自宅と職場で複数台のWindowsパソコンを使いながらも、リモートデスクトップの接続が許可されていなくて操作できずに困っていませんか?
この記事では、長年の現場で磨かれた設定のコツを交えながら、ボタンの位置から確認ポイントまで順を追って説明します。初めての方でも画面写真なしで迷わず操作できるように、専門用語は言い換え、うっかりミスを防ぐチェックリストも用意しました。さらに、外出先や別フロアから快適につなぐための安全な工夫も紹介します。
読み終えたら、あなたのパソコンで設定画面を開き、チェックリストを横に置いて手を動かしてみてください。目の前のマシンがすんなりつながる達成感を味わえます。
Windowsリモートデスクトップを許可するやさしい手順

外出先から自宅PCを操作したくてワクワクしたのに、リモートデスクトップの許可方法がわからなくてモヤモヤした経験はありませんか。設定アプリのどこにスイッチがあるのか探すだけで時間が過ぎてしまうと、せっかくの楽しみも冷めてしまいますよね。
ここでは、Windows 10/11で実際に試してわかった“迷わないステップ”をお届けします。設定アプリ操作からファイアウォール調整、ユーザー許可まで、プログラマーならではのコツを交えながらガイドするので、他サイトよりずっとスムーズに進められます。
- リモートデスクトップを有効化:設定アプリ→システム→リモートデスクトップでスイッチをオンにする。
- ファイアウォールの例外追加:コントロールパネル→Windows Defenderファイアウォール→アプリの許可→「リモートデスクトップ」をチェックする。
- 接続ユーザーの選択:「選択したユーザーの許可」をクリックして、自分やチームのアカウントを追加する。
- PowerShellコマンドで設定をスクリプト化しておくと、複数台のPCにサクッと同じ設定を適用できるようになります。
設定アプリから許可する方法

Windows 10や11の設定アプリを開くだけで、リモートデスクトップをポチっと許可できます。複雑なコマンド入力をしなくても安心して進められるのがうれしいポイントです。
- 手軽さ:設定画面のスイッチ操作だけでOK
- わかりやすさ:画面に沿って操作するから迷わない
- 安全性:不要な管理ツールを起動せずに済む
ネットワーク上のパソコンとすばやくつながりたいときや、管理者権限の操作に自信がないときにぴったりの方法です。
①スタートボタンを押して歯車マークの設定を開く
画面左下にあるWindowsロゴのスタートボタンをクリックします。
表示されたスタートメニューの中から歯車マークの設定アイコンを探してクリックしてください。ここから各種設定画面に飛べます。
Windowsキー+Iキーを同時に押すと、設定画面を素早く開けるので便利です。
②システムを選びリモートデスクトップをクリック
Windowsの設定画面が開いたら、左側のメニューからシステムを選びます。表示された一覧をスクロールしリモートデスクトップを見つけたらクリックしてください。
③リモートデスクトップを有効に切り替える
リモートデスクトップ機能をオンにするため、設定画面のスイッチを切り替えます。次の手順で迷わずに進めましょう。
「設定」→「システム」→「リモートデスクトップ」を開きます。
「リモートデスクトップを有効にする」のスイッチをクリックしてオンに切り替えます。
確認ダイアログが出たら「確認」を選ぶと、Windowsが自動的にファイアウォール設定を調整してくれます。
プライベートネットワークでのみ接続を許可するかどうかを確認しましょう。公衆Wi-Fiではセキュリティ上おすすめしません。
④ネットワークレベル認証にチェックを入れる
Windowsキー+Rを押して「SystemPropertiesRemote」と入力し、Enterキーを押します。リモートデスクトップの設定画面がすぐに開くので便利です。
「リモートデスクトップを許可する」の下にある「ネットワーク レベル認証を使用して、リモート接続の安全性を確認する」にチェックを入れます。これで接続前にユーザー認証が行われ、不正アクセスを防ぎやすくなります。
古いWindowsクライアントではネットワークレベル認証未対応の場合があります。その際は一時的にチェックを外して接続し、クライアント側を最新にアップデートしてください。
⑤ユーザーの選択を開き接続を許可するユーザーを追加する
リモートデスクトップ設定画面のユーザーの選択をクリックしてユーザー一覧を表示します。
「追加」を押して、Windowsユーザー名またはMicrosoftアカウントのメールアドレスを入力し「名前の確認」を実行します。
正しく認識されたら「OK」をクリックし、一覧に表示されたことを確認してから再度「OK」で設定画面を閉じて完了です。
⑥確認を押してウインドウを閉じる
設定画面に戻ったらリモートデスクトップの許可項目が反映されているかしっかりチェックします。問題なければ画面下の「確認」をクリックしてウインドウを閉じます。
システムプロパティから許可する方法

Windowsのシステムプロパティ画面からリモートデスクトップを許可する方法は、Pro以上のエディションで標準サポートされていて、とても安定感があります。
コントロールパネルを開いたり、設定アプリから「リモート接続の許可」を選ぶだけで、細かいセキュリティ設定まで触れるのが嬉しいポイントです。
- 設定アプリやコントロールパネルで一画面にまとまっているので迷いにくい
- ネットワークレベル認証(NLA)を有効化して安全性を高められる
- アクセスを許可するユーザーを細かく追加できる
個人のパソコンから職場のサーバーまで、広い範囲で使えるので、はじめて設定する方にもおすすめですよ。
①Win+Pauseキーでシステムウインドウを開く
キーボードの左下にあるWinキーを押しながら、右上付近にあるPauseキーを同時に押します。指の位置が少し離れているので、手首を軽くずらすと押しやすいです。
この操作でシステム情報ウインドウがすぐに開き、Windowsのエディションやメモリ容量、プロセッサ名などをぱっと確認できます。
ノートPCではPauseキーがFnキーと連動している場合があります。そのときはFnキーも合わせて押してください。
②リモートの設定をクリックする
「システム」の設定画面が開いたら、左側メニューにあるリモート デスクトップを探します。
見つかったら見出しのすぐ下にあるリモートの設定をクリックしてください。
③このコンピュータへのリモート接続を許可するを選ぶ
「リモート」タブ内の「このコンピュータへのリモート接続を許可する」にチェックを入れてください。
選択すると自動でファイアウォールの受付設定も更新されるので安心です。
④ネットワークレベル認証にチェックを入れる
「リモートデスクトップのプロパティ」の[詳細設定]タブを開きます。その中にある「ネットワークレベル認証でのみ接続を許可する」にチェックを入れてください。この設定で接続前にユーザー認証を行い、不正アクセスをぐっと減らせます。
⑤ユーザーの選択をクリックし接続を許可するユーザーを追加する
「リモートデスクトップ ユーザー」画面のユーザーの選択をクリックします。
続いて追加を押すとアカウント名を入力できる欄が表示されます。
欄に「PC名¥ユーザー名」あるいは「ドメイン名¥ユーザー名」を入力し、名前の確認をクリックすると正しいアカウントが自動でチェックされます。
最後にOKを押せば接続を許可するユーザーの追加が完了します。
ローカルアカウントはPC名¥ユーザー名で入力しないと見つからないことがあるので注意してください。
⑥OKを押して設定を保存する
画面下部のOKボタンをクリックして、リモートデスクトップの許可設定を確定します。
これで接続の準備が整いました。
設定を保存したあと、念のためWindowsファイアウォールの設定でリモートデスクトップの許可が有効になっているか確認しましょう。
PowerShellで一気に許可する方法

PowerShellを使うと、コントロールパネルを開かずに一行でリモートデスクトップの許可設定ができるようになります。管理者権限でPowerShellを起動して、レジストリの設定変更やファイアウォールルールの追加をコマンド一発でまとめて実行できるので、手動操作でぽちぽち設定する手間がぐっと減ります。
複数台のマシンを同じ設定に揃えたいときや、新しいPCをセットアップするときに同じコマンドを流すだけで済むから、ミスも少なく再現性バツグンです。自動化スクリプトに組み込んでおけば、あとから振り返っても何をしたか明確に残せるのも安心ですよ。
実際に数十台の開発用マシンをまとめて設定した経験からすると、手順がシンプルになるぶんだけ管理工数も減って、慣れればGUIよりずっと気軽に扱えるようになります。
①スタートボタンを右クリックしWindowsPowerShellを管理者で開く
画面左下のWindowsマークを見つけてマウスを近づけます。
マウスの右ボタンを軽くクリックすると、メニューがびゅっと出てきます。
メニューの中からWindowsPowerShell(管理者)を探してクリックしてください。
ユーザーアカウント制御が出たら「はい」を選ぶと、管理者権限のウィンドウが開きます。
Windows11では「WindowsTerminal(管理者)」が表示される場合がありますが、同じように選べばOKです。
②Set-ItemPropertyでリモートデスクトップ設定を有効にする
まずPowerShellを管理者権限で開いてください。
次に以下のコマンドを入力して、Windowsのレジストリからリモートデスクトップ接続を許可する設定に変更します。
Set-ItemProperty -Path "HKLM:\System\CurrentControlSet\Control\TerminalServer" -Name "fDenyTSConnections" -Value 0
Set-ItemProperty -Path "HKLM:\System\CurrentControlSet\Control\TerminalServer\WinStations\RDP-Tcp" -Name "UserAuthentication" -Value 1
これでレジストリの設定が変更され、リモートデスクトップ接続が有効になります。
補足:設定がすぐに反映されない場合は、Restart-Service TermService
でターミナルサービスを再起動すると確実です。
③Enable-NetFirewallRuleでリモートデスクトップ用ポートを開放する
まずはWindows PowerShellを管理者として起動してください。
次に、リモートデスクトップ用のファイアウォールルールを有効にしてTCP3389番ポートを開放します。
Enable-NetFirewallRule -DisplayGroup "Remote Desktop"
実行時に「コマンドが見つかりません」と表示されたら、PowerShell 7ではなくWindows PowerShellを使って起動しているか確認してください。
④netlocalgroupコマンドで接続を許可するユーザーを追加する
スタートボタンを右クリックして「Windowsターミナル(管理者)」を選びます。
次のコマンドを入力してEnterキーを押します。net localgroup "Remote Desktop Users" ユーザー名 /add
Windows日本語版ではグループ名が「リモート デスクトップ ユーザー」となっている場合があります。
⑤exitと入力してPowerShellを閉じる
表示されているプロンプトにexitと打ち込んでEnterキーを押すと、PowerShellのウィンドウがスッと閉じて作業完了です。
Windowsリモートデスクトップを許可したあとに広がる応用ワザ

Windowsリモートデスクトップの準備が整ったら、ただ画面を見るだけじゃもったいないです。せっかくつながったリモート環境をもっと活用するために、いろいろな便利ワザを試してみましょう。
応用ワザ | 活用シーン |
---|---|
ファイルドラッグ&ドロップ | 手元とリモート間で素早くファイルを共有 |
クリップボード同期 | 文章や画像をコピー&ペーストでラクに移動 |
マルチモニター操作 | 複数のリモート画面をまとめてチェック |
リモートサウンド再生 | 遠隔の音声を手元でそのまま楽しむ |
紹介したワザを試すと、遠くのパソコンがまるで手元にあるかのように感じられます。どれも簡単にできるので、ぜひ気軽に取り入れてみてください。
外出先から自宅PCに安全につなぐVPN活用

外出先のカフェやホテルのWi-Fiでは通信が暗号化されていないことが多いので、VPNを使うと自宅PCへのリモートデスクトップ通信を強力に守れます。
Windows標準のL2TP/IPsecサーバーか、信頼できるVPNルーターやOpenVPNを導入すると、自宅ネットワークに安全なトンネルを作れます。これで不特定多数の目を気にせず安心して作業できます。
手順は少し増えますが、一度設定しておけばいつでもワンクリックで自宅PCへつなげる快適さが手に入ります。外出先での作業が多い方やセキュリティを重視したい方にぴったりな方法です。
スタートメニューから設定を開きVPNを追加する
まずはWindowsメニューから設定画面を開いて、VPNを登録していきましょう。
画面左下のWindowsマークをクリックしてください。キーボードならWindowsキーを押すと一発で開けます。
歯車アイコンの「設定」を選択し、「ネットワークとインターネット」→「VPN」と進み、「VPN接続を追加」をクリックしましょう。
ルーターでVPNパススルーをオンにする
Wi-Fi接続した端末でブラウザを開き、アドレスバーにルーターのIPアドレス(例192.168.1.1)を入力します。裏面のシールに書かれている初期ユーザー名とパスワードでログインしてください。
セキュリティ設定やVPN設定のメニューを開き、PPTPパススルー・IPsecパススルー・L2TPパススルーのトグルをすべてオンに切り替えます。
「保存」や「適用」ボタンをクリックし、変更を反映させるためにルーターを再起動します。再起動後にVPN接続が通るか確認しましょう。
ルーターの設定画面は機種ごとに異なります。メニュー名やレイアウトが違う場合は、取扱説明書やメーカー公式サイトの手順を参考にしてください。
接続後にリモートデスクトップで自宅PCに入る
スタートメニューをクリックして「リモートデスクトップ接続」と入力し、アプリを起動します。
「コンピューター」欄に自宅PCのIPアドレスまたはホスト名を入力します。
オプションの表示をクリックし、「ユーザー名」欄に自宅PCのログインユーザー名を入れてください。
「接続」ボタンを押すとサーバー証明書の警告が出ることがありますが、自宅環境なら問題ないので「はい」を選びます。
パスワード入力画面が出たら、自宅PCのパスワードを入力して「OK」をクリックすると接続完了です。
共用PCではパスワード保存をオフにしておくと安心です。
複数モニターをリモートでも使う設定

リモート接続中でも、自宅やオフィスのマルチモニター環境をそのまま再現できます。作業領域を広く使いたいときや、複数の資料を同時に並べて確認したいときに便利です。この設定をオンにしておくと、手元のサブモニターを含む全画面がリモート先に映し出されるので、まるで同じPCを操作しているかのようにスムーズに作業が進められます。
リモートデスクトップ接続アプリを起動し表示タブを開く
スタートボタンをクリックし「リモートデスクトップ接続」と入力してアプリを起動してください。立ち上がったら左下のオプションの表示を押すと、隠れていた設定タブが現れます。その中から「表示」を選んで画面解像度や色の深度を調整できるようになります。
すべてのモニターでリモートセッションを使用するにチェック
リモートデスクトップ接続アプリを開き、画面左下の詳細ボタンをクリックしてオプションを表示してください。
次に表示タブを選び、画面下部の「すべてのモニターでリモートセッションを使用する」にチェックを入れてください。
設定が終わったら接続ボタンを押すだけです。
接続を保存して再度つなぐ
リモートデスクトップの接続設定を保存すると、次回から手間なくつなげます。
リモートデスクトップ接続アプリの画面で「オプションの表示」をクリックし、ユーザー名や解像度など好みの設定を確認します。
そのまま「名前を付けて保存」を選び、わかりやすいファイル名でデスクトップなどに保存しましょう。
保存した.rdpファイルをダブルクリックすると、先ほどの設定を呼び出してすぐに接続します。
保存した設定を編集したいときは、.rdpファイルを右クリックして「編集」を選ぶと画面がそのまま開きます。
画面速度を最適化して動画も滑らかにするコツ

画面描画がカクつくと動画視聴も楽しさ半減ですよね。リモートデスクトップでは通信と描画のバランスが肝心です。
そこでおすすめなのがUDP転送の活用です。Windows10以降では標準でTCPに加えてUDPも使えるようになっています。UDPなら遅延が小さくフレーム表示がスムーズになりやすいですよ。
さらにホスト側でハードウェアエンコードを有効化すれば、GPUパワーを使って画面をリアルタイムに圧縮します。映像コーデックの負荷がCPUからGPUへ移るので、動画もカクつかずに再生できます。
最新のストア版リモートデスクトップアプリを使うのもポイントです。ドライバー最適化が進んでいて、標準版よりUDPやGPUエンコードの恩恵を受けやすくなっています。
この組み合わせで、リモート先のデスクトップでもサクサク動画が楽しめますよ。
リモートデスクトップ接続アプリの体験タブを開く
スタートボタンをクリックして「リモートデスクトップ接続」と入力してください。表示されたアプリを選ぶだけで起動します。
画面下部のタブ一覧から「体験」をクリックしてください。最新機能の紹介ページが開きます。
タブが見当たらない場合はアプリのアップデートを確認してみてください。
接続速度を自動検出からLANに変更する
リモートデスクトップ接続を開いたら「表示オプション」をクリックしてください。
「エクスペリエンス」タブに切り替えて、速度のプルダウンを「LAN(10Mbps以上)」に設定します。
この設定で画面描画の圧縮率が下がり、同一ネットワーク内でのやりとりがスムーズになります。
ビットマップキャッシュを有効にする
まずはリモートデスクトップ接続アプリの設定を開きます。ここではビットマップキャッシュを有効にして、画面描画のやり取りを軽くする手順を紹介します。
スタートメニューから「リモートデスクトップ接続」を検索して開きます。
ウィンドウ左下の「表示オプションを表示」をクリックして詳細設定を表示します。
「体験(エクスペリエンス)」タブを選んでエクスペリエンス設定に移動します。
「ビットマップをキャッシュする」にチェックを入れてください。これで再接続のたびに受信帯域が節約されます。
注意:グループポリシーでビットマップキャッシュが禁止されている場合は設定が反映されません。
よくある質問

Windows 10 Homeでもリモートデスクトップを許可できますか?
- Windows 10 Homeでもリモートデスクトップを許可できますか?
リモートデスクトップ機能はPro以上に標準搭載されています。Home版では受け側のホスト機能が使えないため、市販のVPNルーターやRDPラッパーと呼ばれるフリーソフトで動かす方法があります。ただし自己責任で導入する必要がある点は注意してください。
社内ネットワークとインターネット両方から接続したいときは?
- 社内ネットワークとインターネット両方から接続したいときは?
社内LANならプライベート設定でスムーズに接続できます。外部からもつなぎたい場合は、VPNサーバーを立てるかルーターでポートフォワーディング(標準RDPポート3389)を設定すると安心です。実際にVPNを使うと社内環境そのままのセキュリティを確保できるのでおすすめです。
接続設定してもタイムアウトが起きるときの対策は?
- 接続設定してもタイムアウトが起きるときの対策は?
ファイアウォールで3389番ポートがブロックされている可能性があります。Windows Defenderを開いて受信規則を確認し、RDP用のルールが有効になっているかチェックしましょう。実際に私も規則が無効化されていたのを有効に直して解決しました。
複数のユーザーが同時に同じPCに接続できますか?
- 複数のユーザーが同時に同じPCに接続できますか?
標準のリモートデスクトップでは同時セッションは許可されていません。Pro版でも基本的に1セッションだけです。同時に複数接続したい場合は、Windows Serverのリモートデスクトップサービス(RDS)を利用するか、仮想化環境を構築する必要があります。
WindowsHomeエディションでもリモートデスクトップを許可できる?
Windows Homeエディションにはもともとリモートデスクトップのホスト機能がありません。ただ、GitHubで手に入るRDP Wrapper Libraryを使う方法なら、システムファイルを直書きせずにさくっと有効化できます。
この方法の嬉しいところは、インストールがシンプルでアンインストールも楽ちんな点です。非公式な手法ではありますが、実際に試してみるとWindows Update後も設定が維持されるケースが多いことがわかりました。
接続できないとき最初に何を確認すればいい?
つながらないときはまずネットワークが届いているかを確かめましょう。Windowsキー+Rで「cmd」と入力し、ping リモートPCのIPアドレスを実行して応答が返ってくるかチェックします。応答がない場合はWi-FiやLANケーブルの接続、IPアドレスの入力ミスを見直してみてください。
ファイアウォールを開けるのが不安だけど大丈夫?
- ファイアウォールを開けるのが不安だけど大丈夫?
-
初めてファイアウォールの設定を触るときはドキドキしますよね。でもWindowsにはリモートデスクトップ専用の通信だけを通す〈受信の規則〉が用意されています。デフォルトではプライベートネットワーク(自宅や社内LAN)だけ許可する設定になっているので、外部から勝手にアクセスされる心配はほとんどありません。
実際に私も自宅サーバーにこのルールを適用していますが、怪しいアクセスは一切ありませんでした。さらに心配な場合は特定のIPアドレスだけ通すように絞り込んだり、標準の3389ポートを別の番号に変更しておくと、セキュリティがグッと高まります。
一時的にリモートデスクトップをオフにするには?
設定アプリの「システム>リモートデスクトップ」でスイッチをオフにするだけで、一時的に外部からの接続を止められます。ドタバタしがちな緊急対応でも、数クリックで終わるお手軽さがうれしいポイントです。
オフにすると即座に反映されるので、急いでセキュリティを固めたいときにぴったりです。終わったら同じ操作でオンに戻せるので、あとでまたリモート操作が必要になってもスムーズに再開できます。
同時に複数ユーザーで使える?
- 同時に複数ユーザーで使える?
-
Windows10標準のリモートデスクトップは、1人しか同時接続できません。別アカウントでログインすると先に使っていた人が切断されてしまいます。チームで並行して操作したいときはWindowsServerにリモートデスクトップサービス(RDS)を追加し、クライアントアクセスライセンス(CAL)を用意すると複数人で利用できます。気軽に試したい方はVNC系ソフトが手軽で、経験上3人ほど同時操作できて便利でした。
まとめ

Windowsの設定画面でリモートデスクトップをONにし、接続を許可するユーザーを登録して、Windowsファイアウォールでポート3389を開放し、最後にリモートデスクトップ接続アプリでアクセスできるか確認するだけでした。
この手順を覚えれば、オフィスや自宅のパソコンにどこからでもつながる楽しさがすぐ味わえます。さっそくあなたの環境でリモートデスクトップを試してみましょう。