Windowsでファイル整理をしていると、エクスプローラーの画面が増えすぎて何がどこにあるのか分からなくなり、タブを上手に使える方法が知りたくなることはありませんか。
エクスプローラーのタブ機能を活用すると、フォルダーごとに画面を切り替えながら作業できるので、複数の資料を開いても視線の移動が少なく、ドラッグアンドドロップも迷わず行えます。さらにショートカットキーを覚えれば、クリック数を減らして両手だけで操作を完結できるため、時間の短縮にも直結します。
これから紹介するステップを順番に試すだけで、いつもの作業スペースが整理され、落ち着いて仕事に集中できるようになりますので、ぜひご自身の環境で確かめてみませんか。
Windowsエクスプローラータブを開くところから切り替えまでぜんぶやってみよう

フォルダーをいくつも開きすぎてデスクトップがごちゃごちゃになるのはわりとあるあるですよね。そんなときはタブ機能を使うと画面がすっきりして作業が断然ラクになります。
- エクスプローラーを開く:Win+Eキーで一発起動
- 新しいタブを作る:ウインドウ上部の「+」ボタンをクリック、またはCtrl+Tキー
- タブを切り替える:タブを直接クリックするかCtrl+Tab/Ctrl+Shift+Tabキー
- タブを閉じる:タブ上の「×」を押すかCtrl+Wキーでパッと閉じる
- タブの並び替え:タブをつかんで左右にドラッグすると直感的に移動できる
- プログラマー流小ワザ:よく使うフォルダーはタブ名をダブルクリックしてリネームしておくと複数開いても迷わず選べる
これだけ覚えておけば、新しいウインドウをガンガン重ねる必要がなくなります。次からはタブを活用して作業をサクサク進めてみてください。
マウスでタブを操作したいとき

Windowsエクスプローラーのタブはマウスを使うと直感的に切り替えや移動ができるため、画面をじっくり見ながら操作したいときにぴったりです。
マウス操作では、タブをクリックしてすぐに切り替えられます。また、不要なタブはホイールクリックで瞬時に閉じられるのでサクサク作業を進められます。タブの順番はドラッグ&ドロップで入れ替えられるのも魅力です。
たくさんのフォルダを同時に開きながら視覚的に管理したいときや、細かく切り替えを繰り返すときに特におすすめです。
プログラマーならではの小ワザとして、長いパスを扱うフォルダをあらかじめ並び替えておくと、ドラッグだけで目的のタブにサッとアクセスできるようになります。
①スタートボタンからエクスプローラーを開く
画面いちばん左下のWindowsマークをクリックします。
表示されたメニューからフォルダーのアイコン(エクスプローラー)を見つけてクリックします。
メニューにアイコンが見当たらないときはスタートメニューを開いたまま「エクスプローラー」と入力して検索してみてください。
②タブバーの「+」をクリックして新しいタブを追加する
エクスプローラーの一番上にあるタブバーの右端にマウスポインターを合わせて「+」アイコンを押します。新しいタブがすっとひらきます。
表示されているタブバーが見当たらないときは、ウィンドウ幅が狭いかタブ機能がオフになっているかもしれません。設定の「タブを有効にする」を確認してください。
③開きたいフォルダーを選んで表示する
エクスプローラーの左側にあるナビゲーションウィンドウから開きたいフォルダーを探します。クイックアクセスに登録しておくとすぐ見つかります。
フォルダーを右クリックして「新しいタブで開く」を選ぶか、フォルダ名をタブバーにドラッグ&ドロップすると別タブで開きます。
ネットワークドライブを開くときは応答が遅れることがあるので、急いでいるときはローカルフォルダーを利用するのがおすすめです。
④不要なタブの「×」をクリックして閉じる
閉じたいタブの右端にある×にマウスカーソルを合わせます。
そのままクリックするとタブがすぐに消えます。
もし大事なタブをうっかり閉じてしまったら、タブバーの余白を右クリックして「閉じたタブを再度開く」を選ぶか、Ctrl+Shift+Tを押すと復活できます。
キーボードショートカットでサッと動きたいとき

ファイルを開いたりタブを切り替えたりするときに、いちいちマウスに手を伸ばすのはちょっともったいないですよね。キーボードだけでサクサク操作できると、作業がグッと軽やかになります。
Ctrlキーを中心に覚えておくと、新しいタブを開いたり、隣のタブへ移動したり、閉じたタブを戻したりと、たくさんのフォルダーを行ったり来たりしても手間が減ります。
- ホームポジションから手が離れないから動きが速い
- 一瞬でタブを切り替えられるからフォルダー間の移動が楽
- よく使う操作を組み合わせて定型化できる
具体的な操作は後ほどわかりやすく紹介しますので、ぜひ気軽にチャレンジしてみてくださいね。
①Windowsキー+Eでエクスプローラーを起動する
キーボードのWindowsキー
を押しながら、もう一方の手でEキー
を同時に押します。これだけでエクスプローラーがすぐに立ち上がります。
エクスプローラーをすばやく呼び出せるこのショートカットは、ファイル操作を日常的に行うプログラマーにとってなくてはならない基本技です。
②Ctrl+Tで新しいタブを開く
Windowsエクスプローラーにカーソルを合わせてCtrlキーを押しながらTキーを押します。タブバーに新しいタブがぱっと追加されます。
作業中にあちこち移動しているとフォルダーを開き直す手間が省けて快適です。
Ctrl+Tが反応しないときはエクスプローラー画面がアクティブか確認しましょう。
③Ctrl+Tabで隣のタブに切り替える
キーボードの左下にあるCtrlキーを押しながら、右手でTabキーを一度押します。
これで開いているタブが右隣のタブに移ります。
④Ctrl+Wでタブを閉じる
マウスでタブのタイトルをクリックして選んでおくと迷わず操作できます。
キーボードでCtrlキーを押しながらWキーを押すと、アクティブなタブがすっと閉じます。
最後のタブまで閉じるとエクスプローラーのウィンドウも閉じるので、新しいタブを開きたい場合はCtrl+Tでタブを追加してください。
フォルダーを右クリックで新しいタブに開きたいとき

フォルダー上で右クリックして新しいタブに開くを選ぶと、いま見ているウィンドウを残したまま別タブで同じフォルダーが開きます。複数の場所を並行してチェックしたいときやドラッグ操作に慣れていないときに特に便利です。
①エクスプローラーで目的のフォルダーを右クリックする
タスクバーのフォルダーアイコンかWindowsキー+Eを押してエクスプローラーを開きます。左側の一覧からタブで開きたいフォルダーを探し、フォルダー名かアイコン上で右クリックしてください。
②メニューの「新しいタブで開く」を選ぶ
開きたいフォルダやファイル名を右クリックしてコンテキストメニューを出します。メニュー項目の中から「新しいタブで開く」をクリックしてください。選んだフォルダが別タブで開くので、作業の行き来がスムーズになります。
メニューに項目が見当たらないときはエクスプローラーを一度閉じて再度開くと表示されることがあります。
③タブバーで開いたフォルダーを確認する
エクスプローラーの一番上にあるタブバーをチェックすると、いま開いているフォルダー名が表示されます。
タブをクリックすればそのフォルダーにすぐ移動できるので、たくさん開いても迷わず操作できます。
開きすぎるとタブが小さくなるので、定期的に不要タブは閉じましょう。
④Ctrl+Shift+Tで閉じたタブを復元する
Windowsエクスプローラーを開いた状態でタブにカーソルを合わせてからCtrl+Shift+Tを押してください。
直前に閉じたタブがすぐに復活します。
さらに同じ操作を繰り返すと順番に過去のタブを次々と復元できます。
Windows 11のバージョン24H2以前やタブ機能をオフにしていると利用できません。
タブ機能を使いこなして毎日のファイル整理をもっとラクに

タブを基本の開閉だけで使うと、必要なフォルダを探す手間が増えがちです。ここでは普段のファイル整理がグッとラクになる応用テクニックを紹介します。
応用テクニック | 活用シーン | メリット |
---|---|---|
タブのピン留め | レポートや資料フォルダを常に固定 | よく使うフォルダへワンクリックでアクセスできる |
タブの並べ替え | プロジェクトごとにタブをまとめる | 作業の流れに沿って画面が整理される |
クイックアクセス登録 | 頻繁に開くタブをサイドバーにも追加 | エクスプローラー起動時に一瞬で切り替え可能になる |
紹介したテクニックを組み合わせると、タブが増えても迷子になる心配が減ります。毎日のファイル整理をさらにスムーズにしてみましょう。
ふたつのフォルダーを並べてファイルをドラッグ

ふたつのエクスプローラーを左右に並べておくと、ファイルをどこからどこへ移すか迷わず操作できるようになります。画面の端にドラッグ先を貼りつけておけば、目的のフォルダーへ直感的にファイルをドロップできます。
この方法はフォルダーの中身を見比べながら作業したいときにぴったりです。並べたウィンドウのサイズをそろえておくとドラッグがブレずにスムーズになりますよ。
エクスプローラーを左右にスナップしてタブを分けて表示する
キーボードでWin
+E
を押してエクスプローラーを開きます。初学者でも迷わない鉄板ショートカットです。
タイトルバーを画面の左端までドラッグすると透明の枠が半分に広がるので、そこでマウスを離します。ウィンドウがぴったり左半分に収まります。
分けたいタブをクリックしたまま画面外へドラッグすると、新しいウィンドウとして切り離せます。右クリックから〈タブを別のウィンドウに移動〉でもOKです。
切り離したウィンドウのタイトルバーを今度は画面右端へドラッグし、半分の枠が出たところで離します。左右に分かれたタブ表示が完成です。
スナップがうまく動かないときは画面左上の歯車からマルチタスク設定を確認してください。
タブ間でファイルをドラッグして移動する
移動したいファイルを左クリックしたままつかみ、離さずにそのままドラッグします。
ドラッグしたまま移動先のタブの上に重ねると、そのタブが自動で開きます。フォルダーが表示されたらファイルをドロップして完了です。
ドラッグしたまま少し待つとタブが切り替わるのがコツです。
タブを新しいウィンドウに引き離して大画面で比較

エクスプローラーのタブをクリックしたままウィンドウ外へドラッグすると、ポンと新しいウィンドウに分かれるよ。
大きな画面やデュアルモニターでフォルダーを並べて中身を見比べたいときにピッタリで、ファイルの移動や名前のチェックがグンとラクになるよ。プログラマーならプロジェクトごとのフォルダーを同時に開いてコードや素材をサクサク確認できるから、作業効率がアップするんだ。
ドラッグしたウィンドウをWindowsのスナップ機能で左右に寄せると画面分割がすぐにできるから、迷わずに配置できるのも嬉しいポイントだよ。
タブをドラッグしてウィンドウの外へ移動する
移動したいタブのタイトル部分を左クリックしたままドラッグしてください。ウィンドウの境界を越えて画面外に持っていくと、新しいエクスプローラーウィンドウとして独立します。
複数タブを同時に移動するには、移動したいタブを先に Ctrl キー(または Shift キー)を押しながらクリックで選択すると、一度にまとめてドラッグできます。
好きな位置にスナップして並べる
エクスプローラーウィンドウをタイトルバーからつかんで、画面の端までドラッグします。
端に近づくと自動で半分サイズにスナップされるので、好みの位置でマウスを放してください。
よく使うタブセットを一瞬で再現する小技

よく使う複数のフォルダーをまとめておきたいときは、デスクトップやドキュメント内にショートカットを集めたフォルダーを作成してください。
このフォルダー内にあるショートカットをドラッグ&ドロップでエクスプローラーのタブバーへ放り込むと、登録したすべてのフォルダーが新規タブで一気に開きます。毎朝同じ作業スペースを開くときも瞬時に再現できるので、作業のスタートが格段にスムーズになります。
すべてのタブをお気に入りのクイックアクセスに追加する
エクスプローラーのタブバー上で任意のタブを右クリックして、「タブをすべて選択」をクリックします。開いているすべてのタブがまとめて選択状態になります。
選択中のタブ領域を右クリックして表示されるメニューから「クイックアクセスにピン留め」を選びます。一度に開いている各フォルダーがクイックアクセスに追加されます。
エクスプローラー左側のクイックアクセス欄をチェックして、すべてのフォルダーが並んでいることを確認します。
ピン留めできるフォルダーが多すぎるとクイックアクセスが散らかりやすいので、本当に使うフォルダーだけを厳選するとあとで探しやすくなります。
ピン留めしたフォルダーをダブルクリックしてまとめて開く
エクスプローラーのタブバーで、ピン留めアイコンが付いたフォルダー名の余白部分をダブルクリックします。
自動的にピン留め済みフォルダーが全て新しいタブで同時に展開され、いちいち個別に開く手間が省けます。
よくある質問

- エクスプローラータブが表示されないのですがどうすればいいですか?
まずはエクスプローラーをいったん閉じてから再度開いてみましょう。タスクバーのアイコンを右クリックして「ウィンドウを閉じる」を選ぶのがおすすめです。それでもダメなときはWindows Updateで最新の更新プログラムが当たっているか確認してください。
- タブをキーボードで切り替える方法はありますか?
Ctrl+Tabキーで右隣のタブへ、Ctrl+Shift+Tabキーで左隣のタブへ移動できます。慣れるとマウスに触らずにサクサク操作できるので、プログラミング中やフォルダを何度も開く作業で便利です。
- タブを固定(ピン留め)する方法はありますか?
現状ではエクスプローラー標準の機能としてタブのピン留めはできません。けれどサードパーティ製のツールを使うと似た機能が使えることがあります。試すときは信用できる提供元かどうかをよく確認してください。
- タブ機能をオフに戻したいときはどうすればいいですか?
設定アプリの「個人用設定」→「既定のアプリ」→「ファイル エクスプローラー」の順に開き、「タブを使用」オプションをオフにしてください。元に戻すだけなので簡単に切り替えできます。
タブバーが表示されないときは?
Windows 11の最新バージョンを使っていてもタブバーが見当たらないときは、まだタブ機能が有効になっていないことが多いです。
まずはWindowsの設定から「フォルダーオプション」を開いて、タブ機能にかかわる項目がオフになっていないか確認してみましょう。
それでも表示されない場合は、エクスプローラーの再起動やWindows Updateで最新の機能が適用されているかチェックすると解決しやすいです。
ショートカットキーが効かないのはなぜ?
ショートカットキーを押しても反応しないと「あれ?押し方が悪いのかな」と戸惑いますよね。
よくある原因としては、エクスプローラー画面がアクティブになっていない、タブ機能がWindowsの設定でまだ有効化されていない、あるいはほかのアプリと同じキー組み合わせが衝突している、などが挙げられます。
タブが増えすぎたときの整理方法は?
タブが増えすぎて迷子になりそうなときは、三つの整理方法がとっても役に立ちます。
タブをピン留めするとよく使うフォルダーを常に左端に固定できて、探す手間がグンと減ります。
ドラッグで並べ替えるだけで、関連するフォルダーを近くにまとめられるので、視覚的にグループ化できます。
別ウィンドウに切り出しは、プロジェクトごとにウィンドウを分けたいときに大活躍。作業スペースもすっきりします。
キーボード派なら、Ctrl+1~9でタブに瞬間移動したり、Ctrl+Wで素早く閉じたりすると、整理がもっとスムーズになります。
Windows10でも同じように使える?
Windows10はタブ機能が標準でないため、エクスプローラーにそのままタブを開くことはできません。ただし、QTTabBarを使えば簡単に同じようなタブ操作が楽しめます。プログラマー目線で試してみたところ、インストール後にエクスプローラーの表示タブから有効化するだけで、複数フォルダの切り替えがスムーズになりました。動作も軽く、Windows11の新機能に近い使い心地を得られるので、Windows10環境でもぜひ試してみてください。
まとめ

エクスプローラーのタブ機能をマスターすれば、フォルダ間の移動が一気にスムーズになります。
新しいタブの開き方、Ctrl+Tabでの切り替え、よく使うフォルダのピン留め、ジャンプリスト活用など、一連のステップを覚えるだけで作業効率がぐんとアップします。
今日からタブ操作を取り入れて、ファイル探しや整理の手間を減らし、さくさく快適な作業環境を手に入れましょう。