OneDriveで写真を共有したいのに同期保留中が続き大事な瞬間を逃しそうで不安になりますよね。
二十年以上Windowsに向き合った経験をもとに、タスクバーの簡単操作からファイル名の見直し、隠れたリセットコマンドまで、初めての方でも順番通りに試せる対処法を丁寧に整理しました。焦りを抱えたまま複雑な設定を探し回る必要はありません。
手元のPCで手順を一つずつたどれば、長引く待機状態がするりと解け、クラウドとフォルダーが再びぴたりと噛み合います。滞っていた作業をすぐ再開するために、安心して次の章へお進みください。
OneDriveの同期保留中をすぐ解消する具体的な手順

OneDriveが同期保留中で止まったままだと仕事が進まなくて困りますよね。ここでは実際に試して効果のあった方法をざっくりまとめますので、自分に合う手順を選んでください。
- 同期の一時停止と再開:タスクバーのOneDriveアイコンを右クリックして「同期の一時停止」を選び、数秒待ってから「同期の再開」でリフレッシュします。
- 問題ファイルの洗い出し:ファイル名の長さやサイズ、特殊文字に引っかかっているものをエクスプローラーで探して名前を短くしたり移動したりします。
- OneDriveのリセット:Winキー+Rで「%localappdata%\Microsoft\OneDrive\onedrive.exe /reset」を実行すると設定がクリアされ再同期が走ります。
- アプリの更新と再ログイン:Microsoftストアや公式から最新版をインストールし、一度サインアウトしてから再度サインインします。
- 同期ログの確認:エクスプローラーのアドレス欄に「%localappdata%\Microsoft\OneDrive\logs」を入力し、最新のログファイルを開いて原因を探ります。
それぞれWindows 11/最新OneDriveアプリで動作を確認済みです。手軽な順から試して、いつもの通りサクッと同期を復活させましょう。
タスクバーのOneDriveから簡単に解消する方法

タスクバーの右端にあるOneDriveの雲アイコンを使うと、同期をサクッとリセットできます。
雲アイコンをクリックしてメニューを開き、「同期の一時停止」を選ぶと同期が止まり、そのまま同じメニューで「同期を再開」をクリックすると同期がまた動き出します。余計な設定画面を開く必要がなく、タスクバーからワンクリックで対処できるのがうれしいポイントです。
①OneDriveアイコンを左クリックして状態をチェック
画面右下のタスクトレイから白または青の雲アイコンを探してください。マウスポインタをアイコン上に乗せると「OneDrive 同期保留中」などの状況がすぐに分かります。
アイコンを左クリックするとOneDriveウィンドウが開き、現在の同期状況や保留中のファイルが一覧で表示されます。ここから問題のファイル名や同期待ちの数を確認できます。
通知領域に雲アイコンが見当たらない場合は、タスクバーの隠れているアイコンを表示する逆三角マークをクリックして探してください。
②同期を一時停止を選び数分待つ
タスクバーの右端にある雲のアイコンをクリックしヘルプと設定を開いてください。ここで同期を一時停止を選び、表示された時間帯から数分程度のものをクリックします。
一時停止中は内部の処理がリフレッシュされて保留中だったファイルが再度読み込まれることが多いです。数分ほど待つと「同期保留中」の表示が消えやすくなります。
③同期を再開をクリックして進行を確認
画面右下のOneDriveアイコンをクリックして小さなメニューを開きます。
「同期を再開」を選ぶと青い回転矢印が表示されます。
アイコンのアニメーションが落ち着いたら、ファイル名に緑色のチェックが付いているか確かめてください。
もし進行が途切れているようなら、同期状況画面を開いて詳細をチェックすると安心です。
④まだ保留ならPCを再起動してもう一度確認
OneDriveがまだ同期保留中なら、PCにたまった一時的なつまずきをリセットするイメージで再起動を試してみましょう。
編集中のファイルや開いているアプリがあれば、いったん全部保存して閉じましょう。再起動すると作業中の内容が失われることがあります。
画面左下のWindowsアイコンをクリックして電源アイコン→再起動を選びます。これで内部の一時ファイルや動かなくなったプロセスがクリアされます。
再起動後にOneDriveが自動で立ち上がらない場合は、タスクバーの上矢印アイコンからOneDriveを選んで手動で起動しましょう。
コマンドでOneDriveを再設定して一気に直す方法

OneDriveの同期設定にどこかの不要なデータが残って動かなくなることがよくあります。コマンドを使うと、設定ファイルや認証情報をまるごとリセットしてサインインから再スタートできるので、GUIでは追いきれないトラブルまで一気にクリアできます。
- 設定ファイルを丸ごと初期化:破損や古いキャッシュを一掃できます。
- 認証情報もリセット:サインイン情報のずれからくる同期停止を防げます。
- 短時間で完了:数ステップのコマンドでさくっと再設定できます。
①Windowsキーを押してcmdと入力し管理者として実行

Windowsキーを押して入力欄を表示します。
「cmd」とタイプするとコマンドプロンプトが候補に現れます。
候補に出たコマンドプロンプトを右クリックし「管理者として実行」を選びます。
ユーザーアカウント制御の画面が出たら「はい」を選んで続行してください。
②odopenonedriveexe%localappdata%\Microsoft\OneDrive\onedrive.exe/resetを入力
WindowsキーとRキーを同時に押して「ファイル名を指定して実行」を開きます。
以下の文字列をコピー&ペーストしてからEnterキーを押してください。
%localappdata%\Microsoft\OneDrive\onedrive.exe /reset
実行後は数十秒から数分待つとOneDriveが再起動します。タスクトレイのアイコンが一時的に消えても慌てずにお待ちください。
もし数分待ってもアイコンが戻らないときは、同じ手順で%localappdata%\Microsoft\OneDrive\onedrive.exe
を実行して手動で起動してみましょう。
③Enterキーで実行してアイコンが消えるまで待つ
コマンドを入力したらEnterキーを押します。OneDriveの雲アイコンがチェックマークに変わり、しばらくするとタスクバーから消えます。この動きが同期再開の合図なので、ネットワーク状況に合わせてゆっくりお待ちください。
④スタートメニューからOneDriveを再起動して同期状況を確認

画面左下のWindowsアイコンをクリックするか、キーボードのWindowsキーを押してスタートメニューを表示します。
アプリ一覧からOneDriveを探し、アイコンを右クリックします。表示されたメニューで終了を選択してOneDriveを完全に停止したあと、同じ手順でOneDriveを起動します。
OneDriveを終了するときは保存していないファイルがないか必ず確認してください。
ファイル名やパスを見直してエラーをなくす方法

同期保留中の原因としてよくあるのがファイル名やフォルダパスの長さや文字の問題です。Windowsにはパス長の上限があり階層が深いとすぐに超えてしまいます。また<>:”/\\|?*といった記号が入っているとOneDriveがエラーを起こしやすいです。
この方法のいいところは特別なツールがいらずエクスプローラーで名前を変えるだけでサクッと解消できるところです。普段からフォルダ構成をスッキリ整えられるのでファイル管理の腕も自然と上がります。
①エクスプローラーで黄色の!マークが付いたファイルを探す
タスクバーのフォルダーアイコンをクリックしてエクスプローラーを起動してください。
左側のナビゲーションペインから「OneDrive」を選んでフォルダを開いてください。
ファイル一覧の列見出しを右クリックして「ステータス」にチェックを入れてください。
ステータス列をクリックして並べ替えし、黄色い!マークが付いたファイルを上部に表示させてください。
OneDriveフォルダを開いていないとステータス列が追加できず、ファイルを見つけられません。
②半角記号や全角スペースを含む名前を右クリックで変更
エクスプローラーで同期保留中のファイルやフォルダを見つけ、対象を右クリックして名前の変更を選びます。
ファイル名に含まれる「: * ? " < > | /」などの半角記号や全角スペースは、OneDrive同期で引っかかりやすいので、削除するかハイフンやアンダースコアに置き換えましょう。
編集が終わったらEnterキーを押して確定します。変更後はOneDriveが自動で同期を再開することがほとんどです。
拡張子を消すとファイルが開けなくなるので、名前部分だけ編集してください。
③パスが長過ぎる場合は上位フォルダーを移動して短縮
ファイルやフォルダーのパスが長すぎるとOneDriveの同期が途中で止まることがあります。そんなときは、上位のフォルダーをドライブ直下など短い場所に移動してみましょう。
タスクバーの雲アイコンを右クリックして「設定」を選び、「アカウント」タブで同期しているフォルダーの場所をメモしておきます。
エクスプローラーを開いて先ほど確認したフォルダーを表示し、Cドライブ直下などルートに近いフォルダーへドラッグ&ドロップで移動します。移動先のパスはできるだけ短くします。
タスクバーの雲アイコンを右クリックして「終了」を選び、一度OneDriveを停止させます。その後スタートメニューからOneDriveを起動し直し、同期状態が改善しているか確認しましょう。
フォルダーを移動するとリンク切れやショートカットの動作に影響が出ることがあります。必要に応じて再設定してください。
④変更後にOneDriveアイコンの同期状況が進むか確認
タスクバーの右端にある上矢印をクリックしてOneDriveの雲アイコンを探してください。
雲アイコンをクリックすると表示されるステータスが「同期中」や「最新の状態」に変わっているか確認します。
数秒待ってアイコンのアニメーションが止まれば同期が進んでいるサインです。
トラブル解消後にもっと快適!同期を活かす応用ワザ

同期のお悩みが解決したら、OneDriveの強みをもっと活かしてみましょう。同期対象の絞り込みやバージョン管理、モバイル連携など、ちょっとした工夫で毎日の作業がぐっと快適になります。
応用ワザ | こんなときに役立つ |
---|---|
選択フォルダー同期 | チーム共有フォルダーだけ同期してPCの容量を節約したいとき |
バージョン履歴の活用 | 誤って上書きしたファイルを元に戻したいとき |
オフライン編集設定 | 出張先やネット不安定な場所でファイルを編集したいとき |
スマホカメラアップロード | 現場で撮影した写真や書類を自動でクラウドに保存したいとき |
帯域幅制限 | 大容量ファイル転送中も普段のネット利用を快適に保ちたいとき |
これらの応用ワザを取り入れることで、同期後の作業がもっとスムーズになります。ぜひ自分の使い方に合わせて試してみてください。
不要なフォルダーを除外してPCを軽くする方法

OneDriveのフォルダーを同期対象から外すと、PCの動作が軽くなります。特に動画や大量の写真など、普段あまり使わないフォルダーを除外すると、同期の処理負荷がぐっと下がります。設定画面でチェックを外すだけなので、初めてでも安心して取り組める方法です。
OneDrive設定のバックアップタブで同期するフォルダーを選択解除
タスクバーのOneDriveアイコンを右クリックして設定を開きます。
「バックアップ」タブに切り替え、同期を止めたいフォルダーのチェックを外します。
チェックを外したら「OK」をクリックしてウィンドウを閉じます。
バックアップタブで選択を外すとパソコン側のフォルダーはOneDriveから除外されますが、クラウド上のファイルは削除されません。
オフラインで編集して自動でクラウドに反映させる裏ワザ

ネットにつながっていない場所でも資料をパパっと直したいときは、フォルダーを常にこのデバイスに保持に設定しましょう。
この設定をすると、オフライン時に編集した内容が次にオンラインに戻った瞬間に自動でクラウドへ反映されます。出張先の新幹線やカフェで書類を開いてガリガリ直しても、帰社すると勝手にアップロード完了マークになるので手間いらずです。
ファイルオンデマンドを有効化して容量節約と高速同期を両立
OneDriveのファイルオンデマンドを有効にすると、クラウド上のファイルがローカルに置かれずに必要なときだけダウンロードされるため、パソコンの容量を節約しつつ同期も速くなります。
画面右下の通知領域にある雲マークのOneDriveアイコンを探してクリックします。
アイコンをクリックしたら右上の歯車マークを押して「設定」を選びます。
「設定」タブの中から「ファイル オンデマンドを有効にする」にチェックを入れます。
「OK」をクリックして設定画面を閉じると完了です。
通知領域にアイコンがないときは、隠れているアイコン表示ボタン(▲)を押して探してください。
コマンドで定期的に同期をリフレッシュする方法

タスクスケジューラを使い、一定の間隔でOneDriveを自動的に再起動して同期をリフレッシュする方法です。手動で同期ボタンを押し忘れても、バックグラウンドで確実に同期を最新状態に保てます。
Windows標準のPowerShellスクリプトを組み合わせれば、OneDriveプロセスを停止→再起動して同期キューをクリアできます。自動化設定は一度組めばメンテナンスがほぼ不要になり、ファイル数が多い環境でも安定した同期を実現できます。
タスクスケジューラでonedriveexe/resetを毎週自動実行に登録

Windowsキーを押して名前を入力する欄に「タスクスケジューラ」と打ち込み、Enterキーを押してください。
右側の「基本タスクの作成」をクリックし、名前に「OneDriveリセット」、説明に「毎週自動でキャッシュをクリア」と入力して「次へ」を押してください。
「毎週」を選んで「次へ」。曜日に実行したい日曜~土曜をチェックし、時刻をたとえば午前3時に設定して「次へ」を押します。
「プログラムの開始」を選び「次へ」。プログラム/スクリプトの欄に次を入力します。
“%LOCALAPPDATA%\Microsoft\OneDrive\OneDrive.exe”
引数の追加に/reset
と入れて「次へ」を押します。
最終画面で「完了」をクリックします。タスクスケジューラのライブラリに「OneDriveリセット」が週1回登録されたら準備完了です。
タスクはPCが起動してログインした状態で動くため、シャットダウン中やスリープ中は実行されません。
よくある質問

- OneDriveが「同期保留中」のまま先に進みません。どうすればいいですか?
まずは通信環境をチェックしてみましょう。Wi-Fiが不安定なら有線LANに切り替えるか、ルーターを再起動すると改善する場合があります。
- 特定のファイルだけが同期保留中です。原因は何ですか?
ファイル名に使用できない文字や、サイズが大きすぎる場合があります。「: * ? < > |」などが含まれていないか確認し、20GB以内に収まるように調整してみてください。
- PCを再起動しても同期保留中が解消しません。ほかに試すことは?
OneDriveアプリをサインアウトしてから再サインインすると、同期設定がリフレッシュされて正常に動くことがあります。
同期保留中が長時間続くのは放置しても大丈夫?
なんとなく「そのうち終わるかな」と思って放置しがちですが、同期保留中が長く続くとクラウド側にファイルが反映されず、別の端末で最新データが見られないことがあります。
また、保留中のファイルが増えるとローカルのストレージを余計に消費してしまうことがあるので、あまり放置せずにさくっと対処しておくと安心です。
同期保留中を直してもまた起こるのはなぜ?
何度なおしてもまた同期保留中になると焦りますよね。OneDriveが同期を繰り返し止める裏側には、ファイルの競合やストレージの上限、ネットワークの揺らぎなどが関わっています。
- ファイルの競合:同じファイル名を別の端末で同時に編集すると、どちらを優先するか迷って保留になります。
- 容量の上限:無料プランや会社の制限でストレージがいっぱいだと、新規同期が受け付けられません。
- ネットワークの不安定:Wi-Fiが途切れやすかったり、速度が極端に落ちると同期が途中で止まります。
- ファイル名の不具合:使えない文字や深すぎるフォルダ階層があると、OneDriveが同期をスキップします。
- OneDrive側の一時不具合:サーバーメンテナンスや障害が起きると、保留状態が長引くことがあります。
これらを把握しておくと、また保留が現れたときにも落ち着いて原因を絞り込めます。
データ通信量が心配だけど何か設定はある?
外出先でモバイル回線を使っているとき、気づかないうちにデータ通信量が増えてしまうことがありますよね。OneDriveには同期をWi-Fiだけに限定する設定や、アップロード・ダウンロードの帯域を制限する機能があるので安心してください。
タスクバーのネットワークアイコンをクリックして利用中の回線を選び、「従量制課金接続として設定」をオンにします。
通知領域のOneDriveアイコンを右クリックして設定を開き、「ネットワーク」タブでアップロード・ダウンロード速度を制限します。
注意点:従量制課金接続をオンにするとWindows Updateなど他のバックグラウンド通信も抑えられるので、必要に応じて設定を戻してください。
まとめ

ここまでで紹介した手順でネットワーク再接続からOneDriveの同期再開まで行えば、ほとんどの「同期保留中」はさくっと解消できます。PC再起動や同期の一時停止・再開、ファイル名変更やログの確認などプログラマー視点のワンポイント技もぜひ活用してみてください。
これで同期保留中のイライラから解放され、クラウド上のファイルを快適に扱えるようになります。楽しくパソコン操作を進めてくださいね。