字程度まで対応します。それ以上の長さは切り捨てられる場合があります。
MP3CDを作って車で長時間再生

長時間のドライブで音切れを気にせず音楽を楽しみたいなら、MP3CDが最適です。
通常のオーディオCDは80分までですが、MP3CDは700MB分のデータをまとめられます。ビットレートを128kbpsにすれば約80~100曲も焼けるので、好きなプレイリストをたっぷり詰め込めます。
車載オーディオがMP3に対応していれば、そのまま連続再生が可能です。最新OS搭載のWindowsメディアプレイヤーならドライブを選んで音質設定をサクッと変えられるので、初めてでも安心して使えます。
対応可否に不安があるときは、取扱説明書で“MP3再生”の項目をチェックしておくとトラブルなくドライブを楽しめます。
書き込みオプションでデータCDを選び拡張子mp3の曲だけを追加
Windowsメディアプレイヤー上部の「書き込み」タブをクリックし、右側の書き込みオプションアイコンからデータCDを選んでください。
ライブラリから追加したいフォルダーを開き、検索ボックスへ「*.mp3」と入力してmp3ファイルだけを表示します。
フィルタで表示されたmp3ファイルをすべて選択し、書き込みリストエリアへドラッグ&ドロップします。
書き込みオプションを間違えると音楽CD形式になるので、必ずデータCDを選んでください。
容量ゲージが黄色になるまで曲を追加しても80曲以上入ることを確認
Windowsメディアプレイヤーの書き込みリストに音楽ファイルをドラッグしていきます。右側に表示される容量ゲージが黄色くなるところまで曲を追加しましょう。
- ライブラリから好きな曲を選んで書き込みリストへドラッグします。
- ゲージが緑から黄色に変わったら追加をいったん停止します。
- 左下に表示される曲数を確認すると80曲以上入っていることがわかります。
書き込みを開始して車のプレイヤーでテスト再生
Windowsメディアプレイヤーの右上にある「書き込みの開始」ボタンをクリックすると、進捗バーが動き始めてCDへの書き込みがスタートします。
書き込みが終わるとディスクが自動排出されるか完了メッセージが表示されます。取り出したCDを車のCDプレイヤーにセットして再生を確認してください。
書き込み中はPCのスリープをオフにして電源を維持してください。途中で停止するとディスクが使えなくなることがあります。
よくある質問

- CD-Rをドライブに入れてもWindows Media Playerが認識しません
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ドライブの読み込みが鈍くなることがあります。実際に埃や小さな汚れがレーザーに付くと認識しにくくなる経験がありました。綿棒に無水エタノールを少量つけてトレイ内部をやさしく拭いてみてください。ドライバーも最新にしておくと安定して読み込むようになります。
- 書き込み中にエラーが出て途中で止まってしまいます
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バックグラウンドで動くソフトが割り込みを起こして失敗することがあります。実験で書き込み速度を「4×」など低めに設定すると安定しました。またウイルス対策ソフトのリアルタイムスキャンを一時オフにするとエラーが減ります。終わったら忘れずに再度オンにしてください。
- 焼いたCDがカーナビや古いプレーヤーで再生できないです
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Windows Media Playerは既定で「セッションを開いたまま」にすることがあります。セッションを閉じて仕上げる「ディスクの最終化(ファイナライズ)」をオンにして焼くと、古い機器でも読み込みやすくなります。手順は書き込みオプションで「ディスクを自動的に最終化」にチェックを入れるだけです。
書き込み途中でエラーが出たらどうしたらいい?
書き込み中にエラーが出るとドキッとしますよね。でも大丈夫です。慌てずにいくつか試してみましょう。
汚れや傷があると書き込みエラーの原因になります。柔らかい布で優しく拭き取ってください。
トレイを一度完全に開いて閉じると、レンズの位置がリセットされ読み込み不良が直ることがあります。
プレイヤーを閉じてから再度立ち上げると、一時ファイルがクリアされて正常に動く場合があります。
CD-RやCD-RWの相性問題もあります。予備のディスクで再チャレンジしてみてください。
デバイスマネージャーから光学ドライブのドライバ更新を確認すると、書き込み安定度が上がります。
複数のソフトが干渉している場合もあるので、再起動するとリセットされやすくなります。
どうしても直らない場合はドライブ自体の故障も考えられます。サポート窓口やメーカーサイトで症状を照らし合わせてみてください。
曲の順番を変えたいときは?
CD書き込み前に希望する再生順に並べ替えたいときは、Windowsメディアプレイヤーの「書き込みリスト」画面でドラッグ&ドロップ操作を使うのがいちばん手軽です。曲を好みの順に自由に並べられるうえ、自動的にアーティスト名順や曲名順でそろえたいときは列見出しをクリックするだけで瞬時にソートできます。
実際に試してみると、ドラッグで細かく位置を調整しつつ、最後に列見出しで大まかに整える組み合わせが便利でした。ファイル数が多いときは、まず自動ソートで大枠を決めてから手動で微調整すると見やすく操作できます。
CD-RとCD-RWどちらを選べばいい?
CD-Rは一度だけデータを書き込むために向いていて音楽をしっかり保存したいときにぴったりです。CD-RWは書き込み→消去を何度も繰り返せるので試し焼きやデータを更新しながら使いたいときに便利です。
- CD-R:書き込み後は消せず互換性が高い。コストが安く長期保存に向いている。
- CD-RW:繰り返し書き直せるが互換性がやや劣る。音質チェックやデータ更新にぴったり。
- エンジニア視点の助言:ほとんどのカーオーディオや古いCDプレーヤーはCD-Rの再生に安定感があります。新しい機器でしか使わないならCD-RWでコスト節約も◎。
データCDは車のプレイヤーで再生できる?
車載機はCD-DA(オーディオCD)を再生するよう設計されています。Windows Media PlayerのデータCDで焼いたディスクはISO9660形式のファイルが並ぶため、オーディオ信号に変換されていません。そのため対応していない古いプレイヤーでは再生できないことが多いです。
ただし近年の車載機はMP3再生機能を備えるモデルが増えています。MP3に対応している場合は、同じくWindows Media PlayerでMP3 CD(データCD)を選んで音源ファイルをそのまま焼くと再生可能です。ファイル数やフォルダ構成に制限があることがあるので、枚数やフォルダを分けて焼くと安心です。
書き込んだCDに曲名が表示されないのはなぜ?
曲名が表示されないのは、焼いたディスクがオーディオCDという古い方式だからです。オーディオCDは音声データだけを記録し、曲名などの文字情報(CD-Text)は対応したドライブやディスクを使わないと書き込めません。
Windows Media Playerで通常のCD-Rを使って焼くと、そもそも文字情報を書き込む機能が動作しません。また再生機器側もCD-Textに対応していない場合が多く、再生すると「トラック01」「トラック02」と番号だけ表示されることになります。
曲名も確認したいときは、音声データではなくMP3ファイルをデータCDとして焼く方法が手軽です。ファイルに埋め込んだタグ情報がそのまま再生機器に引き継がれやすくなるので、タイトルやアーティスト名を楽しめます。
まとめ

まとめるとWindows Media PlayerでCDに書き込む流れは、音楽ファイルの準備から空のCDをセット、書き込みリストに曲をドラッグ、最後に書き込み開始という4つのステップです。それぞれを順番どおり進めれば、初めてでも迷わずにお気に入りの曲をCDで楽しめます。
ここまでの手順をマスターすれば、ドライブの書き込み速度調整や曲順の微調整を活かして、オリジナルのプレイリストCD作りが思いのままです。早速好きな曲を集めて、自分だけのCDライフを満喫してくださいね。