Outlookで予定を確認するとき、縦に詰まったスケジュールが見づらく、横表示なら一目で流れを追いたいと感じていませんか?
長年Windowsを扱う開発現場で培った視点から、クリック数を抑えて画面を横型に切り替える手順と、複数カレンダーを並べて調整する応用まで丁寧に案内します。無駄な設定で迷わず、最短で見やすい予定表を手に入れられます。
読み進めるだけで作業が完了しますので、パソコンを開いたままゆっくり進めてみてください。
Outlookでスケジュールを横表示するやり方をていねいに

Outlookのカレンダーを横に並べると、一日の予定をパッと見渡せるので便利ですよね。Windows版とWeb版それぞれに手軽に切り替えられる方法があるので、まずは全体像をかんたんにお伝えします。
- Windows版Outlookのスケジュールビューを使って時間軸を横に表示
- Outlook Webのビュー切り替えでスケジュール表示を選ぶ
- 複数カレンダーを横並びまたは重ね合わせて複数の予定を同時に比較する
エンジニア目線でひとつアドバイスすると、Windows版Outlookではカスタムビューを保存しておくと、毎回手順を追わずに一発で横表示に切り替えられます。
予定表ビューをスケジュールビューに切り替える

Outlookのカレンダー画面には予定表ビューという、時間軸を横に伸ばして予定を並べられる表示があります。朝から夜までの動きを直感的に見渡せるので、予定の前後関係や重なりがひと目でわかるのが嬉しいポイントです。
会議やプライベート予定を複数のカレンダーで管理しているときは、色分けされた予定がスケジュールビューとして横方向にずらっと並ぶため、空き時間や重複をサクサクチェックできます。ビューの切り替えは画面上部のタブからポチッと選ぶだけなので、毎朝の確認にもピッタリです。
①ナビゲーションバーで予定表をクリック
Outlookのウィンドウ左下にあるナビゲーションバーから、カレンダーのアイコン「予定表」をクリックしてください。
②上部リボンの表示タブを開く
上部リボンのメニューにある表示タブをクリックします。リボンが折りたたまれている場合は、リボン右上のアイコンをクリックするか、Ctrl+F1を押して展開しておきましょう。
頻繁に切り替えるなら、表示タブをクイックアクセスツールバーに追加しておくとワンクリックで開けて便利です。
③スケジュールビューを選んで横並びに切り替える
Outlookのカレンダー画面で上部メニューの「表示」をクリックし、その中にある「スケジュールビュー」を選択します。
複数カレンダーが横方向に並び、同じ時間帯の予定を重ねずに比べられるようになります。
プログラマー視点でのアドバイス:常用しないカレンダーはこの時点で非表示にすると、読み込みが速くて快適に使いやすくなります。
④参加者の並び替えをドラッグで調整する
スケジュールの詳細画面からスケジューリングアシスタントを開くと、参加者リストが表形式で並んでいます。移動したい参加者名をクリックしたまま上下にドラッグすると、自動で位置が入れ替わります。
⑤Ctrl+マウスホイールで時間幅を微調整する
カレンダー画面上でCtrlキーを押しながらマウスホイールを動かすと、表示される時間の幅を細かく変えられます。ホイールを上に回すと全体が縮まり、下に回すと時間が拡大します。
自分に合った時間幅に合わせると、打ち合わせやタスクの見逃しが減ります。
ビュー設定で横向きタイムライン表示を作る

Outlookの予定表で「スケジュールビュー」を選ぶと、時間が横に並んだタイムライン表示がかんたんに作れます。
この方法なら横スクロールで午前から午後までの予定を一目で追えるので、朝イチの打ち合わせから終業間際のタスクまで流れをつかみやすくなります。
①予定表で表示タブからビューの変更を開く
Outlookの画面上部にある表示タブをクリックしてリボンを切り替えます。もしリボンが隠れている場合はCtrl+F1キーで展開してみてください。
続いてリボン内にあるビューの変更メニューを選ぶと、さまざまなスケジュール表示の候補が一覧で現れます。
注意点がある場合はリボンが最小表示になるとタブが消えるので、タブ名をダブルクリックして再表示しましょう。
②タイムラインを選択して横軸を日付にする
画面上部のビュー切り替えメニューでタイムラインをクリックします。タイムラインに切り替わったら、表示中の軸を右クリックまたはメニューアイコンを押して軸の編集を選びます。軸のオプションで日付を指定すると、スケジュールが横方向に日付軸で並びます。
③フィールドの並びを列ボタンでカスタマイズ
ビュー設定のダイアログで列ボタンをクリックします。
表示されたフィールド一覧から順序を変えたい項目を選び、上へ移動または下へ移動ボタンを押して好みの位置に調整します。
並び替えが終わったらOKをクリックして設定を反映させます。
④条件ボタンで表示する予定を絞り込む
カレンダー上部の条件ボタンを探します。ここには「カテゴリ」「フラグ」「場所」など必要なフィルター候補が並んでいます。
たとえば色分けした「カテゴリ」ボタンをクリックすると選択中のカテゴリだけが残ります。続けて「フラグ」ボタンを押せば、フラグ付きの予定のみ表示できます。
絞り込みを戻すには同じボタンを再度クリックするか、すべて表示を選んでリセットしましょう。
フィルター項目を増やすときは「ビューの設定」→「フィールドの追加」で条件ボタンをカスタマイズできます。
⑤ビューを名前を付けて保存してすぐ呼び出す
Outlookのリボンから「表示」タブを開き、「ビューの設定」をクリックします。「現在のビューを保存」を選んでわかりやすい名前を入力してください。
同じ「表示」タブ内にある「ビューの変更」をクリックし、先ほど保存したビュー名を選ぶと一瞬で切り替わります。
ビュー名には「プロジェクト名_日付」など規則を決めておくと数が増えても迷わず選べます。
ショートカットキーで一発で横表示に切り替える

Outlookには、キーボードだけでビューをさっと切り替えられる魔法のショートカットキーが用意されています。とくにCtrl+Alt+4を押すと「予定表ビュー」に一瞬で切り替わり、予定が横にズラリと並ぶので、マルチカレンダーの確認や1日の流れ把握にぴったりです。
ほかにもCtrl+Alt+1で「日ビュー」、Ctrl+Alt+2で「週ビュー」、Ctrl+Alt+3で「月ビュー」に切り替えられるので、手元だけでビューを行き来できるのがうれしいポイントです。実際に複数ウィンドウで違うビューを並べておくと、必要なときにCtrl+Altの組み合わせでビューを瞬時に切り替えられて、思いのほか作業がスムーズに進みます。
①Ctrl+Alt+4を押してスケジュールビューを呼び出す
CtrlキーとAltキーを押したまま4キーを押すと、予定が横並びになるスケジュールビューに切り替わります。複数人の空き時間を比べたいときにおすすめです。
②Alt+V→Tでタイムラインにジャンプする
カレンダービューがアクティブになっていることを確認して、Alt
キーを押しながらV
キーを押します。リボンの表示メニューが開いたらT
キーを押してください。スケジュールがタイムライン表示に切り替わります。
③Ctrl+Tabで複数カレンダー間を素早く移動
複数のカレンダーを横並びで表示している状態で、Ctrl+Tabキーを押すだけで、開いているカレンダー間を順番に切り替えられます。キーボード中心に操作したいとき、マウスを動かす手間が減ってとても快適です。
もし反応しない場合は、カレンダー領域を一度クリックしてフォーカスを当ててみてください。フォーカスが他のウィンドウやパネルにあるとショートカットが効かないことがあります。
横表示を覚えたらもっと便利!カレンダー活用アイデア

横表示でタイムライン感覚が身につくと、スケジュールの見通しがグッと良くなります。ここからは、実際に筆者が使って「これは便利!」と感じた応用アイデアを紹介します。
応用技 | 活用シーン | メリット |
---|---|---|
チーム進捗を横並びチェック | 複数チームのタスク比較 | 担当ごとの状況が一画面で把握できる |
週次レビュー用の色分け | 重要度やステータスで色を設定 | 振り返り時の優先度がひと目でわかる |
メンバーカレンダーの併用 | 他メンバー予定と自分の予定を並べて表示 | 社内打ち合わせの調整がラクになる |
会議室予約状況の可視化 | 複数会議室の空き状況チェック | 予約の重複を未然に防げる |
横向きPDFでの配布 | 印刷設定を横表示に切り替え | 広い時間軸で週単位の予定配布がきれいに |
どのアイデアも見た目の印象が変わるだけでなく、業務効率アップにつながります。自分の使い方に合わせて組み合わせてみると、予定管理がもっとラクになります。
会議調整を時短する重ね合わせ表示

ほかのメンバーのカレンダーを自分の予定と重ねて表示すると会議の空き時間がひと目でわかります。切り替えを減らせるので調整にかかる時間をぐっと短縮できます。
チーム内や社外メンバー複数人との日程調整にぴったりの表示方法です。予定が重なるポイントが色の重なりで直感的に把握できるのでストレスなくスケジュールを組めます。
- 複数カレンダーを同時比較できる:一つの画面で参加者全員の空き状況をチェックできます。
- 重なり具合を色で確認:空き時間が重なる部分が鮮やかに表示され調整ミスを防げます。
- 色分けで視認性アップ:各カレンダーに色を割り当てるとさらに見やすくなります。
実際にやってみると「この時間は全員空いてるな」という確認が瞬時にできて小さなやり取りの繰り返しが減りました。チームの会議調整をもっとスマートに進めたいときにおすすめです。
予定表タブで別のユーザーを追加して空き時間を比較
Outlookの予定表タブなら、自分のカレンダーと他の人の空き時間を並べて見られます。チームで会議の骨組みを決めたいときに役立つ手順をご紹介します。
Outlookを開いて、画面左下のカレンダーアイコンをクリックし、予定表ビューを表示します。
リボンの「ホーム」タブから「予定表の追加」→「他のユーザーの予定表を開く」を選び、追加したい人の名前やメールアドレスを入力して「OK」をクリックします。
追加したユーザーの予定表が自分の横に並びます。色分けされたスケジュールで、お互いの空き時間をひと目で確認できます。
組織のディレクトリに登録されていないユーザーは検索できないことがあります。
表示設定で色分けし重複をひと目で把握
横向きスケジュール表示にしたら左側に並ぶカレンダー名を色分けすると重なりがひと目でわかります。この方法を使うと誰の予定がどこでかぶっているかサッと把握できます。
左のカレンダー一覧で色を変えたい名前を右クリックし、表示されたメニューからカラーを選択します。好きな色をクリックするとそのカレンダーの予定が指定色で表示されます。
色分けされたスケジュールを見て同じ時間帯に別の色の帯が重なっている部分をチェックします。これで予定のかぶりがパッと目に入ります。
複数のカレンダーを色分けするときは見えやすい配色を選んでください。
プロジェクト管理にガントチャート風レイアウト

Outlookのスケジュール横表示をプロジェクト管理に使うと、まるでガントチャートみたいにタスクの流れがつかめます。同じExchangeアカウント上で「フェーズごとにカレンダーを分ける+横並び表示」すると、開始日から終了日までの期間感が一目で分かるようになります。
色分けしたカテゴリーを各カレンダーに設定しておくと、どのタスクがどのフェーズなのかぱっと判断できます。日単位から月単位のズームもスライダー操作だけで変えられるので、短期~長期のプランニングがストレスフリーです。
チームメンバーを招待して同じレイアウトを共有すれば、誰がどのタスクにアサインされているかすぐに把握できます。プログラマー視点のコツとして、カテゴリー名に「設計」「実装」「テスト」といったフェーズを入れておくと、後から検索やフィルターで絞り込むときも便利です。
カテゴリ色でタスク種別を区別して横軸で進捗を確認
カラーカテゴリごとにタスク種別を色で分けると、スケジュールの横軸ビューで進捗がぱっと把握しやすくなります。
ホームタブのタグからカテゴリの管理を選び、新しいカテゴリを「重要」「保留」「完了」など目的別に追加します。
カテゴリ一覧で作成したカテゴリを右クリックし、色の変更から好みのカラーを設定します。
カレンダー上の予定やタスクを開き、アポ詳細画面のカテゴリ項目から該当する色付きカテゴリを選択します。
ビュータブからスケジュールを選ぶと時間軸が横向きに伸び、色分けしたタスクの並びで進み具合が見やすくなります。
タスクをドラッグして日程を変更し自動で通知
ドラッグ&ドロップでタスクをカレンダー上の新しい日時に移動すると、予定が変更されると同時にリマインダー通知も自動で更新されます。
Outlookの予定表ビューで移動したいタスクをクリックしてつかみます。
希望の開始日時までドラッグし、ドロップするとタスクが移動します。すると通知設定も同じタイミングに自動で合わせられます。
複数日跨ぎのタスクはドラッグ後カレンダーの端で表示を確認すると誤操作を防げます。
よくある質問

- Outlookで「スケジュールビュー」が見つかりません。どうしたら表示できますか?
Outlookデスクトップ版の最新バージョンでは、リボンの「表示」タブにある「スケジュールビュー」をクリックすると横長のタイムラインが表示されます。もしリボンに見当たらない場合は、右端の「リボンのユーザー設定」から「表示」タブに追加してください。
- 複数のカレンダーを同時に横並びで確認できますか?
カレンダー一覧で表示したい予定表にチェックを入れてから、いずれかを右クリック→「新しいウィンドウで開く」を選ぶと、それぞれのカレンダーを別ウィンドウで横に並べられます。複数画面で同時にチェックすると、プログラマー作業中のマルチタスクにも便利です。
- Mac版やWeb版のOutlookでも横表示はできますか?
Mac版Outlookにはまだスケジュールビューがないため、同等の表示はできません。Web版では「表示」→「スケジュール」を選ぶと似たレイアウトが利用可能です。外出先でスマホ版は未対応なので、PC版かWeb版との併用をおすすめします。
- 週の開始曜日を日曜から月曜に変更したいです。
「ファイル」→「オプション」→「カレンダー」で「最初の曜日」を月曜日に設定すると、スケジュールビューにも反映されます。Windowsの地域設定で週の開始曜日を合わせておくと、ズレなく同期しやすいです。
横表示がグレーアウトして選べないのはなぜ?
横表示(スケジュールビュー)がグレーアウトして選べないときは、チェックしているカレンダーが一つだけだからです。スケジュールビューは複数のカレンダーを同時に並べて表示するときにしか使えません。
追加のカレンダーにチェックを入れるか、新しく空のカレンダーを作成して二つ以上選択するとスケジュールビューのアイコンがアクティブになります。
曜日が英語になるのを日本語に戻すには?
- 曜日が英語になるのを日本語に戻すには?
-
カレンダーの曜日が英語表示になっているときは、WindowsとOutlookの両方で言語設定を見直すと落ち着きます。
- Windowsの地域設定を確認:スタートメニュー→設定→時刻と言語→地域で地域が「日本」になっているかをチェック。
- コントロールパネルの表示言語を確認:コントロールパネル→
言語
で日本語が優先になっているか見直す。 - Outlookの表示言語を確認:Outlookで
ファイル→オプション→言語
を開き、表示言語に日本語が選ばれているかを確かめる。 - 再起動する:すべて設定後にOutlookを再起動すると反映される。
Windowsの表示言語を英語にしているとOutlookの言語も英語へ切り替わることがあるので、合わせて確認するとスムーズです。
スケジュールビューに祝日が出ない?
スケジュールビューは自分のメインカレンダーの予定を並べる仕様なので、別扱いの祝日カレンダーを追加していないと祝日が隠れたままになります。
祝日を見せたいときはOutlookのカレンダー設定から「祝日を追加」すれば、日本の祝日カレンダーが自動的に読み込まれてスケジュールビューにも反映されます。自分好みにカスタマイズしたい場合は、外部のiCalファイルをインポートして独自の祝日リストを取り込むのも楽しいですよ。
もし会社やチームで複数アカウントをまとめて運用しているなら、Exchangeの管理センターで組織全体向けに祝日カレンダーを配布しておくと、個別追加の手間が省けてスマートに共有できます。
元の月表示に戻すにはどうする?
水平スケジュール表示からひと月分のカレンダーに戻したいときは、リボンの表示タブに移動してビューの変更を開き、一覧から月をクリックするだけです。クリック数も少なく、数秒で元の月表示に戻せます。
まとめ

Outlookカレンダーを横並びで表示すると、一目で複数日の予定を見渡せるようになり、会議の重複チェックや連続した作業時間の確保がずっと楽になります。
手順はシンプルで、表示タブから「スケジュールビュー」を選んでウィンドウ幅を調整するだけです。これだけで横表示のメリットをすぐに実感できます。
さらにカスタムビューの保存やリボンへの登録をしておくと、毎回設定しなくてもワンクリックで横並び表示に切り替えられるようになります。プログラマーならではの小技を活用すると、もっと快適に使いこなせます。
ぜひ今日からこの横表示ワザを試して、忙しいスケジュール管理をスムーズにしていきましょう。いつものOutlookがちょっと楽しくなりますよ!