Windowsを使っていて急に動きが重くなり、再起動したいのにコマンドが分からず戸惑うことはありませんか?
shutdownコマンドをはじめとする短い文字列を覚えるだけで、マウスが反応しなくても数秒で安全に再起動でき、作業中のデータを守りながら素早く立て直せます。
これから画面の位置や入力例を一つずつ示しますので、手を動かしながら試していただくと、次にトラブルが起きても落ち着いて切り抜ける自信が得られます。
Windows再起動コマンドの使い方をゼロからていねいに

Windows再起動コマンドにはいくつか選択肢があり、作業シーンに合わせて切り替えられます。
- shutdownコマンドで手軽に再起動:コマンドプロンプトから一行実行する方法です。
- PowerShellのRestart-Computer:スクリプトや自動化で便利な再起動コマンドです。
- リモートマシンを再起動:ネットワーク越しに別のPCを再起動したいときに役立ちます。
どの方法も最新Windows10/11でそのまま使えますので、自分の作業スタイルに合わせてサクッと再起動できるようになります。
まずは一番シンプルなshutdown /r /t 0から挑戦すると、コマンド一発でパッと再起動できる爽快感を体験できますよ。
コマンドプロンプトからサクッと再起動

コマンドプロンプトを使うと、ボタンを何度もクリックしなくても手軽に再起動できます。ウィンドウズの画面が不安定なときや、キーボード操作が好きなときにぴったりです。
管理者として実行すると、再起動までの時間を秒で指定できたり、ユーザーへメッセージを表示したりすることもできます。自動化スクリプトに組み込むと、複数台のパソコンをまとめて再起動できるのが便利です。
最初は少し緊張するかもしれませんが、一度コマンドを覚えるとショートカットキーからサッと起動できて、普段の作業がぐっとスムーズになります。
①スタートメニューを開く
タスクバーの左端にあるWindowsアイコンをクリックするか、キーボードのWindowsキーを押してください。
②検索ボックスにcmdと入力
タスクバーの左端にある検索ボックスをクリックします。
続いて、cmd
とタイプしてみましょう。
スペースや大文字を気にせずに入力すると候補に「コマンドプロンプト」が表示されます。
③コマンドプロンプトを管理者で起動
画面左下のスタートボタンをクリックし、検索ボックスに「cmd」と入力してコマンドプロンプトを表示させます。
検索結果に表示された「コマンドプロンプト」を右クリックし、「管理者として実行」を選択します。
ユーザーアカウント制御のダイアログが出たらはいをクリックすると、管理者権限でコマンドプロンプトが立ち上がります。
④shutdown -r -t 0を入力してEnter
開いている黒い画面(コマンドプロンプト)にshutdown -r -t 0
と正確に入力してEnterを押してください。すぐにWindowsがシャットダウンして再起動されます。
PowerShellからスマートに再起動

パソコンを再起動したいのに、スタートメニューをいちいちたどるのがちょっと手間に感じること、ありませんか。PowerShellを使えばコマンド一発でパパっと再起動できるようになります。
PowerShellからの再起動はスクリプトに組み込みやすく、リモート操作やオプション指定も自由自在なので、作業効率がグンとアップします。
- リモート再起動対応:ネットワーク越しに複数PCをまとめて管理できます
- スクリプト化が簡単:バッチやスケジュールに組み込んで自動化ができます
- 柔軟なオプション:強制再起動や待機時間の指定など細かく制御可能です
①スタートボタンを右クリック
画面左下のWindowsロゴを見つけたら、マウスの右ボタンでそっとクリックすると、メニューが表示されるよ。
②WindowsPowerShell(管理者)を選ぶ
画面左下のWindowsアイコンをクリックしてスタートメニューを開きます。
キーボードで「powershell」と入力し、検索結果に表示されたWindows PowerShell(管理者)を右クリックして「管理者として実行」を選びます。
ユーザーアカウント制御の確認画面が出たら「はい」をクリックしてください
③Restart-Computerを入力してEnter
管理者権限で開いたPowerShell画面に、以下のコマンドを入力してください。
Restart-Computer
Enterキーを押すとすぐにWindowsが再起動を始めます。
注意:保存していないファイルがあると作業内容が失われることがあります
ショートカットでワンクリック再起動

デスクトップに「再起動ショートカット」を作成すると、アイコンをダブルクリックするだけでサクッと再起動できるようになります。コマンドにはWindows標準のshutdown
を使い、-r
で再起動、-t 0
で待ち時間ゼロを指定します。テスト中や設定変更後に何度も再起動が必要なとき、手順を覚えなくてもワンクリックで処理できるのが魅力です。
忙しいときはキーボードショートカット(例:Ctrl+Alt+R)を割り当てておけば、もっとスムーズに再起動が可能です。プログラマーならではのこだわりとして、-f
オプションでアプリケーションを強制終了させたり、-d
で再起動理由をイベントログに残したりすると管理がラクになります。
①デスクトップを右クリックして新規作成→ショートカット
何もないデスクトップの背景で右クリックしてみてください。アイコンの上だとメニュー項目が変わるので注意です。
表示されるメニューから「新規作成」→「ショートカット」を選ぶと、ウィザードが立ち上がります。
②項目の場所にshutdown -r -t 0と入力
「項目の場所」にshutdown -r -t 0
と入力します。
③名前を付けて完了をクリック
名前欄にはPC再起動ショートカットなど、あとで見たときに何をするものかひと目でわかる名前を入力してください。
入力が終わったら「完了」をクリックします。これでいつでもダブルクリックひとつでパソコンをすっきり再起動できるようになります。
④アイコンをダブルクリックして再起動
パソコンのデスクトップ画面で再起動用ショートカットアイコンをさがします。
見つけたアイコンをすばやく2回クリックします。開いているアプリは自動で閉じられ、Windowsが再起動します。
未保存のファイルがあるとデータが失われるおそれがあります。必ず保存してから実行してください。
再起動コマンドを覚えたらこんな場面がラクに

コマンドひとつで再起動できると、わざわざメニューを探さなくてもサクッとリフレッシュできて頼もしいですよね。こんな場面で役立ちます。
場面 | メリット |
---|---|
システム更新後 | 設定をすぐに反映して最新状態で使いはじめられる |
リモートサーバーの障害対応 | 画面操作なしで再起動できてスムーズに復旧できる |
パフォーマンス低下を感じたとき | 不要なメモリをクリアしてサクサク動作にリセットできる |
バッチ処理完了後 | 区切りとして環境を自動でリフレッシュできる |
テスト環境の初期化 | 何度でも同じ状態から始められて検証がラクに |
タイマー付きでゆっくり再起動

タイマー付き再起動を使うと、すぐに再起動が走らずに「あと何秒後に再起動するよ」というカウントダウンを表示させられます。急いで作業中のファイルを保存したり、チームに通知したりする時間がほしいときにすごく助かります。プログラマー視点では、バックグラウンドで動くビルドやテストが終わってから再起動したい場面でも便利です。
shutdown -r -t 600を入力する
コマンドプロンプトの入力待ち状態で、次の文字列を正確に入力します。
shutdown -r -t 600
このコマンドは600秒後(10分後)に再起動を行う指定です。数字を変更するとタイマーを調整できます。
タスクバーにカウントダウンを確認する
shutdownコマンド実行後にタスクバーの時計の隣に残り秒数が表示されます。数値が1ずつ減っていく様子を見て、再起動までの時間を把握しましょう。
もし表示されない場合は「設定」→「個人用設定」→「タスクバー」の「通知領域」から「システムアイコンのオン/オフ」で「時計」をオンにすると確認しやすくなります。
急ぎの場合はshutdown -aで取り消す
スケジュールされた再起動やシャットダウンを急ぎで中止したいときは、shutdown -aが便利です。
タスクバーの検索で「cmd」と入力し、表示された「コマンドプロンプト」を管理者として実行を選択します。
コマンドプロンプトで以下を入力してEnterキーを押します。
shutdown -a
shutdown -aで取り消せるのは、あらかじめスケジュールされた再起動/シャットダウンのみです。
再起動後にお気に入りアプリを自動起動

再起動しても毎回アプリを手動で立ち上げるのは面倒ですよね。お気に入りのアプリを自動で起動しておけば、ログイン直後からすぐに作業を始められます。
たとえば、チャットツールやタスク管理アプリを登録しておくと、朝イチの準備がスムーズになります。毎回の手間を省いてパッと作業に入りたい人にはうってつけのテクニックです。
タスクスケジューラを開く
まずはタスクスケジューラを立ち上げます。
画面左下のスタートボタンをクリックしてメニューを表示します。
一覧から「Windows管理ツール」フォルダーを探してクリックしてください。
その中のタスクスケジューラを選ぶと管理画面が立ち上がります。
Windows11ではアプリ一覧から「Windows管理ツール」を探すと見つけやすいです。
基本タスクの作成を選ぶ
Windowsのタスクスケジューラを起動したら左側に並ぶ操作メニューから「タスクの作成」をクリックします。
クリックすると詳細設定画面が開きます。ここでタスクの名前や説明を入力できるので、自分があとで見て分かりやすい名称をつけると管理しやすくなります。
たとえば定期的にバックアップを実行するなら「毎日バックアップ」など具体的な名前にしておくと探すときに便利です。
起動後に実行するプログラムを登録する
スタートメニューから「cmd」を検索し、右クリックで「管理者として実行」を選びます。
以下のコマンドをコピーして貼り付け、Enterキーを押します。
reg add HKCU\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run /v MyApp /t REG_SZ /d "C:\Path\to\your_app.exe" /f
登録するパスは実行ファイルの実際の場所に置き換えてください。
複数台PCをネットワーク越しに一括再起動

社内ネットワークに繋がっている複数のWindowsパソコンをまとめて再起動するときは、WindowsのshutdownコマンドとPowerShellスクリプトを組み合わせるやり方が便利です。あらかじめリモート管理用のアカウントを用意すれば、端末ごとに操作せずに一気に向こう側のPCを立ち上げ直せます。
手動で一台ずつ電源ボタンを押す手間が省けるので、数十台規模のメンテナンスもすっきり片付きます。さらに再起動ログを残すようにしておくと、いつどのPCが動いたかあとからチェックできる安心感が得られます。
PowerShellでEnable-PSRemotingを実行する
スタートメニューを右クリックし、「Windows PowerShell(管理者)」を選びます。管理者モードでないと設定が反映されないので注意してください。
以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。ネットワーク設定とファイアウォールの例外登録が自動で行われます。
Enable-PSRemoting -Forceドメイン環境では実行ポリシーやグループポリシーでブロックされる場合があります。適用前にシステム管理者に確認しましょう。
Restart-Computer -ComputerNameで対象を指定する
タスクバーの検索ボックスにPowerShellと入力し、管理者として実行を選んで起動します。
以下のようにRestart-Computer
コマンドで対象PCを再起動します。
Restart-Computer -ComputerName SERVER01 -Force
リモート操作にはWinRM(リモート管理)が有効で、ファイアウォールでPowerShellリモートが許可されているか確認してください。
成功メッセージを確認する
コマンド実行後、黒い画面に「Windowsはまもなく再起動します」というメッセージが表示されるかを確かめます。表示されない場合は管理者権限で開いていない可能性がありますので、もう一度管理者としてコマンドプロンプトを立ち上げ直してください。
ポップアップは数秒で消えるので、表示を見逃さないように注意しましょう。必要ならスクリーンショットを撮るか、テキストをコピーしてメモしておくと安心です。
よくある質問

Windows再起動コマンドをキャンセルしたいときは?
- Windows再起動コマンドをキャンセルしたいときは?
コマンドプロンプトで
shutdown /a
を実行すると、再起動を取り消せます。ただし、実行後約1分以内しか有効にならないことがあるため、素早く操作してください。
リモートのパソコンをコマンドで再起動できますか?
- リモートのパソコンをコマンドで再起動できますか?
PowerShellリモートやPsExecを使えば可能です。たとえばPowerShellでは
Restart-Computer -ComputerName ホスト名 -Force
と打ちます。ただし管理者権限とネットワーク設定が整っていることが前提です。
shutdown /r と /g の違いは?
- shutdown /r と /g の違いは?
/r
はシステムを再起動します。/g
を使うと再起動後に自動登録されたアプリも自動で再起動します。開発中にアプリ挙動を繰り返し確認したいときに便利です。
シャットダウンと再起動のコマンドは何が違う?
シャットダウンはshutdown /sでWindowsを完全に電源オフにします。作業中のデータはあらかじめ保存が必要です。一方、再起動はshutdown /rを使い、一度シャットダウンしたあと自動で立ち上がります。Windowsアップデートの適用やメモリ解放など、環境をリセットしたいときにとても役立ちます。プログラマーには、開発中の挙動確認やテスト環境をスムーズに切り替えたい場面で再起動が便利です。
コマンドを打ち間違えたらどうなる?
コマンドをまちがえると、Windowsは「そのコマンドは見つからないよ」と表示してくれます。たとえば shutdown /rt 0
と書くつもりが shutdown /rt0
のようにスラッシュの前後が違っただけでも「無効なオプションです」というエラーが出るだけで、再起動は始まりません。
数字やオプションのスペルをちょっとでもまちがえると動かないだけで深刻なトラブルにはなりません。ただし似たコマンドを使いまわすときは要注意です。
タイプミスが心配なときは、↑キーで履歴から呼び出してスペルを確認しながら実行するとミスをぐっと減らせます。
保存していないファイルは閉じられてしまう?
Windows再起動コマンドを実行すると、通常はアプリを閉じる前に「保存しますか?」と確認画面が表示されます。ここでファイルを保存すれば、大切なデータはしっかり残ります。
ただし/fオプションをつけると、保存の確認を待たずに強制終了してしまうため、保存していないファイルはそのまま消えてしまいます。
大事な作業が残っているときは、再起動をかける前に手動で保存するか、タイマーを設定して余裕をもたせると安心です。
shutdown /r /t 60
強制終了は手早くて便利ですが、保存忘れによるデータ消失リスクにはご注意ください。
管理者権限がなくても再起動コマンドは使える?
Windows10や11では、shutdown /r /t 0
のような再起動コマンドは、標準ユーザーでも実行できます。システムのシャットダウンや再起動へのアクセス権があらかじめ与えられているからです。
ただし、企業や学校のPCでグループポリシーによって再起動操作が制限されていると「アクセスが拒否されました」と表示されることがあります。そのときは管理者アカウントで実行するか、タスクスケジューラを使って許可されたタスクとして登録すると安心です。
リモート環境でPowerShellのRestart-Computer
を使うときは管理者権限が必要です。ローカルPCをさくっと再起動したいなら、やさしいshutdown
コマンドを使うのがおすすめです。
PowerShellとcmdどちらを選べばいい?
再起動コマンドを実行するときは、手軽さを重視したいか、あとから機能を広げたいかで選ぶといいです。
cmdは古くから使われていて、起動もコマンドもシンプルですぐに再起動をかけたい人にぴったりです。画面を開いてshutdown /r /t 0
と打つだけでいいので覚えやすいです。一方PowerShellはスクリプトを組んで複数の操作をまとめたり、パラメータを追加してよりきめ細かく制御したいときに活躍します。再起動処理だけでなく、ログの取得やリモート操作もそのままつないでいけるのが魅力です。
単純にパッと再起動したいだけならcmd、あとで自動化や連携を考えたいならPowerShellと、用途に合わせて選ぶとスムーズに進みます。
まとめ

Windowsの再起動はスタートメニューからただクリックするだけでなく、コマンドを使うと素早く実行できることが明らかになりました。コマンドプロンプトでshutdown /r /t 0
を打てば即座に再起動が開始され、/fオプションを付ければアプリを強制終了してから再起動できます。
PowerShellならRestart-Computer
で同じように作業できるうえ、バッチファイルやタスクスケジューラに組み込めば自動化も楽にできます。定期メンテナンス用のスクリプトを作っておくと、手動操作なしで再起動が完了します。
これで毎回画面を探し回る手間が減り、作業がぐっとスマートになります。ぜひ今日からコマンドとスクリプトを使って、快適なWindowsライフを楽しんでください。