Outlookでメールを書くたびに、365の画面で署名を毎回打ち込み、送信前に体裁を直す作業が面倒に感じることはありませんか?
ここでは画面の場所や押すボタンを細かく示しながら、署名を自動で挿入する基本設定に加え、仕事用と私用を切り替える方法、画像やSNSリンクを組み込む応用までをまとめています。一度整えておけば、急ぎのメールでも余裕を持って送り出せるようになり、相手への印象も自然に向上します。
パソコンを開いたまま数分だけ時間を取り、順番に操作してみてください。今日のうちに快適なメール環境を手に入れて、余った時間をもっと大切な作業に使いましょう。
Outlook365で署名を作り自動で挿入されるようにする手順

Outlook365ではウェブ版の設定画面からさっと署名を作成して、そのまま新規メールや返信メールに自動で挿入できるよ。デスクトップアプリにも同期できるから、どの端末でも同じ署名が使えて安心だね。
- Outlookウェブ版の設定画面を開く:画面右上の歯車アイコンから「すべての Outlook 設定を表示」へ進む
- 署名の作成:本文欄に名前や連絡先、会社ロゴなどを入力してレイアウトを整える
- 自動挿入の有効化:新規メッセージと返信・転送の署名欄にチェックを入れる
- テストメールで確認:自分宛に送信して文字や画像の表示にズレがないか見る
- デスクトップアプリとの同期:同じMicrosoftアカウントでサインインすれば設定が引き継がれる
プログラマーならではのコツHTML形式で署名を入力するときは、リンクにUTMパラメータを付けておくとクリック解析にも活用できるよ。
デスクトップ版Outlookで作る方法

デスクトップ版Outlookなら、細かいレイアウトや画像挿入を直感的に操作できるので、パソコンに詳しくない方でも迷わず署名を仕上げられます。
豊富なフォントや色、リンク設定などを活用しながら、自分らしい署名を簡単に作れるのが魅力です。常に同じPCでメールを書く方や、Office365のライセンスをお持ちの方におすすめの方法です。
①画面左上のファイルをクリック
Outlook365を起動後、画面左上のリボン一番左端に「ファイル」が表示されています。この部分をクリックするとアカウント情報や設定画面に切り替わります。
もしリボンが折りたたまれて見当たらない場合は、画面右上の矢印アイコンをクリックしてリボンを展開すると「ファイル」が現れます。
②オプションを選んでメールを開く
画面右上の歯車アイコンをクリックしてください。
表示されたメニューの中からすべての Outlook 設定を表示を選びます。
左側に並ぶリストからメールをクリックして、メール設定画面を開きます。
③署名ボタンを押して新規作成を選ぶ
新規メール作成画面の上部にある「メッセージ」タブを開き、リボン内の署名▼ボタンを押します。ドロップダウンから「新規作成」を選んでください。
④名前を入力して作成をクリック
署名の名前を入力します。例えばビジネス署名やプライベート用など、あとから見てもわかりやすい名称がおすすめです。入力が終わったら作成をクリックしてください。これで空の署名テンプレートが用意されます。
すでに同じ名前の署名があると上書きされるので、ユニークな名前をつけると管理しやすくなります。
⑤本文欄に署名を入力しフォントを整える
編集エリアに、氏名や役職、連絡先など必要な情報を入力します。テキストをドラッグで選択してリボンのフォント設定を使い、フォント名やサイズ、色を調整しましょう。
読みやすさを重視するならメイリオや游ゴシックを10pt前後に設定すると落ちついた印象に仕上がります。
メールアドレスにハイパーリンクを設定しておくと、相手がワンクリックで連絡できて便利です。
⑥既定の送信アカウントと新しいメッセージを設定
複数のメールアカウントをOutlook365で切り替えて使うときは、既定の送信アカウントと新規作成時のアカウントをきちんと設定しておくと安心です。
Outlook365のメニューから「ファイル」をクリックし、「アカウント設定」→「アカウント設定」を選択してください。
表示された一覧からよく使うメールアドレスを選んで「既定に設定」を押すと、そのアカウントでメールが送られるようになります。
続いて「ファイル」→「オプション」→「メール」と進み、「メッセージの作成」欄にある「常にこのアカウントを使用して新しいメッセージを作成」のドロップダウンから先ほど既定にしたアカウントを選んで「OK」を押してください。
返信や転送のときは、「返信時に送信元アカウントを変更しない」設定になっていると既定のアカウントが使われない場合があります。
⑦OKを押してウインドウを閉じる
書き込んだ内容を確認したら画面下のOKボタンをクリックします。これで署名設定が保存されウインドウが閉じられます。
OutlookonTheWebで作る方法

ブラウザでOffice365にログインして、いつでもどこでも署名がカスタマイズできる方法です。専用アプリは不要なので、職場以外のパソコンや自宅の端末でも同じ署名を使えるのがメリットです。自動保存機能があるので、書いたそばから反映される安心感があります。
HTML形式での編集に対応しているため、色やフォント、画像挿入といったデザインも自由自在です。自社ロゴやSNSアイコンを並べて、自分らしい雰囲気をプラスできるのがうれしいポイントです。
外出先からメールを送る機会が多い方や、複数のパソコンを切り替えながら作業する人にぴったりです。ブラウザのキャッシュに注意して、編集後はいちどページをリロードすると確実に反映されます。
①右上の歯車アイコンをクリック
ブラウザでOutlook365にサインインしたら、画面右上にある歯車マークを探してクリックしてください。クリックすると設定用のパネルが表示されます。
②全てのOutlook設定を表示を選ぶ
設定パネルが開いたら、一番下までスクロールして全てのOutlook設定を表示をクリックします。アプリ版でもWeb版でもこの操作だけは同じなので迷わず進められます。
③メールの作成と返信を開く
Outlook365の画面左上にある新しいメッセージをクリックして、メールの作成画面を呼び出します。
受信トレイから返信したいメールを選んで開き、画面上部の返信ボタンをクリックします。
④署名欄に内容を入力する
表示された大きな入力欄内をクリックして、氏名や役職、電話番号などのテキストを入力します。必要があれば段落間をShift+Enterで改行すると余分な余白を防げます。
会社ロゴやアイコンを入れるときは、ツールバーの「画像」アイコンを使ってアップロードしてください。ドラッグ&ドロップでも挿入できます。
外部のExcelやWordからコピーすると余計な書式が混ざることがあります。まずはメモ帳にいったん貼り付けて、書式をクリアしてから入力欄に貼り付けるとキレイに整います。
⑤既定の署名の自動追加にチェックを入れる
「既定の署名を自動追加」にある「新しいメッセージ」と「返信/転送」のチェックボックスで、先ほど作成した署名を選んでオンにしてください。これでメール作成時に自動で署名が挿入されるようになります。
メッセージごとに署名を変えたいときは、ここでチェックを外したり別の署名を選んだりすると手軽に切り替えられます。
⑥保存をクリック
署名の編集画面で入力が完了したら、ウィンドウ下部にある保存ボタンをクリックします。もしボタンが見当たらないときは、入力欄の下や右側をスクロールして探してください。
クリック後は画面が一瞬暗くなり、設定が自動で反映されます。新規メールの作成画面を開いて、署名欄に自動挿入されているか確認すると安心です。
署名をもっと便利にするちょい足しアイデア

署名をさらに便利にするちょい足しアイデアを集めました。シーンに合わせて活用するとメールの印象がグッと上がります。
応用アイデア | 活用シーンとメリット |
---|---|
会社ロゴを配置 | ブランドイメージを強調したいときに信頼感アップ |
SNSアイコンのリンク | フォロワー獲得を狙う営業メールで手軽にアクセス誘導 |
QRコードを挿入 | イベント案内やWebサイトへ誘導したい時に読み取りをスムーズに |
季節の絵文字や装飾 | ホリデーやキャンペーン告知で親しみやすさを演出 |
仕事用とプライベート用をワンクリックで切り替える

Outlook365ではあらかじめ複数の署名を登録しておくと、メッセージ作成ウインドウの「署名」ボタンから好きなものを即選べます。仕事用のフォーマルな署名と、プライベート用のカジュアルな署名をワンクリックで切り替えられるので、いちいちコピペせずにさっと挿入できます。
たとえば社内向けには部署名や肩書きを正確に載せた署名、新規プロジェクト用にはGitHubリンクを盛り込んだ署名など、用途ごとに最適化できます。プログラマー目線のポイントは、あらかじめよく使うタグやコードスニペットを定型文に入れておくと手間が減る点です。
新しいメールウインドウで署名ボタンをクリック
画面右上のリボンに並ぶアイコンから、署名のドロップダウン矢印を探してクリックします。
リストから切り替えたい署名を選ぶ
「既定の署名を選択」のドロップダウン矢印をクリックして、表示されたリストから使いたい署名をクリックします。
たくさん署名を作っているとリストが長くなりますが、リスト上で先頭文字を入力すると該当する署名まで一気に移動できます。
選んだらウィンドウ下部のOKをクリックして変更を保存しましょう。
本文に差し替わったことを確認する
新規メールを作成して署名欄に先ほど設定した内容が自動で表示されているか確かめます。意図した署名に差し替わっていれば完璧です。
画像やSNSアイコンにリンクを付けて見た目をアップ

ちいさなSNSのアイコンやロゴ画像にリンクをかけるだけで署名がぱっと華やかになります。クリックするとプロフィールやTwitter、LinkedInなどにすぐ飛べるので、メールを受け取った相手にも親しみやすい印象を与えられます。
プログラマー目線のコツとしては、アイコンは32×32ピクセル程度にリサイズし、OneDriveや自社サーバで公開した画像URLを使うことです。こうすることで、画像が読み込まれなかったりサイズが崩れたりするトラブルをぐっと減らせます。
署名編集画面で画像挿入アイコンを押す
署名編集画面が表示されたら、ツールバーの中から写真アイコンを探してクリックします。
クリックするとファイル選択ダイアログが開くので、あらかじめ用意したロゴ画像やアイコンを選んで「開く」を押します。これで署名内に画像が挿入されます。
ファイルを選択して挿入をクリック
ファイル選択ダイアログが表示されたら、作成済みの署名HTMLファイルを保存したフォルダーまで移動します。
該当ファイルをクリックして選択状態にしたら、ウィンドウ右下の「挿入」ボタンをクリックします。
署名のプレビューが正しく表示されたら、このステップは完了です。
画像を右クリックしてハイパーリンクを設定する
署名エディターで貼り付けた画像の上にマウスを合わせて、右クリックします。
表示されたコンテキストメニューから「リンクの挿入/編集」をクリックします。
ポップアップにリンク先のURLを入力し、「保存」ボタンを押して完了です。
一度設定したリンクは同じ手順で右クリックから再編集できます。
バックアップファイルで再インストール後もすぐ復元

Outlook365の署名をバックアップファイルに書き出しておけば、万が一再インストールするときでも以前と同じ署名をパパッと呼び戻せます。大事なレイアウトやリンクがそのまま保たれるので、面倒な再設定から解放されます。
- 時間を節約:署名を一から作り直す手間が不要
- 見た目そのまま:フォントや画像リンクも一括で復元
- 紛失防止:重要な署名ファイルを外部ストレージに保存できる
%APPDATA%\Microsoft\Signaturesフォルダーをエクスポートする
WindowsキーとRキーを同時に押して「ファイル名を指定して実行」を開き、入力欄に%APPDATA%\Microsoft\Signaturesと入力してEnterキーを押します。
表示されたExplorerウィンドウで、Ctrl+Aキーですべてのファイルとフォルダーを選択し、Ctrl+Cキーでコピーします。
外付けドライブやクラウド同期フォルダーに移動し、Ctrl+Vキーで貼り付けます。圧縮ツールを使ってまとめると復元がもっと簡単になります。
Outlookが開いたままだと一部ファイルがコピーできない場合があります。署名のバックアップ前にOutlookを閉じておくと安心です。
新PCで同じ場所にフォルダーを上書きコピーする
旧PCから新PCへフォルダーをまるごと同じ場所に上書きコピーするときは、必ず手順通りに進めると失敗が減ります。
旧PCのエクスプローラーを開き、コピーしたいフォルダーを右クリックして「コピー」を選びます。
新PCのエクスプローラーで旧PCと同じフォルダーパスを開き、右クリック→「貼り付け」を実行します。
「同じ名前のファイルが存在します」と表示されたら「同じファイルを置き換える」を選び、処理が終わるまで待ちます。
新PCで管理者権限がない場合は、一度管理者としてエクスプローラーを起動してから作業するとエラーが減ります。
Outlookを再起動して署名が使えるか確認する
まずOutlookを閉じます。保存していない下書きがないか確認したうえで右上の×をクリックしてください。
つぎにタスクマネージャを開き、OUTLOOK.EXEが残っていないかチェックします。名前列をクリックして並べ替えると見つけやすいです。
もし残っていたら選択してタスクの終了を押し、完全にシャットダウンしましょう。
そのあともう一度Outlookを起動して新規メールを作成し、署名が自動で挿入されているか確認してください。
よくある質問

署名を複数作ったらどう切り替えればいいですか?
- 署名を複数作ったらどう切り替えればいいですか?
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メール作成ウィンドウのリボンにある「署名」をクリックすると、登録済みの署名リストがずらりと表示されます。選びたい署名をクリックすると、本文にすぐ反映します。実際に試したところ、複数の署名が並んでいるときは目的別に名前を工夫しておくと迷わずサクッと切り替えられました。
スマホのOutlookアプリでも同じ署名を使えますか?
- スマホのOutlookアプリでも同じ署名を使えますか?
-
残念ながらWindows版と自動同期はできませんが、スマホアプリの設定から署名をコピペで登録できます。スマホで作業中にPC版で作った署名を一度メールに貼り付けてコピーしておくと、アプリ側で楽に登録できるのでおすすめです。
署名がメールに自動で入らないのはなぜ?
「なんで署名が勝手に入ってこないんだろう?」とモヤモヤすること、ありますよね。実は自動で挿入されない理由は大きく分けて二つあります。一つ目は署名の既定設定をまだONにしていないこと。Outlookでは新規メールと返信・転送で別々に設定しないと自動挿入されません。二つ目はメール形式の違いです。HTML形式でないとリッチテキスト署名が反映されず、プレーンテキストだとまっさらな状態のまま送信されます。この先の手順で、どちらの原因かをササッと見分けてサクッと直していきましょう。
画像を挿入したら相手側で表示されないのは?
署名に画像を入れたのに相手側で表示されない原因は、画像の扱い方にあります。
Outlookの署名では、画像をメール本文に添付する「埋め込み型」と、Web上のURLを参照する「リンク型」の二つの方法があり、それぞれ特徴が違います。
- リンク型(URL参照):メールサイズは軽いですが、受信側で外部コンテンツがブロックされると画像が表示されません。
- 埋め込み型(添付画像):多くのメール環境で確実に表示されますが、ファイルサイズが大きくなりやすいです。
相手側で必ず見せたい場合は埋め込み型で挿入するのがおすすめです。
PCを替えたとき署名を引き継ぐには?
新しいパソコンに切り替えたとき、Outlookの署名は前の環境から自動では移らない点に注意してください。
プログラマー目線のおすすめは、「%APPDATA%\Microsoft\Signatures」フォルダをまるごとバックアップして新マシンにコピー」か、OneDriveや社内共有フォルダに置いておく」方法です。これで環境が変わってもパッと同じ署名を呼び出せます。
スマホ版Outlookでも同じ署名を使える?
スマホ版Outlookアプリは、デスクトップで作った署名を自動同期してくれません。ただし一度モバイル用に設定すれば、以降はメール作成時に同じ署名が入るので安心です。
設定方法はカンタンです。Outlookアプリの左上にあるメニューから歯車アイコン(設定)→「メール署名」をタップして、PCで作った署名をコピー&ペーストするだけ。絵文字やテキスト書式はそのまま残るので、親しみやすいデザインをスマホでもキープできます。
まとめ

署名作成から自動挿入の設定までの手順をひと通りこなすだけで、Outlook365でのメール作成が一気にスムーズになります。
プログラマーらしいコツとしては、HTML署名でアイコンやリンクを組み込むことで、読み手にわかりやすく個性を演出できます。
アカウント別の署名使い分けやモバイル版でも最適表示に整えておくと、どんな場面でも安心してメールを送れます。
この記事の手順をしっかりマスターすれば、自分らしい署名でメールの印象アップを手軽に実現できるようになります。
さあ、署名を整えて毎回のメールをもっと楽しくしていきましょう。