Windowsの再セットアップ後、コマンドを試してもライセンス認証が終わらず、不安な気持ちになっていませんか?
以下では、管理者権限で開く黒い画面と青い画面の両方で使える具体的な入力例を示し、数分で正規の状態へ戻すコツをまとめています。設定アプリで項目を探し回る時間を一気に短縮できる点が大きな利点です。
まずは落ち着いてプロダクトキーを用意し、案内に沿ってコマンドを入力してみてください。最後に表示される「ライセンスされています」というメッセージが、不安をきれいに消してくれます。
コマンドならではの身軽さを先にちらっと感じてみよう

Windowsライセンス認証をコマンドで行うと、ボタンやメニューを探す手間がなくなり、サーバ環境やリモート接続先でもパパッと登録できます。またスクリプトに組み込めば複数台への展開もお手の物です。
- シンプル登録:一行コマンドでプロダクトキー設定
- オンライン即認証:ネットにつなげばすぐ有効化
- スクリプト化も自由:複数マシンをまとめて処理
- ログ出力で確認:手順完了が目で見える安心感
コマンドでWindowsライセンスを入れる流れをいっしょに進もう

コマンドを使うとマウス操作なしでさくっとライセンス登録できます。以前GUIで迷子になった経験があるなら、この流れを覚えると格段に手際がよくなります。
- 管理者としてPowerShellを起動:スタートメニューから「Windows PowerShell(管理者)」を選ぶ
- プロダクトキーを登録:slmgr /ipk あなたのプロダクトキー を実行
- ライセンス認証を実行:slmgr /ato でオンライン認証をかける
- 認証状況を確認:slmgr /dli や slmgr /dlv で詳細ステータスを確認
社内ネットワークやファイアウォールでつながらないときは一時的に設定を見直すと認証がスムーズになります。
手順は管理者権限でコマンドを順に打つだけなので、この流れを押さえればどの端末でも同じようにライセンス登録ができます。
コマンドプロンプトでslmgrを使う手順

管理者として起動したコマンドプロンプトで slmgr を使うと、Windowsのライセンス状態をGUIを開かずにサクッと確認・更新できます。標準で用意されているコマンドなので追加インストールは不要ですし、バッチファイルにまとめて定期的に実行するような自動化にも向いています。
①スタートボタンを右クリックして管理者としてコマンドプロンプトを開く
画面左下のWindowsアイコンにマウスカーソルを合わせて右クリックします。
表示されたメニューから「Windowsターミナル(管理者)」または「コマンドプロンプト(管理者)」を選びます。
ユーザーアカウント制御のダイアログが出たら「はい」をクリックして管理者権限で起動しましょう。
既定でPowerShellやWindowsターミナルが開く場合は、上部タブの下向き矢印からコマンドプロンプトを選ぶとスムーズに切り替えられます。
②新しいウインドウでslmgr /ipk プロダクトキーを入力する
スタートメニューで「コマンドプロンプト」を右クリックし「管理者として実行」を選んで、新しいウインドウを起動します。
立ち上がったウインドウに、手元のプロダクトキーを登録するコマンドを入力します。
slmgr /ipk XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX
「XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX」の部分は、ご利用中のライセンスキーに正しく置き換えてください。
管理者権限のウインドウでないとコマンドが受け付けられないので必ず「管理者として実行」で開いてください。
③続けてslmgr /atoでオンライン認証をかける
管理者として開いたコマンドプロンプトで、以下のコマンドを入力してEnterキーを押してください。この操作でMicrosoftの認証サーバーにキーが送信されます。
slmgr /ato
数秒待つと認証成功のメッセージが表示されます。もしエラーが出たら、ネットワーク接続を確認したうえでもう一度実行してみましょう。
④slmgr /dlvでライセンス状態を確認する
管理者権限で開いたコマンドプロンプトまたはPowerShellにslmgr /dlv
と入力するとWindowsのライセンス状態が細かく一覧で表示されます。表示される項目には有効期限や認証ID、ライセンスのステータスなどが含まれているので、トラブルシュートに便利です。
実行後は少し待たされることがありますが、その間に他の作業を始めずに結果をじっくり眺めるのがおすすめです。
slmgr /dlv
管理者権限で実行しないと情報が取得できないので、昇格忘れに注意してください。
⑤念のためPCを再起動して状態をチェックする
操作が完了したらPCを再起動して変更を反映させます。スタートメニューから「電源」→「再起動」を選ぶか、管理者権限のPowerShellでRestart-Computer
を実行する方法があります。
再起動後、念のためライセンス状態を確認しましょう。管理者権限のPowerShellまたはコマンドプロンプトでslmgr /xpr
と入力すると、現在のライセンス有効期限が表示されます。
PowerShellでslmgrを呼び出す手順

PowerShellを使うと、コマンドプロンプトを立ち上げ直すことなくそのままslmgrを呼べるので身軽に感じられます。
slmgrはWindows標準のキー管理スクリプトで、プロダクトキーのインストールやライセンス情報の確認、認証実行などがまとめてできます。PowerShell上で実行すると、スクリプト出力が見やすく、他の処理とつなげやすいのがうれしいポイントです。
特に複数台をまとめて管理するときや、自動化スクリプトに組み込みたいときに活躍します。管理者権限でPowerShellを開くだけで準備完了なので、手間がかからずすぐに手を動かせるところが魅力です。
①Windowsキー+XでPowerShell(管理者)を開く
キーボードの左下にあるWindowsキーとXキーをいっしょに押すと、クイックリンクメニューが開きます。
メニューの中からWindows PowerShell(管理者)をクリックして起動します。
ユーザーアカウント制御の確認画面が出たらはいを選んで進んでください。
②slmgr /ipk プロダクトキーを実行する
管理者権限で開いたコマンドプロンプトに「slmgr /ipk プロダクトキー」を入力します。
slmgr /ipk XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX
エンターキーを押すとキーの登録が始まります。「プロダクト キーが正常にインストールされました」と表示されたら成功です。
プロダクトキーをコピー&ペーストするときは余計な空白が入らないように注意しましょう。
③slmgr /atoで認証を完了する
管理者権限で開いたコマンドプロンプトに以下を入力します。これで認証サーバーにアクセスしてプロダクトキーの有効性を確認します。
slmgr /ato
入力後すぐには反応しない場合があります。完了まで少し待ってから次に進んでください。
④slmgr /xprで有効期限をさっと確認する
スタートメニューから「cmd」と入力して、表示された「コマンドプロンプト」を右クリックし「管理者として実行」を選んでください。
管理者モードの窓に以下のコマンドを入力しEnterキーを押します。
slmgr /xpr
数秒で小さなウィンドウが表示され、「このコンピューターは永久的にアクティブ化されています」などのメッセージで有効期限を知らせてくれます。
コマンド認証を覚えたらこんなこともできるよ

コマンド認証を覚えるとWindowsライセンス操作がグッと楽になります。たとえばこんな応用が可能です。
応用例 | 役立つ場面 |
---|---|
一時ライセンス延長スクリプト | トライアル期間を自動でリフレッシュしたいとき |
ネットワークPC一括認証 | 複数台をまとめて短時間で認証したいとき |
自動セットアップへの組み込み | 新規PCの初期構築をスクリプトで完結させたいとき |
バッチファイルで複数台をまとめて認証する

Windowsのライセンス認証を手作業で何十台も行うのは肩が凝りますよね。そんなときにはバッチファイルを使ってまとめて処理すると気持ちが軽くなります。
バッチファイルなら、社内ネットワーク上の複数PCを順番に認証コマンドでつつくだけでOKです。認証キー指定やログ取得まで一気にスクリプト化できるので、手順ミスや作業漏れを大幅に減らせます。
経験上、10台以上まとめて扱うならバッチ化の効果はすぐに実感できました。スクリプト中にエラーハンドリングを仕込んでおけば、認証に失敗したPCだけあとから手直しすればOKなのも助かるポイントです。
メモ帳でslmgrコマンドを台数分並べて.batで保存する
まずはスタートメニューからメモ帳を起動してください。次に台数分のライセンスキーがある場合は、以下のようにslmgrコマンドを並べていきます。
slmgr /ipk XXXXX-AAAAA-BBBBB-CCCCC-DDDDD
slmgr /ato
slmgr /ipk EEEEE-FFFFF-GGGGG-HHHHH-IIIII
slmgr /ato
それぞれライセンスキーを置き換えるだけで複数台向けのコマンドを一気に準備できます。
メモ帳で入力が終わったら「ファイル」→「名前を付けて保存」を選び、ファイル名に任意の名前.batを指定します。文字コードはANSI(既定)にして保存してください。
これでバッチファイルが完成ですので、管理者権限で実行すると自動的にライセンス認証が進みます。
保存後は必ず右クリック→「管理者として実行」を選ぶことで、コマンドが正しく動作します。
管理者として実行して一気に流す
スタートボタンを右クリックして「Windowsターミナル(管理者)」または「コマンドプロンプト(管理者)」を選んでください。
以下のコマンドをまとめてコピーし、ターミナル画面で右クリックして貼り付けたらEnterを押してください。
slmgr.vbs /ipk XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX
slmgr.vbs /skms kms.example.com
slmgr.vbs /ato
ネットがない環境で電話認証を助けるスクリプト

オフライン環境で電話認証を行うとき、長いインストールIDを手作業で入力するのは意外と大変です。
ここで紹介するPowerShellスクリプトは、slmgr.vbsを自動で実行してインストールIDをファイルに出力し、必要な形式に整形してくれます。さらに、内蔵モデムやUSB接続のダイヤルアップ機能を使って、Windowsの電話認証ダイアログを自動で起動できる仕組みも盛り込んであります。
手動のコピペミスを減らしつつ、一度スクリプトを作っておけば同じ手順を繰り返し使えるので、サーバーラック内や閉域ネットワークの端末などでの認証作業がぐっとラクになります。
slui 4をコマンドで起動して国を選ぶ
WindowsキーとRキーを同時に押して「ファイル名を指定して実行」を開きます。
入力欄にslui 4
とタイプしてEnterキーを押します。
表示された一覧から、自分のいる国を探してクリックします。
電話番号リストが出るので、後で使いやすいようにメモしておくと安心です。
ガイダンスに従い確認IDを入力して完了する
電話の案内に沿って画面に表示された数字入力欄に、確認ID
を一桁ずつ丁寧に入力してください。
入力後に「次へ」をクリックすると処理が進みます。完了すると「製品は正常に認証されました」と表示されるので確認してください。
古いPCからライセンスを外して新しいPCへ移す

古いPCで使っていたWindowsライセンスをきれいに外して、新しいPCへ引き継ぐ方法は、プロダクトキーをムダなく再利用したいときにぴったりです。
この手順ならマイクロソフトのルールに沿って正式にライセンスを移せるうえ、余計な費用やライセンスの無駄を防げるのがうれしいポイントです。
- プロダクトキーを再登録して新PCでもアクティベーションできる
- 余計なライセンスを買わずにすむのでコストをおさえられる
- トラブルがあってもマイクロソフトへ問い合わせしやすい
元のPCでslmgr /upkでキーを抜く
まずは管理者としてコマンドプロンプトを起動します。スタートメニューから「cmd」を右クリックして「管理者として実行」を選んでください。
プロンプトが開いたら次のコマンドを入力してEnterを押します。
slmgr /upk
完了すると「製品キーのアンインストールに成功しました」というメッセージが出ます。これでキーが抜かれます。
管理者権限でないとコマンドが通らないので必ず確認してください。
新しいPCでslmgr /ipkから認証を始める
タスクバー左端の検索アイコンから「cmd」と入力し、「管理者として実行」を選びます。ユーザーアカウント制御のダイアログが出たら「はい」をクリックしてください。
手元のWindowsプロダクトキーをコピーして、以下のコマンドを入力します。キー部分は実際のキーに置き換えて実行してください。
slmgr /ipk XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX「プロダクトキーをインストールしました」というメッセージが出るまで待ちます。
以下のコマンドでライセンス状態をチェックします。ライセンスがアクティブならOKです。
slmgr /dlv注意:社内ネットワーク経由で認証する場合はプロキシ設定が必要なことがあります。ネットワーク管理者に確認してください。
よくある質問

- コマンドを実行してもライセンス認証がエラーになる原因は何ですか?
-
管理者権限で起動していないと「アクセス拒否」のエラーが出やすいです。また企業ネットワークのプロキシ設定やファイアウォールで通信が遮断されているケースもあります。まずはスタートメニューで「cmd」を右クリック→「管理者として実行」を選択し、それでもダメなら一時的にネットワーク周りを確認してみてください。
- 入力したプロダクトキーが反映されず認証できません
-
Windowsのエディション(Home/Proなど)とキーの種類が合っていないと認証できません。slmgr /dlvで現在のエディションを確認して、キーが合っているかチェックしましょう。エディションが違う場合は対応するキーを入手するとスムーズに進みます。
- インターネットにつながっていない環境で認証するには?
-
オフラインなら電話認証が便利です。slui 4コマンドを使うと電話用のインストールIDが表示されます。表示された番号を案内に沿って入力すればOKです。何度かトライしたとき、オペレーターに聞くとスムーズでした。
- 認証状態を確認するにはどのコマンドを使えばいいですか?
-
詳細情報を見たいときはslmgr /dlv、簡易情報ならslmgr /dliがオススメです。実際に使うときは、画面に表示された「ライセンス状態」や「有効期限」などをチェックすると現在の状況が一目で分かります。
プロダクトキーを忘れたときは?
プロダクトキーをどこかにメモしたはずなのに見当たらなくてドキッとしたことはありませんか。そんなときでもコマンドを使えばWindowsが覚えているキーをサクッと教えてくれます。
大きく分けて以下の方法があります。
- BIOS(UEFI)から読み出し:パソコンに埋め込まれたキーを探す方法です
- PowerShellスクリプト:レジストリからインストールキーを抽出します
- Microsoftアカウントのライセンス確認:デジタルライセンスを紐づけている場合に有効です
どの方法も一度覚えてしまえばコマンド一発で済むので手軽です。ぜひ自分の環境に合った方法を試してみてください。
コマンド実行で0xC004F074エラーが出るときは?
コマンド実行でエラー0xC004F074が出るのは、WindowsがKMSサーバーを見つけられない状態だからです。社内ネットワーク外やDNSに登録が無いときに起こりやすい現象です。
こんなときは、ネットワーク管理者から教えてもらった正しいKMSホストを直接指定してあげると解決しやすいです。slmgr /skms KMSホスト名
でアドレスをセットしたあと、再度slmgr /ato
を実行してください。指定したサーバーと確実につながるので、0xC004F074エラーを回避できます。
ライセンス認証の回数に限りはある?
- ライセンス認証の回数に限りはある?
-
心配いりません。普段の利用では回数制限を気にすることはありません。マイクロソフトのサーバーはパソコンのハード情報をチェックしていて、大きく構成を変えると再認証をうながされることがありますが、それほど厳しくないです。
試用期間を延ばしたいときは、
slmgr /rearm
コマンドを5回まで使えます。リテール版ライセンスなら別のPCにも移動できるので、パソコンを買い替えるときも安心です。反対に、パソコンに最初からついているOEM版はマザーボードにくっついているイメージなので、乗り換えには向かないと覚えておくと便利です。
WindowsHomeでもProでも手順は同じ?
WindowsHomeでもProでもライセンス認証に使うコマンドはまったく同じ手順です。slmgr.vbsコマンドでプロダクトキーを入力してライセンスを有効化する流れはEditionを問わず変わりません。
設定画面の表示項目や利用できる機能に少し差はあっても、裏側で動く認証プロセスは共通なので、Homeでうまくいった方法はそのままProでも安心して使えます。
アップデート後に認証が外れることは?
Windows Updateをしてもライセンス認証はほとんどの場合そのまま維持されます。大規模バージョンアップ(例:Windows10からWindows11への移行)でもデジタルライセンスが残っていれば再認証は不要です。ただしマザーボードなど主要パーツを交換すると認証情報がリセットされるため、その場合は以下のコマンドで再度有効化してください。
slmgr /ato
認証状況を確認したいときは slmgr /xpr
を実行すると有効期限が表示されるので便利です。
まとめ

管理者として起動したターミナルからslmgr /ipkでプロダクトキーを登録し、slmgr /atoでライセンス認証が完了できます。
認証状況はslmgr /dlvやslmgr /dliでサクッと確認でき安心です。
手順はスクリプト化したり複数台を一括管理したりすると時間短縮につながります。プロダクトキーは大切なので安全な場所に備えてください。
これでWindowsのライセンス認証が手早く済むようになりました。コマンドの強みを活かして快適なPCライフを楽しんでください。