TeamViewerで遠隔操作を頼まれたものの、hostアプリの入れ方や安全な常駐設定がわからず、離れた家族のパソコンへつなげずに毎回LINEで慌てて説明していませんか。
この記事ではWindows歴で得た実体験をもとに、インストールから無人アクセスの固定パスワード設定、スマホ連携までを一つずつ画面付きで案内し、初挑戦でも数分で準備を終えられる流れをお届けします。
読み進めるだけで離れたパソコンを手元のスマホから気軽に操作できる環境が整いますので、大切な人をサポートするためにも、今のうちにゆっくり手順を試してみてください。
TeamViewerHostを入れて遠隔操作を受けられる準備をしよう

急なトラブル対応で慌てずにいられるよう、TeamViewerHostを事前に入れておくと心強いですよ。
- TeamViewer公式サイトからHost版をダウンロード:最新のWindows版を入手してください。
- ダウンロードしたインストーラーを実行:画面の指示に従い「無人アクセスをセットアップ」を選びます。
- アクセスパスワードと自動起動を設定:再起動後も遠隔操作を受けられるようにしておきます。
- 管理コンソールに登録:TeamViewerアカウントにデバイスを追加しておくと、すぐに接続できます。
Windows Defenderやルーターのファイアウォールでポート5938を許可しておくと、接続が安定します。
MicrosoftStoreから入れる方法

Microsoft Storeなら、いつものアプリ追加手順と同じ感覚でTeamViewer Hostが手に入ります。面倒なダウンロードやインストール設定を気にせず、Windowsに馴染んだ操作で進められるのが魅力です。
インストール後は自動でアップデートされるので、最新機能やセキュリティパッチもバッチリ。パソコンに不慣れな方や、まずは手軽に試してみたいときにピッタリの方法です。
①スタートボタンを押してMicrosoftStoreを開く
画面左下にあるWindowsマークのスタートボタンをクリックしてください。メニューが開いたらキーボードでMicrosoftStoreと入力すると、すぐ候補が表示されます。
表示されたMicrosoftStoreのアイコンをクリックすると、お店のアプリが起動します。
②検索欄にTeamViewerと打ちTeamViewerHostを選ぶ
Microsoft Storeが開いたら画面上部の虫眼鏡アイコンをクリックします。
検索欄に「TeamViewer」と入力するとアプリ候補が表示されます。
候補の中からTeamViewerHostをクリックして選んでください。
③入手ボタンをクリックしてダウンロードを待つ
表示された入手ボタンをクリックすると、ダウンロードが自動で始まります。ネット環境の速度によって時間が変わるので、焦らずに進捗を見守りましょう。
ダウンロードが終わったら、インストーラーがブラウザのダウンロードアイコンやダウンロードフォルダーに保存されているか確認してください。
④開くをクリックして初回セットアップを始める
ダウンロードが終わったら、ストアの画面にある開くをクリックしてください。TeamViewerHostが起動して、初回セットアップウィザードがスタートします。
最初に表示されるライセンス同意画面では、テキストをよく読みながらチェックボックスをオンにします。あとから戻れないので、落ち着いて確認してください。
続いて、リモートアクセス用のパスワードを入力する画面が現れます。文字・数字・記号を組み合わせた強力なパスワードにすると、不正アクセスを防ぎやすくなります。
パスワードはあとで変更することもできますが、忘れると再設定に手間がかかるので、安全な方法で記録しておくと安心です。
公式サイトからセットアップファイルを使う方法

公式サイトからセットアップファイルをダウンロードしてインストールすると、常に最新のTeamViewerHostを安心して使えます。公式配布なので認証済みのプログラムが手に入り、後からのアップデートチェックもスムーズです。
この方法は特に、はじめてTeamViewerを導入する方におすすめです。公式サイトだけ覚えておけば余計な手間がなく、いつでも最新版を取り込めるのでトラブルが減ります。
- いつでも最新版が手に入る:公式サイトで公開している最新ビルドをすぐに取得できます。
- 安全性が高い配布元:デジタル署名済みの公式ファイルなので改ざんリスクを低減できます。
- アップデート通知が便利:インストール後に自動で更新チェックしてくれるので管理が楽です。
①ブラウザーでTeamViewer公式ページを開く
WindowsにプリインストールされているEdgeか、インストール済みのChromeを起動します。アドレスバーにhttps://www.teamviewer.com/ja/と入力してEnterキーを押してください。公式サイトは常に最新のダウンロードリンクが用意されているので、ここから進むのが安全で確実です。
URLの綴りミスがないか、鍵マークが表示されているかもチェックしましょう。不正サイトに誘導されないようにするちょっとした習慣が大事です。
②ダウンロード項目からTeamViewerHostを選ぶ
公式サイトのダウンロード一覧で「TeamViewerHost」の行を探しましょう。
Windowsの場合は自動的に64bit版が表示されます。もし32bitが必要なら、プルダウンメニューから切り替えてください。
名前とアイコンを確認したら、右端のダウンロードボタンをクリックします。ダウンロード先はデスクトップやダウンロードフォルダなど、すぐ見つかる場所がおすすめです。
③保存したファイルをダブルクリックして起動する
エクスプローラーで「ダウンロード」フォルダや指定の保存先を開き、当該ファイルを探します。
ファイル名を見つけたらダブルクリックします。ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されたら、「はい」をクリックして許可します。
インストーラーが立ち上がるので、画面の案内に従ってクリックして進めてください。
④画面の指示に沿って次へを押しながら入れる
インストーラーが起動したら、画面に表示される案内にそって次へを押していきます。特別な設定変更は不要なので、基本的にデフォルトのまま進めてかまいません。
利用規約の画面では内容をざっと確認し、問題なければ同意するにチェックを入れて次へをクリックします。
インストール先フォルダ指定の画面は、通常はデフォルト設定のままで大丈夫です。カスタムしたいときだけフォルダを変更して次へを押します。
最後にインストールが始まるので完了するまで待ち、ウィザードの最後に表示される完了ボタンを押して閉じてください。
ユーザーアカウント制御(UAC)の確認ダイアログが出たらはいを選択してインストールを続けてください。
初回起動で無人アクセスを設定する方法

初めてTeamViewerHostを立ち上げると、すぐに無人アクセスの設定画面が現れます。ここで好きな端末名と無人アクセス用パスワードを入力して、自分のTeamViewerアカウントにサクッと登録するだけで準備完了です。
これでWindows11や最新macOSでも、外出先からでもいつでもお家のパソコンを遠隔操作できます。パスワードとアカウント連携でワンクリック接続が実現するので、急なトラブル対応や高負荷ジョブの見守りにもとても役立ちます。
①TeamViewerHostを立ち上げて簡易設定を表示する
スタートメニューのアプリ一覧から「TeamViewerHost」をクリックして立ち上げます。画面右上にある歯車アイコンを選ぶと、遠隔接続に必要なユーザーIDが見える簡易設定画面が表示されます。
②自分の名前とメールアドレスを入力してアカウントを作る
テキストボックスの「お名前」欄に、ご自身のフルネームを間違いなく入力します。
「メールアドレス」の欄に普段使っているアドレスを入れて、下の「次へ」をクリックします。
登録したメールアドレス宛に確認メールが届くので、迷惑メールフォルダーも忘れずにチェックしてください。
③固定パスワードを決めて無人アクセスを有効にする
タスクトレイのTeamViewerHostアイコンを右クリックして、オプションを選んでください。
オプション画面で「セキュリティ」タブを開き、「固定パスワード(無人アクセス用)」欄に英数字と記号を組み合わせた8文字以上の強力なパスワードを入力し、「パスワードを適用」をクリックします。
定期的なパスワード変更でさらに安心感アップ
④完了ボタンを押してサービスを常駐させる
インストール画面の最後にある完了ボタンをクリックします。これでTeamViewerHostはバックグラウンドで起動して、電源を入れるたびに自動でサービスが立ち上がるようになります。
起動中のアイコンをタスクトレイで確認すると、常駐の状態をしっかりチェックできます。そのまま閉じてもサービスは止まらないので、いつでも遠くからアクセス可能です。
TeamViewerHostを使いこなして毎日のパソコンサポートをもっと楽しく

毎日のサポートで「ちょっとひと手間」が楽しくなるテクニックを集めました。基本の遠隔操作をマスターしたら、こんな応用を取り入れてみるとサポートがもっとスムーズになりますよ。
応用テクニック | どんな時に役立つか |
---|---|
カスタムQuickSupportの配布 | 同じ設定を複数台に一気に配布して初期設定の時間を短縮したいとき |
ドラッグ&ドロップのファイル転送 | 資料や画像をトラブル対応中に手早く送りたいとき |
Wake-on-LAN遠隔起動 | 相手がスリープ中のPCを起動して作業を続けたいとき |
モバイルアプリからの操作 | 外出先や移動中に急なトラブル相談を受ける場面 |
これらの応用テクニックを組み合わせると、毎日のサポートがもっとスピーディーに、もっと楽しくなります。気軽に試してみてくださいね。
スマホアプリから自宅PCをのぞく

スマホから自宅PCを操作するときに頼りになるのがTeamViewerアプリ。インストールも簡単で、TeamViewerHostを導入したPCがあれば、外出先でもアプリを開いてすぐにつながります。簡単なタップ操作でマウスもキーボードも使えるから、急ぎの作業やファイル確認がかんたんです。
- いつでもどこでも画面確認できる
- Wake-on-LANで遠隔起動に対応
- タップだけで操作がサクサク
スマホのTeamViewerアプリで自宅PCをタップして接続する
スマホでTeamViewerアプリを開いたら、登録済みのメールアドレスとパスワードでサインインします。ログイン状態を保持すると次回から手間が減ります。
画面下の「コンピューター」アイコンをタップすると登録したPC一覧が表示されます。自宅PCの名前を探してタップしてください。
自宅PCのアイコン下にある「接続」ボタンをタップすると、瞬時にリモート画面が表示されます。PIN認証を設定していれば続けて入力してください。
自宅PCがスリープから復帰できる設定(Wake-on-LAN)が有効だと、遠隔操作の成功率がさらに高まります。
接続コードをいちいち聞かずにワンクリックでつなぐ

TeamViewerの「無人アクセス設定」を使うと、遠くのパソコンに接続コードをいちいち確認しなくても、自分のアカウントからワンクリックでつながるようになります。
普段から同じ相手端末を見守りたいときや、家族やお客さまのパソコンにすぐに入る必要がある場合にぴったりの方法です。最初だけ少しだけ設定を行えば、その後は認証済みアカウントからいつでもサクッとリモート操作をはじめられます。
- 毎回のコード確認が不要:急ぎのトラブル対応やサポートでとても助かります。
- セキュリティ管理はアカウント経由:アクセス権限をアカウントでまとめてコントロールできます。
- 家族やチームで共有しやすい:一度登録すればみんなが同じアカウントでアクセスできます。
コンピューター一覧の星マークを押してお気に入りに追加する
デスクトップまたはスタートメニューからTeamViewerHostを開き、アカウント情報を入力してサインインします。
左側の「コンピューター&連絡先」を選び、登録済みパソコンの右にある星マークを押します。星がオレンジに光ればお気に入り登録の完了です。
複数PCを一つのアカウントで管理する

一つのTeamViewerアカウントで複数のパソコンをまとめて管理すると、リスト画面でサクッと切り替えられてとっても便利です。
- 共通のサインインID:同じアカウントでどのパソコンにもすぐつながる
- デバイスに名前を設定:「自宅PC」「仕事用ノート」などで迷わない
- アクセス権の一括調整:信頼できるデバイスだけにコントロールを許可
プログラマー視点のヒントとして、タグ機能を使って「開発環境」「テスト環境」といったカテゴリ分けをしておくと、一目で必要なマシンを探せます。
新しいPCにHostを入れたら自分のアカウントでサインインして登録する
TeamViewerHostをインストールしたら、最初に自分のアカウントでサインインして新しいPCを登録しましょう。
デスクトップ画面のスタートメニューから「TeamViewerHost」を探してクリックします。初回はセットアップウィンドウが表示されるので、「サインイン」を選びましょう。
メールアドレスとパスワードを入力して「サインイン」をクリックします。その後「このデバイスをアカウントに登録」にチェックを入れて完了を押すと、新しいPCが登録されます。
同じアカウントで複数PCを管理するときは、登録時にわかりやすいデバイス名を付けると後から見つけやすくなります。
よくある質問

TeamViewerHostは無料で使えますか?
- TeamViewerHostは無料で使えますか?
-
家庭利用や非商用の範囲であれば、基本機能は無料で使えます。有料版だと接続数や商用サポートが増えるので、業務利用の方はプランを検討してください。
インストール後にパスワードが表示されないときは?
- インストール後にパスワードが表示されないときは?
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サービスが起動していない可能性があります。Windowsキー+Rで「services.msc」を開き、TeamViewer Hostのサービスを右クリックして再起動してください。それでも出ない場合は再インストールを試してみてください。
セキュリティを強化するにはどうすればいいですか?
- セキュリティを強化するにはどうすればいいですか?
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管理コンソールで二段階認証を有効にしたり、固定の個人パスワードを設定すると安心です。必要なデバイスだけ許可リストに登録し、アクセス権を絞る習慣をつけるのもおすすめです。
遠隔操作をスムーズにするコツはありますか?
- 遠隔操作をスムーズにするコツはありますか?
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接続品質を「低速回線向け」に切り替えると画面更新が軽くなります。さらに、リモート端末の壁紙やアニメーションをオフにするとレスポンスがぐっと良くなります。
TeamViewerHostとTeamViewerの違いは?
TeamViewerHostは離れたパソコンをいつでも見守る専用モードで、裏で常駐して接続を待ってくれるお助けアプリです。一方で通常版のTeamViewerは、自分が使いたいタイミングで起動して相手のパソコンにアクセスするフレンドリーなアプリです。
- TeamViewerHostは電源を入れるだけで裏で起動し、承認なしにいつでも接続を受けられる
- TeamViewerは使いたいときに自分で起動して、相手のIDを入力して操作を始められる
- 表示画面も違い、Hostはアイコンだけのシンプル画面、通常版はメニューやチャットなど機能が豊富
- 使い方も異なり、Hostはサーバー監視や家庭の見守りに向く一方、通常版はサポートや共同作業にぴったり
パスワードを忘れたらどうすればいい?
- パスワードを忘れたらどうすればいい?
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TeamViewerHostでは毎回変わるワンタイムパスワードを使うため、普段は忘れる心配がほとんどありません。ただし自分で固定の個人パスワードを設定している場合は、管理側のTeamViewerから再設定が必要です。
手順は管理PC上のTeamViewerで上部の歯車マーク→オプション→セキュリティを開き、「個人パスワード」欄に新しい文字列を入力して保存するだけです。次回からは新しいパスワードで接続できます。
通信は本当に安全なの?
TeamViewerHostは通信のたびに銀行レベルの暗号化を使っていますので安心してください。
セッションはRSA4096ビット+AES256ビットで暗号化され、データは一度も平文(暗号化されていない状態)になりません。
接続ごとに発行されるランダムなセッションIDとワンタイムパスワードで、第三者が勝手にアクセスするのを防いでいます。
信頼できる相手以外にはアクセスIDやパスワードを教えないでください。
電源が切れているPCも操作できる?
残念ながら完全に電源が切れているPCはそのままじゃTeamViewerでつながりません。チョイっと工夫してWake-on-LANを設定すると、遠隔で起動できるようになります。
Wake-on-LANはネットワークにマジックパケットを送ってPCを起こす仕組みです。BIOSやネットワークアダプターの設定さえクリアしておけば、スマホや別のPCからポチッと起動操作できるので、急なハプニングにも対応しやすくて便利ですよ。
無料でずっと使えるの?
- 無料でずっと使えるの?
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個人利用ならずっと無料で使えます。ただ家族や友だちのパソコンをサポートしたり、自宅のPCを遠隔で操作したりする分にはライセンス不要です。
ただし、仕事で使ったり会社のPCに頻繁に接続すると「商用利用の疑い」がかかることがあります。その場合は無料版の使用制限がかかるか、購入を促す画面が出ることがあります。
長く安心して使いたいと感じたら、サポート先の用途や接続頻度に合わせて有料プランの検討がおすすめです。プログラマー視点だと、自宅のサーバー管理やテスト環境の操作に活用する場合、有料契約が安心感につながります。
まとめ

まずはリモートPCにTeamViewerHostをダウンロードしてインストールし、アカウント登録のうえ常にアクセスできる設定をオンにする。
次に手元のPCやスマホでTeamViewerにログインし、一覧から対象のIDをクリックすれば、ワンクリックで相手の画面が表示される。
慌てず安全に使うなら、信頼できるデバイスの限定とアクセス通知の有効化を追加しておくと安心だ。
このステップを踏むだけで、遠く離れたパソコンも楽しく見守れるので、ぜひ今日から活用してみてください。