Outlookで作った会議が相手のカレンダーでは謎の時間に表示されてしまい、原因がタイムゾーン設定だったと気付かずに困っていませんか?
ここでは長年Windowsを触ってきた経験から、初めての方でも迷わずに時計とカレンダーを合わせる手順を丁寧に示し、都市をまたぐ予定でも時差のズレをゼロにするコツをまとめています。操作ミスを防ぐ表や番号付きステップ、時間を節約するワザも紹介し、設定に自信がない状態をやさしくサポートします。
予定が飛び飛びになる前に、いまのうちに設定を見直して安心して次の招待を送りましょう。自信を持って海外メンバーとも予定を共有できます。
Outlookのタイムゾーンを変更する流れをいっしょにやってみよう

電車移動や海外出張で、Outlookの予定がずれてしまうとヒヤッとしますよね。パソコン側とアプリ側、Web版それぞれからタイムゾーンを合わせると、予定どおりに管理できるようになります。
- Windowsの時刻設定を変更:パソコン全体の基準となるタイムゾーンを正しく登録します。
- Outlookアプリでタイムゾーン指定:カレンダーのオプションから個別に設定できます。
- Outlook on the webで揃える:ブラウザ版を利用する際のタイムゾーンと同期します。
エンジニア目線だと、VPNやリモートデスクトップでつなぐとOS側の設定が優先されやすいので、まずWindowsのタイムゾーンを確認してみてください。
これらの方法を組み合わせれば、出張先でも自宅でもOutlookの時間表示がバッチリピタリと合います。
Outlookアプリの中だけで直すとき

Outlookアプリだけを使ってタイムゾーンを直す方法は、Windows側の設定に触らずにスケジュール表示をサクッと合わせられる点がうれしいポイントです。アプリ内で完結するので、出先で急に表示がおかしくなったときや会社と自宅でタイムゾーンを切り替えたいときにパパッと修正できます。
①Outlookを開いてファイルタブをクリック
まずはOutlookを起動してください。起動後、ウィンドウ左上のファイルタブを探してクリックします。ウィンドウが狭くてメニューバーが隠れている場合は、ウィンドウサイズを広げるとタブが表示されやすくなります。
②オプションを押してカレンダーを選ぶ
Outlookの左上にある「ファイル」タブをクリックしてメニューを開きます。
表示されたメニュー左側から「オプション」を選びましょう。
開いた「Outlookのオプション」画面で、左側の一覧から「カレンダー」をクリックします。
Outlook for Macの場合は「環境設定」→「カレンダー」の順に進んでください。
③タイムゾーン欄で都市をプルダウンから選ぶ
タイムゾーン欄のプルダウンをクリックして一覧を開きます。必要ならアルファベット順にスクロールするか検索バーに「Tokyo」と入力して探します。
表示された候補の中から(UTC+09:00)大阪、札幌、東京など住んでいる地域に合った都市を選択してください。
④「デフォルトに設定」にチェックを入れる
ドロップダウンで希望のタイムゾーンを選んだら、「デフォルトに設定」のチェックボックスを探してください。
チェックを入れると、新規に開くカレンダーでも同じ時間設定が自動で反映されます。
最後に画面下のOKをクリックして変更を保存しましょう。
⑤OKを押してOutlookを再起動
設定画面のいちばん下にあるOKをクリックすると、タイムゾーン設定が保存されます。
そのあと、Outlookをいったん閉じてください。右上の×ボタンやファイルメニューの終了から閉じると確実です。
再度Outlookを立ち上げると、新しいタイムゾーンが反映されて、予定の時間がずれずにピタッと表示されるようになります。
Windowsの時計から全体タイムゾーンを変えてOutlookにも反映させるとき

Windowsの時計からタイムゾーンを変えると、PC全体の時刻設定が新しい地域に合わせて切り替わります。
Outlookはこのシステム設定をそのまま使うので、カレンダーの予定も自動で新しい時差に合わせてくれます。
出張先やサマータイムの切り替え時にも、ひと手間で手早く反映できる頼れる方法です。
①タスクバーの時計を右クリック
画面下部にある時計表示部分を見つけて、マウスの右ボタンを押してください。コンテキストメニューが開きます。
②日付と時刻の調整を選ぶ
Outlookのカレンダー画面で画面上部の日付と時刻の調整をクリックします。ここからタイムゾーンの設定画面にアクセスできます。
③タイムゾーンのドロップダウンを開く
タイムゾーンの欄には地域を選ぶためのドロップダウンが用意されています。まずはそこにマウスカーソルを合わせてください。
欄の右端にある下向きの矢印アイコンをクリックすると、世界中の都市や地域がリスト表示されます。
プログラマーの経験から言うと、このリストは先頭付近によく使う地域が表示されがちなので、最初に「(UTC+09:00)大阪、札幌、東京」があるか確認すると早く見つかります。
④合わせたい都市を選んでスイッチをオン
「第2のタイム ゾーンを表示」に近いプルダウンをクリックすると都市リストが開きます。目的の都市名は入力すると検索候補が絞り込まれるので便利です。
都市を選んだら「第2のタイム ゾーンを表示」のチェックボックスをオンにします。これでカレンダーに追加の都市時間がピタッと表示されます。
⑤Outlookを再起動して予定が合ったか確認
画面右上の×ボタンをクリックしてウィンドウを閉じます。そのあとタスクバーのOutlookアイコンを右クリックし、「ウィンドウを閉じる」を選んで完全に終了させます。
WindowsのスタートメニューからOutlookを選んで起動します。カレンダーを開いて、予定の時刻が正しく表示されているかチェックしましょう。
Outlookのプロセスがバックグラウンドに残ることがあります。タスクマネージャーで「Outlook.exe」が動いていないか確認してください。
ブラウザー版Outlookで直すとき

ブラウザー版Outlookならインストールの手間がなく、ネット環境さえあればどのパソコンからでもサクッとタイムゾーンを確認&変更できるのが魅力です。
画面右上の歯車アイコンから〈全般〉→〈言語とタイムゾーン〉へ進むと、選択肢の中から目的の地域をポチっと選べます。変更を保存すれば即座に反映され、社外の端末やレンタル機でも同じ環境で予定がズレない安心感があります。
①ブラウザーでOutlookにサインイン
お使いのブラウザーを起動します。
アドレスバーにhttps://outlook.live.com
と入力してEnterキーを押します。
Microsoftアカウントのメールアドレスとパスワードを入力し「サインイン」をクリックします。
二段階認証を有効にしている場合は、届いたコードを入力してください。
画面右上のカレンダーアイコンをクリックして予定表が表示されるか確認しましょう。
プライベートウィンドウで開くとブラウザーのキャッシュ影響を避けられるので、トラブルが出たときに便利です。
②右上の歯車アイコンをクリック
Outlook画面の右上にある歯車のアイコンを探しましょう。マウスポインタを合わせると「設定」と表示されるので、そっとクリックして設定パネルを開きます。
もしアイコンが反応しにくいときは、アイコンの中央より少し外側を狙うとクリックが成功しやすいです。
③全てのOutlook設定を表示を押す
歯車アイコンをクリックして表示されたサイドパネルを一番下までスクロールし、全てのOutlook設定を表示を見つけて押します。このボタンを押すと、より細かい設定画面が開きます。
④一般→言語とタイムゾーンで都市を選択
Outlook画面の右上にある歯車マークから設定を開き、左側メニューの一般をクリックします。
続いて表示される項目の中から言語とタイムゾーンを探して、都市のドロップダウンをクリックしてください。
リストの中から自分の住んでいる場所に近い都市を選びます。プログラマー視点だと、選択リストにキーワード入力できる場所もあるので、「Tokyo」など最初の文字を打ち込むと探しやすいです。
選んだら画面下の保存を忘れずに押して、タイムゾーン設定を確定させましょう。
⑤保存を押してページを閉じる
設定画面の右下にある保存をクリックすると、新しいタイムゾーンがすぐに反映されます。ボタンを押すと画面が閉じるので、これで作業は完了です。
タイムゾーン合わせが終わったらできる便利ワザを試してみよう

タイムゾーンをピタッと合わせたあとで試してほしい便利ワザをまとめました。
応用テクニック | 役立つ場面 |
---|---|
複数タイムゾーンの表示 | サイドバーに世界時計を並べて海外メンバーとの会議時間をひと目で把握するとき |
会議招待にタイムゾーン明示 | メール本文に自動で時差情報を入れて参加者の誤認を防ぐとき |
スマホとカレンダー同期 | 出先でも最新スケジュールを確認したいとき |
自動リマインダー設定 | 時差に合わせた通知で大事な会議を絶対に見逃したくないとき |
招待テンプレート保存 | 定例ミーティングを同じ設定でサクッと作成するとき |
複数のタイムゾーンを同時にカレンダーに表示する

Outlookのカレンダーでは、自分のタイムゾーンと任意のもうひとつを並べて表示できるのがうれしいポイントです。この機能を使えば、東京とニューヨークの時間を一画面で比べられるので、時差を気にせずサクッと予定を立てられます。
海外メンバーとの打ち合わせやグローバル展開中のリリース作業では、ミスなくスケジュール調整できるのが助かりました。たとえ二つまでしか設定できなくても、プログラマー的には主要な拠点を押さえておけば十分でしょう。
カレンダー設定で追加タイムゾーンをオンにする
Outlookを起動して左上のファイルタブをクリックし、メニューからオプションを選びます。
左側のメニューからカレンダーを選んで表示を切り替えます。
「タイム ゾーン」欄で第2のタイム ゾーンを表示するにチェックを入れます。
ドロップダウンから表示したいタイムゾーンを選び、隣のテキストボックスで任意のラベルを入力してOKをクリックします。
カレンダー表示で複数列を確認する
カレンダー画面上部の「表示」タブをクリックして「日」を選び、1日の時間軸を表示させます。
時間表示の左側に並ぶ時間軸の隣で、第2タイムゾーンが別列になっていることを探します。もし見当たらない場合はOutlookを再起動してみてください。
出張だけ別タイムゾーンを一時的に使う

出張先では現地時間で予定を見たいのにカレンダーが自宅のままだと混乱しやすいですよね。そんなときはOutlookの第二タイムゾーン表示を一時的に切り替えてみましょう。
この方法なら自宅と出張先、両方の時間をひと目でチェックできます。移動中でもアラームやリマインダーが現地時間に合わせて鳴るので安心です。
プログラマーらしい小ワザとして、タイムゾーンに出張先の都市名を入れておくとカレンダー上でぱっと場所が分かるのでおすすめです。
予定表の上で一時的タイムゾーンを選ぶ
Outlookを起動して、左下にあるカレンダーアイコンをクリックします。
画面上部の日時ヘッダーにある現在のタイムゾーンラベルをクリックして、ドロップダウンを表示します。
リストから任意のタイムゾーンを選ぶと、その場だけ予定表の時間が切り替わります。
この手順は画面表示だけを変える操作なので、Outlookを再起動すると元のタイムゾーンに戻ります。
出張後に元のタイムゾーンへ戻す
画面左上の「ファイル」をクリックします。
左側メニューの「オプション」を押して、表示されたウインドウで「予定表」を選びます。
[タイムゾーン]のドロップダウンで「(UTC+09:00) 大阪,札幌,東京」など元の設定を選びます。
ウインドウ下部の「OK」を押し、Outlookを再起動すると元のタイムゾーンに戻ります。
海外チームとの会議時間を自動計算する

海外チームとのミーティングは、時差を頭で計算するとミスが起きやすいですよね。Outlookのカレンダーには複数タイムゾーン表示と世界時計機能があって、日本時間の横に現地時間を並べておけます。これをオンにしておくと、「この時間なら相手先が働いているか」をカレンダー上でひと目で確認できるので、毎回ネットで時差を調べる必要がなくなります。さらに夏時間の切り替えにも自動対応するので、年間を通じて安心して会議の予定が組めます。
会議作成画面のタイムゾーンドロップダウンを使う
会議作成画面では、開始時刻や終了時刻のすぐ隣にタイムゾーンドロップダウンが隠れています。ここからサクッと切り替えられます。
会議作成画面の「開始時刻」の右側にあるタイムゾーン▼アイコンをクリックします。
リストから希望のタイムゾーンをクリックします。(UTC+09:00)大阪,札幌,東京などを選ぶと日本時間に合わせられます。
注意:タイムゾーンが見当たらない場合は、画面上部の「オプション」→「カレンダー」から「開始/終了時刻のタイムゾーン表示」を有効にしてください。
相手先の都市を入れて開始時刻を自動調整
Outlookで新しい会議を作成し、リボンの「オプション」タブにある「時間帯」チェックボックスをオンにします。
「開始」欄の横に現れたタイムゾーンのドロップダウンをクリックして、相手先の都市名(例:London)を入力してください。
候補リストから都市を選ぶと、その地域の標準時が自動で反映され、開始時刻が現地時間に合わせて切り替わります。
よくある質問

- Outlookで予定の時間が合わないときはどうすればいいですか?
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WindowsのタイムゾーンとOutlookのタイムゾーンがずれているときがあります。まず、Windowsの設定で正しい地域を選び、そのあとOutlookを再起動してください。プログラマー視点だと、キャッシュが古いまま残っていることがあるので、プロファイルを切り替えて再読み込みするのも効果的です。
- 海外の同僚と予定を共有すると時間がずれて届きます
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会議招待を作成するときに「タイムゾーンの表示」オプションをオンにすると、送信先にも元の時間帯が伝わります。実体験だと、これを使わないと向こうで勝手に現地時間に変換されてしまうので、招待文で「UTC+9 東京」などと補足すると安心です。
- PCだけ時間が正しいのにOutlookだけずれるのはなぜですか?
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Outlookの設定ファイルが壊れているケースがあります。こんなときは、新しいプロファイルを作成してそちらでカレンダーを読み込んでみてください。再構築するとタイムゾーンキャッシュもクリアされるので、ほとんどの場合これで解決します。
タイムゾーンを変えると過去の予定はずれる?
- タイムゾーンを変えると過去の予定はずれる?
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この疑問、意外と戸惑いますよね。結論からいうと、Outlook上で「設定>一般>タイムゾーン」から切り替えても過去の予定はそのままの時間で表示されます。というのも、Outlookはイベントに作成時のタイムゾーン情報を保持しているからです。ただし、Windows自体のタイムゾーンを変えると、カレンダー全体をその新しい時差で再計算する仕組みなので、過去の予定までずれてしまう点だけ注意しましょう。
サマータイムは手動で切り替える必要がある?
最新のWindows11とOutlook for Microsoft 365では、夏時間(サマータイム)の切り替えが自動で行われます。OSとOutlookのタイムゾーン設定さえ正しくしておけば、手動でオンオフする必要はありません。
ただし、まれにWindowsの更新プログラムが適用されていないと、夏時間の開始や終了タイミングにずれが出ることがあります。あらかじめWindows Updateで最新のパッチを当てておくと安心です。
自動切り替えがうまく動かない場合は、コントロールパネルから「日付と時刻」→「タイムゾーン」をいったん別の地域に変えた後、再度正しい地域に戻すと直るケースがあります。
共有カレンダーの相手の予定と食い違わない?
共有カレンダーを開くと、相手が別のタイムゾーンで予定を登録していた場合、時間がずれて表示されることがあります。
このずれを防ぐコツは、自分のOutlookだけでなく共有先のカレンダーも同じタイムゾーンで表示する設定にしておくことです。Outlook for Webの[設定]>[カレンダー]>[地域]で共通のタイムゾーンに揃えると、お互いの予定がぴったり一致して見やすくなります。
エンジニア視点のひとこと:Exchange環境ではSet-MailboxRegionalConfiguration -TimeZone
を使って共有先メールボックスのタイムゾーンをまとめて設定しておくと、社内全体でずれを防げるのでおすすめです。
移動のたびに毎回タイムゾーンを変えるのが面倒?
移動先ごとに手動でタイムゾーンを切り替えると、つい忘れて予定がずれたりしますよね。
そんなときはWindowsの「タイムゾーンを自動的に設定する」を使うと便利です。一度オンにしておけば、出張先や旅行先でネットに繋がるだけで自動的に地域を判別してくれます。OutlookはWindowsの設定を引き継ぐので、毎回自分で直す手間がなくなり、うっかり変更し忘れる心配も減ります。
タイムゾーン欄がグレーで選べないのはなぜ?
ExchangeやMicrosoft 365のアカウントを使っていると、Outlookアプリはサーバー側(Exchange Online)が管理する設定を優先しているため、アプリ内のタイムゾーン欄が読み取り専用になってグレー表示になります。
つまり、Outlookアプリ上では変更できず、Windowsの「日時と言語」設定か、Outlook on the Web(OWA)から調整する必要があります。
これはプログラマー的に言うと、アプリが内部APIでサーバー情報を取得してしまうためで、サーバー管理の項目は「触らせない」仕組みになっているからです。
まとめ

ご紹介したように、Windowsのタイムゾーン設定とOutlook内のタイムゾーン設定をそろえておけば、予定がずれるストレスから解放されます。
旅行やリモートワークで拠点が変わっても、同じ手順ですぐに調整できるようになりますから、安心してスケジュール管理を楽しんでください。